STB-1

Last-modified: 2024-04-26 (金) 17:55:20

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Tier10 日本 中戦車

公式紹介ページ

スペック

車体装甲厚(mm)110/35/25本体価格(シルバー)6,100,000
最高速度(km/h)前進53.0マッチング範囲(戦闘Tier)10~11
後退20.0派生元車輌Type 61
発見可能範囲(m)静止時350.20
移動時373.90
射撃モードに切り替え(km/h)10.0移動モードに切り替え(km/h)20.0

※通常表示は移動モード・{}内は射撃モード、以下同一。

パッケージ

STB-1
E:255,000
S:6,100,000

E:必要経験値
S:購入シルバー

詳細

パッケージ名エンジン主砲履帯砲塔HP通信機
出力下記参照車体旋回速度砲塔装甲通信範囲
出力重量比地形抵抗旋回速度視認範囲
STB-1Mitsubishi 10ZF21WT105 mm Rifled GunSTB-1STB-11,950Type 67
75052 / [47.27]195/60/25750
20.051.0/1.1/2.242410

※車体旋回速度の実質値は通常地形、操縦手熟練度100%で計算。スキル及び超信地旋回の可否は考慮していません。

砲性能

主砲性能
名称弾種弾代貫通ダメージ攻撃半径砲弾速度砲弾射程発射速度AP弾
DPM
照準時間精度総弾数最高角
最伏角
105 mm Rifled GunAPDS
HEAT
HE
1,200
12G
880
258
330
53
390
390
480
---
---
1.91
1,478
1,173
1,173
720
720
720
7.502,9252.30
{2.30}
0.36
{0.36}
50+15/-8
{+20/-14}

※先頭のセルの色は対応するパッケージの色となります。

解説

  • 概要
    Tier 10日本中戦車
    陸上自衛隊で現役運用されている、74式戦車の試作車両である。
    油気圧サスペンションについて

    スウェーデン駆逐戦車の油気圧サスペンションについてはUDES 03を参照。
    ・俯仰角以外の射撃性能の向上は無い。
    ・射撃モードと移動モードの切替は自動で行われる。
    ・時速10kmを下回ると射撃モード、時速20km速度を上回ると移動モードへ移行する。
    ・射撃モード中、砲塔と車体のそれぞれ向きに応じて俯角が変動する。
    ・砲塔が真横を向いている場合、俯角は移動モードと変わらない。
    ・砲塔と車体の方向が一致している場合、最大俯角14°を発揮できる。
    発動時の挙動にはかなり癖があるため慣れが必要。
    通常の砲可動範囲から更に上下を照準した際に油気圧サスペンションが作動するが、その動作速度は砲だけを動かして狙う場合に比べ非常に遅い。最速で画面内の敵車両に狙いを合わせてもワンテンポ遅れて照準が付いてくる。
    さらに前後運動等で車体が上下に揺れ、照準が砲の可動範囲を超えるとその度にサスペンションの動作が挟まるようになるため注意が必要。
    STB-1自体の砲性能があまり良くないこともあり俯角を活かしてハルダウンをしようとした際、今まで以上に足を止める時間を取らざるを得なくなってしまった。
    対処法としては障害物や地面越しに「移動後の画面で狙いたい箇所。またはそのやや下」を予め画面中央に捉えていれば、先に油気圧サスペンションの動作を終えることが出来る。その後車体が揺れない程度の低速で頭を出せば、通常の砲の可動のみで素早く狙うことが出来る。しかし相手からすれば非常にゆっくり移動しながら画面内に出てくるため狙いをつけやすい状態であることは留意しておこう。
    ※コントローラーの方向感度を100%にしているプレイヤーは注意。
    100%だと稜線射撃時の前後運度の際移動モードと射撃モードが頻繁に切り替わり煩わしい。
    方向感度50%程度に設定すると許容出来る切り替えになるだろう。
    この部分はプレイヤー個々人で自分に合った調整が必要。

     
  • 火力
    74式戦車は良好な俯仰角を得られる油気圧サスペンションが有名だが、本車両では未実装である。
    ゲーム内の俯仰角は、本来の砲の可動域-6°/+9°に油気圧サスペンションを考慮して水増しされた-10°/+13°となっている。*1
    アップデート5.0にて油気圧サスペンションが実装され、通常時-8°/+15°、発動時-14°/+20°となった。
    • 105 mm Rifled Gun
      主砲は、tier9の物と同じ105mmだが、装填速度が大幅に上昇しており、その分間ダメージは3,000に迫る。そして後述の砲塔や油気圧サスペンションも合わせるとハルダウン適性が突出して高くなっている。貫通や弾速もtier10相応の性能を持つ。
      一方、精度はTier 10中戦車としては悪い部類*2に入り、高い拡散値と照準速度2.30秒により絞りきるまでの時間が長く、分間ダメージを発揮するのは難しい。
      貫通性能も高いと言えるほどでは無いので弱点を狙う技量も要求されており、総じて中距離以上の精密射撃は厳しい。
      特に、弱点を精密に狙わないといけないときは、比較的長く足を止める必要がある。ハルダウンしていれば、砲塔正面で弾いてくれる事も期待出来なくはないが、平地での戦闘では車体を真っ先に狙われてしまうためダメージを貰いやすい。
      俯角はType 61より進化し良好でハルダウンでの取り回しはしやすく、これを活かした戦い方を心がけたい。
       
  • 装甲
    俯角だけが頼りだったこれまでの日本中戦車とは異なり、ある程度信頼できる防御力を持つ砲塔を手に入れた。
    しかしながら車体装甲は相変わらず非常に脆く、特に側背面は自走砲のHEが頻繁に貫通するレベルの薄さのため、地形による防御や機動力による回避を徹底しよう。
    なお隠蔽性はType 61から平均的な値にまで改善された。
    • 砲塔
      避弾経始に優れた形状をしており、同格では121Object 140などと互角の防御力を有している。
      正面は全域230~270mm程度。通常弾程度であれば弾くことも期待できるが、このティア帯では安心できる数値では無い。高貫通の課金弾を使われると容易に抜かれてしまうため、的を絞らせないよう今まで通りハルダウンと撃って下がるを徹底しよう。
      平地においては大きめのキューポラ(80mm垂直)が顕著な弱点となるが、しっかりと稜線でハルダウン出来ればほぼ砲塔で隠れて狙い難い。
       
    • 車体
      車体装甲は格下の砲にも難なく抜かれてしまう。
      側面は35mmと豚飯にも使えないほど薄く、遮蔽物が無い場所では非常に心許ない防御力である。
      正面の先端付近に限れば80mmの60°傾斜となっており、咄嗟の昼飯や稜線から引っ込む際に跳弾させたりすることは可能だが、それでも信頼できる装甲ではない。
      常に地形利用を意識して立ち回っていこう。
       
  • 機動力
    日本戦車としては久々に最高速度50.0km/hを越え、出力重量比も上がり今までの車両達と打って変わってキビキビ動けるようになった。
    中戦車としては悪く無い性能だが、アップデートにより高機動HT等も増えてきているため過信は禁物である。
     
  • 総論
    本車両はハルダウン射撃に向いた各種の特性と高い分間ダメージを持ち、それ以外も高い水準でまとまった扱いやすい中戦車である。これまでの日本中戦車以上に、「稜線射撃が得意で平地での撃ち合いが苦手」という性質が強まった。
    総合して高いレベルでバランスの取れた車両だが、突出した部分が無く、防御力は限定的なので押しに弱い部分があるのも否めない。
    近距離から中距離でのハルダウンで優秀な俯角を存分に発揮し、高い分間ダメージを活かした戦い方が主体となる。
    日本中戦車ルートの最終到達点に相応しい車両である。
    砲火力、砲塔防御力、速力、どれもある程度バランスよく纏まっており、これまで日本戦車を乗りこなしてきた人達にはご褒美と呼べる性能となっている。

史実

STB-1は、戦後日本の国産MBTである74式戦車の試作型の一つである。
 74式戦車は61式戦車の後継として開発・配備された国産二代目の主力戦車であり、戦後第2世代主力戦車に分類される。開発・生産は61式戦車に引き続き三菱重工業が担当した。

 74式戦車の開発は1964年に始まった。当時各国では既にM60パットンやレオパルト1などの第二世代主力戦車とされる車輌の配備が始まっており、採用間もないにも関わらず61式戦車の性能不足が指摘されていた。そこで、61式戦車の火力強化案と、全く新しい戦車を設計する案とで議論がなされたが、単純な砲の大型化は機動性の低下や連射性の低下などのデメリットが大きくなるとして、後者の案が採用されることとなった。

 74式戦車の試作段階は三段階に区分することができ、第一段階の最初の試作車はSTTと呼ばれ、油気圧懸架装置をテストするための車体のみの車両であった。当初は61式戦車のエンジンと履帯が装着されていたが、1967年には三菱重工が開発した10ZFディーゼルエンジンおよびMT-75操向変速機が装着された。また、105mm砲も装着され、砲撃が車体などに与える影響も検証された。105mm砲を装備した試作砲塔もSTTに搭載され、試験が行われた。

STTで各部ごとの試験が行われた後、1969年9月にはSTB-1とSTB-2の試作車両2両が完成した。この試作車は費用面で妥協なく開発が行われたが、その装備の多くは結局、費用対効果の問題などで採用されなかった。戦車長がリモコンで車内より操作する対空機銃(照準はペリスコープを使う)、半自動装填機、バックギアが2段変速など、数々の意欲的な機能が搭載されていた。ほか、細部の構造が量産車と異なる。

1969年6月に完成したSTB-1は第二段階目の試作車両の一台にあたり、カネに糸目をつけることなく数々の意欲的な開発が行われた。結果として費用対効果の観点から削られた装備をも搭載していた。第三段階は費用対効果を主眼としたもので二次試作車であるSTB-3からSTB-6までの4両が1970年4月-1971年12月までに製造された。

 STBの審査は1973年11月に行われた。開発には1年を要し、1974年に完成し制式化、翌1975年から三菱重工業による生産が開始された。なお、制式化当時防衛庁長官だった山中貞則は、装備局に「次期主力戦車の名前を『山中式戦車』に」と主張したが、前例がない上に開発に山中は一切関与していないため、当然の如く却下されている。

 外見的特徴として、日本において複合装甲が模索段階にあったことから、74式戦車には従来からある均質圧延鋼板を使用することとなり、それを補うための徹底した避弾経始と低車高化が図られている。第2世代主力戦車として共通する開発思想を持つレオパルト1とは似た形状をしている。乗員は車長・操縦士・砲手・装填手の4名が乗車する。

 三菱重工業製の700馬力を超える10ZF空冷ディーゼルエンジンおよびMT-75操向変速機、主砲には英国ロイヤルオードナンス105mm砲のライセンス生産品、リモコン式の対空機銃を備えている。そして特筆すべきは油気圧サスペンションであろう。油気圧サスペンションは、車体を前後左右に傾斜させる姿勢制御(前後に6度ずつ、左右に9度ずつ)が可能であり、これにより本車は砲の仰俯角に自由度を獲得している。

 STBは開発開始から10年後の1974年に74式戦車として制式化された。

コメント

  • 油圧サス付きのスウェーデン車両が来たからこいつもそろそろか…? -- 2020-04-05 (日) 01:02:05
  • 油圧来たもののそれ以外は調整なし。砲塔か砲いじってもらわんと流石に乗るの辛いわ -- 2020-07-22 (水) 11:42:32
  • PC版の砲塔装甲バフが来ていない。つまり、油圧サスの特性を活かしてゆっくり頭出ししようものなら、置いてある敵砲に脆弱な砲塔を撃ち抜かれる。 -- 2020-11-02 (月) 16:16:44
  • この性能なら、油圧サス無しで10度のままの方が戦えた。 -- 2020-11-02 (月) 16:17:55
  • 機動力向上の拡張パーツをフル装備で最高速度64kmまで出る。車高が低いことも相まって逸れた弾を弾くこともしばしば。レオ1にも劣らない速度で硬い頭を最速でお届けできる。万が一押し込まれても軽戦車以外なら大抵は逃げ切れる。俯角良し貫通良し装填も速くHPも不足無し旋回も良好で不満がない。 -- 2021-12-01 (水) 08:13:21
    • 良かったね はーと -- 2022-08-06 (土) 20:00:09

*1 それでも実物の俯仰角(-12°/+15°)には劣る。
*2 史実との乖離があるが、ゲームとしてのバランス調整だと考えられる。