Scharnhorst

Last-modified: 2021-03-17 (水) 19:39:10

1939年 ドイツ帝国 戦艦 シャルンホルスト級

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ドイツツリーの高ティア戦艦。
健脚であり、主砲火力もそこそこ高く、視界も広い。一方で防御力は控えめ。
正式な分類では戦艦なのだが、こうした特徴から巡洋戦艦として扱われる場合もある。
当初は英仏の目を誤魔化すためにドイッチュラント級の姉妹艦として建造が公表された。明らかに見た目が違うのだが、英仏の目は誤魔化せたのだろうか……
Var.2.00.033にてリモデリングがなされ、美麗なグラフィックを手に入れた。


他画像

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体力増加+5%の効果のある史実迷彩(グナイゼナウ)。


以下、Ver.2.00.032以前の画像。
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航空機実装後からVer.2.00.032まで。
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ゲームに航空機が実装される前のシャルンホルスト。まだ機銃が搭載されていない。


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以前の迷彩。


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主砲を斉射するシャルンホルスト。
口径28cmとは言え長砲身で貫通力の高い砲による高速射撃は、敵が戦艦であっても遠距離では危険な攻撃となる。

基本性能

※括弧がある欄は【改修後の数値(初期値)】

年代1939国家ドイツ帝国
艦種戦艦対潜×
耐久値33022(30200)戦闘成績(BR)390
無装甲排水量(t)16786無装甲速力(kt/h)36.5
基準排水量(t)31509最大速力(kt/h)30.9
最大排水量(t)38711最大舵角62.15(55.0)
可視距離(km)13.6(12.5)絶対視認距離(km)-
アンロック費1400000S購入費用14000S
2480G

装甲防御

※単位はインチ(in)表示
※史実/技術ツリースペック準拠の場合。購入時は無装甲状態

防御区画前部中部後部装甲重量(t/0.1in)
甲板部1.51.51.540
舷側部10.510.510.540

搭載武装

主砲名称火力射程
距離
(km)
装填
速度(s)
旋回
速度(°/s)
重量(t)貫通力基本弾数(HE/AP)
54.5口径 28cm SK C/39 三連装砲110040.931768107890/90
52口径 28cm SK C/34 三連装砲110036.472466427090/90
52口径 38cm SK C/34 連装砲150036.52265137285200/200
副砲(All)名称火力射程
距離
(km)
装填
速度(s)
旋回
速度(°/s)
重量(t)貫通力基本弾数(HE/AP)
55口径 15cm SK C/28 単装砲59021.958.58397840/40
45口径 15cm Ubts+Tbts KL/45 単装砲590228.58297044/44
45口径 15cm Ubts+Tbts Flak L/45 単装砲590227.58317040/40
45口径 15cm Tbts KL/45 単装砲59023.18.58466560/60
副砲(1~4)名称火力射程
距離
(km)
装填
速度(s)
旋回
速度(°/s)
重量(t)貫通力基本弾数(HE/AP)
55口径 15cm Tbts KC/36 連装砲59021.958.58685980/80
55口径 15cm Tbts KC/36(T) 連装砲59023.18.58734160(AA)/60
55口径 15cm SK C/28 連装砲59022.010812885200/200
副砲(9~15)名称火力射程
距離
(km)
装填
速度(s)
旋回
速度(°/s)
重量(t)貫通力基本弾数(HE/AP)
65口径 10.5cm SK C/33 連装砲21017.76104720400(AA)/400
魚雷名称火力射程
距離
(km)
装填
速度(s)
旋回
速度(°/s)
重量(t)雷速(kt)基本弾数
533ミリ 三連装魚雷 Type G7e T3330014601092378
533ミリ 四連装魚雷 Type G7e T23300146010122378
53.3センチ G7e T3 三連装魚雷34507.560101183018

艦載機

機種名称耐久攻/防航続時間
(sec.)
巡航速度
(km/h)
海面視界
(km)
空中視界
(km)
機体重量
(t)
格納庫容量装備火力装備重量
(kg)
水偵Ar196 A-5610325/4759853119.53.73120220lb 爆弾600100

※最大搭載数3機、パイロット数3名。

部品改修

改修段階火力索敵速度装甲
砲塔旋回装置(主砲旋回速度+12%)新型望遠レンズ(望遠鏡拡大倍率+20%)スクリュー(エネルギー交換率-12%)側面装甲帯(被雷ダメージ-15%)
照準システム(主砲射撃精度+11%)電波探信儀(理想発見距離+4%)ビルジキール(安定速+15%)傾斜装甲(装甲HP+11%)
主砲装填装置(主砲装填時間-12%)電波探信儀(理想発見距離+5%)新型艦首(旋回抵抗-12%)船体強化(HP+10%)
射撃管制装置(主砲射程距離+9%)×変速機(加速性能+10%)ダメージコントロールシステム(スキル『応急修理』アンロック)
強化弾頭(装甲貫徹力+10%)×舵輪(最大舵角+13%)×

立ち回り方

装甲が薄いため、敵戦艦との真っ向勝負は苦手である。重巡洋艦を上回る装甲と火力を持つので巡洋艦キラーとして、あるいは主砲の長射程と視界の広さを活かしたアウトレンジ攻撃で活躍ができる。魚雷も搭載しているが、数が少ないので積極的に運用するのは厳しい。
機動性は戦艦ばかりか、下手をすれば巡洋艦より優秀である。
ボイラーを積めば満載でも33ノットを発揮アップデートでボイラーが取り上げられてしまった……解せぬ。

主砲

史実砲である54.5口径28cm三連装砲およびビスマルクの38cm連装砲、シュペーの28cm三連装砲から選択可能。
デフォルトの三連装砲は装填が17秒と戦艦のくせに巡洋艦並みに速い上、高貫通力の砲弾を高精度で撃ち出せる。また、砲旋回も早く極めて扱いやすい。ビスマルク砲は単発の威力で勝るが、ビスマルクと比べると一基少なくなるのでやや見劣りする。シュペー砲はオリジナルに比べて重量面でのアドバンテージはあるものの、他の面では劣ってしまう(もの好きは載せるかもしれない)。

副砲

異様なほど装備が充実しており、全てのスロットに15cm砲が装備できる。大和もビックリ
また、10.5cmの方はお馴染みドイツの射程がおかしい副砲群である。弾道が低く、やたら遠くの駆逐艦にも当てられるので牽制になる副砲低精度化により命中率については期待出来なくなった。それでも気がついたら敵艦が燃えていた、なんて事もしばしば……。

魚雷

戦艦なのに魚雷が積める。しかも装備形式は巡洋艦や駆逐艦などと同じマウント型であり、射角はそこそこ広く取れる。
射程そのものはやや短め(7.5~15km)だが、近距離戦の増えるドイツ艦なら牽制用としても腐ることは少なく、戦況次第では切り札としても充分に使えるだろう。

対空

自動迎撃の機銃はさほど多くないのであまり当てに出来ない。
一方で副砲として選択できる砲の多くに対空砲適性があり、数も積めるため、手動対空を駆使すれば中型戦艦としてはかなり充実した弾幕を張ることが可能。メインとなる10.5cm砲は威力が低いため味方艦隊の防空任務までこなせるかというと疑問符が付くが、観測機程度なら撃墜を見込める。
また、シャルンホルストは戦艦としてはかなり機動力が高いので、自身が狙われた場合も急転舵を繰り返すことで敵攻撃機の狙いを外しやすいだろう。

航空兵装

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Ar196を3機搭載可能。一度に1機ずつしか発艦できないので撃ち落とされないように注意しよう。
観測射撃が出来るのは大きなアドバンテージだが、Ar196は偵察機としては視界が狭いためどちらかと言えば敵観測機の迎撃任務に向いている。
ただし零観に喧嘩を売ると生きて帰って来られない可能性大

装甲

基本設定準拠の装甲ではお世辞にも頑丈とは言い難い(もっとも側面装甲は10.5インチあり、一般的な高ティア戦艦と比較すれば見劣りするものの、巡洋艦とは比較にならない厚さである)。装甲耐久は高めの模様なので、配分を考えて積めば相応に硬くできる。とは言え大型戦艦と比べられるほどではないので、相手の攻撃には気を配って戦おう。
甲板はデフォルトだと1.5インチと軽巡洋艦並みの極薄装甲である。これでは航空爆撃1回で致命傷を負いかねないため、せめて艦橋があり狙われやすい中央部分だけはある程度積んでおきたい。

機動性

旋回性能が極めて高く、駆逐艦かと見紛うほど異常に曲がる。また、ボイラーが取り上げられたとは言えデフォルトでも31ノット、満載でも28ノットの快速を発揮するので巡洋艦のような感覚で操艦できる。
航空攻撃はともかく、駆逐艦などの魚雷は見落とさなければ悠々避けられるだろう。

総評

主砲から何からして「デカい巡洋艦」に近いイメージ。それって要は巡洋戦艦では?
実際、操艦感覚もドイツ戦艦ツリーで前級に相当するバイエルンとはかけ離れており、むしろ重巡アドミラル・グラーフ・シュペーに極めて近い。
レーダーが無くなった代わりに主砲塔と防御力が増えたシュペーと考えると、基本となる戦い方を理解しやすいかもしれない。幸い、艦種的には戦艦に分類されるだけありタフネスも持ち合わせているので、シュペーと異なりある程度は真っ向勝負も選択できる。
扱いやすいからこそ器用な活躍が期待できる船。うまく扱えば巡洋艦・駆逐艦狩りから戦艦の牽制、時には空母すらも追い詰める戦場の便利屋になれるだろう。


歴史背景

シャルンホルスト級戦艦(シャルンホルストきゅうせんかん、ドイツ語:Schlachtschiffe der Scharnhorst-Klasse)は、1935年のヴェルサイユ条約の軍事条項破棄後に建造されたドイツ海軍の戦艦(Schlachtschiff)。シャルンホルスト及びグナイゼナウの2隻が建造され、いずれも1935年に起工、翌1936年に進水した。
一般的には進水順に従ってシャルンホルスト級と呼称されるが、起工日、就役日共にグナイゼナウの方が先であったことから、グナイゼナウ級と称される場合もある。また、当時イギリス海軍が自国の戦艦より優速な本級を巡洋戦艦(Battlecruiser)に分類していた影響から、現在でも文献によっては巡洋戦艦として言及される例が見受けられる。

1930年6月30日にヴィルヘルムスハーフェン海軍工廠にて起工後、一時建造中止。1935年6月15日に建造再開、1936年10月3日に進水、1939年1月7日に竣工したが、公試時に艦首が波をかぶるという不具合が出た。再びドック入りした本艦は、海面に対し垂直だった艦首形状を前方に突き出した形に改修した。しかし今度は錨鎖口の位置が悪く、艦首波がそこから甲板に吹き上げたので、波をかぶるという点はさしたる改善がなかった。それでいて砲塔の防水などは工夫されなかったため、前部砲塔は浸水でしばしば故障した。三度目の改修でようやく波かぶりはなくなったものの、砲塔の不具合はその後も続いた。

6月8日、ドイツ艦隊はタンカー、トロール船、兵員輸送船各1隻を沈めた。その後巡洋艦、駆逐艦と分かれて2隻で行動中、シャルンホルストとグナイゼナウはイギリスの空母グローリアスとその護衛の駆逐艦アカスタ、アーデントと遭遇し、3隻とも撃沈した。この時シャルンホルストは、グローリアスに対して約24.2kmの距離から砲弾を命中させ、艦砲射撃による最長の命中記録を樹立した。


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