ソビエト RankVII 中戦車 T-44-100
概要
T-44の火力不足を改善する為に主砲を100mm砲に換装し、中戦車ながらTiger II (H)?に匹敵する火力を獲得した。車体側面には試験的にドイツのシュルツェンを模したサイドスカート、後部には発火式の煙幕展開装置BDSh-5がに装備された他、車長用ハッチに12.7mm Dshk重機関銃も搭載されている。そしてこの車両が後のT-54になる。
機体情報(v1.21.3.27)
必要経費
| 必要研究値(RP) | *** |
|---|---|
| 車輌購入費(SL) | **** |
| レベルMAX(GE) | *** |
| プレミアム化(GE) | *** |
報酬・修理
| SL/RP倍率 | 2.1 |
|---|---|
| 修理費用 | 7 |
車両性能
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 砲塔旋回速度(°/s) | 25.0⇒35.7 |
| 俯角/仰角(°) | -3/18 |
| リロード速度(秒) | 13.7⇒10.5 |
| スタビライザー / 維持速度(km/h) | なし / - |
| 車体装甲厚 (前/側/後)(mm) | 90 / 75 / 45 |
| 砲塔装甲厚 (前/側/後)(mm) | 120 / 100 / 75 |
| 重量(t) | 33.5 |
| エンジン出力(hp) | 520 |
| 2,050rpm | |
| 最高速度(km/h) | 66/-10 |
| 視界(%) | 83 |
| 乗員数(人) | 4 |
武装
| 名称 | 搭載数 | 弾薬数 | |
|---|---|---|---|
| 主砲 | 100 mm D-10T cannon | 1 | 36 |
| 機銃 | 12.7 mm DShK machine gun | 1 | 250 |
| 機銃 | 7.62 mm DT machine gun | 1 | 1890 |
弾薬*1
| 名称 | 砲弾名 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (kg) | 初速 (m/s) | 貫徹力(mm) | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | ||||||
| 100 mm D-10T | BR-412 | APHE | 15.88 | 0.100 | 895 | 218 | 212 | 189 | 164 | 142 |
| BR-412B | APHEBC | 15.88 | 0.100 | 895 | 218 | 215 | 201 | 184 | 169 | |
| BR-412P | APCR | 8.53 | - | 1050 | 224 | 216 | 186 | 153 | 127 | |
| BR-412D | APCBC | 15.88 | 0.93 | 887 | 239 | 236 | 220 | 202 | 185 | |
| OF-412 | HE | 15.6 | 1.46 | 900 | 19 | |||||
装備
| 設置場所 | 装備名 | 説明 |
|---|---|---|
| 車体 | 発煙弾投下機 | 車体後方に煙幕を張る |
| 外部装甲 | 側面に6mmの均質圧延鋼装甲 | |
| 砲塔 | 外部装甲 | 後部に20mmの履帯装甲 |
迷彩
研究ツリー
| 前車両 | T-44 |
|---|---|
| 次車両 | T-54 (1949) |
解説
特徴
【火力】
RankⅥでありながら以前として85mm ZIS-S-53砲を使用していたT-44では貫徹力不足が目立っていたが、本車は主砲をSU-100と同性能の100mm D-10T砲へ換装し、中戦車でありながら重戦車と同等の貫徹力と威力を砲弾を使用可能となった。しかしその代償として最速装填速度が7.4秒から10.5秒へと増加した事と最大俯仰角が-5/20°から-3/18°へと減少した事が挙げられる。
主に使用する砲弾はBR-412D(APCBC)かBR-412B(APHEBC)で良いだろう。一応、貫徹重視のBR-412P(APCR)があるが、APCBCと比較して弾速以外全て劣っている為、使用する事はほぼないだろう。
BR-412D(APCBC)は垂直装甲への最大貫徹力239mm、60度傾斜への最大貫徹力82mmで炸薬量100.1gと、同格重戦車と正面から戦闘するうえで十分な攻撃力がある。また遠距離戦においても85mm砲のAPCBCより弾速が約100m/s速くなっており、偏差をあまり取らずに当てる事が出来る。
その他にはBR-412B(APHEBC)があり、垂直装甲への最大貫徹力218mm、60度傾斜への最大貫徹力80mmで炸薬量は同量の100.1gと、APCBC一択の様に思えるが、本砲のAPHEBCの場合だとAPCBCより傾斜装甲に対しての貫徹力が約50mmほど高く、例えばAPCBCでは貫徹するのに250mm必要な傾斜装甲をAPHEBCは200mmで貫徹する事が可能である。よって垂直装甲への貫徹力か傾斜装甲への貫徹力どちらを選ぶかは使い手次第となる。
T-44からのもう1つの変更点として、車長用ハッチに12.7mm DShk重機関銃が新たに取り付けられている。これにより、軽装甲車両や航空機対策に使用できる他、履帯の破壊等にも使用できる。
【防御】
防御面の変化はあまり無いが、細かく挙げると防楯の装甲厚がT-44から120mmから110mm、車体天板が30mmから15mm減少し、砲塔側面の装甲厚が90mmから100mm増加した点が挙げられる。また、側面にはドイツのシュルツェンを模したサイドスカートが装着され、若干の科学エネルギー弾耐性を得た。
本車最大の強化点である100mm砲だが、主砲口径を拡大するという事は当然使用する砲弾も大きくなるという事であり、弾薬庫配置がT-44から悪化している。
T-44では17発から車体に弾薬が置かれていたのに対し、T-44-100は11発から車体に置かれるようになっている。
また、車体下部はT-44と同じく弱点であり、重戦車相手には簡単に貫通される。大抵のプレイヤーは装填中、砲塔をフリフリするのに夢中で車体は動かさない事が多いので、遠慮なく狙っていこう。88mm以上なら基本抜けるので、お勧めである。
【機動性】
T-44から色々盛った結果重量が2.5t増しており、加速力若干悪くなったが、戦闘に影響が出る程ではない。
史実
T-44中戦車の攻撃能力の低さを改善する為、85mm戦車砲よりも強力な122mm戦車砲の搭載も試みられた。
このタイプは「T-44-122」と呼称され、IS-2重戦車の主砲である122mm戦車砲D-25Tを改修した122mm戦車砲D-25-44Tを搭載していた。
しかし、この砲は弾頭重量だけで25kgもある巨大な砲弾を使用するため、操砲や搭載可能な弾薬数(わずか24発)に難があり、結局T-44-122の採用は見送られた。
1944年末の時点で存在した戦車砲の中で、中戦車に搭載できる可能性のある最も強力な砲は、すでにT-34中戦車をベースにしたSU-100駆逐戦車に搭載されて実績のあるD-10と、TsAKBが開発したLB-1という2種類の100mm戦車砲だった。
前者は第9砲兵工場特別設計局で開発されたものだが、この2種は両方とも海軍艦艇用の56口径100mm加農砲B-34の砲身および閉鎖機構をベースに戦車砲に改造したもので、弾道性能に全く変わりが無いものだった。
100mm戦車砲の搭載については1945年初めより各種試験が開始され、まず着手されたのはLB-1のT-34/T-44中戦車への搭載であった。
T-34中戦車については、T-34-85中戦車のオリジナル砲塔にほぼそのまま搭載したタイプと、より全体を押しつぶしたような形で、砲塔リング直径を1,680mmに拡大した大型砲塔に搭載したタイプの2種が製作され、「T-34-100」と呼称された。
しかし試験の結果、T-34中戦車シリーズを手直しした程度では100mm戦車砲の操砲に問題が生じ、その高姿勢の影響と併せてクリスティー式サスペンションで懸架された足周りは、100mm戦車砲の大きな反動をバランス良く受け止めることが不可能であると判明した。
新砲塔の方には100mm戦車砲D-10Tの搭載も試みられたが、結局同じことであった。
こうして、T-34中戦車シリーズの火力強化計画であったT-34-100の制式採用は見通しを失った。
一方T-44中戦車の100mm戦車砲搭載計画(T-44-100)は、まず砲塔設計の見直しから始められた。
第520設計局は主砲マウント部の拡張を図り、前部に向けて砲塔を大きくオーバーハングさせ、主砲防盾も幅を広げた。
併せて大戦末期の戦訓を採り入れて、対空・対地用として装填手用ハッチに12.7mm重機関銃DShKのマウントを設けると共に、対成形炸薬弾用に厚さ6mmの装甲スカートを履帯部外側にすっぽり側面部を覆う形で取り付けた。
重量の増大もほとんど無く(34t)、機動性能は良好だった。
T-44-100はLB-1搭載型とD-10T搭載型の2種の試作車が製作されたが、設計陣としては制式採用に自信があったようである。
しかし設計陣の自信にも関わらずT-44-100は運用試験の中で操砲上、砲塔容積が狭過ぎることが指摘され、結局完全に砲塔をリニューアルしたT-54中戦車(オブイェークト137)の開発へ席を譲るところとなった。
小ネタ
外部リンク
コメント
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- こいつ強すぎ -- 2024-12-24 (火) 20:11:36
- 一番乗ってて楽しい車両 -- 2025-01-15 (水) 22:15:58
- 中戦車のくせに随分バイアス装甲かかるよなあこいつ、そのくせ100mm砲で返り討ちしてくんだからこわいこわい -- 2025-01-15 (水) 23:03:28
- マルダーに至近距離でミサイル撃ち込まれて無傷だったのは何だったんだろう -- 2025-11-18 (火) 23:01:45
- サイドスカートに当たったとか -- 2025-11-23 (日) 19:37:41
