T-44-100

Last-modified: 2024-05-27 (月) 07:33:21

ソ連 RankVI 中戦車 T-44-100

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概要

T-44をベースにした試作車両。
主砲が100mm砲に換装され、T-44の泣き所だった砲の性能不足が改善されている。
シュルツェンを模したサイドスカートが試験的に装備された他、砲塔上に12.7mm Dshk機関銃が装備された。

車両情報(v2.25.0)

必要経費

必要小隊レベル10

車両性能

項目数値
砲塔旋回速度(°/s)25.0
俯角/仰角(°)-3°/18°
リロード速度(秒)
10.5
スタビライザー / 維持速度(km/h)なし / -
車体装甲厚
(前/側/後)(mm)
90 / 75 / 45
砲塔装甲厚
(前/側/後)(mm)
120 / 100 / 75
重量(t)33.5
エンジン出力(hp)992
2,050rpm
最高速度(km/h)67
実測前進~後退速度(km/h)*** ~ -***
視界(%)83
乗員数(人)4

武装

名称搭載数弾薬数
主砲100mm D-10T cannon136
機銃12.7mm DShK machine gun1250
機銃7.62mm DT machine gun11890

弾薬*1

名称砲弾名弾種弾頭
重量
(kg)
爆薬量
(g)
初速
(m/s)
貫徹力(mm)
10m100m500m1000m1500m2000m
100 mm
D-10T
BR-412APHE15.88100.1895218212189164142124
BR-412BAPHEBC15.88100.1895218215201184169155
BR-412DAPCBC15.88100.1887239236220202185170
BR-412PAPCR8.53-1050224216186153127105
OF-412HE15.61460.0900272726242321

装備

設置場所装備名説明
車体発煙弾投下機車体後方に煙幕を張る
外部装甲側面に6mmの均質圧延鋼装甲
砲塔外部装甲後部に20mmの履帯装甲

迷彩

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小隊ツリー

解説

特徴

 

【火力】
火力不足となっていたT-44の85mm砲をT-64と同じD-10T 100mm砲に換装し、中戦車でありながら重戦車並みの貫徹力と威力を誇る砲弾を手に入れた。
主に使用する砲弾はAPCBCかAPHEBCだろう。APCRは貫徹特化の砲弾なのにAPCBCに貫徹力が劣っている上に炸薬もないので使う事はほぼないだろう、強いて言うなら跳弾耐性が若干高い事ぐらいである。BR-412D(APCBC)は最大貫徹力239mmを誇り、これ重戦車であるティーガーII(H)を微かに上回る数値である。しかし炸薬量は40gの差をつけてられて負けている。そしてもう1つのBR-412B(APHEBC)は最大貫徹力218mmとAPCBCより低いが、60°傾斜への貫徹力がAPCBCよりも高い。そのため、どちらを使うかは人次第である。

機銃はT-62M-1(未実装)までお世話になる12.7mm DShK重機関銃が1挺車長用キューポラに装着されており、軽装甲車両の側面や履帯の破壊などに使える。

 

【防御】
防御面の変化はあまり無いが、細かく挙げると防楯の装甲厚がT-44から120→110mm、砲塔側面の装甲が90→100mmになり、車体天板が30→15mmになった。あとは側面にはドイツのシュルツェンの様なサイドスカートが装着されているので若干のHEAT耐性が付いている。
しかし主砲口径が大きくするという事は当たり前だが使用する砲弾も大きくなり、弾薬庫配置がT-44から悪化している。
T-44では17発から車体に弾薬が置かれていたのに対し、T-44-100は11発から車体に置かれるようになっている。

 

【機動性】
T-44から色々盛った結果重量が2.5t増しており、加速力若干悪くなったが、戦闘に影響が出る程ではない。

 

史実

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T-44中戦車の攻撃能力の低さを改善する為、85mm戦車砲よりも強力な122mm戦車砲の搭載も試みられた。
このタイプは「T-44-122」と呼称され、IS-2重戦車の主砲である122mm戦車砲D-25Tを改修した122mm戦車砲D-25-44Tを搭載していた。
しかし、この砲は弾頭重量だけで25kgもある巨大な砲弾を使用するため、操砲や搭載可能な弾薬数(わずか24発)に難があり、結局T-44-122の採用は見送られた。
1944年末の時点で存在した戦車砲の中で、中戦車に搭載できる可能性のある最も強力な砲は、すでにT-34中戦車をベースにしたSU-100駆逐戦車に搭載されて実績のあるD-10と、TsAKBが開発したLB-1という2種類の100mm戦車砲だった。
前者は第9砲兵工場特別設計局で開発されたものだが、この2種は両方とも海軍艦艇用の56口径100mm加農砲B-34の砲身および閉鎖機構をベースに戦車砲に改造したもので、弾道性能に全く変わりが無いものだった。
100mm戦車砲の搭載については1945年初めより各種試験が開始され、まず着手されたのはLB-1のT-34/T-44中戦車への搭載であった。
T-34中戦車については、T-34-85中戦車のオリジナル砲塔にほぼそのまま搭載したタイプと、より全体を押しつぶしたような形で、砲塔リング直径を1,680mmに拡大した大型砲塔に搭載したタイプの2種が製作され、「T-34-100」と呼称された。
しかし試験の結果、T-34中戦車シリーズを手直しした程度では100mm戦車砲の操砲に問題が生じ、その高姿勢の影響と併せてクリスティー式サスペンションで懸架された足周りは、100mm戦車砲の大きな反動をバランス良く受け止めることが不可能であると判明した。
新砲塔の方には100mm戦車砲D-10Tの搭載も試みられたが、結局同じことであった。
こうして、T-34中戦車シリーズの火力強化計画であったT-34-100の制式採用は見通しを失った。
一方T-44中戦車の100mm戦車砲搭載計画(T-44-100)は、まず砲塔設計の見直しから始められた。
第520設計局は主砲マウント部の拡張を図り、前部に向けて砲塔を大きくオーバーハングさせ、主砲防盾も幅を広げた。
併せて大戦末期の戦訓を採り入れて、対空・対地用として装填手用ハッチに12.7mm重機関銃DShKのマウントを設けると共に、対成形炸薬弾用に厚さ6mmの装甲スカートを履帯部外側にすっぽり側面部を覆う形で取り付けた。
重量の増大もほとんど無く(34t)、機動性能は良好だった。
T-44-100はLB-1搭載型とD-10T搭載型の2種の試作車が製作されたが、設計陣としては制式採用に自信があったようである。
しかし設計陣の自信にも関わらずT-44-100は運用試験の中で操砲上、砲塔容積が狭過ぎることが指摘され、結局完全に砲塔をリニューアルしたT-54中戦車(オブイェークト137)の開発へ席を譲るところとなった。

小ネタ

加筆求む

外部リンク

 

WarThunder公式英語Wiki

 

公式Devログ

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  • ヤクトラを正面から撃破可能な火力、良好な機動力、同格相手にはそこそこ弾く装甲とどこを見ても隙が無い優良車。パンターFとかいうゴミよりも何倍も強い -- 2024-03-16 (土) 22:30:02
  • キングタイガーのほぼ上位互換 -- 2024-03-20 (水) 22:34:16
  • 俯角だけは本当にゴミ ちょっとした段差で水平向けなくなる -- 2024-03-28 (木) 22:31:10
  • OP  -- 2024-04-04 (木) 07:42:47

*1 爆薬量はTNT換算