1941年 大英帝国 巡洋戦艦 アドミラル級
イギリスツリーの高ティア巡洋戦艦。
アドミラル級とはイギリス海軍の巡洋戦艦の艦級名であるが、実際に建造されたのは一番艦フッドのみであった。
アップデートVer.2.00.033にてフッド共々リモデリングされ、ポンポン砲などの機銃も追加された。
火災継続時間-5%の効果がある迷彩。火災ダメージが痛いアドミラル級にとっては少量でも有難い効果。
お値段は688Gとそこまで高額ではなく、見た目も非常に美しいので、本艦を持っているなら購入して損はない。
以下、Ver.2.00.032以前の画像。
錨鎖や機銃に差が見られる。
迷彩も甲板部の色や全体的な色調が違っていた。
- フッドとの差
見た目ではフッドと殆ど見分けが付かないアドミラル級だが、細かい部分では差異がある。
アドミラル級では、フッドでは可能だった甲板上への四連装魚雷の装備ができなくなっており、また観測機の搭載も不可能(ゲームバランスの問題ではなく、小改装の際に降ろされてしまったため)。
遠距離砲戦が増えてきた現環境、何かしらの救済措置は欲しいところであるが……。
基本性能
※括弧がある欄は【改修後の数値(初期値)】
年代 | 1941 | 国家 | 大英帝国 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
艦種 | 巡洋戦艦 | 対潜 | × | ||||
耐久値 | 38475(33750) | 戦闘成績(BR) | 395 | ||||
無装甲排水量(t) | 31293 | 無装甲速力(kt/h) | 38.8(36.9) | ||||
基準排水量(t) | 42670 | 最大速力(kt/h) | 29.8(27.0) | ||||
最大排水量(t) | 48000 | 最大舵角 | 54.7(48.0) | ||||
可視距離(km) | 14.6(13.0) | 絶対視認距離(km) | - | ||||
アンロック費 | 1680000S | 購入費用 | 16800S | ||||
3090G |
装甲防御
※単位はインチ(in)表示
※史実/技術ツリースペック準拠の場合。購入時は無装甲状態
防御区画 | 前部 | 中部 | 後部 | 装甲重量(t/0.1in) | ||
---|---|---|---|---|---|---|
甲板部 | 3.0 | 3.0 | 3.0 | 32 | ||
舷側部 | 12.0 | 12.0 | 12.0 | 32 |
搭載武装
主砲 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 貫通力 | 基本弾数(HE/AP) | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
42口径 38cm MKⅠ/N RP12 連装砲 | 1500 | 36 | 35 | 5 | 1205 | 84 | 200/200 | |||
42口径 38.1cm(15inch) MKⅡ 連装砲 | 1550 | 29.7 | 33 | 5 | 1230 | 75 | 200/200 | |||
42口径 38.1cm(15inch) MKⅠ 連装砲 | 1500 | 26.273 | 30 | 5 | 1120 | 53 | 200/200 | |||
副砲 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 貫通力 | 基本弾数(HE/AP) | ||
45口径 10.1cm(4inch) MarkⅢ 連装速射砲 | 400 | 12.6 | 4 | 10 | 66 | 55 | 150(AA)/150 | |||
50口径 14cm(5.5inch) MarkⅠ 単装砲 | 550 | 19.1 | 3 | 9 | 36 | 65 | 160/160 | |||
50口径 13.5cm(5.3inch) MarkⅠ 連装両用砲 | 530 | 21.397 | 7.5 | 20 | 19 | 50 | 60(AA)/60 | |||
45口径 15.2cm MKⅩⅡ(pixa) 単装砲 | 600 | 11.8 | 12 | 7 | 20 | 50 | 60/60 | |||
魚雷 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 雷速(kt) | 基本弾数 | ||
45.7cm 水中魚雷 | 3000 | 6.4 | 60 | 10 | 8 | 35 | 3 |
部品改修
改修段階 | 火力 | 索敵 | 速度 | 装甲 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
Ⅰ | 副砲射撃管制装置(副砲射程距離+15%) | 新型望遠レンズ(望遠鏡拡大倍率+20%) | 副舵輪(横滑り防止+15%) | 高品質装甲(徹甲弾被弾ダメージ-13%) | ||
Ⅱ | 砲塔旋回装置(主砲旋回速度+14%) | 電波探信儀(理想発見距離+5%) | 新型艦首(旋回抵抗-15%) | 強化装甲(装甲硬度+11%) | ||
Ⅲ | 照準システム(主砲射撃精度+11%) | 電波探信儀(理想発見距離+7%) | 変速機(加速性能+10%) | 船体強化(HP+14%) | ||
Ⅳ | 主砲装填装置(主砲装填時間-12%) | 精密探信儀(強制発見距離+6%) | 舵輪(最大舵角+14%) | ダメージコントロールシステム(スキル『応急修理』アンロック) | ||
Ⅴ | 強化弾頭(装甲貫徹力+14%) | × | ボイラー(巡航速度+5%) | × |
立ち回り
大体はフッドと同じだが、本艦は良好な機動性・視界を有するのみならず装甲についても他の巡洋戦艦に比べかなり硬くなっており、オールマイティーな活躍が見込める。
とは言え巡洋戦艦、基本的には探知距離と機動性を活かし味方戦艦から一歩引いてアウトレンジ砲撃を心掛けよう。装甲耐久を活かしてしぶとく生き残り地道に敵を削って行けば勝利に貢献出来るだろう。
残念ながらフッドと違い観測機は搭載できないので、敵観測機を発見したら最優先で撃墜しないと一方的に殴られる。
主砲
主砲はフッドと同じ「15インチMk.2連装砲」「15インチMk.1連装砲」、そしてVer.2.00.19のアプデで追加された高ティアイギリス艦専用の「15インチMk.1/N RP12連装砲」から選べる。
基本はMk.2かRP12のどちらかを選ぶことになるだろう。かつてはどちらも短所ばかりが目立った主砲だったが、Ver.2.00.029のアプデにより双方共に高ティア戦場で充分に戦える性能を獲得した。精度のMk.2、射程と貫通力のRP12と棲み分けが出来ているので、戦闘スタイルによって決めよう。
かつては砲塔旋回速度が極めて遅く、アドミラル級の旋回能力に全く追従できていなかったMk.2だが、現バージョンでは元に戻っているので取り回しやすい。ただしこの砲はフッドとの共用である為にナーフに巻き込まれてしまい、貫通力が低くなってしまっているので注意しよう。装甲破壊能力65は高ティアの対戦艦として考えると少し厳しい。とは言え格下狩りに徹するなら戦えるだろう。
もう一つの候補となるMk.1/N RP12は、高い貫通力と砲塔旋回速度、15インチクラスとしては最高の単発ダメージを誇っている。……が、その代償に装填速度は35秒と戦艦大和の46cm主砲並みに遅く、弾数も少ない上に異常に重量が嵩む。これを四基搭載すると、ただでさえ薄い装甲がスカスカになってしまう。
攻撃力を取るか、あるいはその点を妥協して防御力と速度を取るかはプレイヤー次第である。
副砲
デフォルトでは5.5インチ連装砲を搭載している。
他にKGV級・ヴァンガードに搭載されてる5.3インチ連装砲もあり、こちらの方が軽量だが装填時間が長い。好みで選ぼう。
魚雷
フッドにあった便利な水上魚雷発射管は無くなり、水中発射管が2基装備されてる。重量自体は軽いので、御守りに持っておこう。
不意の接近戦や損傷した敵艦のカイシャクに使えるかも知れない
対空
ありません
5.5インチ連装砲と5.3インチ連装砲が手動対空砲火に対応している。装填時間を考慮すると5.5インチ砲の方が取り回しやすい。結構な弾幕を張れるため、観測機程度なら撃墜が見込める。
ちなみに、この時期のフッドには機銃・対空砲の他に「対空ロケット砲」が搭載されていたのだが、こいつはただのロケット砲ではなく発射後空中で弾頭に付けられたパラシュートが開き、それを来襲する敵機に引っ掛け爆発させるという、言わば『空中機雷』ともいえる紅茶香るステキな兵器であった。
装甲
フッドでは悩みの種だった装甲の脆弱さはどこへやら。
近代化改装の恩恵か、アドミラル級の装甲はフッドと同じ厚さでもかなり頑強になっており、増厚していくと戦艦主砲の直撃弾を浴びてもちょっとやそっとでは破壊されなくなる。
かかってこいビスマルク
ただし基礎体力に関しては巡洋艦並みの数値に下がってしまっているため、一旦装甲を破られるとあっという間に瀕死になってしまうレナウン共々大問題だった低体力もVer.2.00.029にて相応の数値を手に入れた。
砲撃戦においては最大最強の巡洋戦艦の名に恥じぬ耐久力を見せつけてくれるだろう。
機動性
最高速力はフッドと比較して2ノット程低下してしまっている。経年劣化だろうか……
しかしそれでも流石に巡洋戦艦。ボイラー搭載で30ノット弱は発揮可能であり、旋回性能も申し分ない。操艦にストレスを感じることはまずないだろう。
速度上昇効果のあるイギリス専用船員のクインを乗せれば機動性と防御力の両立も可能。
総評
以前は、良好な視界と機動性を以て格上戦艦すら振り回せる事もあった。しかし観測機の実装と共に視界面での優位性は薄れてしまい、またレーダースキルを持つ戦艦もいるので、現状本艦の立場はやや厳しいものがある。
逆に言えば、敵観測機が味方機などにより排除された戦場では視界優位を最大限に活かすことができる。
歴史背景
フッド(HMS Hood)は、イギリス海軍が第一次世界大戦後に建造したアドミラル級(フッド級)巡洋戦艦で同型艦はない。艦名はサミュエル・フッド提督にちなむ。
巡洋戦艦でありながら強力な艦であり、歴史研究者かつジェーン海軍年鑑の編集長を務めたオスカー・パークスがその優美さを「軍艦美の極致」と評した艦だった。イギリス国民からは「マイティ(強大な、偉大な)・フッド」と呼ばれて親しまれた。その基本性能の優秀さ故に、大規模な近代化改装が先送りにされ続けたことが本艦の喪失の一因となった。
本艦の名は高名な提督を輩出してきた一族の初代フッド子爵サミュエル・フッドの名にちなんでおり、その末裔であるホーレンス・フッド少将の未亡人が本艦の進水を執り行った。ホーレンス・フッド少将はユトランド沖海戦において第3巡洋戦艦戦隊の司令を務めていたが、座乗していた巡洋戦艦インヴィンシブルの爆沈により、艦と運命を共にしていた。
本艦は巡洋戦艦としては強力であり、内容的に「高速戦艦」と称しても差し支えがないほどであったと評価された。フッドは1921年のジェーン海軍年鑑では巡洋戦艦(battlecruiser)と分類された。イギリス海軍はユトランド沖海戦での戦訓を踏まえて新たに設計しなおし、戦艦と同等の砲力と防御を備え、弾火薬庫防御、防焔装置、水雷防御も一変することとなった。これによりフッドを高速戦艦(fast battleship)と呼称した。ただし、艦種はあくまで巡洋戦艦となっていた。