Tier 4 ソ連 中戦車
スペック
車体装甲厚(mm) | 30/20/20 | 本体価格(シルバー) | 135,000 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
最高速度(km/h) | 前進 | 45.0 | マッチング範囲(戦闘Tier) | 4~6 | ||
後退 | 20.0 | 派生元車輌 | T-46 | |||
発見可能範囲(m) | 静止時 | 364.42 | ||||
移動時 | 384.57 |
パッケージ
初期 | LVL1 | LVL2 | LVL3 | LVL4 | LVL5 | LVL6 | LVL7 | LVL8 | LVL9 | LVL10 | |||||
T-28 E:3,600 S:135,000 | ━ | エンジン E:360 S:10,770 | 無線 E:200 S:3,660 | 履帯 E:660 S:5,250 | 主砲 E:1,160 S:22,910 | 砲塔 E:740 S:4,370 | 主砲 E:1,260 S:27,610 | エンジン E:520 S:13,460 | 主砲 E:1,340 S:41,480 | ━ | 戦車 KV-1 E:13,500 S:390,000 | ━ | 戦車 KV-1S E:10,650 S:410,000 |
E:必要経験値
S:購入シルバー
詳細
パッケージ名 | エンジン | 主砲 | 履帯 | 砲塔 | HP | 通信機 | |
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出力 | 下記参照 | 車体旋回速度 | 砲塔装甲 | 通信範囲 | |||
出力重量比 | 地形抵抗 | 旋回速度 | 視認範囲 | ||||
初期 T-28 | M-5-400 | 76 mm L-10 | T-28 | T-28 cylindrical | 320 | 71-TK-3 | |
400 | 35 / [28.00] | 20/20/20 | 300 | ||||
24.78 | 1.2/1.5/2.3 | 46 | 320 | ||||
LVL.1 エンジン | M-17L | 76 mm L-10 | T-28 | T-28 cylindrical | 320 | 71-TK-3 | |
450 | 35 / [31.12] | 20/20/20 | 300 | ||||
27.54 | 1.2/1.5/2.3 | 46 | 320 | ||||
LVL.2 無線 | M-17L | 76 mm L-10 | T-28 | T-28 cylindrical | 320 | 10R | |
450 | 35 / [31.12] | 20/20/20 | 360 | ||||
27.54 | 1.2/1.5/2.3 | 46 | 320 | ||||
LVL.3 履帯 | M-17L | 76 mm L-10 | T-28A | T-28 cylindrical | 320 | 10R | |
450 | 40 / [40.68] | 20/20/20 | 360 | ||||
27.30 | 1.2/1.3/2.1 | 46 | 320 | ||||
LVL.4 主砲 | M-17L | 57 mm ZiS-8 | T-28A | T-28 cylindrical | 320 | 10R | |
450 | 40 / [44.29] | 20/20/20 | 360 | ||||
27.71 | 1.2/1.3/2.1 | 46 | 320 | ||||
LVL.5 砲塔 | M-17L | 57 mm ZiS-8 | T-28A | T-28 conical | 350 | 10R | |
450 | 40 / [40.05] | 25/25/25 | 360 | ||||
26.88 | 1.2/1.3/2.1 | 44 | 340 | ||||
LVL.6 主砲 | M-17L | 76 mm F-32 | T-28A | T-28 conical | 350 | 10R | |
450 | 40 / [39.19] | 25/25/25 | 360 | ||||
26.30 | 1.2/1.3/2.1 | 44 | 340 | ||||
LVL.7 エンジン | M-17T | 76 mm F-32 | T-28A | T-28 conical | 350 | 10R | |
500 | 40 / [43.54] | 25/25/25 | 360 | ||||
29.22 | 1.2/1.3/2.1 | 44 | 340 | ||||
LVL.8 主砲 | M-17T | 57 mm ZiS-4 | T-28A | T-28 conical | 350 | 10R | |
500 | 40 / [43.61] | 25/25/25 | 360 | ||||
29.27 | 1.2/1.3/2.1 | 44 | 340 |
※車体旋回速度の実質値は通常地形、操縦手熟練度100%で計算。スキル及び超信地旋回の可否は考慮していません。
※青字:オートローダー砲・機関砲、緑字:オートリローダー砲
砲性能
主砲性能 | ||||||||||||||
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名称 | 弾種 | 弾代 | 貫通 | ダメージ | 攻撃半径 | 砲弾速度 | 砲弾射程 | 発射速度 | AP弾 DPM | 照準時間 | 精度 | 総弾数 | 最高角 最伏角 | |
76 mm L-10 | AP HEAT HE | 30 7G 38 | 66 75 38 | 110 110 164 | --- --- 1.09 | 558 446 558 | 720 720 720 | 14.29 | 1,472 | 2.90 | 0.48 | 69 | +25 -6 | |
14.29 | 1,472 | 2.90 | 0.48 | 69 | ||||||||||
57 mm ZiS-8 | AP APCR HE | 35 5G 24 | 75 112 29 | 75 75 95 | --- --- 0.66 | 850 1,063 850 | 720 720 720 | 20.69 | 1,552 | 2.30 | 0.38 | 78 | +25 -6 | |
24.00 | 1,800 | 2.30 | 0.38 | 78 | ||||||||||
76 mm F-32 | AP HEAT HE | 56 7G 56 | 67 75 38 | 110 110 156 | --- --- 1.09 | 612 490 612 | 720 720 720 | 15.38 | 1,692 | 2.70 | 0.45 | 69 | +25 -6 | |
15.38 | 1,692 | 2.70 | 0.45 | 69 | ||||||||||
57 mm ZiS-4 | AP APCR HE | 56 7G 56 | 112 189 29 | 85 85 95 | --- --- 0.66 | 990 1,238 990 | 720 720 720 | 22.22 | 1,889 | 2.30 | 0.34 | 78 | +25 -6 | |
22.22 | 1,889 | 2.30 | 0.34 | 78 |
※先頭のセルの色は対応するパッケージの色となります。
※緑字:改良砲塔
解説
- 概要
Tier 4のソ連中戦車。
他国の多砲塔戦車を参考に開発されたソ連初の多砲塔戦車。
中戦車らしからぬ巨体にもかかわらず非常に良好な機動力を持ち、Tier 4中戦車でありながら格上であるTier 5クラスの高性能な砲を搭載可能な、攻撃力と機動力に主眼を置いた戦車となっている。
高い攻撃性能を持つものの防御面では不安が残る。 - 火力
どの砲も俯角は6度とT-46から2度減っており、大型化した車体と併せて稜線地形の射撃は苦手である。
無難な性能を選ぶなら実質57mm砲一択と言える。- 76 mm L-10
初期砲。
精度はかなり悪いが、単発ダメージが優秀な癖の強い榴弾砲。
榴弾砲とはいえ、APの貫通力は66mmとこの同格程度であれば十分通用する値。
ドイツの10.5cm砲の感覚で榴弾のみの積載にしないように。 - 57 mm ZiS-8
中間砲①。
ソ連駆逐戦車で使われている、'57 mm ZiS-8S'のベース砲身。
初期砲より発射速度が向上しDPMが上昇している。
貫通力が強化されたものの課金弾を使ってやっと最終砲の通常弾並の貫通力となる。
精度は後期砲の57mmとは歴然の差があり、76mmよりは良いものの遠距離射撃には向いていない。 - 76 mm F-32
中間砲②。
様々な76mm砲を搭載できるが、いずれも短砲身の榴弾砲であり使用する価値はほとんどない。
貫通力は初期砲とほぼ変わらず、改善されてもなお精度は劣悪。
それどころか榴弾の火力まで初期砲から微妙に下がっている。
開発工程上解放されるがシルバーを使ってまで装備する必要はないだろう。 - 57 mm ZiS-4
最終砲。
数ある砲で特筆に価するのがTier 5重戦車にも対抗可能な本砲である。
この砲は単発火力はやや低めなものの、素早い装填速度と破格の精度、優れた貫通能力をも持つ素晴らしい性能を誇る。
特に金弾のAPCRの貫通力は189mmとずば抜けた伸びを見せており、Tier 6重戦車相手でも貫通させる事は難しくない(ただし距離減衰もかなり大きく設定されているため遠距離では流石に安定しないことも)。
更にこの砲はオートエイムと非常に相性が良く、飛び出し撃ちで使うことにより相手より有利に戦えることを覚えておこう。
しかし照準時間や拡散は火力の割に良好とは言いにくいので、距離が離れればある程度照準する必要もある。
搭載弾数も豊富なので火力の面ではTier以上の性能に恵まれている。
- 76 mm L-10
- 装甲
最大でも30mmと極端な紙装甲であり、しかも装甲の薄い副砲塔が正面に存在する。
Tier3の軽戦車Pz.I Cの機関砲や75mmクラスの榴弾砲にも軽々と貫通されてしまい、十榴こと105mm榴弾砲を搭載した相手と向き合えば一撃爆散はほぼ必至である。
更に車体が大きいため被弾しやすく、隠蔽率の問題もあって被発見率が高い。
飛び出し撃ちに関しては、照準時間が短いものの砲塔が中央寄りにあるため、どの角度から出ても、撃つ前に車体が大きく出てしまう。近距離では間違いなく被弾、貫通され不利な状況となるだろう。
本車の極端に薄い装甲は小口径の榴弾さえ脅威となっており、格下戦車相手であってもまともに殴り合えばダメージは免れない。 - 機動性
もう一つの本車両の特徴として、非常に高い出力重量比がある。
最高速度こそ凡庸であるが、なぜか車体重量が史実より10t以上も軽くなっており、エンジンの研究を進めればBTシリーズに勝るとも劣らない瞬発力での機動が可能になる。
履帯の旋回性も悪くなく、軽戦車並の接近戦も可能。
ただしソ連戦車の例に漏れず軟路面に極端に弱い点には注意が必要。湿地などに踏み込むと一気にスピードが落ちてしまう。
速度制限装置の解除も使用可能だが、元々加速が良好ですぐに最高速に達するため、平地での直線移動においては効果が薄い。
坂道やカーブの加速をさらに向上させたいのであれば、搭載も一考の余地がある。
なお、軽量化の代償として体当たりに非常に弱い。一部同格軽戦車や自走砲にも当たり負けるほどなので、接近戦時には注意しよう。 - その他
その巨体に違わず隠蔽率が非常に低く、茂みに隠れても偵察車両の目から逃れる事は困難である。
見つかりそうな距離で動く際には、稜線や障害物によって完全に視線を切る事を意識しよう。
視認範囲は340mと、Tier4中戦車としては並程度。同国軽戦車よりは優れているものの、視界勝負は基本的に分が悪い。 - 総論
高い攻撃力と機動力を持ち、同格でも特に優れた中戦車と言える。
しかしながら、巨体と紙装甲という利点を帳消しにするほどの大きな欠点も抱えており、繊細な扱いが求められる。
強みを活かすためにも、なるべく早く最終パッケージを買い進めたい。
史実
1930年代、ソ連軍は強固な機銃陣地を突破し、さらに突破後迅速に機動可能な戦車を導入しようとしていた。
当初はイギリスのMk.3中戦車のライセンス生産権購入を目指していたが、果たせなかったため、ヴィッカース社が開発した一連の多砲塔戦車を参考に開発された中戦車がT-28である。
砲塔に76mm KT-28と同軸機銃(後に後部機関銃が追加)、前方二つの銃塔に機関銃をそれぞれ1挺ずつ搭載する。
多砲塔といっても本車の支援用に開発された重戦車であるT-35のように砲を多数積んでいるわけではないので見た目の迫力には欠けるが、その分重量やサイズの点で有利だった。
そのためT-35とは異なり段階的に改良がおこなわれ、当初は最大装甲厚が30mm程度と薄かったが、戦訓により強化され最終的に80mmに達したほか、1940年新規生産の13両は、主砲塔が傾斜付きのT-35と同じ砲塔に変更された。
これがゲーム内での改良砲塔である。また半数以上の車輌が対装甲威力が低かった主砲をより長砲身の76mm L-10へ変更した。
その他にもスタビライザーや砲塔バスケット(ちなみに本車以降T-55までソ連戦車には搭載されていない)が搭載され、溶接工法を広く導入するなど、当時としては先進的な戦車だった一方、それゆえに高価で繊細な戦車であり、25tという重量(改良型では32t)もあって生産や運用には困難が伴った。
特に主砲や装甲の強化により重量が増えた後期型では、変速機や複雑なサスペンションの故障に悩まされたようである。
T-28は約500両という多砲塔戦車としては最大の生産数を誇り、まず冬戦争に投入されたが、厳寒による故障が多く、さらに装甲が薄かったためフィンランド軍の対戦車火器や果ては火炎瓶などにより大きな損害を出した。
その後上記のような改修が施されたのち、初期の独ソ戦に投入された。
当時のソ連軍は大粛清後の混乱から立ち直りつつあったものの、兵器は整備されずに放置され、戦術は十分に研究されていなかった。
それでも改良されたT-28はドイツ軍相手に奮戦したが、多くはモスクワ攻防戦までに失われたようである。
なお、フィンランド軍は冬戦争でT-28を鹵獲し、1950年代まで本車を運用していた。
44年の継続戦争ではフィンランド軍のT-28がT-34-85を撃破するなどの戦果を上げている。
また、76mm F-32や85mm F-30を搭載するテストも1940年から41年にかけて行われたが、すでに本車の生産は事実上終了しており、広く搭載されることはなかった。
これは全くの余談であるが、本車の初期型砲塔上面には意図は不明であるが五角星がプレス成形されていた。