Mahan

Last-modified: 2023-02-11 (土) 19:26:51

1934年 アメリカ合衆国 駆逐艦 マハン級

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アメリカツリーの高ティア駆逐艦。
徹底的に贅肉を削ぎ落とした日本駆逐艦や縦に長いイギリス駆逐艦と違う、バランスの良い艦影を持つ。
重心が高いって? それは言っちゃいけない

他画像

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基本性能

※括弧がある欄は【改修後の数値(初期値)】

年代1934国家アメリカ合衆国
艦種駆逐艦対潜
耐久値21560戦闘成績(BR)220
無装甲排水量(t)1118無装甲速力(kt/h)39.7(35.1)
基準排水量(t)1524最大速力(kt/h)36.3(32.1)
最大排水量(t)2137最大舵角38.5(35.0)
可視距離(km)8.0絶対視認距離(km)-
アンロック費620000S購入費用6200S
1080G

装甲防御

※単位はインチ(in)表示
※技術ツリー表示スペック準拠の場合。購入時は無装甲状態

防御区画前部中部後部装甲重量(t/0.1in)
甲板部0.20.20.220
舷側部0.50.50.520

搭載武装

購入時は非武装状態

主砲名称火力射程
距離
(km)
装填
速度(s)
旋回
速度(°/s)
重量(t)貫通力基本弾数(HE/AP)
38口径 12.7cm Mark12 単装砲50015.55251860120(AA)/120
38口径 12.7cm Mark30 単装砲50016.075.2252070120(AA)/120
38口径 12.7cm Mark21 単装砲50016.074.5252067120(AA)/120
魚雷名称火力射程
距離
(km)
装填
速度(s)
旋回
速度(°/s)
重量(t)雷速(kt)基本弾数
53.3cm Mark8(8型) 四連装魚雷345015.75010482912
21インチ Mark15 四連装魚雷(Mod zero)345015.760107026.59
21インチ Mark15 四連装魚雷(Mod 3)34507.560107833.59
21インチ Mark11 連装魚雷34507.57010604616
21インチ Mark12 三連装魚雷34509.1560101004448
21インチ Mark8(Mod zero) 三連装魚雷345015.435010452715
爆雷名称火力射程
距離
(km)
装填
速度(s)
沈降
速度(m/s)
重量(t)最大深度(m)基本弾数
爆雷28000.0105710010

部品改修

改修段階火力索敵速度装甲
射撃管制装置(主砲射程距離+12%)水中聴音機(水中聴音機アンロック+5km)制動機(後進加速度+10%)鋼鉄甲板(榴弾被弾ダメージ-12%)
魚雷装填装置(魚雷装填時間-13%)精密探信儀(強制発見距離+14%)変速機(加速性能+12%)排水ポンプ(自艦浸水継続時間-10%)
魚雷発射管(魚雷射程距離+12%)逆探(スキル『対艦通信士』アンロック)舵輪(最大舵角+10%)×
ジャイロスコープ(ジャイロスコープアンロック+60°)発煙装置(スキル『煙幕』アンロック)ボイラー(速度+13%)×
×水中探信儀(スキル『水中探信儀』アンロック)注排水装置(スキル『機関全速』アンロック)×

立ち回り方

それなりの速力と広い運用の幅を持つオールマイティな駆逐艦。使いやすい凡作を最上とするアメリカらしい船である。

主砲

前級のファラガットとラインナップは同じ。3種から選択できるが、性能が劇的に変わる訳ではない。
精度、弾速共に並。単発火力ではドイツ駆逐艦などには敵わないが、その代わり装填速度と砲旋回速度は非常に優秀であり、どんな機動をしても容易く追従してくれる。また、単装とは言え砲塔数は5基なので駆逐艦としては火力はある方である。
また、5インチ砲としては貫通力が高いため、装甲が薄い駆逐艦を相手にした場合は最初だけでも徹甲弾を撃ち込んでから榴弾に切り替えた方がダメージを増やせることも。
格上相手には豆鉄砲なので、中型艦以上を相手に砲撃する際は基本的に榴弾をバラまこう。

ちなみに2番と4番にはアトランタの主砲を搭載できる。

魚雷

両舷に1基づつ、中心軸に1基の計3基の魚雷発射管を装備できる。初期装備の四連装発射管がなかなかに使いやすい。射程は特別長いわけでは無いが、素早い装填がウリ。日本駆逐艦の様に投射量で弾幕を張るのではなく、装填され次第、矢継ぎ早に発射することで粘りのある魚雷戦ができる。
ただし四連装魚雷の雷速に関してはお世辞にも褒められたものではないので、そこが気になる場合は三連装魚雷も良い選択肢となる。射程は短いが44ノットという高速を誇るため、回避されにくい。

そして、2019年7月末のアップデートに伴い、本艦にジャイロスコープが搭載された。
これにより、今まで死角であった前方及び後方にも雷撃ができるようになり、一度に全ての発射管を使用できる方角が生まれた

対空

強力な対空機銃などは一切無いが、本艦の5インチ砲は本来、両用砲であるためアップデートにより対空性能を加与される可能性は十分にある大方の予想通り、3種類搭載可能な主砲全てを手動操作の対空砲として運用することが可能となった。
門数が少ないため効果的な弾幕は張りづらいものの、上空から動向把握をしてくる観測機などの撃墜には役立ってくれるだろう。

装甲

所詮は駆逐艦。装甲を最低限にし、速力に賭ける運用が基本か。
0.1インチの装甲でも米艦は装甲の質が良い(装甲自体の耐久力が高い)ため同艦クラスの砲には数撃耐える。

機動性

未改装で30ノット後半、ボイラー装備で40ノット弱を絞り出す。旋回は勢いが乗れば滑らかに回り、速度ロスもやや低め。
速力、機動力に特化しているワケでは無いが、平均値以上を確保している。

総評

使い易さ、特長の無さが特徴で、装備も少ないためカスタムの幅が広いわけでもないズバリ平凡。裏を返せば、なんでも器用にこなす優等生と言える。クセのある艦に乗りまくっていると時々ふいに乗りたくなる安心感と温かさを持つ"小さなお艦"。いかにも量産型なシルエットと相まって妙に愛着が湧く。


歴史背景

マハン級駆逐艦(Mahan class Destroyers)は、アメリカ海軍の駆逐艦の艦級。条約型駆逐艦として概ね1935年から1937年にかけて建造された。改良型のダンラップ級駆逐艦2隻を本級に含める場合もある。

ポーター級駆逐艦に続いて建造されたが、系譜的にはファラガット級駆逐艦に連なる。ファラガット級における欠点を修正した上で1933年に計画され、1934年から建造が始まった。
38口径5インチ(127mm)単装砲5門と21インチ(533mm)4連装魚雷発射管2基など主要な武装や艦首楼型船体はファラガット級を概ね引き継いでいるが、幅をわずかに広げた事によって船体に多少の余裕を生じさせ、両用砲の採用が可能となった。ただし、ファラガット級と同様に船首楼の一番砲と二番砲にのみ砲塔が装備された。また、4連装魚雷発射管が1基増えて8門から12門になっているが、2基が三番砲の両舷側に配されたため一度に発射できる門数は変わっていない(射線12本・片舷8本)。また、両舷側の2基の装備位置は低く波をかぶりやすかったため、荒天時には使用できなかった。機関はバブコック&ウィルコックス社の新設計によるもので、総重量は30トン増したものの予熱器を装備。機構が煩雑という欠点があったものの、馬力が引き揚げられた上に燃費が多少改善され、ファラガット級より50トン少ない燃料量にもかかわらずファラガット級と同等の航続距離を得ることができた。

1936年から順次竣工して、1933年度計画艦16隻と1934年度計画艦2隻の計18隻建造された。「ダンラップ級駆逐艦」とも呼称される1934年度計画艦は前檣が三脚檣から棒檣に改められ、一番砲と二番砲の砲塔形状も密閉型に修正された点が1933年度計画艦と異なる。本級の性能は良好であったものの必ずしも成功作とは言い難く、ファラガット級から始まっていたトップヘビー傾向は、重厚な三脚檣の採用などにより相変わらず変わっていない。ただし、18隻という建造数は日本海軍やドイツ海軍と違って、広大な海域を守る必要があるアメリカ海軍にとって大いに意味があったと解釈することもできる。