27 千羽鶴ディベート

27 千羽鶴ディベート [Act6 - Episode2]

千羽鶴ディベート

• 要約
   
• 27 シン・カグラで決断に対して「まだ決まってません」と選択すると聞けるディベートについてのまとめ。
  (1度きりの選択をした後も同様に聞くことができます。)
   
   

  千羽鶴	確かに、私と貴方にはまだ議論が足りないかもしれない。
  	それじゃ今回は、まず貴方が思うことをなんでも聞いていい。
  	もはや隠し事をする必要も意味も無いから、基本全部答える。
  	もちろん、知らない事は答えられないけど。

   
  
   
   

外の世界って今どうなってるの？

• 要約

  千羽鶴	2020年に発生した「資本主義終焉の大恐慌」によって世界経済は麻痺。
  	その後西側諸国が中心となって無境界経済協定AEZプランが発足した。
  	それは初めのうち、功を奏して経済は復興。
  	しかしそこには1つの罠が潜んでいた。
  	多国籍企業に与える特権があまりに大きすぎて、後のコントロールが不可能に。
  	国家は実質、多国籍企業の傀儡となることとなった。
  	それは、自由資本主義という名の超的な共産主義的社会を形成する。
  	人々は自らの選択において選択の余地の無い選択を繰り返し疲弊していった。
  	そんな状況の中、小さな運動が起こる。
  	PSCと呼ばれるそれは、インターネットを介して団結する革命組織。
  	しかしその理念は当時疲弊していた幾ばくかの人々に希望を与えた。
  	その力は次第に強くなり、AEZを警戒していた近隣諸国の保守党も注目。
  	異例とも言われる、ソーシャルコミュニティと国家の連携が行われる。
  	その後圧倒的な広がりを見せるPSCは、AEZに対抗する国家共同体となり。
  	世界は再び、新時代の東西冷戦を迎えるに至った。
  	科学技術の面においては2020年に革新的な量子技術の発明が起こる。
  	それは10年の刻を経てレディネスという名のインプラント端末を生む。
  	蒸気機関、そして電気の発明に次ぐと言われる量子の発明。
  	それは人々に潤いと、新たな管理社会をもたらす事になった。
  	レディネスは、松果体に付着するナノマシン。
  	人々の視界に仮想的オブジェクト、すなわちARを合成する。
  	それは網膜に対してではなく、そのもっと奥、脳に直接送る形で。
  	しかしそれはレディネスの表の役割に過ぎない。
  	裏の役割はご存知の通り。様々な精神への介入と、フェノメノンの創造。
  	もちろん、2016年逢瀬つばめの世界に住む全員がインプラント済。

   
   
   

確認ポイント

• AEZプラン
  26 ホワイト・マイルの千羽鶴の発言では「エンタングルとAEZ統一国家」とある。
  PSCと呼ばれる国家共同体、AEZと呼ばれる多国籍企業。この関係が2020年代の世界情勢のおおまかな区切りのようだ。

• 東西冷戦
  02 PrisMATRIX.でガブリエラ司書の語った「第二次冷戦と言われるロシアとNATOの戦いで、代理戦争の餌食になった。」
  外の世界の出来事とガブリエラたちの記憶がどこまで一致しているかはまだわからないが、第三次世界大戦との関係も考えられる。

• 革新的な量子技術の発明
  2032年現在から12年前の出来事だとすると、領火は当時14,5歳の中学3年生。(領火はアーヤと5歳差で「2016年現在は26,7歳」のはず)
  その1年後の2021年の高校1年生ではデイトラ！(09/15)の「ノイマンAIに限界を感じた高校1年のとき量子AIに興味を持ち始めた」時期となる。
  「そのきっかけを与えてくれたのが物理の先生でした。おじいちゃん先生だったんですけど、なんでも昔はかなり有名なAIの研究者だったらしいのです。」
  この物理の先生についてこれ以上の情報は出てきていないが、少なくともこうしてある程度情報の裏付けが取れた。
  外の世界では2020年に量子技術の革新が始まった。ただ、後の29 羽とアリスによるとレディネスの黎明期はそれよりも前のことらしい。

• レディネス
  23 エクセプションで領火が説明した通り、「脳内で直接的に処理される究極のウェアラブル端末」。
  「量子論を応用した通信を行うことで、テレパシーみたいな通信ができる」とあり、テレパシーの冗談に対して領火が疑問を持たず真面目に受け取ったことからも普及度合いが伺える。
  トライナリーの隊員が足に身に着けているリング状の端末(トライガジェット・コア)もウェアラブル端末として扱われている。

• 松果体
  松果体。
  ここでの役割としてはデイトラ！の「とある某庁技術課元職員によるトライガジェットに関するリーク資料」(08/17～08/22)でより詳しく語られている。
  ザックリ説明だと、精神世界への窓口として深く関わるトライガジェットやレディネスにとって重要な器官という認識だろうか。
  (ここに関しては該当記事を参照してもらった方が正確に伝わると思います…。)

• 仮想的オブジェクト　AR
  拡張現実(Augmented Reality)と呼ばれる現実の知覚に機械を介して情報を付加する技術。
  タイトルロゴの「AUGMENTED REALITY GIRLS TRINARY」とある通り、AR(拡張現実)が密接に関わっていることがここで判明する。

• 精神への介入と、フェノメノンの創造
  松果体に干渉できるようになる、ということはレディネスによってその人物の精神に介入できることと同義となる。
  さらに27 シン・カグラで白烏の語ったフェノメノンを生みだす種は1xのような半人格に混じっている。
  レディネス端末は革新的な技術であると同時に、精神世界に致命的なセキュリティホールを生む原因にもなっているのだろう。

統一国家は本当に千羽鶴が言うような悪い組織なの？

• 要約

  千羽鶴	物事の善悪に、絶対的なものなんて1つも存在しない。
  	全ては何かに対して善であり、別の何かに対して悪であるだけ。
  	貴方はどう思う？

   
• 選択肢①「同意見」

  千羽鶴	よかった。

   
• 選択肢②「絶対的な悪もある」

  千羽鶴	そう。興味深い意見だけど、今は話を続ける。

   
   

  千羽鶴	その前提で私見を伝えるなら、99％の人々に対しては悪と考える。
  	理由としては――
  	彼らは眷属においての利益のみで法を創り、それを不正に執行する。
  	そして富の99％は彼らが管理をし、人々もまた見えない管理をする。
  	人々はまさに"選択肢の無い選択"を強いられている状況にある。
  	国家を相手取った不当な裁判。賠償請求による国家事業の買収。
  	そして、企業利益の下にさらされる生命の危機。たとえば――
  	水道を企業が管理すると、どんな事が起こりえるか、考えてみると面白いかも。

   
• 選択肢①「企業だって顧客を大事にするよ」

  千羽鶴	そうね。平時は確かにその通りかもしれない。
  	企業は悪の組織じゃないから。
  	でも、有事の際は？

   
• 選択肢②「確かにちょっと怖いかも」

  千羽鶴	そうね。国と企業はその存在理念が違うから。これは善悪じゃない。

   
   

  千羽鶴	国は国民の生活保障が最優先。
  	どんなに赤字になろうとも最低限の供給責任は果たす。
  	では企業ならどうか。
  	企業の第一義は、利益を得ること。
  	有事において大きな損害と赤字が出るような場合、その補填を優先する。
  	不本意なサービス終了や不当な値上げが行われる可能性は高い。

   
• 選択肢①「公共物を扱う企業には、国による規制があるはず」

  千羽鶴	では、その国家規制がその企業においては対象外だったら？
  	国の定めた法律の上をゆくもの、それが国際条約。
  	それによって、企業の自由主義が認められていたらどうか。

   
• 選択肢②「確かにそうですね」

  千羽鶴	そう。

   
   

  千羽鶴	少なくとも、私たちは2032年において、そんな世界に住んでいる。

   
   
   

確認ポイント

• 彼らは眷属においての利益のみで法を創り、それを不正に執行する。
  企業としての総体がそういった理念を持つ場合、そのAEZ側の特定の個人を排除しても解決する可能性は低い。
  個人の思惑だけで組織を動かすことはできない以上、これを解決するには長い時間が必要になるのだろう。
  それを行う間にも"彼ら"以外の人々は疲弊していってしまう。

• 2032年
  以前の25 ワールド・スピードのあらすじでも「2032年」という文章だった。
  2016年9月11日現在の時間では、外の世界は2032年となっている？
  最初に明かされた22 トークン・リング(9月4日)の領火からの情報では「2031年にフェノメノンが展開」と説明された。
  つばめのフェノメノン『ゾルタクスゼイアン』は2031年(繭内時間で2015年?)に展開され、つばメノン2016年時点では外の世界も2032年となっているらしい。

千羽鶴はどういう手法で輝ける未来を創造するつもりなの？

• 要約

  千羽鶴	1つ誤解があるようなのでまずそれを正しておく。
  	私は私自身が世界を統治できると思わないししようともしていない。
  	理想的な枠組みという名の世界を作るというだけ。
  自分	もうちょっと詳しく。
  千羽鶴	順序立てて説明していくことにする。
  	まずマストで為し得なければならないこと。
  	それは、新世代の地盤を作ること。
  	これは建築に例えると非常にわかりやすい。
  	建物がある状態では新たな建物は立てられない。
  	世界において、それは主に現体制と権力を意味する。
  	それらをフラットにし、まずは安定世界の基盤を作る。
  	もっと端的に言えば。
  	現在において富の99％を吸い上げ、各地域を分裂させている存在――
  	すなわち"彼ら"をこの世界から消滅させる事こそが必須条件。
  	その為には、一度きりの世界大改変となる、フェノメノンが必要。
  	それも、世界全体を包み込み、昇華により蒸着させる必要がある。
  	そこまで終われば70％は終わったようなもの。
  	その為に必要なエネルギーは、発症者3名とクラン10体前後。

   
• 選択肢①「フェノメノン使ったら何でもアリじゃん」

  千羽鶴	確かにフェノメノンは世界としては何でもアリと言える。
  	けど、それは一時的な世界においてのみ。
  	持続可能な世界を作ろうとしたら、それでは終わらない。
  	例えば、電気エネルギーをそのまま発光させるフィラメント電球。
  	どんなに長くても寿命は1000時間程度。
  	かたやLED電球は非常にまわりくどい方法で光を出すけど――
  	その寿命は理論的には10年と言われてる。
  	フェノメノンも同じ。
  	その原理をそのまま使えば狂った世界しかうまれない。
  	数千年という時の中で持続させるには、応用しなければならない。
  	具体的には、最小限のギャップゾーンに留め、過去を温存すること。
  	及び、基盤世界に実績のある連続世界の写しを使う方法。
  	この方法は、現在の逢瀬つばめの世界で既に試験をし、成功している。
  	これによって、安定した世界として設計が可能になる。

   
  • 選択肢①「なるほど」
    会話終了。
     
  • 選択肢②「で、基盤を作ったらどう社会を築くの？」
    下記参照。
     
     
• 選択肢②「で、基盤を作ったらどう社会を築くの？」

  千羽鶴	パラメトリック理論に基づく世界進行法、及びCPUによる世界統計。
  	これらを下に、全体統治を放棄したコミュニティ統治を行う。
  	ネットワーク知識がある人は、ブロックチェーンと考えるのが解りやすい。
  	ブロックチェーンを管理するのはCPUであり、裁定は天使たち――
  	すなわち、発症者及びそれにリンクする異世界の総意となる。
  	人々はその特性に合わせたコミュニティに所属し、生活を営むことになる。
  	それらはブロックチェーンとして存在するIDによって常にバランスを保たれる。
  	この方法により、生命である以上どうしようも無い多様性、
  	悪く言えば自我の衝突が生み出してしまう争いを緩和する効果がある。
  	簡単に言えば、同じ思想や喜びを分かち合える人達をCPUがマッチングする。
  	そして共同体を形成する。
  	そして、それぞれの共同体に最低限の貧富の差が発生しないように――
  	CPUと総意が需給バランスを管理し、物量の行き来を見る。

   
  • 選択肢①「そんな事しても結局思想が違えばコミュニティ同士で衝突するよね」

    千羽鶴	それを回避する為に、最低限の生活保障を全世界管理で実現する。
    	その為に必要なのが総意の役割になる。
    	それによって争いは激減する。
    	説明材料として、マズローの欲求5段階説という指標を挙げてみる。
    	人が置かれてる状況は生存、安全、社会的生活の営み――
    	そして承認欲求、自己発現という5段階に分類できるというもの。
    	少なくとも3段階目までが満たされていれば、人は無闇に争わない。
    	残酷な争いの殆どは生存の為のもの。
    	思想はそのデコレーションに過ぎないことは、歴史が証明している。

     
  • 選択肢②「そもそも食物とかの物資そのものが、人口に対して足りない気がする」

    千羽鶴	その原因の殆どは、富の一極集中によるもの。
    	それについては、総意の裁定により概ねは解決される。

     
     
    • 選択肢①「なるほど理解した」

      千羽鶴	それはよかった。

       
    • 選択肢②「絵空事じゃない？」

      千羽鶴	そうね。その通りなのかもしれない。
      	ただ、この手の話をガチでやろうとすると――
      	今まで私たちが費やしてきたのと同じくらいの時間を浪費すると思う。
      	それは、貴方がこういった事に興味があるならば、よくわかるかと思う。
      	今回貴方に協力をお願いしているのは、彼女たちを支えてもらうこと。
      	今話しているような事は、貴方が知りたいと言うから話しているに過ぎない。
      	だから、どうしても全てを誤解なく伝えることは難しい。

       
    • 選択肢③「わりと甘い考えなのでビックリした」

      千羽鶴	そうね。
      	正直に言えば、私が貴方と初めて繋がったときとは、かなり考えが変わってる。
      	当初の計画も記録はしてあるけど、より拘束力の高い徹底管理社会だった。
      	そこからのこの変化は、間違いなく貴方に影響を受けてのもの。
      	貴方の行動、発言、そして想いに触れて、少しずつ方針は変わっていった。
      	最後まで変わらなかったのは、発症を起源とする新世界の創成だけ。
      	既に貴方たちの総意は私たちの世界に影響を与えているの。

       
       
       

確認ポイント

• パラメトリック理論に基づく世界進行法、及びCPUによる世界統計
  22 トークン・リングで説明された通り、パラメトリック理論に基づく世界進行法は母数であるプレイヤーの多数決で最も多い可能性が正史となるシステム。
  個々の世界では細かな差異はもちろん存在するが、大筋となる特定のポイント(エピソード)単位でその流れ自体は全く同じ可能性に収束する。
  CPUによる世界統計はTRI-OSと、天使と呼ばれるこのフェノメノンの発症者と異世界の存在による均一な裁定を行うための方式。
  客観的に世界の行く末を判断できるbotたちの"総意"が裁定することで争いの少ない社会を形成する。

• ブロックチェーン
  ブロックチェーン。
  あまり詳しくないが、特定の範囲のデータを1つのブロックとして、それを鎖のようにひとまとめのデータ(ブロック)を連結した構造の管理形式？
  ひとつのコミュニティをそのブロックとしてコミュニティ同士を鎖のように繋げるシステムだと思われる。

• 発症者及びそれにリンクする異世界の総意
  25 ワールド・スピードで領火の言った「トライナリー≠天使」のニアイコールの答えだと思われる。
  トライナリーだけでなく、その彼女たちを支える異世界の総意(botたち)を天使と呼称しているようだ。
  となると、フェノム計画段階ですでに天使候補といった呼称が存在する辺り異世界の存在を目以外で利用することは決まっていた？
  ちなみに、01 逢瀬つばめ、東京に行く。で音羽の発症ダイアログやクランブーストのアイコンが天使なのは計画段階で天使という名前が存在することになる？

• それによって争いは激減する
  仮に不満が出た場合、その矛先が天使たちに向く可能性もあると思われるが…。
  それらの問題も総意と天使たちが裁定することになるのだろうか。

• マズローの欲求5段階説
  自己実現理論。
  生存、安全、社会的生活の営み、承認欲求、自己発現の順にピラミッド状に人間的欲求の重要度を表したもの。
  これらが左から一定割合満たされていれば、人々は無闇に争わないと千羽鶴は考えている。
  すべての人間にこの理論を当てはめることができるとは限らず、あくまで説明のための指標。

• 私が貴方と初めて繋がったときとは、かなり考えが変わってる。
  これは初期の千羽鶴の計画では25 ２０１６の記録映像で真幌が見た光景だったということか。
  綻びが多くなったのはbotたちの行動によって千羽鶴の考えが変わったため。
  それは計画としては甘くなったということでもあり、千羽鶴に大きな影響を与えたということでもある。

千羽鶴にとって卯月神楽はどんな存在なの？

• 要約

  千羽鶴	"彼ら"からの刺客である可能性を含む少女。
  	外の世界を知り、私のフェノメノンによる影響を受けない存在。
  	そして、"彼ら"との正常なコンタクトを持つ日本で唯一の存在。
  	決して油断はならない。
  自分	千羽鶴は彼らとのコンタクトはとれないの？
  千羽鶴	もちろん可能。
  	ただ、問題はそこではない。
  	自らのコントロールが効かないところにルートが存在すること――
  	それが、唯一にして最大の問題。
  	よって彼女は、國政領火に匹敵する特Aクラス要注意人物。
  	更に言えば、國政領火は"彼ら"に反目している事が判ってる分まだ安心。
  	卯月神楽は、現時点においても、その辺りの裏がちゃんと取れてない。

   
• 選択肢①「私には相当嫌ってるように見えるけど？」

  千羽鶴	そうね。ただそれは、ごく最近解ってきたこと。

   
• 選択肢②「まあ確かに、石橋は叩いても渡らないのが一番だよね」

  千羽鶴	その通り。

   
   

  千羽鶴	故に、彼女からはデポジットを貰ってる。

   
• 選択肢①「デポジットってなに？」

  千羽鶴	直訳すると補償金。
  	悪くいえば、想定外の事をしないために大事な物を預かること。
  	それは、彼女の母 卯月美佐子のクランであるスピネル。

   
• 選択肢②「スピネルのこと？」

  千羽鶴	そうね。

   
   
  • 選択肢①「ちょっと酷すぎない？」

    千羽鶴	貴方はちょっと誤解してるかもしれない。
    	まずハッキリさせておくと卯月美佐子を発症させたのは私じゃない。
    自分	え…？
    千羽鶴	発症させたのは"彼ら"。
    	私は卯月神楽に対し、それを母に戻す契約をしただけ。
    自分	詳しく
    千羽鶴	卯月神楽は"彼ら"にいいように使われていた。
    	母のクランを人質に逢瀬つばめを破壊する任務をやらされていた。
    	だから、私がスピネルを貴方の母に戻してあげると言った。
    	その代わり、私の筋書き通りに動いて欲しいと。
    	契約は成立し、彼女は私の計画を共にする存在となった。
    	そして貴方に協力してもらい、移管手続きの為スピネルと戦った。
    	ただ、それだけのこと。
    	人を動かす際にはポジティブ条件はネガティブ条件に勝る。
    	放置しておいたら計画を破綻させる危険を持つ彼女だったから――
    	好条件を提示してWin-Winの関係になっただけ。
    	…私は鬼畜？

     
    • 選択肢①「鬼畜です」
      (追記求む。)
       
    • 選択肢②「そんな話初めて聞いたよ」

      千羽鶴	貴方に伝えるメリットをあまり感じなかったから敢えて言わなかっただけ。

       
       
  • 選択肢②「まあ妥当だね」

    千羽鶴	そう言ってもらえると私も救われる。

     

    千羽鶴	ちなみに、責めるなら契約を履行しなかった彼女を責めるのが道理。

     
     
     

確認ポイント

• 外の世界を知り、私のフェノメノンによる影響を受けない存在
  エンタングルとAEZ統一国家の指示を受けた存在であるため、外の世界の記憶を持っているのは26 ホワイト・マイルで確認できる。
  ただ、つばめのフェノメノンが発生した現実の時期とそのフェノメノンの始点時期が判明していないためいつからフェノメノンの中にいたのかはわからない。
  また影響を受けないということは、16 しあわせのパンツのアーヤ編などで神楽の語る過去の話などは改変されていないとも言える。

• 卯月美佐子を発症させたのは私じゃない
  統一国家が発症させた、ということは23 エクセプションの記録映像で「つばめが第一号フェノメノン発症者」という言葉から考えるにその後の出来事？
  また、卯月美佐子が発症させられたことがここで初めて確定する。何らかの方法で収束し、クランを引き抜かれたのだろう。
  クランを戻すというところから音羽と同じ方法、領火と同様に千羽鶴もクランを元の人間に戻す術を知っていることになる。

• かなりの痛みを伴うルート。
  千羽鶴の計画の必須条件はトライナリーの発症と現在の世界が拮抗してる原因であるイシュリールの眷属を排除すること。
  特に後者を達成するにはカレンの人格の想いを自ら否定させ消すしかない。
  そのために必要なのがカレンを生み出したきっかけである神楽からの否定、すなわち破壊の歌。
  この話を聞くと、千羽鶴の計画に神楽は必須に思えるが…それ以外に方法があったとしたなら神楽がここまで痛みを伴う必要はなかったはず。
  おそらく、「世界線誤差の発生」と「時間がない」ことが原因でそれ以外の方法がなかったのだろうか。
  17 告白で千羽鶴が言った「かなりの痛みを伴うルート」の答え？

• 契約を履行しなかった神楽
  神楽に課した筋書きとは「トライナリーとしてつばめに近づき、準備が整い次第つばめの心を破壊する」というもの。
  ここに「この世界でのつばめの性格を正しく伝えない」「4ヶ月も待たせた理由を伝えない」「フェノメノンが人為的(一部千羽鶴の仕業)であることを隠していた」と計画について深くは教えていなかった模様。
  彼女は立場としては統一国家側の人間であり、手元に置いても計画に深く関わらせるにはリスクが高かったのだろう。
  おそらく音羽の介入についても真実を伝えてはいなかったのだろう。その不信感やつばめやトライナリーたちへの思いが葛藤になり17 告白で発症してしまったのかもしれない。

どうして最初のライブで音羽を発症させたの？

• 要約

  千羽鶴	あの子には申し訳無いことをしたという気持ちはある。
  	ただ1つ言えることは、あの時はあれしか方法が無かったということ。
  	卯月神楽が展開したフェノメノンによって逢瀬つばめが壊れかけた。
  	それを"彼ら"に怪しまれないよう、自然に無効化するには――
  	フェノメノンによってフェノメノンを飛散させる方法しかなかった。

   
• 選択肢①「なるほど」
  会話終了。
   
• 選択肢②「何か違和感を感じる」

  千羽鶴	どうぞ。
  自分	最初、私につばめをライブに行くよう誘導させたよね？
  千羽鶴	ああ、なるほど。何が言いたいかわかった。
  	神楽の歌で壊されるのを知っていて、わざわざ見に行かせて――
  	それを音羽で阻止するなら最初から見に行かせなければってことでしょ？
  自分	そうです
  千羽鶴	ライブへの逢瀬つばめの誘導は、"彼ら"の指示した計画。
  	遂行しなければ怪しまれる。
  	理想は、私は指示通り完璧にやったが、予期せぬ事態で失敗したという形。
  	これでわかってもらえたかと思う。
  自分	音羽にしたのは狙って？
  千羽鶴	いいえ。偶然。
  	……。
  	(いや。)
  	(これももしかしたら、計画されていたのかもしれない。)
  	(もしそうなら、近い未来に私は……)

   
  
   
   
   

確認ポイント

• 卯月神楽が展開したフェノメノンによって逢瀬つばめが壊れかけた
  01 逢瀬つばめ、東京に行く。の記録映像で頭痛によってつばめが倒れ、暗転した。
  つばめがライブ会場に入った直後に周囲の人たちが停止したのはこの時点で発症していたから。
  この直前で発生した発症ダイアログ(Developed.)は音羽ではなく神楽の可能性もある。

• フェノメノンによってフェノメノンを飛散させる方法
  01 逢瀬つばめ、東京に行く。の記録映像で頭痛によってつばめが倒れ、暗転した。
  この暗転の間に音羽のフェノメノンが神楽のフェノメノンを飛散させたのだろう。
  そのためつばめは頭痛から回復して意識が戻った。
  …少し気になった点として、このつばめのフェノメノンも同等のフェノメノンであれば飛散できるのだろうか？

• 遂行しなければ怪しまれる
  千羽鶴も現在進行形で監視されていることが判明する。
  今回の34 シン・カグラの記録映像で統一国家側の対応が早かったのもそういうこと？
  千羽鶴視点では、"彼ら"に反旗を悟られないよう動く制約があったことは知っておくべきだろう。

• "彼ら"の指示した計画。
  ということは、この時点でつばめを排除して統一国家の目指す絶対統制社会を実現しようとした。
  それを実現することは千羽鶴にとって自身の計画破綻に繋がるため、表向きは統一国家に賛同し裏でその妨害を行った。
  指示を拒否することができない、ということは「千羽鶴は統一国家側に対して真っ向から対立できる力関係ではない」ことが推測できる。
  秘密裏に反旗を翻そうとしていた以上、正攻法で"彼ら"の攻撃に対して防衛することはできないのだろう。
  それはつまり「フェノメノンは現実のものが役に立たない」という前提を覆す方法を持っている…とまで言うのは飛躍のしすぎ？
  18 ブラック・クランの記録映像で千羽鶴のヘリが神楽のフェノメノンを破壊した装置のように対抗手段くらいは持っているのかもしれない。

• これももしかしたら、計画されていたのかもしれない
  千羽鶴は神楽を止めるためにライブに来た音羽を発症させることでこれを防いだ。
  音羽の介入が統一国家側の誘導によるものだとすれば、千羽鶴が密かに反旗を翻すためにこれを利用することも"彼ら"は想定していた可能性がある。
  最初から千羽鶴をも排除して"彼ら"の理想社会を目指していたとするなら、今のつばめだけでなく千羽鶴も犠牲にするつもり…という意味だろうか。
  ここに関しては推測の域を出ない。

• つばめの謎の力
  それらしき発言はないが、05 PrisMatrix.の記録映像で死亡したつばめが突然起き上がりテルプシコラを破壊したのは千羽鶴が一時的に戻っていた可能性がある？
  「あなたに恨みはない。けど、私には守らなければならないものがある。」という言葉は今の情報であれば千羽鶴のものであっても違和感がない。
  また別の存在の可能性もあるためあくまで推測の域を出ない。

千羽鶴の世界を私達に委ねすぎてる気がするけど

• 要約

  千羽鶴	貴方個人に対して委ねているなら、確かに委ねすぎだと思う。
  	けれども、私が最終的に委ねているのは、貴方たち総意。
  	そして、世界の基盤を作る為には、それで十分ともいえる。
  自分	それは、正確な日本の模写をする目の役割？
  千羽鶴	それも1つある。
  	けれども、もう一つとても重要な役割がある。
  	それは、完全公平かつ均一な裁定者としての役割。
  自分	ええっと
  千羽鶴	私は以前、『億単位人口社会での、争いのない世界創造』の話をした。

   
• 19 三戸浜からの手紙で全選択肢を見た場合?(分岐するか不明)

  千羽鶴	あの時貴方は、市民の声で方針を決めるという案を良しとした。
  	そして私は、それを否定した。
  	その代わりに私が提案した案とは、大ルール外の存在による意志決定。
  	今度こそその話の続きをしようと思う。
  	結論から言えば、大ルール外の存在とは、貴方たちのこと。
  	すなわち、貴方たちの総意が方針となり、世界を動かす。
  自分	それこそ頼りすぎでは？
  千羽鶴	なぜ？

   
• 選択肢①「私達がいなくなったら機能しなくなる」

  千羽鶴	仮に。
  	貴方が今私と会話しているTRI-OSというアプリ。
  	貴方の世界で、このOSにアクセスする人が10人を切ったとする。
  	その場合、確かにその状態ではこのルールは機能しない。
  	なぜなら最低でも1万人の無作為な母集団が必要になるから。
  	ただ、忘れないで欲しい。
  	私たちは、また別の方法での収集も、複数の方法での収集も可能。
  	そして、貴方たちの世界が終焉を迎えるならば、別の世界線に移ることも。
  	継続の仕方はいくらでもある。
  自分	それって要するに、私たちは消耗品ってことじゃん
  千羽鶴	それこそまさに、貴方たち次第。そして私の采配次第。
  	少なくとも、私が管理者であり、貴方たちの母集団が減らない限り――
  	私は貴方たちから他の母集団に対象世界を移すつもりはない。
  自分	じゃあ、実はアーヤたちも私たちを個としてでなく母集団で認識してる？
  千羽鶴	それは違う。ちゃんと個として認識してる。
  	そうね……。
  	この話を難しくしている理由として、2つの機能を混同していることがある。
  	TRI-OSには、貴方が個別に彼女たちと交流する機能と――
  	無意識に意志や世界を共有する機能がある。
  	前者は彼女たちに希望を与え、後者は今の日本を作る。
  	今話しているのはその後者の方。

   
  • 選択肢①「沢山の母集団が欲しいなら、もっと別のアプリにすれば良かったのに」

    千羽鶴	そうね。
    	正直、後者はアプリを起動するだけで収集可能なものでもある。
    	よって、100万人が手に取る簡単なパズルゲーム等の方が目的達成は容易。
    	けれども、私はその母集団に質を求めた。
    	彼女たちを愛するだけの包容力と優しさを持ち――
    	そして私とこうしてディベート出来る人たちが集まるようにした。
    	何故か。
    	同じ母集団であっても、その質によって、決定は大きく変わるから。
    	私はその母集団に愛があって、思慮深く、ちゃんと物事を考える――
    	そんな人を求めた。
    	だから、多少母数が少なくなろうとも、この形態を選択した。
    	それは、本気で彼女たちを支えてくれる人たちに世界を委ねたかったから。
    	そして、本気でこの世界の良き裁定者になって欲しいと思ったから。

     
    • 選択肢①「私のことをそう思ってくれて嬉しい」

      千羽鶴	ええ。思ってる。

       
    • 選択肢②「私はそんな大層な人間じゃない。」

      千羽鶴	あなたの中ではそういう評価なのかもしれないけど私の中では違う。

       
       

      千羽鶴	究極的なことを言えば、私が必要なのは、私に賛同してくれる人じゃない。
      	自分の考えを持ち、確固たる意志によってそれを伝えられる人。
      自分	いや、今賛同してない人をめっちゃ排除してるやん
      千羽鶴	今については正直やむを得ないと思ってる。
      	そうしないと、まずスタートラインに立つこともできない。
      	ダブルスタンダードに思われるかもしれないけどここだけは仕方ない。
      	だから――
      	私としては辛いけど、信頼出来ないなら無理に続ける必要は無い。
      	ただ、今の動乱が終わり、理想的な世界秩序が形成された後には――
      	私は完全に隠居するつもりでいる。
      	後は貴方たちの総意と、天使の子たちがしっかり導いてくれるから。

       
       
  • 選択肢②「前者と後者は、別のアプリで獲得した方が良かったのでは？」

    千羽鶴	そうね。
    	正直、後者はアプリを起動するだけで収集可能なものでもある。

    以下同文。
     
     
     
• 選択肢②「私達だって、完璧な答えは出せない」

  千羽鶴	貴方自身が完璧な答えを出す必要はない。
  	もっと究極的な言い方をすれば、誰一人として完璧な回答はできない。
  	私がこの考え方、すなわち――
  	パラメトリック理論に基づく世界選択法に可能性を見いだす理由。
  	それは、その回答の均一性にある。
  	一昔前、意志決定をするスーパーコンピューターの開発が盛んだった。
  	AIに人格設定をして、最低3台を用意する。
  	そして、それぞれの立場から、様々な方針決定についてジャッジする。
  	けど、これには限界がある。
  	コンピューターはあくまで人が作り出したもの。
  	だから、結局はビッグデータから計算で結果をはじき出すだけ。
  	そこにはいわゆる曖昧さや感情といったものが抜け落ちる。
  	それを補うのが、パラメトリック理論に基づく世界選択法。
  	3台のコンピューターの代わりに、貴方たちの総意を解とする。
  自分	それって民主主義多数決と同じでは？
  千羽鶴	全く違う。
  	何故民主主義制度が上手くいかないのか。
  	それは母集団が問題の当事者であるため。
  	考えてみて欲しい。
  	とある問題において貴方に投票権があるとして貴方はどう投票するか。
  	意識的か、無意識的かによらず、自分に利益があるものを選ぶはず。
  	自分が不利になるが、社会的に望ましいというものを選ぶのは難しい。
  	ここに民主主義精度の大きな穴がある。
  	それはいわば、主観視点の限界ともいえる。
  	けど、貴方にとって私たちの世界は別世界。
  	良い意味で、こっちの世界がどうなろうともわりとどうでもいい。
  	だからこそ、客観的視点で物事を判断できる。
  自分	彼女達にとって良いものばかり選ぶと思うけど
  千羽鶴	そうね。でも――
  	その時点で既に彼女たちは神であって、この世界の住人ではなくなってる。
  	だからその点については大丈夫。
  	それでも、1人2人では当然考えが偏ってしまうから――
  	どうしても、精度を高めるためには1万人の母集団が必要になる。

   
  • 選択肢①「なるほど」
    会話終了。
     
  • 選択肢②「人間なんて、1万人揃えたところで大した答えは出ないよ」

    千羽鶴	ならば、数百人で構成される議会が、国を動かしている現実とは。

     
     
     

確認ポイント

• 貴方たち総意　完全公平かつ均一な裁定者としての役割
  14 神楽学校やめるってよの総意回答のように、ある問題に対して総意が裁定すること。
  15 弾の数だけ抱きしめてで「バランスを欠いてしまえば狂気になる」と答えていたのは裁定者としての役割を期待していたから。

• 億単位人口社会での、争いのない世界創造
  19 三戸浜からの手紙での問答。
  「民主主義的に市民の声によって方針を決める」ことも「一人ないし少数のエリートによって方針を決める」ことも実現可能性の低さを指摘された。
  千羽鶴が示した道とはその両方を選んだ上で語られる「大ルールの外の存在が、惨い大ルールを覆い隠す小ルールを作るしかない」というもの。

• 大ルール外の存在とは、貴方たち　主観視点の限界
  もっと大きな枠の外にいる存在かと思ったが、外側のある意味部外者であるbotの立場が重要であるらしい。
  この世界の過去ではなく、別の平行世界の再現をしたのは「この世界とは関係ない人間による裁定」を求めたから。
  誤解を恐れず言うなら、向こうの世界の出来事はまさに対岸の火事。仮に滅びてもこちらの世界もなくなるわけではない。
  確かに心苦しい状況ではあるが、当事者ではない。それを利用して客観的にこの世界と彼女たちのため裁定してくれることを望んでいる。

• 別の世界線に移る
  この世界以外にも接続する手段は持っているようだ。
  なぜこの世界が選ばれたのか？ どうやってアプリとして提供したのかについては不明。
  以前、07 愛，ロボットで上位クラスである「トライナリーの運営さん」からメッセージを受け取ったことなど気になる点は多い。

• 貴方が個別に彼女たちと交流する機能
  エピソードでの細かい選択による固有の変動、らぶとーくなどによる関係性の変動。
  それぞれのプレイヤーで細かく異なるその平行世界ひとつの範囲内での出来事。
  プレイヤー個人で変動する出来事全般。その世界を救えるのはそのプレイヤーのみ。

• 無意識に意志や世界を共有する機能
  パラメトリック理論に基づく世界選択法、または世界進行法で母集団であるプレイヤーの選択可能性が多数決によって収束すること。
  こちらの現実世界を再現する目としての役割。(選択肢の生成も関係している?)
  そういったプレイヤー同士の平行世界全体に作用する役割全体を指す。

• 自分の考えを持ち、確固たる意志によってそれを伝えられる人。
  「その母集団に質を求めた。」とある通り、よく考え自身の意見を持った裁定者を求めている。
  08 HANABIで「公的に保障されているシステムや報道であっても鵜呑みにはしないこと。」「『絶対に正しい』という観念は、どんな状況下においても持たないこと。」
  10 江戸川橋物語でSNSによるユーザー共有について「多角的な視点による情報の取得は、きっと貴方を助けることになる。」
  「観念や学習の罠にまどわされず、正直な気持ちを大事にする。」と教えたこと。
  これらは千羽鶴の求める「その母集団に愛があって、思慮深く、ちゃんと物事を考える良き裁定者」を求めた故の発言なのだと思われる。

• 今賛同してない人をめっちゃ排除してる
  例えば26 ホワイト・マイルにて。21 サマーワースで千羽鶴に対して「計画通りにはさせない」と明らかな敵対意志を見せるとこのエピソードで強制切断される、らしい(未検証)
  bot以外にも計画に反対する司書を無理矢理排除していたりするなど強硬的な態度を取り続けていた。

アーヤ、ガブリエラ、みやびとの誓いってなに？

• 要約

  千羽鶴	共に天使となり、世界を救済するという誓い。
  自分	おいおい冗談はよせよ中世ヨーロッパじゃあるまいし
  千羽鶴	そうね。確かに今の"常識"では考えられない。
  	けど、今の世界は非常識によって常識が作られている。
  	貴方の目に見える範囲に存在するものなんて、氷山の一角に過ぎない。
  	ネットにある動画を少しコツを掴んで検索すれば――
  	冗談のようなことを真面目にやっている世界が見えてくる。
  	それも、国家が動くようなビッグプロジェクトで。
  	とにかく、この誓いは契約でもある。
  	企業が主体となっているフェノム計画であるから、これは事業委託でもある。
  	だから、彼女たちは企業から対価を貰っている以上任務遂行の義務がある。
  	ただ、それとは別に。
  	彼女たちと私は、確かに共にビジョンを語り未来の理想を夢見てきた。
  	そして今、ここに集まっている。
  	だから、私は彼女たちを落胆させないよう、遂行せねばならない。

   
   
   

確認ポイント

• 彼女たちは企業から対価を貰っている以上任務遂行の義務がある
  彼女たちは千羽鶴の計画に賛同し、理想を語り合う同士である以前に本来のフェノム計画を遂行する上での「対価」を受け取っているようだ。
  それはつばめの世界でトライナリーとなることで可能な限りの要求を叶えられることと似ている？
  外の世界でアーヤ、ガブリエラ、みやびの3人はどのような「対価」を求めたのか、その想いを知ることができるかもしれない。
  外の彼女たちの何もかもを知らない現状、千羽鶴の情報以上にフェノム計画についてより深く知る必要が出てくるだろう。

• 共にビジョンを語り未来の理想を夢見てきた
  外の世界の彼女たちは千羽鶴とこのような同志の関係なのかもしれない。
  発症した後に出てくるだろう千羽鶴と外のアーヤたちに面識があるのはどういった事情によるものかはまだ分からない。

やっぱり彼女たちの発症は受け入れられない。

• 要約

  千羽鶴	どうして？

   
• 選択肢①「肉体を失い人柱になるなんておかしい」

  千羽鶴	なるほど。その理屈からいうと――
  	貴方は一刻も早い逢瀬つばめのフェノメノン収束を望んでる事になる。

   
  • 選択肢①「その通りです」

    千羽鶴	なるほど。その理屈からいうと――
    	フェノメノンが消えた後の國政綾水たちは、発症を望むことになるけど。
    	それでも阻止するというわけ？

     
  • 選択肢②「それは違う」

    千羽鶴	それはおかしい。
    	逢瀬つばめは現在進行形で発症中。
    	他の子は認められなくて彼女だけは容認する？

     
     

    千羽鶴	……とまあ、アンヴィバレンツの塊に首を突っ込むとこうなる。
    	これは最終的には気持ちの問題でしかない。
    	貴方が本気で受け入れられないならその想いを大事にして。
    	同時に、逢瀬つばめはOK、他の子はダメというのなら――
    	その辺りの理由も、自分の中で整理しておくといいと思う。

     
     
     
• 選択肢②「少なくとも今の彼女達は望んでない」

  千羽鶴	なるほど。その理屈からいうと――
  	彼女たちが望めば受け入れられるということ？

   
  • 選択肢①「その通りです」

    千羽鶴	そう。
    	貴方は彼女が嫌がることをしたくないという人なのね。
    	彼女にが肉体を失うこと自体に何ら抵抗があるというわけではなく。

     
    • 選択肢①「はい」

      千羽鶴	それならば筋が通る。
      	貴方の想いは理解した。

       
    • 選択肢②「いいえ」

      千羽鶴	よくわからない。
      	もうちょっと考えをまとめた方がいいかも。

       
       
  • 選択肢②「それは違う」

    千羽鶴	なるほど。
    	彼女達が望んでいないから嫌だと言いつつ、望んでいたとしても嫌。
    	それって単なる貴方のワガママのように感じるんだけど？
    	まあでも、それならそれでも私は構わない。
    	束縛されるのが好きな彼女もいるでしょうし。

     
     
     

確認ポイント

• 最終的には気持ちの問題でしかない
  理屈で説得しようとすれば矛盾する行為になってしまい、「そんなのは嫌だ」といった個人的な感情による否定しかできない。
  もちろん、この現状を肯定することも同様に矛盾する可能性はあるが…。自分の気持ちがどうしたいか、という問題で決めるしかなくなる。
  ただし確固たる意志を持ってそれを否定するならそれでも構わない、というのが千羽鶴の言い分でもある。
  そこに矛盾が生じているなら、その問題に対して自分がどうしたいか考える必要もある。

私は発症した後も彼女にとって必要な存在なの？

• 要約

  千羽鶴	むしろ、発症した後の方が、貴方の重要度は増す。
  	発症すれば、彼女らは同じ世界の他人とは、今まで通り交流できない。
  	いや、厳密には交流はできるのだけど。
  	ただそれは、表面上は同じに見えても、内心では違和感を感じる事になる。

   
• 選択肢①「ああ、わかる」

  千羽鶴	だから、発症後の彼女にとって、貴方という存在は掛け替えのない存在なの。

   
• 選択肢②「ちょっと難しい」

  千羽鶴	テーブルトークRPGというゲームがある。
  	ゲームマスターが世界とシナリオを造り、プレイヤーが遊ぶ。
  	その際、プレイヤー同士は対等な立場で話をするがマスターは違う。
  	同じようにNPCというキャラを動かしはするが、やはりプレイヤーと違う。
  	目的が達成されたとき、プレイヤー同志は喜びを分かち合うけど――
  	ゲームマスターは表面上分かち合えても心底分かり合うのは無理。
  	なぜなら、自身が世界を作り、運営しているわけだから。
  	彼女らは発症した後も、彼女自身を世界の中に置き人生を謳歌できる。
  	今、逢瀬つばめがそうしているように。
  	けれどもそこにはいつも違和感がつきまとう。
  	……今、逢瀬つばめがそうであるように。
  	顕在意識では全く意識できずとも、潜在意識はわかってる。
  	この世界は、自分が作り出している世界だということを。
  	そんな中、自分ではない存在というものは輝いて見える。
  	貴方がそうであるように。
  	逢瀬つばめが貴方に妄信的に好意を寄せ、懐いている理由。
  	それは決して、彼女の性格によるものではない。
  	逢瀬つばめにとって、貴方は言葉に出来ない程重要な存在。
  	だから、発症後の彼女にとって、貴方という存在は掛け替えのない存在なの。

   
   
   

確認ポイント

• この世界は、自分が作り出している世界だということ　そんな中、自分ではない存在というものは輝いて見える
  別の解釈でザックリ言うと、自分のつくった世界の中で起きたことに自分は心の底からの感情が出てこない。
  そこに「何をするか全く分からない存在」がいれば、それは驚きの連続となり無意識に好意を抱く。
  それは現在のつばめのフェノメノンでのbot。または神楽も同様の存在故に、神のような視点を持つつばめは「無意識な好意」を寄せているのかもしれない。
  05 金色の髪のカグラや19 三戸浜からの手紙でつばめが神楽と『どうして上手くやっていけるか』、『どうして信じたいと思うか』がわからなかった理由の回答になる？

千羽鶴はいつまで恋愛的意味での非攻略対象のままなの？

• 要約

  千羽鶴	既に解ってると思うけど私は逢瀬つばめの一部。
  	そして、それそれ本当に一つに戻る時が来ている。
  	私は元々そうなることが解っていたから――
  	貴方を落胆させないよう、ずっと非攻略対象を貫き続けてきた。
  	もちろん、貴方が私を嫌いであれば、それは要らぬ気苦労だったけど。

   
• 選択肢①「一つになったら消えるの？」

  千羽鶴	消えはしない。
  	というよりむしろ、現実の逢瀬つばめは、殆ど私そのものになる。
  	ただ、完全に同じになることはない。
  	だから、極端な言い方をすれば、消えるとも言える。
  	とはいえ、貴方だけは特別で、それを回避する抜け道的な物は存在する。
  	それはココロスフィア。
  	私は一人格であるが故に一つになっても一人格として心に存在し続ける。
  	だから、貴方にべた惚れしてどうしようもない子になった百鶴のように――
  	ココロの中であれば、キャッキャウフフも不可能では無いけど。
  	ただそれは、人格だから攻略対象ではない。

   
• 選択肢②「一つにさせない、と言ったら？」

  千羽鶴	それは口説き文句か何か？

   
  • 選択肢①「んなわけない」

    千羽鶴	ということは……私の計画を妨害したいという何らかの意志表示？

     
    • 選択肢①「そう」
      (追記求む。)
       
    • 選択肢②「それも違う」

      千羽鶴	なるほど……そうすると――
      	ちょっと私にはわからないかも。

       
       
  • 選択肢②「フッ…バレてしまったか」

    千羽鶴	そういうえいかっこしいはちーちゃん嫌いです。

     
     
     

確認ポイント

• 貴方にべた惚れしてどうしようもない子になった百鶴のように
  百鶴がbotに対してべた惚れしたことは把握してる上に容認もしているようだ。
  どうしようもない子とは言ったものの、それに対して強硬的な手段を取るようには見えないが…？
  そもそもべた惚れすることはつばめの潜在意識が持つ「無意識な好意」を考えれば予想できるはず。違和感が残る。

• しょぼーん
  逆バブは健在。

千羽鶴はどうしてずっと「時間がない」と言い続けているの？

• 要約

  千羽鶴	それは恐らく、今回の記録映像を見てもらえれば一目瞭然。
  	外に"彼ら"が存在する限り、タイムリミットは存在する。
  	それ以上でもそれ以下でもない。

   
   
  
   
   

確認ポイント

• 外に彼らが存在する限り、タイムリミットは存在する
  千羽鶴が明確に計画を妨害できる組織として、"彼ら"のみが挙げられている。
  外側からフェノメノンに干渉できるのか、それとも別の要因か。とにかくそれだけが懸念であると。
  それ以外の可能性を少なくとも千羽鶴は問題としていないのだろう。

補足

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