武器/大剣/余談-関連項目

Last-modified: 2024-02-12 (月) 22:15:35

余談

  • 史実でも大型の刀剣自体は数あれど、それらも大抵はモンハンの太刀よりもずっと小さく(片手剣より若干大きい程度)、
    ここまで巨大な剣はほぼ実在しない。現実の人類が振るえる限界を、遙かに越えているからだ。
    ところがここ数十年でモンハンはもちろん、創作においては割と見かける程度には普及していった。
    その切っ掛けは、1989年より連載開始のダークファンタジー漫画「ベルセルク」だと言われている。
  • 同作の象徴であり、後の大剣のイメージを作った巨剣「ドラゴンころし」は、作中の名鍛冶師が
    自らの技術と精魂と注文の煩い貴族連中への鬱憤と自分の趣味を全開にして造り上げた逸品で、

    それは 剣というにはあまりにも大きすぎた
    大きく 分厚く 重く そして大雑把過ぎた
    それは 正に鉄塊だった

    という、ベルセルクの名フレーズと共に暴れ回る代物。モンハンに出ても違和感のない超大剣である。
    実際、このドラゴンころしを振るう主人公・ガッツ以前で大剣をメインにするキャラはほとんどおらず、
    居たとしてもこの剣ほど無茶なサイズではなかった。それほど界隈に衝撃と影響を与えた存在なのだ。
    ちなみに本作は巨大な怪物と戦ったり、大剣を防御に使ったりするあたりもモンハンと共通しており、
    直接のモチーフやオマージュかは不明であるが、間接的に結構な影響を受けている可能性はあろう。
  • 史実の両手剣はと言うと、
    前述のように人間が扱える重量の限界という事情から創作での大剣のような巨大なものは無く、
    実戦用の両手剣は大型のものでも総重量2~3kgくらい、柄も含めた長さも2m強が限度だったようである。
    更に言うと刀剣を大型化するよりも槍や長柄武器を使った方が扱いやすさやリーチに優れている事が多く、
    重さを活かした重装鎧に対する刃付き鈍器として運用することも出来たが
    そちらの運用も戦斧や専門の打撃武器で代用できたので、
    日本刀も含めて両手持ちの大型刀剣は現実世界だと珍しい存在である。
    日本の武士(サムライ)およびそれが用いる日本刀が世界的に有名なのも、
    「両手剣(日本刀)を扱う戦闘集団」という存在が日本国外から見ると珍しいのが一因である。
    大型の刀剣は槍などをへし折ったり切り落とすのには適していたので、
    槍兵による集団陣形を打破する目的を主に両手剣が運用された例はあり、
    ヨーロッパにもスコットランドの「クレイモア」やドイツの「ツヴァイヘンダー」などの両手剣はあるが、
    ツヴァイヘンダーを用いることができるドイツの傭兵集団「ランツクネヒト」が
    「両手剣使い」として重宝されていたなど、それだけ両手剣は使い手の限られる武器とされていた。
    両手剣や大剣の認知度は歴史的なものではなく、近代の創作におけるものが大きいと言えるだろう。
  • 多くの大剣に柄が伸びるというギミックがある。
    ただ抜刀中の柄の長さ的に、別に最初から伸びたままで良いのでは?と思うものも多かったりはする。
    まあギミックがあるとそれだけでちょっと嬉しいのは認めるが。
    • 他にも溜め2でのみ刀身にギミックが発生するものもある。
  • 環境によっては「たいけん」では一発変換できないことがある。
    広辞苑の場合は、その言葉が一般に日本語として定着しているかどうかが掲載の目安となる上、
    「だい・けん」で大剣を表すのはそもそも日本語としておかしい語な訳ではないため、
    「たいけん」以外の読み方が間違いだという指摘はできない。
    ちなみに、大剣を「だいけん」と読むハンターもいるが、
    ことモンハンにおいては会話で使うと聞き直されることもある。
  • 冒頭でも述べた通り、長らくチャンス時のコンボに欠ける傾向があったため、
    机上ダメージ効率が高い作品自体が限定的
    (MH4(G)・MHXXのブレイヴ大剣MHW以後のメインシリーズ、そしてMHF-G以降のフロンティア)であった。
    この事はあまり知られておらず、質問系サイトやファンコミュニティなどでは
    一貫して高火力の強武器とされている事が多く、
    逆に低火力とされるのは実際の机上ダメージ効率は比較的高めな片手剣と、
    詳しいファンなら苦笑いの記述がなされがちだった。
    • ただし「(高)火力」が何を意味するのかでもこの意味合いは変わってくるだろう。
      DPSの記事も参照いただきたいが、認識の相違が起こりやすい部分である。
      冒頭で述べた通り机上DPSが低いというだけでは弱い武器ということは必ずしもないが、
      机上DPSのみが重視される状況においては「弱い」武器種であった事も事実で、
      要するに過去作の大剣は相手によってダメージ効率の振れ幅が特に大きかったと言える。
    • また、眠っているモンスターを叩き起こすことにおいて大剣に勝る武器は無い。
      これもシリーズが進むごとに最大火力を発揮するのが結構難しくなっているが、
      上手く決めれば文字通り驚天動地のダメージを叩き込むことができるようにもなった。
    • なお、MHP2Gで抜刀アーティ戦法が凄まじい強さを発揮した理由の一つは、
      抜刀術スキルが存在しなかった無印MHP2のアップデートとして後付けで抜刀スキルが加わったことで、
      MH3以降と違い抜刀術スキル無しが前提だった環境に抜刀スキルの補正が加わった」ため、とされる。
      ただしMH3以降の(素の)抜刀攻撃がMHP2と比べ致命的に弱体化したかというとそうでもなく、
      マルチプレイが前提ではない(=容易にチャンスメイクできないのでどの武器種も机上DPSを十分発揮できない)
      MHP2Gにおいて、元々MHP2時から(環境面を考慮すると)強かった大剣が相性の良いスキルによってさらに強化された
      と言うのが実際のところであると思われる。
    • MHFの大剣については当該記事を参照いただきたいが、
      最終的には環境をキッチリ整える前提ながら「全武器種で最強の机上ダメージ効率を発揮できる」武器種になっていた。
      もっとも、本当に限定された状況での話ではあるのだが。
  • 何故か全シリーズにおいて納刀する際の刃の向きが実際に背負っている時の向きとは逆である。
    抜刀している時に相手の方に向けている「刃」の側は、納刀モーションの通りに背中に背負うと
    上を向くはずなのだが、ゲーム中で実際に納刀して背負うと刃は下を向く。
    画面に背を向けて納刀すると分かるが、納刀が終わろうとした瞬間に一瞬で向きが変わっている。
    背負っている際に刃を下に見せた方が見栄えが良いから……ということだろうか。
    もっとも、無理に整合性を取ろうとして刃を下に向けて納刀できるモーションを作っても
    相当変な動きになってしまうと思われるので、見た目のシンプルさを優先したと言う事なのだろう。
  • 特殊な場合を除き、見た目どおりに攻撃判定が背後に届く数少ない武器種である。
    極長リーチ片手剣などを振り回して後ろの方を掠めるのとは違い、斬り上げの締めでしっかり真後ろをぶった切る。
    小型を仕留め損なって背後に回られた場合など、おもむろに斬り上げてみると見事にヒットしたりする。
  • 味方に背中を向けて斬り上げのフォロースルーを当てても、何故か前にかちあげる。
    明らかに味方は押し潰されているのだが…。
    例の力学が影響しているであろうことは想像に難くない。
  • MHFの杉浦(元)Pが関わっている「イクシオンサーガ」のアニメ版『イクシオンサーガDT』のOPにて、
    ルコディオラと相対したハンターが装備していたのも大剣である。
    大剣とは思えない俊敏な動きでルコディオラ相手に大立ち回りを繰り広げたが、
    ワールドエンドアルティメイタムスプレッディング溜め3を露骨に狙ったせいで
    その隙をビームで薙ぎ払われてしまっている…不動さえ実装されていればこんな事には…
    • 余談だが、MHFの杉浦Pが最も好きな武器種として「大剣」を挙げており、
      MHF-G以前の大剣があまり強化されないのはそれが原因だ
      (運営Pが好きと言っている武器種をおおっぴらに強化できない)と言われたこともある。
  • 海外での名称は「グレート・ソード(Great sword)」となっている。
    この場合のグレートは「偉大、素晴らしい」ではなく、「巨大」の方の意味である。
    英語としてもグレート・ソードという名詞および武器の名称は存在するが、特定の武器のことではなく、
    言葉の意味通り「(史実における)両手剣の中でも、特に巨大な剣」を指す言葉となっている。
    日本においても
    「日本刀のうち基本サイズよりも巨大で長大なものを、区別のために大太刀や野太刀と呼ぶが、明確な定義は無い」
    といった刀剣のざっくばらんな区分があり、それの感覚に近いといえる。
    • 余談だが「ダークソウル」シリーズに登場するグレートソードは、モンハン世界の大剣と比べると幾分か細いものの、
      まさに巨大な鉄板といった風貌の剣であり、
      特大剣というカテゴリーに属する(見た目のイメージだけで言うならば大剣と太刀の中間くらいか)。
      武器の説明文では「人の扱いうる限界の武器」とまで言われており、
      実際に特大剣カテゴリーの中でもかなり高い物理攻撃力と重量を誇り、
      使いこなすために要求される筋力ステータスの数値もかなり高く、挙動も非常に重たくなっている。
  • ゲームを象徴するようなインパクトのある武器という事でOPムービーでの採用率が高い。
    しかし命中しても弾かれたり受け止められたりと活躍はそれほどでもなかったりする。
    本来であれば命中すればそのままモンスターが輪切りになるような武器故に仕方のない事かもしれないが……。
    昨今では目立つ活躍も多くなり、MHXでは看板モンスターであるディノバルドの顔面に斬り上げを、
    続くMHXXではベリオロスの翼棘の破壊を行う活躍を見せた。
    ついでにMHXのエンディングではディノバルドを撃退させている。
    ちなみに、尻尾を大剣のように扱うディノバルドはMHXの生態ムービー内でリオレイアの翼棘を同じく破壊している。
    更に、映画「モンスターハンター」では、上からの奇襲でネルスキュラの頭を真っ二つにし、
    ディアブロス亜種との戦闘では頭に深々と刃先を食い込ませるなどその威力の高さを見せつけている。
  • ギルドカードが存在するすべての作品において、大剣の棒グラフは赤色で表示される。

関連項目

武器/大剣一覧
武器/大剣/派生作品
スキル/溜め短縮 - 大剣三種スキルその1。
スキル/抜刀 - 大剣三種スキルその2。
スキル/匠 - 大剣三種スキルその3(一部武器及びMHX除く)。
スキル/会心強化 - MHXにおいて台頭した、新たな大剣三種スキルの1つ。
スキル/溜め威力 - MHFに登場した溜め攻撃のモーション値を上昇させるスキル。
アクション/溜め斬り
アクション/なぎ払い
アクション/横殴り
アクション/ガード
アクション/地衝斬 - 大剣専用の狩技のひとつ。MHSTでも技のひとつとして登場する。
アクション/タックル
モンハン用語/デンプシー
システム/スーパーアーマー