Tier 6 ソ連 中戦車
スペック
車体装甲厚(mm) | 45/45/40 | 本体価格(シルバー) | 915,000 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
最高速度(km/h) | 前進 | 54 | マッチング範囲(戦闘Tier) | 6~8 | ||
後退 | 20 | 派生元車輌 | T-34 | |||
発見可能範囲(m) | 静止時 | 348.22 | ||||
移動時 | 372.32 |
パッケージ
初期 | LVL1 | LVL2 | LVL3 | LVL4 | LVL5 | LVL6 | LVL7 | LVL8 | LVL9 | |||
T-34-85 E:27,825 S:915,000 | ━ | 主砲 E:7,400 S:45,920 | エンジン E:3,800 S:29,500 | 無線 E:2,200 S:24,240 | 主砲 E:11,800 S:62,000 | 履帯 E:7,600 S:9,500 | 砲塔 E:8,000 S:15,550 | エンジン E:5,400 S:58,000 | 主砲 E:14,200 S:73,600 | ━ | 戦車 T-43 E:53,000 S:1,355,000 |
E:必要経験値
S:購入シルバー
詳細
パッケージ名 | エンジン | 主砲 | 履帯 | 砲塔 | HP | 通信機 | |
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出力 | 下記参照 | 車体旋回速度 | 砲塔装甲 | 通信範囲 | |||
出力重量比 | 地形抵抗 | 旋回速度 | 視認範囲 | ||||
初期 T-34-85 | V-2-34 | 76 mm S-54 | T-34-85 | T-34-85 | 670 | 9R | |
500 | 36 / [28.80] | 90/75/52 | 325 | ||||
15.45 | 1.2/1.5/2.3 | 46 | 350 | ||||
LVL.1 主砲 | V-2-34 | 122 mm U-11 | T-34-85 | T-34-85 | 670 | 9R | |
500 | 36 / [28.61] | 90/75/52 | 325 | ||||
15.35 | 1.2/1.5/2.3 | 46 | 350 | ||||
LVL.2 エンジン | V-2-34M | 122 mm U-11 | T-34-85 | T-34-85 | 670 | 9R | |
520 | 36 / [29.75] | 90/75/52 | 325 | ||||
15.96 | 1.2/1.5/2.3 | 46 | 350 | ||||
LVL.3 無線 | V-2-34M | 122 mm U-11 | T-34-85 | T-34-85 | 670 | 9RM | |
520 | 36 / [29.73] | 90/75/52 | 525 | ||||
15.95 | 1.2/1.5/2.3 | 46 | 350 | ||||
LVL.4 主砲 | V-2-34M | 85 mm ZiS S-53 | T-34-85 | T-34-85 | 670 | 9RM | |
520 | 36 / [29.79] | 90/75/52 | 525 | ||||
15.98 | 1.2/1.5/2.3 | 46 | 350 | ||||
LVL.5 履帯 | V-2-34M | 85 mm ZiS S-53 | T-34-85-60 | T-34-85 | 670 | 9RM | |
520 | 38 / [33.26] | 90/75/52 | 525 | ||||
15.98 | 1.1/1.3/2.1 | 46 | 350 | ||||
LVL.6 砲塔 | V-2-34M | 85 mm ZiS S-53 | T-34-85-60 | T-34-85 extended | 720 | 9RM | |
520 | 38 / [32.45] | 90/75/52 | 525 | ||||
15.59 | 1.1/1.3/2.1 | 46 | 360 | ||||
LVL.7 エンジン | V-54K | 85 mm ZiS S-53 | T-34-85-60 | T-34-85 extended | 720 | 9RM | |
600 | 38 / [37.44] | 90/75/52 | 525 | ||||
17.99 | 1.1/1.3/2.1 | 46 | 360 | ||||
LVL.8 主砲 | V-54K | 85 mm D5T-85BM | T-34-85-60 | T-34-85 extended | 720 | 9RM | |
600 | 38 / [37.11] | 90/75/52 | 525 | ||||
17.83 | 1.1/1.3/2.1 | 46 | 360 |
※車体旋回速度の実質値は通常地形、操縦手熟練度100%で計算。スキル及び超信地旋回の可否は考慮していません。
砲性能
主砲性能 | ||||||||||||||
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名称 | 弾種 | 弾代 | 貫通 | ダメージ | 攻撃半径 | 砲弾速度 | 砲弾射程 | 発射速度 | AP弾 DPM | 照準時間 | 精度 | 総弾数 | 最高角 最伏角 | |
76 mm S-54 | AP APCR HE | 80 6G 48 | 125 156 39 | 115 115 165 | --- --- 1.09 | 816 1,020 816 | 720 720 720 | 14.63 | 1,682 | 2.50 | 0.41 | 68 | +22 -7 | |
15.00 | 1,725 | 2.30 | 0.41 | 70 | ||||||||||
122 mm U-11 | HE HEAT | 257 12G | 61 140 | 450 370 | 1.09 --- | 515 412 | 720 720 | 5.26 | 1,946 (HEAT) | 2.90 | 0.57 | 36 | +22 -7 | |
5.26 | 1,946 (HEAT) | 2.90 | 0.57 | 36 | ||||||||||
85 mm ZiS S-53 | AP APCR HE | 109 7G 98 | 126 167 43 | 160 160 280 | --- --- 1.09 | 792 990 792 | 720 720 720 | 11.54 | 1,846 | 2.50 | 0.42 | 60 | +22 -7 | |
12.00 | 1,920 | 2.30 | 0.42 | 60 | ||||||||||
85 mm D5T-85BM | AP APCR HE | 175 8G 139 | 144 194 44 | 180 180 300 | --- --- 1.09 | 950 1,188 950 | 720 720 720 | 10.00 | 1,800 | 2.30 | 0.37 | 48 | +22 -7 |
※先頭のセルの色は対応するパッケージの色となります。
解説
- 概要
Tier 6ソ連中戦車。
新型砲塔を搭載したT-34の後期生産型であり、のちに世界各国へ輸出された名戦車である。
ゲーム中では優れた総合性能で各人のプレイスタイルに応え得る汎用性の高い戦車に仕上がっている。 - 火力
俯角は-7゜とソ連戦車としては良好だが、T-34から微劣化しており、稜線ぎりぎりを狙う時は注意したい。
また、T-34と同じく砲塔が前寄りなので、飛び出し撃ちや稜線からの頭出しがやりやすい。- 76 mm S-54
初期砲。
57 mm ZiS-4より単発火力と通常弾の貫通力に優れるが、DPMが極端に低いという欠点がある。
この砲が1発入れる間に57 mm ZiS-4は2発撃ち込める事も多く、単発火力の高さも特に長所とは成り得ない。
他国の同口径砲と比較した場合でも火力・精度・貫通力のバランスなど見るべき点こそあるが、大きく溝を開けられた発射速度と照準時間はやはり苦しい。
中国のType T-34と差別化できるが、基本的にこの砲の搭載は推奨されない。 - 122 mm U-11
中間砲①。
KV-1と互換性のある122mm榴弾砲。
他国の105mm榴弾砲よりも精度や装填速度に劣るが、単発火力・貫通力に優れている。
通常弾のHEは貫通力61mmと装甲の薄い相手なら貫通も見込める。また、豚飯やハルダウンなどで防御した重戦車にも一定の非貫通ダメージが期待できる。
課金弾のHEATは貫通力140mmとまずまずの性能があり、装甲の薄い格下や同格中戦車など相手を選べば効果的なので、ある程度積んでおくと良いだろう。
KV-1よりもTierが1つ高いが、本車の方が機動性に勝る分、本砲に合わせた立ち回りが出来るなら非常に凶悪なポテンシャルを秘めている。
弾速・精度の劣悪さから遠距離狙撃や偏差撃ちは苦手であり、ほぼ近接戦を強いられる。近距離の撃ち合いが得意なプレイヤーにオススメと言える。
ただしパッケージの関係上、HP、エンジン出力、視認範囲等各性能が劣る状態での運用となってしまう。 - 85 mm ZiS-S-53
中間砲②。T-34-85の史実砲。
本家T-34-85の最終砲85 mm D5T-85BMとほぼ同性能。
だが、あちらと比べて照準時間が0.1秒短く、砲塔旋回時の照準拡散が誤差レベルで優れている他、総弾数が8発多いなどの違いがある。
Tier 6中戦車としては良好な性能であり、重装甲戦車には側背面取り・弱点狙撃・金弾の使用などで対処していこう。 - 85 mm D5T-85BM
最終砲。
発射速度は落ちるが、単発火力・貫通・精度が高いレベルでまとまった最終砲。
特筆すべきは180という単発火力の高さで、格下なら軽戦車で2発、重戦車でも4発で確実に落とせるほど。
現在はイタリア・ポーランド戦車の実装で高火力の座は譲ったものの、平均的な照準時間と破格の精度・弾速*1は相変わらず強力で、様々な局面で本車を支えてくれるだろう。
貫通に関しても、通常弾のAPで貫通力144mm、APCRは貫通力194mmとTier6中戦車の水準以上で、弱点狙撃や側背面取りを絡めれば格上戦車とも十分に渡り合える。
本砲のもう一つの特徴がHE弾で、この精度と発射速度を備えながら貫通力44mm、単発は300ダメージと非常に強力。
貫通が望める紙装甲の軽戦車や駆逐戦車に対しては恐るべき打撃力を発揮する。使いこなせればもう一つの強みとなれる。
単発火力に対して弾薬費が控え目なのも嬉しい点だ。
なお、この砲はKV-13、T-43、ISなどと互換性がある。
特にT-43とKV-13では前述の122 mm U-11か本砲を変わらず使うことになるため、あちらで本砲をいち早く使いたい場合は開発しておいた方が無難である。
- 76 mm S-54
- 装甲
火力に恵まれる分、防御面はほとんど期待できない。
砲塔が多少強化された以外はT-34から据え置きである。
また、HPも改良砲塔装備でやっと720と同格中戦車ではVK 30.01 Pの710とStrv m/42-57の700に次いで低い値。
耐久面では不利が目立つ。- 砲塔
車体よりは硬いが、厚さ自体は90mmと大した防御力ではなく、垂直部分はほぼ確実に撃ち抜かれてしまう。
丸みを帯びた正面そのものは避弾経始に優れており、外縁部ならそれなりの跳弾を期待できるといった程度。
また、砲塔後部の広範囲を弾薬庫が占めているので注意が必要だ。 - 車体
T-34の45mmから全く変化しておらず、このTier帯ではまったく頼りにならない。
傾斜を加味してもAP・APCRの2倍ルールに引っかかりやすくなっており、正面は角度を付けてもほとんど抜かれてしまう。せめてもの、側面の角度は必ず強制跳弾の70°以上になるよう心掛けよう。
同格のChi-To、Cromwell、Strv 74に比べれば、KV-2等の大口径榴弾に貫通されにくいだけまだマシといったレベル。
なお、砲塔が前寄りなので通常の豚飯には向かない。
わざわざ逆豚をするくらいなら、さっさと前から出て、さっさと下がった方がよい。
- 砲塔
- 機動性
最高速度は54km/hとT-34から僅かに減少したものの、最終エンジン搭載時の出力重量比はほぼ同等。
個別には砲塔の旋回速度が落ちた代わりに車体旋回が向上するなど若干の変化はあるが、総合的には前身とほぼ変わらない運用ができるだろう。
総じて中戦車らしい機動性を有していると言える。
注意点は初期状態のモジュールの非力さで、乗り出しは40km/h出すにも一苦労なほどパワー不足に陥る。
さらにエンジンの研究に必要な経験値がTier6としては極めて莫大。
フリー経験値の使用如何によっては長い間足回りの悪さに悩まされる事になるだろう。 - 偵察性能
視認範囲は改良砲塔で360mと平均的。
隠蔽性能は砲塔の大型化に伴ってT-34から劣化しているが、まだまだ実用レベル。
なお、通信範囲が改良無線でも525mと短くなっており、遠方の僚車とは通信途絶する可能性がある。 - 総論
概要で述べた通り、バランス良く整った性能で様々な戦況に対応できる優秀な中戦車である。
しかし中戦車らしい汎用性ゆえに、駆逐戦車のように後ろに篭るにはさすがに砲性能が足りず、偵察をするには足や隠蔽が不足する。
戦況に応じた柔軟な運用が戦果に直結しやすく、乗り手の腕の見せ所と言えるだろう。
これ以降の車輌もだいたい本車のような特徴を引き継いでおり、運用もそれほど変わらないので早いうちに慣れておくといいかもしれない。
史実
ソ連の司令部はT-34の新型を製造するように工場を再改装するという難しい決断をした。
T-34の新型では砲塔を嵌め込むターレットリングの径を1425mmから1600mmに広げ、より大きな砲塔を取り付けられるようにした。
T-43の砲塔の設計をクラスノヤ・ソルモヴォ工場の V.ケリチェフ技師が急遽やり直して、T-34に合うようにした(Zaloga 1984:166)。
こうして完成した新型のT-34-85は以前よりはるかに優れた砲を持ち、遂に無線付きの三人式の砲塔となった(無線機はそれまで車体の方にあった)。
これにより車長は砲手や装填手の役割を兼務する事から解放され、戦車の指揮に集中できるようになった。
もう一つ重要な点はポーランドで戦前に設計され、イギリスでライセンス生産されていたものをコピーしたヴィッカース 戦車用ペリスコープ MK.IV(戦車用の潜望鏡)が
砲塔の屋根に取り付けられた事で、これにより車長は全方向の視野を得る事ができるようになった。
T-34は85mm砲を装備したT-34-85になっても依然としてティーガー戦車やパンター戦車に不利な戦いを強いられたが、それでも火力が増したことにより500メートル前後
にまで接近出来ればティーガー戦車やパンター戦車に正面から有効打を与えられる様になったため、正面からの撃破がほぼ不可能だったそれまでよりは格段に戦いやすくなった。
また、ドイツ軍機甲戦力の実質的な主力であったIV号戦車やIII号突撃砲に対して優位に立った事がそれ以上に大きな意味を持った。
ソ連側は最新型の武装を追い求めず、既存の設計を発展させるという決断をした。
この事によって、ソ連は性能の差が問題にならなくなる程の、大量の戦車を製造する事が出来た。
1944年5月、ドイツ国防軍は東部戦線で304輌のパンターを持っていただけであったのに対し、ソ連は1200輌/月というスピードでT-34-85の数を増やしていったのである。