ソ連 RankVI 駆逐戦車 SU-122-54
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T-54をベースに122mm砲を乗せた駆逐戦車。
ちなみに主砲同軸やハッチに付いてる14.5mm KPVT機銃はBTR-152AやBTR-152Dが装備している機銃と同じもの。
車両情報(v.1.5.1)
車両性能
項目 | 数値 |
---|---|
砲塔旋回速度(°/s) | 7.0 |
俯角/仰角(°) | -4/16 |
リロード速度(秒) | 12.3 |
スタビライザー/維持速度(km/h) | 無し / - |
車体装甲厚 (前/側/後)(mm) | 100 / 80 / 45 |
砲塔装甲厚 (前/側/後)(mm) | 100 / 80 / 30 |
重量(t) | 36.0 |
エンジン出力(hp) | 992 |
2,000rpm | |
最高速度(km/h) | 55 |
実測前進~後退速度(km/h) | *** ~ -*** |
視界(%) | 70 |
乗員数(人) | 5 |
武装
名称 | 搭載数 | 弾薬数 | |
---|---|---|---|
主砲 | 122 mm D-49 cannon | 1 | 35 |
機銃 | 14.5 mm KPVT machine gun | 2 | 600 |
弾薬*1
名称 | 砲弾名 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (g) | 初速 (m/s) | 貫徹力(mm) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | ||||||
122 mm D-25T | BR-471 | APHE | 25.0 | 246.4 | 795 | 205 | 201 | 182 | 161 | 143 | 127 |
BR-471B | APHEBC | 25.0 | 246.4 | 795 | 205 | 203 | 191 | 178 | 166 | 155 | |
BR-471D | APCBC | 25.0 | 192.5 | 800 | 230 | 227 | 215 | 200 | 186 | 173 | |
3BM-7 | APDS | 4.5 | - | 1400 | 330 | 326 | 311 | 292 | 275 | 259 | |
3BK-10 | HEATFS | 18.4 | 1670 | 820 | 400 | ||||||
OF-471 | HE | 25.0 | 3,600 | 795 | 37 |
迷彩
小隊ツリー
解説
特徴
T-54をベースに122mm砲を積んだ自走砲。
【火力】
毎度おなじみソ連の122mm砲だが、今までの122mmとは違い、なんと装填速度が12.3秒とかなり速いのである*2。同格のアメリカ戦車が積んでいる105mm砲や120mm砲の装填速度が14秒以上*3かかるのを踏まえると、その装填速度がより速く感じるだろう。
また本車はAPHEBCやAPDS、更にはHEATFSを使える事ができる。
HEATFSは貫徹力400mmと、相対する全ての戦車を正面から貫徹できるが、障害物で発動したり加害範囲が狭かったりと、幾ら速いとは言え装填速度が10秒を超える本車とは相性が悪い。その為、APCBCやAPHEBCのお供として数発持って行くのがいいだろう。
ちなみに、APCBCであるBR-471Dより、APHEBCであるBR-471Bの方が貫徹力は劣るが傾斜装甲に強い。
何故キャップがついているDよりBの方が傾斜に強いのかは謎である
主砲同軸とハッチに14.5mm KPVT 重機関銃を一門ずつ装備している。威力は十分あり、低空を飛行している戦闘機程度であれば主翼を折ったり、軽装甲目標を破壊出来たり、相手の砲身を割れる程の威力がある。しかし弾数が300発と少ないので無駄打ちは控えよう。
【防御】
T-54がベースだが、正面装甲の傾斜角度が11°浅くなっている。
T-54 (1949年型)の正面装甲は100mmの61°傾斜で実質装甲厚は206mmだが、本車の正面装甲は100mmの50°傾斜で実質装甲厚は155mmとなっている。そのため、同格はおろか格下戦車にすら貫徹されてしまう。
防盾には100mmの装甲板が2枚あり、最低でも200mm以上の装甲厚を有しているので車体を左右に振れば防盾で敵弾を弾くことが出来るかも知れない。その為、近距離(0~300M)戦は控えて中・遠距離(350~600M)主体で戦いたいところだが、Mobileは本家よりマップが小さいため、必然的に交戦距離も近くなる。なので基本は近・中距離で敵と砲火を交える事になる為、装甲はあまり頼りにはせずに早撃ちを意識しよう。
【機動力】
T-54と変わらない。
史実
ソ連軍は戦後の機甲部隊の装備改編にあたり、第2次世界大戦中の装備性能のスケールアップを基本に考えていたところがあり、戦時中の主力戦車だった85mm戦車砲搭載のT-34-85中戦車に対し、100mm戦車砲搭載のT-54中戦車を戦後の主力戦車として開発するといった具合だった。
これは主力戦車を支援する自走砲についてもいえることで、戦時中の100mm対戦車砲搭載のSU-100駆逐戦車に対して、戦後は主力戦車をベースとしたより強力な駆逐戦車が必要と考えた。
こうした構想の下に1949年にT-54中戦車をベースに開発されたのが、122mm対戦車砲を搭載するSU-122-54駆逐戦車で、以前には「IT-122」と西側で呼ばれていたものである。
SU-122-54駆逐戦車は1954~56年と極めて短期間に生産されたもので、その実態はこれまであまり知られてこなかった。
本車は主力戦車を支援するため、敵戦車や硬目標に対する遠距離砲戦能力を重視して開発されたもので、主砲にはIS-3重戦車やT-10重戦車に搭載された122mm戦車砲を基に、ペトロフ砲兵設計局で新規に開発された48.7口径122mm対戦車砲M-49Sが採用されていた。
本車の製作要領は、戦時中の駆逐戦車と同じくベースとなったT-54中戦車の砲塔を取り去り、車体上部に固定式戦闘室を設けて、戦闘室前部の球状砲架に122mm対戦車砲を限定旋回式に搭載していた。
全体的なデザインはそれこそSU-100駆逐戦車をリファインしたようなもので、戦時中の駆逐戦車のコンセプトを継承していた。
主砲の右後方に位置する車長用キューポラには、当時のソ連軍の自走砲としては異例の基線長式測遠機(ステレオ・レンジファインダー)が装備され、スタジア・メトリック式照準・測遠機を持つ他のソ連軍戦車より、1,000m以上の射程において正確な距離測定が行えた。
また防盾右側の同軸と主砲左後方の電動式対空機関銃キューポラには、14.5mm重機関銃KPVTが副武装として装備されていた。
以上のような内容を持つ本車であるが、制式採用されたことが明白なのに未だにその使用実態が明らかではない。
1950年代には軍直轄の戦車駆逐連隊または旅団に装備されたという説や、1970年代に至ってもT-55中戦車を主装備とする戦車師団には、各大隊当たり1個小隊(3両程度)のSU-122-54駆逐戦車の配属がなされようとしたなどの説があるが、いずれも定かではない。
ただ後にその多くが主砲や防盾が外されて、戦車回収車に改造されて親衛戦車師団に配属されたことは写真などから明らかになっている。
小ネタ
外部リンク
コメント
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