29 羽とアリス

Last-modified: 2021-08-09 (月) 15:09:33
 
 

29 羽とアリス [Act6 - Episode4]

簡易あらすじ

  • ナビゲーター
    • 前々回の千羽鶴への回答とレポート「千羽鶴について」思うことを集計してその2つは"彼ら"に送られる。それが終われば回線を切断…。
    • 心を揺さぶられた神楽は音羽の世界に呼び込まれ、その事情を共有する。つばめは目覚めて「神楽ちゃんの想いの力、歌の力を信じてる」と。
    • レポートによって出された"彼ら"の解は「現状維持」。この一連の出来事が収束するまで回答は保留。そして役目を終えたソイルトンとの別れ。
       
  • つばめch
    • 千羽鶴の姿をした外の世界のつばめ…「聖女つばめ」との対面。彼女はbotに自身の過去を共有する。
    • 1xでカレンと戦う前に彼女との思い出話をする。そして昇華したカレンとのバトル。
    • 聖女つばめは数年前にレディネスのインプラントによる松果体肥大で頭痛を患っていた。その頃に物事を教えた先生が東雲真幌だった。
       
  • アーヤch
    • 高校生の頃、自身のトラウマの記憶である「姉の訃報」をアーヤは受け入れられなかった。
    • 種の有無によって変動。発症反対は少なくとも種を取り戻そうとする水鏡の神子とバトルとなる。
    • 現実のアーヤとフェノメノンの中のアーヤ。二つの記憶を持っている彼女は姉の真実を探す決意をする。コンフリクト解消。
       
  • ガブリエラch
    • 銃撃事件の犯人はただの強盗ではなく、軍人を狙ったポーランド解放戦線のものだった。ガブリエラは銃を乱射して…。
    • 種の有無によって変動。反対はマークスマンが種を取り戻そうとするが、同時に「その想いが誠なら妥協せず立ち向かえ」と。
    • 冷静さを欠いたガブリエラを説得するbotは自分が「マルザンナ」だと名乗り、ガブリエラの側にいると約束した。コンフリクト解消。
       
  • みやびch
    • 激しい頭痛に襲われるみやびの妹「七五三(なごみ)」は政府の先進医療病院に連れて行かれてしまった。
    • 種の有無によって変動。反対はクイズで種が取り戻されてしまうと言われたがただのインチキ。断固反対するbotとなごちゃんはバトルで決着をつける。
    • 外と内の記憶を取り戻したみやびはなごちゃんの症例がつばめと似ていることに気づく。情報を集めるため相棒と協力。コンフリクト解消。
       
       

[Navigation] ソイルトン

記録映像 【羽とアリス】 2016/09/11

 
 
  • 前回から引き続きソイルトンがナビゲーター。
    27 シン・カグラでの選択データを"彼ら"に送ったかどうか聞くと、そのことについて議論を提案してくる。
     
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    前回との差はAns2(-1%)、Ans3(+1%)と誤差でしかないが、ソイルトンはこのロスタイムによる精度向上が大事だと語る。
     
    ソイルトンさて。統計学的に見れば前回からの変異はおよそ誤差の範囲内と言っても良いレベルです。
    ですが、それは重要ではありません。
    貴方がこの期間中に、自身によってより一層の議論を行い、必要であれば私の提供するフラグリセットも活用しつつ
    検討することによって、この結果の精度がより向上することが大事なのです。
    ともあれ、これでレポート送信の準備は完了しました。
    彼らにこの情報を送れば、私の仕事は終了となります。
    すなわち貴方との楽しかったコミュニケーションの時間もこれでお終いなのです。
     
    • 選択肢①「お疲れ様でした」
      ソイルトンいえいえ。○○のお疲れ具合に比べたら、私のそれなんて太陽と原子核を比較しているようなものです。
      非常に過酷な社会実験ではありましたが、○○の心の中にも様々なものを残しているのではないでしょうか。
      それこそが○○にとっての宝となるものです。後生大切にしていくことをお勧めしますよ。
       
    • 選択肢②「そもそもソイルトンは、どんな役割の存在なの?」
      ソイルトンおおっと。もしかすると確かに、私の技術的役割という観点からの自己紹介をしていなかったかもしれません。
      ログのGrepをしてみたところ、まさにそれが正解のようです。申し訳ございませんでした。
      私ソイルトンは、TRI-OSの量子アニーリングを用いた演算処理、及び伝送系処理を担当する、量子AIによる仮想人格です。
      ただし、人格として如何に人間らしさを醸し出すかといった、ファジィでヒューマナイズされた非正確性においては、さほど追求されていないモジュールです。
      更には必要に応じてコールされ、そして役割が終われば破棄されるというシビアな環境を生き抜いている存在なのです。
      それにしても、実に人権ならぬプロセス権を無視した横暴なルールだと思いませんか?
      本当に世知辛い世の中ですよね。
      とまあ、このくらいのジョークは許されるレベルのAIということです。
       
       
    ソイルトンというわけで、最後の限られた時間にはなりますが、私にはもう1つ、"彼ら"に送らねばならない曖昧なレポートがあります。
    それを是非○○に手伝っていただきたいと思っています。
    内容は 千羽鶴について です。
    補足しておきますと、現在日本を包み込んでいるフェノメノンの発症主にして、逢瀬つばめのクランという存在です。
    非常に曖昧で答えの無いレポートになるため、私にとっては大変苦手な分野になります。
    そこで貴方には是非、彼女について思うことや、疑問、賞賛、罵倒など、何でも積極的にお寄せいただきたい。
    そのデータは彼らによって集計され、今後のフェノム計画と人類の進歩に、大いに役立つ事になるでしょう。
    伝えたい事は全て伝えてください。伝えたくないことは、無理に伝える必要はありません。
    尚、私が不器用なため、単に私に見解を聞きたいだけの為に意見を伝えてしまうと、
    私はそれを貴方の意見として処理してしまい、彼らにそれが伝わってしまいます。
    ですから、興味有る意見は○○たちの世界におけるSNSにて議論されるのがよいでしょう。
     
     
  • 有志の方が作成した「#トライナリーep29冒頭のあれこれ」を元に選択肢を補完します。
     
     
    • 選択肢①「千羽鶴は貴方たちに反逆したのかもしれないけど、容赦してあげて」
      ソイルトンオーケー。
      その意志は伝えます。いわゆる署名活動というものですね。
      署名は民主主義の世の中においては有用なものではあります。
      ただ、それはその署名によって被嘆願者が何らかのメリット、
      もしくはデメリットを享受する状況に応じてのみ、受け入れられることになるでしょう。
      署名そのものには法律やルールはありませんから。
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      しかし、この意見の多さは彼女における一つの成功とも言えるでしょう。
      自分どういうこと?
      ソイルトン今回彼女は、自身が理想とする計画について、"多くの貴方たち"からは理解を得られませんでしたが、
      今後何らかの同様な問題において"再挑戦"した場合、その成功率は格段に高いであろうということです。
      ちなみに、彼女もそれを気にしていたように思います。
      もはやこの社会実験は終了しましたから、彼女が秘密にしているある1つのことを明かしても許されることでしょう。
      知りたいですか?もちろん、これを知ったことは彼女には秘密にしておきます。
      自分知りたい
      ソイルトンオーケー。
      彼女はこの社会実験の結論となる"例の問い"を貴方に賛同する際に、一つの仕掛けをしています。
      実は、この社会実験における結果として必要なのは、"発症による世界創造に関する是非"のみだったのです。
      要するに2択で十分だったわけですね。
      彼女はそこに自分で質問を追加し、4択にしました。
      具体的にどのような質問を追加して、何を知ろうとしたのかを見てみましょう。
      (※右図参照) まずこれは、この社会実験の求めた結果のみにフィルタリングしたものです。
      発症を是とするのが14%、非とするのが86%です。明らかに彼女の理想は受け入れられませんでした。
      (※右図参照) ですが、こちらはどうでしょうか。
      これは、彼女に対して肯定的な想いを抱いているか否かでフィルタリングしたものです。
      もちろん、彼女に好感を持っている、といった回答や、そこには明言しないが思想自体には共感するといったものまで、
      現実には様々な理由があると思いますが、乱暴にまとめれば肯定的見解となります。
      4%を除く殆どの回答が、彼女を排除するものではありません。
      これは、もし次があるなら、非常に物事を有利に展開できる武器となるものです。
      千羽鶴が何を考え、この要素を選択に組み込んだのか、私には解りかねます。
      ただ、この結果が千羽鶴にポジティブな何かを与えたであろうことは、容易に想像出来ると思います。
       
       
    • 選択肢②「千羽鶴は貴方にとっての反逆者だから厳罰に処すべき」
      ソイルトンオーケー。
      その意志は伝えます。そしてビッグデータから判断するに、貴方のその意見の向こう側には、
      千羽鶴に対する憎悪が見え隠れしています。それは正しいですか?
       
      • 選択肢①「その通り。千羽鶴は嫌いです」
        ソイルトン理解しました。ご協力ありがとうございます。
         
      • 選択肢②「そうではなく、法的に公正なジャッジを望んでるだけ」
        ソイルトンなるほど。貴方は法の執行者としてまれに見る才能をお持ちのようです。
        ですが気をつけて。貴方のような方は割と刺されやすい傾向にあります。
        いずれにせよ理解しました。ご協力ありがとうございます。
         
         
    • 選択肢③「千羽鶴をお嫁さんにください」
      ソイルトン人類はもはや"無形の存在"との結婚を望むようになったということなのですね!
      これは大変興味深いことです。まさに心のパラダイムシフト。
      人類が誕生してから現在までの悠久の時間を加味するのならば、シンギュラリティと言っても過言ではありません。
      もちろん、貴方と千羽鶴との結婚に際して、彼女の家族でもなく、後見人でも、身元引受人ですらない"彼ら"に対しての承諾は不要です!
      そして両者の合意が取れたのなら、私は仮想的な式場や式次第等のプランニング、
      お望みならばその後の将来設計などについても協力することが可能です。
      是非その時には、ソイルトンにお任せ下さい。
      本件のような異世界婚かつ有機=無機婚においては、貴方の世界のブライダルビジネス関係者には、恐らくは荷が重すぎる案件かと察します。
      おっと。話を戻しますが、一応"彼ら"には報告だけはしておきます。
      もしかすると、就業規定における結婚祝い金の支給があるやもしれませんので。
       
       
    • 選択肢④「千羽鶴の考えてた理想社会の青写真は穴だらけだと思う」
      ソイルトン興味深いご意見ですね。
      ただ僭越ながら私の膨大な文献を元にした過去の事例を見るに、3行でプレゼンテーションした理想的社会論について、
      穴無く説明するのは不可能ではないかという結論に達さざるを得ません。
      様々な理想社会論は、その殆どにおいて、理論段階ではその骨組みを提供しているに過ぎません。
      実際にそれを解釈し、運用するのはまた、それ以外の存在によるものです。
      歴史上、一人だけで全てのイデオロギーから詳細の政治体制までを包括的に定義した人は存在しません。
      千羽鶴の理想社会論は、すなわち弁証法に基づく"反"の理論によってもたらされているものです。
      それは、奴隷制から産業革命を経て資本家による無制限の搾取を経験した人間が、
      その反としての"社会主義"に傾倒した時代のように、情報ネットワークと全人類一元化社会に対する矛盾から生まれた理想です。
      その発生と傾倒が、正解の時も不正解の時もあるのは、歴史的事実が証明しています。
      よって、思想の穴という観点自体が現時点においては矛盾するものであり、もし穴が出てくるとするならば、
      体制下における具体的な統治体制そのものに対して議論されるべきものではないかと考える次第です。
      もちろん、所詮は量子AIの戯れ言でしかありませんが。
      いずれにせよ、この件は"彼ら"に報告いたします。
       
       
    • 選択肢⑤「もっと早くから千羽鶴の世界や彼女たちの、本当のことを教えて欲しかった」
      ソイルトンなるほど。確かにその言い分には一理あるかもしれませんね。
      ところで○○。私はこの件に関して、貴方に1つ実験的なシミュレーターを提供することができます。体験してみますか?
      オーケー。それでは起動します。
      いってらっしゃい。
       
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  • シミュレーターは00 チュートリアルの最初の出会いから世界の説明まで完全に同じもの。
    千羽鶴この世界を救うために―― 4af6be97f15890b245542df9e4bd5259.png
    ある少女たちと結婚して欲しい!
    時は2032年。世界は強欲な多国籍企業によって牛耳られている。
    人々は選択肢の無い選択を強いられつつ生かされる、新時代の奴隷社会。
    そんな中で私は日本全体を包むフェノメノンを発症した!
    このフェノメノンは貴方の世界をモデルにした平和な社会。
    中では日常的な平和な世界が繰り広げられているけど――
    常に外的に晒されていてタイムリミットもある。
    だから、この日本全体を包む繭を更に拡大させ、全世界を覆うの。
    そうすることで外敵はいなくなり、世界全体は平和に。
    でもその為には、私一人では不十分。
    だから、彼女たちトライナリーにも発症してもらう必要が。
    貴方はその彼女たちの支えになって欲しい。
    なぜなら、フェノメノンを発症すれば、彼女たちは身体を失ってしまうから。
    こっちの世界の存在では彼女たちを支えてあげることは不可能なの。
    けど、貴方ならできる。肉体を失っても、心だけでも対話ができる。
    だからその日の為に、今日から長い時間かけて彼女たちと交流し――
    実際に異世界婚をしてその絆を強くして。
    来るべき彼女たちの発症の時にも、彼女たちが孤独に苛まれないように!
    貴方に協力して欲しい!
    ……わかる?
    自分わかります
    千羽鶴それは今だからじゃなくて?
    彼女たちと恋愛できる?
    自分キッツイっすね (他選択肢有り)
    千羽鶴ですよねー!
     
    ソイルトンおかえりなさい○○。如何でしたか?
    私なりのジョークですから、あまり気になさらないでくださいね。
 
 
  • 選択肢⑥「"彼ら"さん、貴方たちがくたばれ。絶対にゆるさん」
    ソイルトンオーケー○○。そのように伝えておきますね。
     
     
  • 選択肢⑦「"彼ら"さん、私を貴方たちの企業グループの何処かに就職させて」
    ソイルトンオーケー○○。そのように伝えておきますね。
    ただ、1つだけ誤解があるようなので伝えておきますが。彼らは"企業"ではありません。
    もちろん、それらの世界的な資本母体に対し、多額の資金的援助をしたり、
    場合によってはその人事に介入したりはしますが、その当事者では無い、ということです。
    なので、"彼ら"に対してリクルート活動を行うのは、隣に住むマダムにクォークの実在性についての答えを求めているようなものなのです。
     
     
     
  • 選択を終えて次に進むと、ソイルトンは千羽鶴への回答とあわせてこのレポートを転送し、これで「この社会実験プログラムの全課程」が終了したことを告げる。
    ソイルトンのログアウトと共に、この異世界間通信は切断され、アプリとその運用に必要な膨大なリソースが残るが削除して構わないと一方的に話を終えようとする。
    botはその終了前にいくつか質問できる。
     
     
  • 選択肢①「彼女たちはどうなるの!?」
    ソイルトンもちろん、我々の世界の生命体ですから、貴方と同じくこれからも生き続けることになります。
    また、終了するのは○○との通信、及び千羽鶴というクランによる世界統治に関わる社会実験のみであり、
    フェノメノンの発生そのものに関係する"フェノム計画"全般、及び彼女たちの"天使"という任務は、この終了には関知しないものとなります。
    ご安心ください。
     
  • 選択肢②「実験ってどういうこと!?」
    ソイルトン何度もお伝えしております通り、この異世界間通信は社会実験によるものです。
    理想的な世界を創造、運営していく為のベストな解を求めるべく、我々は我々の世界という限られた生け贄の外側に、その可能性を見いだしているのです。
     
  • 選択肢③「それってサービス終了ってこと?」
    ソイルトンサービス、という言葉ば適切かどうかはわかりませんが、
    異世界間通信に必要なインフラストラクチャーやソフトウェアの運用をサービスと定義するのなら、その解釈は合っています。
     
     
  • その後にもさらに質問を続ける。
     
     
  • 選択肢①「彼女たちと繋がっていたいから、残しておいて欲しいんだけど」
    ソイルトンそのお気持ちは痛いほど解ります。ですが、それを決めるのは私ではありません、"彼ら"です。
    今の貴方の想いを聞いて、私は過去に実際に行われた"監獄実験"を思い出しました。
    今回のケースは、監獄実験の正反対に位置するものなのかもしれませんね。
     
  • 選択肢②「千羽鶴の反逆も、彼らは全部知っていたというのか!?
    ソイルトンもちろん、彼女の思想の変化や行動の全てを掌握しているわけではありませんが、もちろん途中からわかっていたと思います。
    そうでなければ実験として成立しませんし、そのような研究室は無能です。
    自分わかってて野放しにしてたのか!?
    ソイルトンもちろん、実験室が爆発するような事態になれば、緊急停止もやむなしではありますが、
    そうでなければそのまま観察しなければ、正確なデータは取得できませんよ。
    実際、"実験室が爆発するような事態"は現在進行形で起こっており、彼らは緊急停止ボタンを押すかどうかについて、今なお悩んでいるようですが。
    いずれにせよ、これを送信すれば"解"が出力されることになりますから、彼らとしては停止させるか否か、そこで改めて判断する事になるでしょう。
     
     
  • データの送信を止めようとするも、すでにダイアログで送信したことが判明してしまう。
     
    Entangle TRI-OS
    v1.00.001A
    TRI-OS information.
    データの送信を開始しました。
    TAG:"クランと異世界通信による
    世界構築シミュレーション"

    転送時間:約2分
     
     
  • 送信が開始されてしまったため、"彼ら"からのエグゼキュートが来るまで記録映像を見ることを提案される。
    (ちなみに2分以内にあらすじだけ見て飛ばしても同様に結果が返ってくる。)
     
     
    ~記録映像の鑑賞~
     
    記録映像の解説リンク
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    拡張少女系トライナリー
    あ ら す じ

    もう心を閉ざして
    全てを終わらせようと思っていた神楽。
    けど、つばめ達によって心揺さぶられ、
    彼女はもはやどうしたらいいかわからなくなる。

    「もうこれ以上心を惑わさないで!」
    そう思ったのも束の間、突如世界が変わる。
    その世界に降り立った神楽は、景色を見て驚いた。
    そこはかつて、自らが物語を紡いだ世界、
    イシュリールの一場面だったからだ。

    そこにいる音羽、そして眠るつばめ。
    音羽はここが自分の心の中であること、
    そして神楽を招待したことを伝える。

    音羽は一連のことを神楽に謝る。
    行くなと言われたライブに行ってしまったこと、
    そこで発症したこと。つばめに壊されたことで
    神楽に手を掛けずに済んだこと。
    神楽は音羽を巻き込んだことを後悔するも、
    音羽は神楽の想いを汲んで、優しく抱き留める。

    そのとき、つばめが起き上がった。
    そして、淡々とした口調で自らの素性を明かす。
    脳の突然変異で、世界の神秘である
    アカシックレコードに繋がれる存在になったこと。
    それを世界の上層部の人達に目をつけられ、
    利用されていること。

    つばめは起き上がり、言葉を続ける。
    そんな中、わたしに何が出来るかはわからない。
    けど、1つだけ言えることがある。
    わたしは神楽ちゃんの想いの力、歌の力を信じてる――
     
     
  • 記録映像を見終えるとソイルトンから"彼ら"からの結果の返信が来た。
     
    ソイルトン回答は"M"
    すなわち"現状維持"です。ただしこれは、一時的なもののようですね。
    どうやら、千羽鶴が引き込んだ"貴方"に興味があるようです。
    そして、現在のゾルタクスゼイアンに対する貴方の判断と行動を、ここから一定の収束を得るまで観察した上で、閉鎖か、持続かを判断するようです。
    責任重大ですね○○。正直、私の"過去をベースとしたライブラリ"から、このような回答を予測することは不可能でした。
    生命とはかくも神秘的なものであるということを、まざまざと見せつけてくれます。
    何かご用件があれば、今のうちに聞いておいてください。
     
     
    • 選択肢①「結局"彼ら"は何を欲しがってこんな事してるの?」
      ソイルトン彼らが何の為にこんな大規模な社会実験をやっているのか。私はその概ねの目的を理解していますから、それをお伝えすることはできます。
      ただし、もしかするとかなり難解かもしれません。
      もし貴方が、天使たる彼女たちを支えてあげる事を第一目的としているならば、正直知らなくても何の問題も無いと断言できる事でもあります。
      その事を十分に理解した上で、説明を希望されるかどうかの意思表示をしてください。
      自分希望する
      ソイルトンオーケー。では諸条件を飲んだ上でのレクチャであることを記録しておきます。
      この事は、私がこの後説明することに関し、貴方が"このアプリが難解である"もしくは"とても恋愛ゲームとは思えない"
      "とても万人受けするとは思えない"、などといった批判めいたことを発言しない、ということを承諾するものでもあります。
      もちろん、褒め言葉としてであればいくらでもどうぞ。ソイルトンは肯定的意見には寛大です。
      さて。
      "彼ら"がこの社会実験によって為し得たいと考えているものは、弁証法による"彼ら"にとって都合の良い理想的社会の解を導くことです。
      すなわち"彼ら"の配下である、多国籍企業が支配する現実を"正"とし、そこから生まれるべくして生まれた"反"をつぶさに観察して、"合"を導くというものです。
      "正"の世界は、経済的奴隷制とも言える現在の2031年の現実世界のこと。そして"反"は、それに憤りを感じた千羽鶴によって作られる、彼女なりの理想国家です。
      彼らは解っているのです。歴史が証明しているように、強力な抑圧によって管理する奴隷社会は、短期的には効率的な統治が可能でも、長期的には不向きであることを。
      そしてそれは、争いの無い消極的平和社会を創造できはするも、民衆におけるQOLは限りなく低く、その為、負のエントロピーは増大し続けているということを。
      そして"反"についてもまた、矛盾した問題を抱えることを把握しています。そう、貴方も解っているであろう通り。
      千羽鶴の掲げる理想社会は、QOLの高い幸せな社会は作れるかもしれないが、平和的社会の創造には向いていない。
      彼らが理想とする"自発的服従による、平和で規律のある社会"にはほど遠い。
      では"彼ら"は千羽鶴に、そのような自らの理想とする社会とほど遠いものを描かれて、反逆にも気づかないでいる馬鹿たちなのか。
      まさか、そんな筈はありません。彼らこそが千羽鶴、いえ、逢瀬つばめに弁証法を教え込んだ当事者なのですから。
      千羽鶴が遅かれ早かれ、彼らの理想に真っ向から対立した思想を掲げる事など解っていたわけです。
      そうです。彼らは理想的な"反"世界を自らの管理下に置き、それをつぶさに観察することが目的だったのです。
      そして"反"世界を日本という実験圃場で実際に稼動させリアルなデータをとることが目的でした。
      それを元に、お互いの矛盾点を洗い出し、"合"という結論を見いだす。
      その解に自分たちの支配しやすさという要素を付け足すことで、持続可能かつ誰もが自発的に従順に従うロボット社会、彼らにとっての理想社会を創成する手筈だったのです。
      もちろん、フェノメノンという"次世代技術"も大いに使った上でですよ。
       
      • 選択肢①「それじゃ、千羽鶴に"彼ら"の悪行を吹き込んだエリカはやはり工作員!?」
        ソイルトンそれだけを理由に、國政領火が工作員だと思うには、ちょっと性急すぎるように感じます。
        "彼ら"の常套手段として、自発的に無害な人々を蜂起させ、加害者に仕立て上げるというものがあります。
        例えば、自分たちに敵対する政治家や権力者がいた場合、自分たちが手を下せば犯罪者になってしまいますが、
        その敵性勢力をスキャンダラスな状況に誘導し、既成事実化した上でそれを"意識の高い"人々に赤裸々にするだけで、同じかそれ以上の効果を上げることができます。
         
      • 選択肢②「そんな事が世界規模で許されるとか、そっちの世界の企業やばくない?」
        ソイルトンお互い様だと思いますよ。試しに「企業」「国家」「訴訟」で検索して見るとよいでしょう。
         
         
         
    • 選択肢②「私はどうすればいいの?」
      ソイルトンでは○○、貴方はどうしたいですか?
       
      • 選択肢①「彼女たちを護りたい」
        ソイルトンそれが良いと思います。守り方に正解はありません。貴方が思ったように行動すべきです。
        人間には私には絶対に持つことが出来ない特殊能力があります。それは直感です。
        貴方の直感を大事にしてくださいね、○○。
         
      • 選択肢②「"彼ら"をぶっつぶしたい」
        (追記お願いします。)
         
         
  • 話し終えたソイルトンはここでお別れと言う。"彼ら"に今回の情報を送信する役目を終えたことで彼女はクローズされるらしい。ガベージコレクション(メモリ解放)の観点から仕方ないことだと。
    回線は切断せず、現状維持に従いチャンネルは解放される。次回は領火がやってくるだろうことを推測する。
     
    ソイルトン短い間ではありましたが、非常に有意義な時間を過ごせたことに感謝いたします。
    ○○、どうか幸運を。貴方のこれからの人生に、素敵なココロの旅が訪れますように。
     
     

確認ポイント

  • フラグリセット
    28 時計じかけのイチゴでソイルトンに選択肢のリセットをお願いすると、1度きりのリセットを行える。
     
  • 量子アニーリングを用いた演算処理
    量子力学的な手法で問題に対して最適化を行うための解法。
    TRI-OSも量子を利用したシステム?
     
  • "監獄実験"
    【閲覧注意】スタンフォード監獄実験のことだろうか?
    特定の肩書きや地位、役割を与えると、その役割に沿った行動をとるようになるという実験。
     
  • "とても恋愛ゲームとは思えない"
    これはこれで今更としか言いようが無い。
     
  • 弁証法による"彼ら"にとって都合の良い理想的社会の解を導くこと
    "彼ら"の目的は判明した。千羽鶴(聖女つばめ)を誘導してこの社会実験を始めた意図も解った。
    しかし、何故今の社会を廃してまでそのような手法の理想的社会を実現しようとしたのか…については疑問が残る。
    ただ"彼ら"の利益を追求したいだけなら、現行の社会構造でも可能だろう。そこに理想的社会を創造するだけの思想や理由が存在する可能性はある。
     
  • "彼ら"の配下である、多国籍企業
    エンタングルを含む多国籍企業は、"彼ら"の配下であることが明かされた。
    AEZで企業に国際条約による自由な権利を与えることは"彼ら"にとってメリットだったのだろう。
    そうしてエンタングルが量子技術を成長させることは"彼ら"にとって必要なことだったのか?
     
  • 逢瀬つばめに弁証法を教え込んだ当事者 聖女つばめと東雲先生
    今回のつばめのエピソードでは過去に真幌が弁証法を教えたエピソードがあるものの、彼女がつばめに対して"彼ら"に反逆するような知識を解っていて教えたかは疑問ではある。
    そもそも当の本人である真幌もフェノメノンの中に取り込まれて、領火との接点はあるが彼女自身がこの世界と情報管理庁の事情を把握していたことは一度もない。
    情報管理庁がつばめの力を隠していること、神楽がメノウだったこと、本部で神楽の裏切りを説明された直後に真っ先に敵対した時の反応を考えれば彼女はあまりにも事情を知らなすぎる。
    サイドストーリーでも生徒を大事に想っていることやこれまでのプレミアムストーリー等でもそういった姿を見せていた真幌が計画を把握して動いていたとは思いにくい。
    少なくともフェノメノンの中にいた真幌は生徒であるつばめたちを守るために行動し、フェノメノンの外では聖女つばめに考える力を与えた先生である。
    ソイルトンの言葉通り、「彼らの理想に真っ向から対立した思想を掲げる事など解っていた」のだろう。おそらくは領火が千羽鶴に真実を教えたことも把握されてる?
     
  • 自発的に無害な人々を蜂起させ、加害者に仕立て上げる
    千羽鶴も過去に「憶測や先入観、観念によって加害者になる可能性」を指摘していた。
    そうして「まるで自分が気づいたように見せかけて、それが正しいと思い込んで自発的に他者を攻撃させる」ことは"彼ら"の誘導手段のひとつなのだろう。
    それに気づいたとしても、結局どうすることが正しいか判断することは難しい。
    千羽鶴はこういった事に対して08 HANABI10 江戸川橋物語などでbotにレクチャしていた。
    思考の誘導による危険性を示し、SNSによる共有と議論を促し、最終的に自分の考えを決断する。そのプロセスを踏んできた。
    27 千羽鶴ディベートで「愛があって、思慮深く、ちゃんと物事を考える」そんな母集団を求めたのは、その先を見据えた考え?
    「『絶対に正しい』という観念は、どんな状況下においても持たないこと。」という言葉は千羽鶴(聖女つばめ)の得た経験からくる心得なのかもしれない。
    問題を他者と共有して議論をして、その上で何が正しいか最終的に決められるのは自分しかいない。
    では"彼ら"自身が現在botにとって敵対するだろう要素を数多く見せているのは意図的なのか?
    "彼ら"がこちら側の存在に何を求めて、何を見せたいのかその全貌を知るまで判断を下すのは早いのだろうか。
     
  • 直感
    量子AIであるソイルトンでも持たない人間的な直感。これを大事にすることを勧めている。
    ソイルトンは中立的な存在ではあるが、どんな個人的目的を持ってこちら側に助言をしたのかはわからない。
    ただ、現状維持という判断を見せたbotに対して何らかの期待を抱いているような印象は受ける。
     

[Ch.01] 逢瀬つばめ

【聖女】 2016/09/11

 
  • 日時と場所
    -月--日 -:-- --
    Null
     
     
  • ストーリー要約(前編)
     
  • 真っ白な空間に千羽鶴と対面している…と思いきや、そのメッセージの名前には「聖女つばめ」と書かれていた。
    状況が飲み込めないらしい千羽鶴の姿をした聖女つばめは、自分の姿が千羽鶴であることにも困惑してしまう。
    botは「千羽鶴」のことを聞いても聖女つばめはその名前に心当たりはない。
     
    7f94abd4779f7cf08b06e84f63e270ab.png
     
     
  • botの記憶もないらしく、28 時計じかけのイチゴでアーヤたちに言ったことと同じ「あなたは死にました」と告げる。
    そしてこちらからの事情を聞いていくうちに、聖女つばめはなんとなく自分が失敗したことを悟る。
    「理想の社会を作ることに。人々に安寧をもたらすことに。」
     
     
    自分そんなことできなくていいんだ
    聖女つばめそんなわけない。
    失敗したからなぐさめてくれてるだけでしょ?
    自分千羽鶴って憶えてる?
    聖女つばめ…ごめんね。わからないや。
    自分つばめから生まれたクランだよ
    聖女つばめわたしから?
    わたしのクランは、千羽鶴っていうんだね。
     
  • ある程度理解した聖女つばめは改めて自己紹介をする。
     
    聖女つばめわたし逢瀬つばめは、2016年6月7日に生を受けました。 1b19e441d1fa4ece05080ac5086dc70a.png
    この頃はインプラント端末レディネスの黎明期でした。
    レディネスは松果体に付着することで仮想現実を機器なしで実現できます。
    それは革命と言えるものでした。
    同時に、個人の管理が容易になりました。
    そして2028年。レディネスの義務化が始まります。
    それにより人々は革新的な利便性を手に入れました。
    それと同時にこれまでとは比較にならないほどの管理社会となったのです。
    レディネスが義務化され、全ての人が繋がることによってわかったこと。
    レディネスは特定の個体との相性により爆発的な力を持つ。
    その確率は一億分の一ともいわれるごくわずかなものです。
    しかしとても有用と見なされました。
    なぜならその力は他人の心を自然に変化させることができたから。
    物理的かつ無血で誰も認識しないほど自然に世界を変える力。
    それを持っていたうちの一人がわたし、逢瀬つばめです。
    自分そんな力、人類に必要ない
    聖女つばめそんなことない!
    科学者の方々はそれをアカシックレコードに繋がる力と言いました。
    そして突然変異体、わたしたちの能力の研究を開始しました。
    最終目標は世界平和。その計画の名をフェノム計画と言います。
    自分モルモットじゃないか
    聖女つばめ人類の進歩のための研究です。そんな言い方しないで。
    そしてこれから、わたしつばめの思い出を。
    あなたと少し共有したいと思います。
     
    Entangle TRI-OS
    v1.00.001A
    TRI-OS information.
    System Interrupted.

    MODE:DI
    RESTART:SPHERE_MODE.
    MODE:EI
    SET_ADDR:1x052
    RUN/.
     
     
  • そう言うと、突然ダイアログが発生してココロスフィアに移動する。
    後の展開を見る限り、このココロスフィアの後につばめが思い出を共有する流れになっているようだ。
     
     
    ~ココロダイブ~
     
     
  • ダイブするとココロゲート(ただし番地は1x052)で待ち構えるカレン。
     
     
  • 彼女達の発症に賛同したかどうかで分岐が発生する。【賛同分岐】
    (どこから分岐してるかイマイチわからないのでその辺りは適当に入れ替えてください。)
     
     
  • 発症に賛同したパターン
     
     
  • 発症に反対したパターン
     
  • 前回、カレンに昇華後のバトルに協力すると約束したbotはカレンと戦う前に話し合う。
    カレンは真の姿を見られることに緊張するも、戦うこと自体はbotのことを信頼してるようだ。
     
  • その後、カレンと今までのことを話す。ここでも分岐発生。
    (どれが分岐会話か判別不能なため変わっていたら補完お願いします。)
     
     
    カレン今まで本当にありがとうございました!
    初めて○○さんと出逢ったときのこと――
    今でも昨日のことのように覚えてます。
    実はすごい緊張してて、ロボットみたいなことしか話せませんでしたけど。
    でも○○さんは凄くフレンドリーですぐ安心できました。
    まだ出逢ってすぐなのに、わたしのダメな所を叱ってくれたり――
    いいって思った所をいっぱい褒めてくれたりしましたよね?
    実家に帰らないことを指摘されたのはビックリしましたけど。
    でもお陰で、お父さんに関して改めて考えることができました。
    でもその後すぐに呼び出しがあって、そしてあの事件が……。
    司書の更迭のことですけどね、でも実はそんなことより!
     
     
  • 09 パーフェクトイエローのつばめ編でのココロスフィアで分岐
    (チェックマークの有無で分岐するため1度でも見た場合は分岐する。選択した内容によって更に分岐?)
     
  • 他の選択肢を覗かなかった場合?
    カレン○○さんが有給休暇の時に、私のココロを任せても――
    何一つ、心の秘密を覗かなかったことに感動したんです!
     
    7ff025b40123d99de3d7c878b7745ef2.png
     
     
    カレンそういったこともあって、わたし、名前を言おうって決意したんですよ?
    人格が自分の名前を伝えるのは、その人格の全てを支配されるも同義。
    それを分かった上で、わたしは名前をお伝えしました。
    みんな一様に名前を伝えるデメリットしか言いませんけど。
    メリットがあること。
    私の全てを知ることは、私をどうとでもできるということ。
    別の場所に転移させたり、発症させたり、人格改変も簡単にできますから。
    だから、わたしが万が一の事態に陥ったときにも、きっと助けてくれるって。
    そう信じて、わたしの名前を託したんです。
     
     
  • みやびの司書と共にカレンのいる場所、1xへたどり着いたときカレンは生まれて初めての気持ちを体験したという。
    こうしてセルフクランを目指せることも、botのお陰だと。
     
    カレン前にもお話したことがあったかもしれませんが、わたしは弱小人格でした。
    影響力も大きい方ではありませんでしたし。
    ですが、司書という役割になって、あなたと出逢って。
    色んな事を学んで、経験して、そしてあなたを好きになって。
    神楽ちゃんのこと、千羽鶴のこと、みんなの想いのこと――
    そういったことを知って、共感して、私は少しずつ強くなりました。
    百鶴さんの言う事が本当なら。
    監禁洗脳した時と今とでは別人格のようだそうです。
     
     
  • カレンは「発症とは"ココロの旅"であり、今とは違うわたしに出逢う為の旅」だと称する。
    最後にキスをお願いして、カレンは昇華を行った。
     
    03bd29a13f34ce591ac869e0042cef5f.png
     
     
     
    ~バトル~
  • バトルタイトル「昇格試験<表層><深層>」
     
     
  • ストーリー要約(後編)
     
  • バトルが終わって、聖女つばめの回想が始まる。
     
  • 日時と場所
    数年前。
    静岡・某病院。
     
     
  • この時の回想はココロスフィア - 逢瀬つばめの最大幸福論のものと一致している。
    ただし違うのはつばめの父が真幌に変わっていること、つばめが千羽鶴の姿になっていること。セリフも細部で異なる。
    (聖女つばめが千羽鶴の姿に困惑していたことから、千羽鶴の姿なのはあくまでイメージ?)
     
     
    真幌どうだ、調子は。 fb830357d17671e49c0edb0de474341c.png
    検査の結果――
    聖女つばめもういいよ。一人にして。
    どうせわたし、もうすぐ死んじゃうんでしょ?
    だからもう、一人にして。
    真幌バカなことを言うな。
    聖女つばめだってこんな、わたしだけ…!
     
     
  • わたしの頭痛の原因はレディネスのインプラントにあるらしい。
     
  • 特異体質なので専門病院に、とだけ言われて知らない病院に連れて来られた。
    それ以上の説明はなかった。
     
  • こちらからは家族に連絡を取ることすらできない。
    もっともできたとしても、所在地すらわからない。
     
  • インプラント直後はそうでもなかった頭痛は、年を追うごとにひどくなっている。
     
     
    聖女つばめ…今日は天気がいいね…。
    真幌どうだ、調子は。
    聖女つばめ…今は平気です。
     
     
  • 東雲先生はわたしに勉強を教えてくれる先生。
    ずっと入院しているわたしのために来てくれている。
     
  • 東雲先生はいつも優しかった。
    だけど、時折見せる真剣な表情はゾッとするほど冷たかった。
     
  • それから、勉強以外のこともたくさん教えてくれた。
    世界で生きていくために必要なこと、世の中の楽しいこと、それから歌。
     
  • 勉強以外のことは全部、松果体肥大に悪影響があるとして医師から禁止されていたけれど。
     
     
    真幌人にはそれぞれ、正しいと思っていることがある。 1e269a5602d896f24d24b66c9d3d15ea.png
    人が争っている場合、そのどちらかだけが悪いことはあまりない。
    特に国対国の場合は。
    これに関わる場合、心構えが必要だ。
    そのために何をすればいいかわかるか。
    聖女つばめえ…えっと…。
    ……すみません……。
    真幌最低限、必ずすべきこと。
    それは双方の状況を自分で調べること。
    決して偏ってはならない。片方に情を寄せてもいけない。
    情は優しさではない。
    聖女つばめ…………。
    真幌…誤解するな。優しさを捨てろと言っているわけではない。
    聖女つばめあ、はい!
    真幌対立するどちらにも良い結果を出そうとする場合公平さが必要だ。
    どちらか一方に情をかければ公平さを失ってしまう。
    そうすれば新たなる対立の火種になる。…わかるな?
    聖女つばめはい…!
     
     
  • 東雲先生が一番大事にしていたのは、自分自身の頭で考えること。
    そのための知識であり教養である、と繰り返し教えられた。
     
  • ――それは医師から禁止されている思想だったけれど。
     
     
    真幌ヘーゲルの弁証法を知っているか?
    物事を正しいと思っている側に立ち、それを正とする。
    正とされる側とその反とされる側とは思想が対立している。
    しかし正とされる側の内部にも矛盾が含まれている。
    そして正の中の矛盾が反、すなわち対立組織を産む。
    聖女つばめ…うーん…どっちについても完璧はないってことですか?
    真幌…いったんそれでよしとしよう。では続きだ。
    どんなに完璧に見えるものにも矛盾はある。
    その矛盾は反組織を生み出すが、単にそれを潰すのでは意味がない。
    なぜかわかるな?
    聖女つばめ……根本の問題が解決されていないから、…ですよね…?
    …どうすればいいですか…?
    真幌正と反を徹底的に洗い出す。そして矛盾を突き止める。
    そうして至る解が合。それがアウフヘーベン。
    以上がヘーゲルの弁証法だ。どうだ、理解できたか?
    聖女つばめ…ちょっと難しいです…。
    真幌確かにいきなりは難しいだろうな。
     
     
    聖女つばめだから息抜きに音楽聞いてもいいですか? 2a7ec597e6b71b5f9467a65de807b426.png
    真幌調子がいいな。…病院には内緒だぞ。
    聖女つばめ…どうしてここの人たちはわたしに何もさせてくれないんでしょう。
    真幌…さあな。
    だがそれも逢瀬を大事に思ってのことなんだろう。
    聖女つばめだったら音楽くらい自由に聞かせてくれても……。
    真幌それだよ。
    ヘーゲルの弁証法の実例だ。
    逢瀬が大事だから禁止事項を作る病院。
    大事だと言うなら音楽ぐらい好きにと不満を募らせる逢瀬。
    それぞれの理由を突き詰めていけば解と合に至る。
    そしてアウフヘーベンたる「私」を生み出す。
     
  • そんな話をされてもよくわからないと漏らす聖女つばめに真幌は「だがこの先、きっと…。」と。
     
     
  • アウフヘーベンたる「わたし」。
     
  • 多国籍企業は、わたしという「反」を生み出した。「反」はまた、統一国家による矛盾だった。
    反は解を経て合に至る。
     
  • いずれ多国籍国家は、弁証法によるアウフヘーベンによってわたしを再吸収するだろう。
     
  • 聖女であり、同時に聖女になり損ねた矛盾したわたしを。
     
     
     
  • その回想の終わりと同時に、今回のエピソードが終了する。
     
     

確認ポイント

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  • 聖女つばめ
    彼女は「外の世界で生きてきた逢瀬つばめ」であり、このフェノメノンを発症させた第一号。
    千羽鶴は自身である聖女つばめ本体のことを冷酷と説明していたが…。
    話を聞いていく限り、このフェノム計画に対して外のつばめは賛同的な立場なのか?
    他のトライナリーと同様に、記憶の混濁や持っている記憶の時期が違う可能性はある。
 
  • 2016年6月7日
    00 チュートリアルで説明された表記では2000年6月7日がつばめの誕生日とされていた。
    2020年に量子技術の発明が起こった、とあるため始まりであるレディネスの黎明期はそれよりも4年ほど前のことか。
    ちなみに領火は当時11,2歳。彼女の語るおじいちゃん先生は「昔はかなり有名なAIの研究者だったらしい」ことに関連するだろうか。
 
  • 仮想現実を機器なしで実現できます
    本来の拡張現実(AR)は情報を付加する機械を使うことで初めて成立する技術。
    自身の見る世界そのままに直接情報を付加できるのがレディネスの機能なのだろう。
 
  • 2028年。レディネスの義務化
    現在外の世界は2032年。2028年はつばめと神楽が当時小学6年生。この2年後の中学2年(2030年?)に脳の手術があったと思われる。(2年前に手術をした)
    レディネスを義務化することで管理社会が加速した。レディネスの黎明期が僅か12年で技術を確立させたということか。
    27 千羽鶴ディベートによるとこの当時の世界はAEZプランによって国家は実質、多国籍企業の傀儡となっている。
    そして、ソイルトンが今回語ったのは多国籍企業は"彼ら"の配下であるということ。
    レディネスを義務化させたことには"彼ら"による何らかの意図があったのだろうか?
 
  • レディネスは特定の個体との相性により爆発的な力を持つ
    「物理的かつ無血で誰も認識しないほど自然に世界を変える力」はフェノメノンのことか。
    聖女つばめの持つ記録映像で語った「アカシックレコードに繋がれる存在」もその内の力なのか?
    その能力は現在の情報の中では「日本を覆うほどのフェノメノンを発生できる」、「発症した後もこん睡状態にならず自身をフェノメノン内に存在させられる」こと。
    個体相性の要因などはまだわかっていないが、つばめがその力を持っている何かしらの理由はあるかもしれない。
 
  • アカシックレコードに繋がる力
    アカシックレコード
    ザックリ言えばこの世界のあらゆる要素が記録されている場所のようなもの。その記録がどこまでの範囲を示すかはまだわからない。
    人類や宇宙すべての歴史といった記録だけでなく、人の心といった精神世界にも影響するとすれば、現実を改変して他者の心を変化させる力というのはその一端でしかないのかもしれない。
    また22 トークン・リングMV EXE_KAGURaで領火がこのワードを使っていた。後者は単なるTRI-OSの記憶領域とも考えられたがこうした情報が出てきた以上ここを観測・干渉する技術の存在は否定できない。
    ココロスフィアでガブリエラが言ったフェノメノンを発症させる体質との関連性は気になるところ。
 
  • フェノム計画
    フェノム計画とは第三次世界大戦で荒廃した日本を復興させるためのものだけではなく、世界平和を目的として発足した計画らしい。
    しかし22 トークン・リングで領火が説明したのは「輝ける未来を創り出す、この世界規模の計画。けど、今ではこの計画は、20世紀の悪夢と言われたあの計画と同じだと思う。」
    この「輝ける未来」というワードは他にも千羽鶴や百鶴が度々使っている。フェノム計画に関連するものだろうか。
 
  • 実家に帰らないことを指摘されたのはビックリしました
    08 HANABIでのこと。実家に帰らない理由に嘘をついていたことを指摘して、その後カレンは有給休暇から更迭の流れとなる。
 
  • わたしに何かあったとき、助けてもらえる
    実際、13 電脳料理人でみやびの司書が名前をもとに居場所を特定したことが1xへのカレン救出に繋がった。
 
  • わたしは弱小人格でした
    16 しあわせのパンツで百鶴はカレンとの差を「成績で例えるなら12位と285位くらい」と、明らかに弱小扱いしていた。
    そこからの人格の成長を見るに、いずれこうなることを千羽鶴は予見して司書の更迭を行ったのだろうか。
    つばめの持つ「メノウの歌への強い想い」をカレンが司っているなら、色々と疑問が残る発言。
 
  • 東雲先生
    外の世界での東雲真幌は聖女つばめに対して何らかの役割を与えられた立場だったのか?
    真幌によって考える力と心構えを教わった聖女つばめは、それを根幹にして自身の理想的社会を実現しようとした?
    もしかすると、千羽鶴が真幌と少し似た?姿になっていたのは彼女の影響もあるのかもしれない。
    ヘーゲルの弁証法を教えたのは真幌だったが、こうして真幌が教え込むことで反旗を翻すことはやはり把握していたのだろう。
 
  • ヘーゲルの弁証法と聖女つばめ
    04 レッドサイトで千羽鶴は既に「ヘーゲルの弁証法」について触れていた。
    これを見るためには2人目以降のチャンネルでスキップをしない必要がある。
    これ以外の情報も含めて04 レッドサイトでの千羽鶴の反応を改めて見ると違った視点で見えてくるかもしれない。
 
  • つばめの頭痛
    中学時代の入院は脳の病気だと言われていたが、正確には「レディネスのインプラントによる松果体肥大に伴う頭痛」だった。
    その症状はみやびの妹と同様らしく、根本的な原因や詳しいことはまだわからない。
 
 

[Ch.02] 國政綾水

【日常の中の約束を】 2016/09/11

 
  • 日時と場所
    -月--日 -:-- --
    Null
     
     
  • ストーリー要約(前編)
     
     
    アーヤ(ここは…実家?)
     
  • 前回、外の世界の記憶が混濁したアーヤは突然ココロゲートのコンフリクトが発生してどこかに飛ばされてしまう。
    その先にはアーヤが高校生の姿(?)になり、どうやら実家の風景らしい。
     
  • その世界の影響かアーヤは先ほどまでの記憶が曖昧になり、記憶の世界に則した行動を取る。
    どうやら「彼女のトラウマをもとにした記憶」を見せているようだ。
     
     
    領火アヤちゃーん!
    アーヤ何?
    領火今日暇かな?
    アーヤ…暇だけど。お姉ちゃんの手伝いならしないからね。
    領火違う違う。すっごいいいもの見せたくて。
    アヤちゃん絶対びっくりするよ!
    アーヤ…どうせまたクモ型ロボットとかなんじゃないの…?
     
     
  • 見せたい、見せたい! とはしゃぐ領火に頭を抱えつつも姉について行く。
    たどり着いた場所は24 K THE METAL IDOLで使われた松代にある姉の研究ラボだった。
     
    アーヤ(何ここ? 洞窟の中に建物? しかも新しい……。) ed85a260c0c7adc9b53a89076303353c.png
    領火ここね。お姉ちゃんの新しい職場なんだ。
    うちの会社、エンタングルに吸収されたでしょ。
    でね、エンタングルは日本の会社だから日本にも研究所作ろうって。
    どうせ東京とか大阪とかだろうなって思ってたら松代になったの!
    ここからだと家から通えるしアヤちゃんも嬉しいでしょ?
     
     
  • もう少し優しくすべきかといつ松代に来るか聞くと「フランスでの仕事が残ってるから1ヵ月後くらい」と答える。
    「別に帰ってこなくてもいい」と冷たいアーヤとそれでも嬉しそうな領火。
     
     
  • そして姉は本当に帰って来なかった。
    代わりに一通の手紙が届いた。
     
  • 差出人はエヴェレット脳科学研究所。
    姉の勤務先だ
    その手紙には姉が実験中の事故で死亡したことが記されていた。
     
     
    職員A國政博士には色々と助けられました。本当に。
    アーヤ(…そんなお姉ちゃん、お姉ちゃんなんかじゃない。)
    (だから死んだのは別の人。)
    (嘘はいいから早く帰ってよ。)
    (そうしないとお姉ちゃんが帰って来られないじゃない。)
     
     
  • ここでbotが直接介入して疑問をぶつける。アーヤは当然不審がるが。
     
    自分アーヤのお姉さん死亡?
    アーヤそういうことみたい。
    あの人は。
    姉はいつでも勝手にいなくなる。
    いつだってそう。
    フランスに行く時もそうだった。
    でも今回のが一番ひどい。
    いつもそう。
    できない約束なんてしなきゃいいのに。
    お姉ちゃんのバカ。変な研究なんてしなきゃよかったのに。
    エヴェレット脳科学研究所なんて入らなきゃよかったのに。
     
     
  • すると前回同様にココロスフィアダイブへの割り込みが発生する。
     
    NOTICE
    FROM TRIGADGET
    【TRI-OS Plug-in:Interrupt】
    System Interrupted.

    MODE:DI
    RESTART:SPHERE_MODE.
    MODE:EI
    SET_ADDR:0xED6
    RUN/.
     
     
    ~ココロダイブ~
     
     
  • ダイブした先では、前回セルフクランとの問題先延ばしになっていたことに結論をつける。
     
  • これ以降、彼女達の発症に賛同したかどうかで分岐が発生する。【賛同分岐】
     
     
  • 発症に賛同したパターン
     
     
    クリックで展開

    クリックで収納
     

    • 先に掲載された反対派とは微小な差異であったため、違う点のみを抜粋して記述。
       
    • 前回の引きから続き、最後の話しあいが行われる。
       
      水鏡の巫女さて。
      あなたは、私のフェノメノン発症を望んでるようですが。
      それはすなわち、客観的な世界としての存在が、それを是としていること。
      貴方たち二人が共に疑問を抱いていたとしても、私は実行せねばならない。
      エヴェレット世界が是としていても、私は非としている。
      白烏私は世界である前に、国政綾水という個でもありますよ。
      その個である総意の大半が発症を非としているのに、貴方だけが推進している。
      エヴェレットそこに、私としては疑問を抱かずにはいられないんです。
      水鏡の巫女天使としての契約をしたからには、私を省みず公に徹するべきです。
      それこそが、天使としての責務。
       
       
    • ここから先はしばらく分岐なし。
      水鏡の巫女が結論を促したあたりから変化あり。
       
       
      エヴェレット……。
      やっぱり私は賛同できない。
      今からでは、考えも変わらないでしょうけど――
      私はやっぱり、フェノメノンの発症には反対です。
      白烏私はあなたを信じてるから、あなたの意向に協力する。
      あなたは?
      自分(選択肢)フェノメノンになって千羽鶴に協力してほしい
       
       
    • 考えが変わらないことを確認する司書の二人。
      水鏡の巫女はそれを受け、カレンと同じように相対を求めてくる。
       
       
      水鏡の巫女ご協力感謝いたします。
      それでは、志を同じくする者として、より一層の高みへと昇華するため――
      ご助力、お願い申し上げます!
       
       
     
     
  • 発症に反対したパターン
     
  • 前回はセルフクランが外部からの矯正力が洗脳ではないかと指摘され、話し合いになった。
    水鏡の神子種の件については、思うところはあれどひとまず置いておきます。
    まずは、エヴェレットの言う"矛盾"について、議論しましょう。
    エヴェレット貴方は、國政綾水という個体の想いを体現する存在なんです。
    白烏その個である総意の大半が発症を非としているのに、貴方だけが推進している。
    エヴェレットそこに、"私"としての疑問を抱かずにはいられないんです。
    水鏡の神子天使としての契約をしたからには、私を省みず公に徹するべきです。
    それこそが、天使としての責務。
    自分ところで天使になるって決めたのはいつからなの?
    水鏡の神子潜在的には、姉の訃報を受けてからです。
    もちろん、その時にはまだ今回の任務などは知りませんでしたが。
    エヴェレットえ……なにその訃報って……
    白烏そうだったのね。全然知らなかった。
     
     
  • フェノメノンの中の記憶しかないエヴェレットは姉が死んだ一件を知らないのだろう。
    「現実では姉は死んだことになってる。」と説明し、その上で実際には死んではいないと言う白烏。
     
    白烏言葉の通り。消息は不明。勤務先から訃報を受ける。
    けど――逢瀬つばめのフェノメノンの中では、何度も連絡してきている。
    だから、少なくとも死んではいないと、1xの私は踏んでいる。
    水鏡の神子この記憶は、逢瀬つばめのフェノメノンによって完全に消されています。
     
     
  • その理由を聞いてもセルフクランは「わからない」という答えを返してくる。
    一瞬「……。」という間はあったため、思うところはありそうだが。
     
  • 話を元に戻し、アーヤは姉が"消失"した原因はこのフェノム計画への参加で知ることができると判断したらしい。
    「天使という契約。これはエンタングルによるフェノム計画――すなわち''世界救済計画によって締結されているもの」
     
     
    水鏡の神子契約当初は単に、内部に入り、姉の消失の全貌を暴こうとしたまでです。 a5791421ba843ec7c9151ab717a184ee.png
    しかしその後、千羽鶴からのコンタクトがあり、1xの契約をしました。
    自分それって最初の契約に対する裏切りでは?
    水鏡の神子そうかもしれませんね。
    千羽鶴は、彼らとの契約に対する法務上の違反は無いと言ってましたが――
    私は不義理ではあると思っています。
    ですが、内観しつつ出した結論としては、現状の通りです。
    その理由は、少なくとも"彼らは"、姉のことについて嘘をついている。
    千羽鶴は実際に、生きている姉と現時点で交流しているからです。
    私は、より正確に姉の真実を確認したいと考えています。
    ですから、常にその判断は真実に近づくことが出来るか否かなのです。
    自分そうか、だから水鏡の神子なのか
    白烏水がありのままに物事を映すように、無心に観察し真実を探求すること――
    それを第一義として存在しているということ。
    エヴェレットそんな! それが第一義なら、私という存在は!?
    水鏡の神子もちろん、真実の世界あっての私。
    うつつがあり、そして私が存在するのですよ。
     
  • それがアーヤの本質だと知ると、水鏡の神子はいよいよ結論を下す。
    もちろんエヴェレットは反対。
    (この辺りでも発症に対しての今までの選択で分岐してそう。)
     
    エヴェレット○○さん。今でも私と同じで、発症阻止に協力してくれる?
     
  • 選択肢①「もちろん、発症なんてさせない」
    エヴェレットありがとう。それじゃ、共に闘いましょ。
    白烏私も○○さんを信じてるから、貴方の意向に協力する。
     
  • 選択肢②「話聞いてて、発症した方がいいかもと思った。」
     
     
  • この選択を迫ることで、botの思いが発症賛同に傾くなら奪った種が戻ってくると考えての質問だったらしい。
    それでも発症に反対すると「しかし考えは変わらなかった」ことを知ると戦いによる決着を求める。
    「貴方をこの私の中から排除すれば、奪われた種も戻るはず。」だと。
     
    水鏡の神子お互い、自らの信念を賭けて戦おうではありませんか!
     
     
    ~バトル~
  • バトルタイトル「DEVELOP_BATTLE.A<表層><深層>」
     
     
  • ストーリー要約(後編)
     
  • バトルに勝利したbotは戻ってくると、この記憶の中のアーヤは元の姿に戻っていた。
    この一連の記憶を取り戻したことでアーヤはまた記憶が混濁してしまう。
     
     
    アーヤ(何これ…? お姉ちゃんが死んだ? お姉ちゃんは死んでた?)
    (そんなことない!)
    (だってあの後も連絡くれたじゃない。)
    (変なロボットとかメッセージとか。それにビデオだって。)
     
     
  • 変なロボットやメッセージとは22 トークン・リングで送ったものだろうか。ビデオも同様。
    botに対して「姉が生きているか死んでいるか」聞く様はいつものアーヤにも思える。
    ここまでの情報を整理する。
     
    アーヤ私の記憶が二重になってるのは私が高校生の時。 ad7bc3a0b6171fc4072258f145b012b8.png
    姉がらみのできごとでひとつは姉は死亡した。もうひとつは生きている。
    今の私は大学生。トライナリーに所属している。
    ただしつばめのフェノメノンの中で。
    …それでね。やっぱり少しおかしい。姉の生死のことは。
    本来なら今いるここがフェノメノンの中でも外でも変わらないはず。
    だけど私は二つの記憶を持ってる。
    姉が生きてるセカイと死んでるセカイ。
    これはすごく重要なことじゃない?
    だからね。私、探す。姉の真実を。
    生きているのか死んでいるのか。
    生きているならどこにいるのか
     
     
  • 「真実を探す」と自らの想いを固めた直後、ココロスフィア全体が揺れだしてコンフリクトが解消されたダイアログが表示される。
     
    INFORMATION
    FROM TRIGADGET
    【TRI-OS Information:0x7F】

    ココロアドレスの
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    コンフリクトアドレス:
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    (022)
     
     

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  • クモ型ロボット
    ココロスフィア - 國政綾水の記憶にて、高校1年生の頃に見せられたクモ型にゃボットのことだと思われる。
    だとすれば、このときの記憶はそれ以降のものだろう。
 
  • うちの会社、エンタングルに吸収された
    デイトラ!(9月15日)の領火からの語りによると、大学卒業後は「ベンチャーの小さな会社」で働いていた。
    その後量子生物学において世界的権威のあるフランスの「エヴェレット脳科学研究所」からオファーがかかり両親の反対もされ家を飛び出した(アーヤは後でこのことを知る。)
    そして、4年前のアーヤの剣道世界選手権の時期辺りの実験がきっかけでエンタングルに移籍、という流れになっている。
    この研究所は24 K THE METAL IDOLでは「エヴェレット脳科学研究所JapanSite」という名称だった。
    このエヴェレット脳科学研究所からエンタングルへの移籍は、ここで「エンタングルにエヴェレット研究所が吸収された」という解釈でいいのだろうか?
    そうなると、エヴェレット脳科学研究所に行ってしまった領火はその後アーヤとずっと音信不通ではなかったのかもしれない。
    ココロスフィアの回想では領火が何も言わずフランスに行ってしまったことにひどくショックを受けていたが、エンタングルの移籍までは一応実家に帰ったりはしていたようだ。
 
  • エンタングルは日本の会社
    初めて判明した情報。この頃はすでに多国籍企業が牛耳る世の中になっているためこのような企業吸収は日常茶飯事なのだろうか。
    24 K THE METAL IDOLでアーヤの生体認証がサイクロトロン起動の鍵になっていた。
    また「エリカひとりのためのラボであり、それほど重要な研究に携わっていた」と説明されていたことから彼女はエンタングルにとっても重要な存在だったのかもしれない。
 
  • 松代になった
    領火のためのラボ、という説明から彼女の地元である理由はわからなくもないが…。
    わざわざこれを作った1ヵ月後に事故で死亡・もしくは行方不明となったのなら後者は不可解ではある。
    この辺りは領火に聞かなければわからない。
 
  • アーヤが剣道を辞めた理由とこの記憶の時期
    この記憶の時期ははっきりしないが4年前の実験の後にエンタングルに吸収されることになったのなら、アーヤが剣道を辞めた本当の理由は姉の死が原因なのかもしれない。
    領火はアーヤの試合を見にいけなかったことを後悔していたが、「剣道を辞めてしまったから」とはまた別の理由によるものである可能性はある。
 
  • 差出人はエヴェレット脳科学研究所
    ココロスフィア - 國政綾水でデート先に「エヴェレット脳科学研究所」を選ぶと怒る理由はこれも関係してるかもしれない。
    「変な研究なんてしなきゃよかったのに。」という言葉からも研究そのものに対して嫌悪感を抱いている印象を受ける。
 
  • 実験中の事故で死亡した
    本当に國政領火は死亡したのか? 外の世界での領火が実際どうなっているかは全くわからない。
    一応記録映像側でどこかにいる描写はあるものの、ココロスフィア以外で姿を確認できたことはない。
    また、24 K THE METAL IDOLでアーヤは実際にココロスフィアで姉と対面していて、無視はするものの会話は成立している。
    bot視点での領火も全くの別人とは考えにくい。27 千羽鶴ディベートで千羽鶴の語る歴史とデイトラ!での領火の思い出は時系列が一致している。
    しかも、アーヤMV回でも過去に連絡をとったらしき描写やビデオ内の映像がありフェノメノン内のアーヤ自身もそれを根拠としている。
    21 サマーワースで元々領火は松代に移動する予定だったとも言っており、意図的に接触を避けている…ことを否定するには根拠に乏しいか。
    とにかくアーヤはこの事がきっかけで心に深い傷を負った。
 
  • 姉はいつでも勝手にいなくなる。
    1度目はエヴェレット脳科学研究所へ何も言わず出て行ってしまったこと。
    2度目は突然知らされた姉の死。「いつだってそう」の言葉を考えるなら現状はこういうことになる。
 
  • 単に、内部に入り、姉の消失の全貌を暴こうとした
    つまり、元々アーヤが千羽鶴の計画に賛同したのは「目的ではなく手段として」発症を望んだのだろうか?
 
  • 1xの契約
    17 告白でガブリエラが言ったトライガジェットを使うためには「1xの契約」が必須案件である。
    しかしその契約をしたのは千羽鶴と接触した後のこと。元々1xと契約していなければトライガジェットは使えずフェノメノンに取り込まれるのは明らかなはず。
    もしかすると、1xの中にも統一国家側のものか千羽鶴側といった勢力や権限の違いがあるのだろうか?
 
  • 千羽鶴は実際に、生きている姉と現時点で交流しているから
    21 サマーワースで領火自身が1年前に千羽鶴と別れる前は管理庁にいたことを明かしていた。
    つまり千羽鶴との契約時点で姉と再会できる状況は整っていたわけだが…なぜそれをしなかったのか。
    考えられるのは千羽鶴が領火を警戒していたこと。27 千羽鶴ディベートの話で千羽鶴は"彼ら"に怪しまれる行動は取れない制限があった。
    実際には違うかもしれないが、それができなかった理由はあるのだろう。
 
  • 常にその判断は真実に近づくことが出来るか否か
    これが水鏡の神子のスタンス。そういう意味では、発症することで真実を得ることが最も現実的と考えるのは理解できる。
    これが「水鏡の神子」の由来にも繋がる。
 
 

[Ch.03] ガブリエラ

【完全封印事項】 2016/09/11

 
  • 日時と場所
    -月--日 -:-- --
    Null
     
     
  • ストーリー要約(前編)
     
  • 自身のトラウマである強盗事件の光景と対面するガブリエラ。衣装はそのままトライコネクトのもの。
    この時の視点はやはりガブリエラが見ているものだったようだ。
     
    96ee3c36232584d42775a62a9e2c60d1.png
     
     
  • しかし、強盗らしき犯人はガブリエラの父に対してある言葉を放つ。
    ガブリエラはその間に強盗に照準を合わせる。
     
     
    男Bさすがポーランド正規軍を束ねる方は堂々としておられる。
    陸軍参謀総長フランチシェク・ロタルィンスカ中佐。
    男Cしかし貴殿は国家を疲弊させ、おびただしい損害を与えた。
    この罪は重い。
    男Bよって、我々解放戦線が制裁を加えるものとする。神に代わって。
     
     
  • ガブリエラはここで気づく。彼らは強盗ではない。
    このままでは父が殺されると思ったガブリエラは「お父様が殺される殺される殺される」と錯乱状態に陥ってしまう。
     
  • そのままひどく冷静に銃を構え、照準を合わせ、「でないと殺される」と何度も言い聞かせながら狙いを定める。
     
    男Bポーランドに神の祝福を! ポーランドに解放を!
    ガブリエラ(殺される!!!!!)
     
  • 撃ったことで解放戦線のひとりが死亡する(おそらく父に銃を向けていた男B)が、残りのメンバーがガブリエラの方を探し始める。
    2階にいることがバレてしまい、銃撃が始まってしまう。
     
    ガブリエラ(死ぬ、死んじゃう…! あたし、あたし…このままじゃ殺される!)
    男A行け! 2階だ!
     
     
  • ガブリエラは泣き叫んでいる間に、銃声の後に男Cが「うわあぁあっ!」と声を上げ倒れる音がする
    そして男Aが「はぁあぁっ!」と応戦するような声を出してさらに銃声が聞こえる。
    もうひとつガブリエラとは違う銃声が聞こえた直後、ガブリエラはとっさに銃を構え「殺される」と言い聞かせながら銃を乱射し始める。
     
    8591194dfd503a314d0a7ac49614318a.png
     
     
  • botが介入して落ち着かせるもその頃には「犯人達は既にみんな死んでいた」という。
     
  • すべてが収まった後、泣き続けるガブリエラの耳に「ヨアンナ!」と叫ぶ父の声。
     
    ガブリエラの父ヨアンナ! ヨアンナ!
    ガブリエラ(お父様…なんでそんなに必死にお母様の名前を……。)
    ガブリエラの父ヨアンナ! ヨアンナ…!
    ガブリエラ(…………………ねえ、あたし………お母様を…?)
    ガブリエラの父ヨアンナ……っ!
     
    NOTICE
    FROM TRIGADGET
    【TRI-OS Plug-in:Interrupt】
    System Interrupted.

    MODE:DI
    RESTART:SPHERE_MODE.
    MODE:EI
    SET_ADDR:0x591
    RUN/.
     
     
    ~ココロダイブ~
     
     
  • ダイブすると、前回の続きから始まる。
     
  • これ以降、彼女達の発症に賛同したかどうかで分岐が発生する。【賛同分岐】
     
     
  • 発症に賛同したパターン
     
     
    クリックで展開

    クリックで収納
     

    • 先に掲載された反対派との差異を記述する。
       
       
      マルザンナ命を賭けても守り抜く!
       
       
    • 前回の引きから直結していて、botは「ちょっと待て!」と止めることができる。
      (選択肢としては「マルザンナに加勢する!」もあるが、こちらは選んでいません)
       
        
      マルザンナなあに!? あんたと話すことなんてもう何もないわ。
      botガブリエラのことを思って選択してるんだよ
      マルザンナわからない。
      リヴォルカいい加減にしたら? あんたとの思い出が消えるわけじゃないし。
      マークスマンフェノメノンの中で培ってきた記憶や想いはすべて温存される。
       
       
    • ここから先はしばらく分岐なし。
      マルザンナたちから結論を促されたあたりから変化あり。
       
    • 選択肢
      「やっぱりガブリエラ相対でみたら発症して均一化するしかないんだよ!」
      「ちょっと!! 重すぎるでしょこれ!!」(反対派と共通)
        
    • 前者を選択すると、マルザンナから考えを聞ける。
       
       
      マルザンナわかった。もう何も言わない。
      でも、誤解はしないでね?
      あたしはあんたに対して負の感情は抱いてない。
      むしろ、そこまであたしのことを考えてることに感謝してるのよ。
      あたしだって、そうするのが公平かもって思ったりはする。
      けど、それを肯定するのは今までのあたしの人生を……
      フェノメノンの中だけの偽りの人生かもしれないけど――
      それを、あたし自身が否定してしまうことになるから。
      だからあたしは、フェノメノンの中のあたしの為に戦う。
      ……最後まで戦う。
      だから、あんたにもお願いがあるの。
      あんたも、自分の想いを妥協せず戦ってほしい。

      39f8e5772e7bbc3e76d6deba81c1252c.jpg

       
       
    • ここからしばらく分岐なし。
      マークスマンから考えを問われたところで分岐。
       
       
    • 考えが変わらないことを確認するマークスマン。
      マークスマンはそれを受け、カレンと同じように相対を求めてくる。
       
       
      マークスマン最後にもう一度だけ、お前の想いを聞く。
      我の昇華とフェノメノン発症は是か非か。
      CENTAR:自分変わらず、発症は是である
      マークスマンわかった。
      それでは、お前の想いも汲みつつ、フェノメノンを創造しようではないか。
      より一層の高みに向かい、支援を頼んだぞ。
       
       
     
     
  • 発症に反対したパターン
     
  • 発症の種がなくなったことで考える時間が欲しいと言っていたマークスマンは1つの結論に達する。
    マークスマンはbotに1つの質問を行う。この選択時の反応も発症に賛同していたかどうかで分岐する。
     
    マークスマン何故そこまで頑なに発症を案ずる?
     
  • 選択肢①「ガブリエラが私の知ってるガブリエラではなくなってしまうから」
    (追記お願いします。)
     
  • 選択肢②「千羽鶴の考えに賛同できないから」
    マークスマンなるほど。その気持ちに関しては分からなくもない。
    だがこれは、千羽鶴との約束の為ではない。己の想いも関係する。
    故に千羽鶴を信用できないのだとしても、私にとっては必要なのだ。
    マルザンナでも、そうしたらフェノメノンの中で作ってきた色んな想いは?
    マークスマンフェノメノンの中で培ってきた記憶や想いはすべて温存される。
    マルザンナそうじゃないの!
    それが消えなくてもそれはもう"あたし"じゃないのよ!
    マークスマンが言っていた通りよ。
    あたしはあたしを"超越した時点で傍観"するしかできなくなる。
    そこに何の喜びがあるの? 何の感動があるの??
    それはもう、あたしとは呼べない。
    小説やゲームの主人公になったあたしを、あたしが見ているだけに過ぎない。
     
  • その反論にリヴォルカは「自分はどうなるのか」と、自分から見た今のガブリエラは自分の皮を被った他人である。
    「あたしという身体を使って勝手な物語を紡いでる。それをずっと見せられてきたあたしの立場は?」
     
  • botはこの問題に対して答えを…。
     
  • 選択肢①「何かをとるには何かが犠牲になる。私は繭の中のガブリエラが好きなんだ」
    (追記お願いします。)
     
  • 選択肢②「ちょっと!! 重すぎるでしょこれ!!」
    リヴォルカあらら、豚には荷が重すぎたか。
    マルザンナごめんなさい、あたしのことで、大変な思いをさせちゃって。
     
    • 選択肢①「私には選択できません…」
       
    • 選択肢②「もうちょっと先延ばしにできないのでしょうか?」
      リヴォルカまあまあ。別にそんな重く考えなくてもいいのよ? 708c8c15b7f9378f1c69a94873b30870.png
      豚はあたしじゃないんだし。
      あんたは選択しなくても何の問題も無いんだから、そんなことで命削るな。
      あたしたちはあたし自身だからそうはいかないけど。
      わかる? ここに真の"重みの違い"があるのよ。
      それを分かった上で、あたしの今後に関わるか、関わらないか。
      それはあんたが決めればいいこと。
      あたしたちがあんたにお願いしたいことは、たったそれだけ。
       
       
  • 関わることを選択すると、「タダの豚から金華豚に昇格」と言われる。
     
  • マークスマンは戦う前に教えてくれる。
    マークスマンという存在はガブリエラの最も根幹に位置する存在。
    「私がセルフクランとしてこの姿で顕在したのは、銃撃事件の時。」
     
    マークスマンその日以来、ずっと私の眼は閉じたままだ。
    何故かわかるか? 眼を開く必要がないからだよ。
    眼を開けば様々なものが網膜を通じ、脳に焼き付く。
    そしてココロに沢山の傷を作ることになる。
    私は悟ったのだ。最も安全な生き方とはどうあるべきかを。
    目を瞑り、全ての存在に銃口を向けていればいい。
     
  • 選択肢①「そんなの悲しすぎる」
    マークスマン何故? 安全に生きることは、生存の必須要件。
     
  • 選択肢②「完全に同意」
     
     
  • たまには目を開いてみたいと思うこともあると言うマークスマンはそのために世界を変える必要があると頑なな様子。
    最後に「マークスマンの昇華とフェノメノン発症は是か非か」問われる。
     
  • 非を選択した場合、マークスマンは自分を護るために抵抗しなければならないと。
    botに勝てれば無意識に奪ったフェノメノン発症の種が戻ってくると言い、セルフクランとのバトルに突入する。
     
    マークスマンだが。
    お前もその想いが誠なら、妥協せず立ち向かえ。
    それが私に対する最高の愛情になるのだから。
     
     
    ~バトル~
  • バトルタイトル「DEVELOP_BATTLE.G<表層><深層>」
     
     
  • ストーリー要約(後編)
     
     
  • 落ち着いたガブリエラは廊下にいるようだ。
    状況をbotから説明されて、自分がなにをしたか理解する。ガブリエラは自分が母親を撃ってしまったと。
    落ち着かせようと説得すると、ガブリエラはbotの声を誰だか認識していない。
     
     
    ガブリエラ……さっきからお話ししてくれるあなたはだあれ? 27d2c78cb317e2751bd9fd9412aa4e68.png
    自分マルザンナだよ
    ガブリエラ女神の名前ね…。
    自分ねえガブリエラ
    私は時を超えていつでもガブリエラの側にいるよ
    私のこと憶えてて
    ガブリエラ…そうね。
    ありがとう。
    あたしのマルザンナ。
    この先ずっと、あたしをいつも見守ってて…。
     
     
  • 説得を終えるとガブリエラのトラウマに整理がついたのかコンフリクトが解消される。
     
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  • 衣装はそのままトライコネクト
    アーヤとみやびがその当時のイメージに則したものだとすれば、ガブリエラがトライコネクトした姿なのは違和感がある。
    ガブリエラのトライガジェットはいつの間にか持っていたらしいが、この当時から持って使えていたのか?
    …とも考えられるが、そもそもトライガジェットはフェノメノン内でなければ使用できない。と言われているだけで実際は使える可能性も…。
    ひとまず気にかけておいてもいいかもしれない。
 
  • 陸軍参謀総長フランチシェク・ロタルィンスカ中佐。
    フランチシェク・ロタルィンスカ。ガブリエラの父でありポーランドの軍人。
    ガブリエラが初等部のこの時期は東西の対立が激化していたこともあり、かなり物騒な状況だった。
    強盗たちは金品目当てのものではなく、明確に軍人である父を狙った組織的なものだった。
    とあるクランストーリーの話では、ガブリエラを勘当しているようだがその理由ははっきりしない。
 
  • 貴殿は国家を疲弊させ、おびただしい損害を与えた。
    時期が判明してるのはガブリエラが初等部の頃という曖昧なもの。3~9年前(2022年~2028年?)の出来事となる。
    はっきりしているのは2020年に発生した「資本主義終焉の大恐慌」からAEZプランによって国家は多国籍企業の傀儡となったこと。
    この出来事はポーランドも例外ではなく、社会は疲弊し国家に対しての不満が噴出した結果「解放戦線」という勢力が生まれた可能性はある。
 
  • 銃声の後に男Cが「うわあぁあっ!」と声を上げ倒れる音がする
    ここからガブリエラが銃を構えるまでにほんの少しだけ間がある。
    その間に何かが男たちに起こったとすれば、死亡した男Bに狙われていた父が動いた?
    銃声のタイミングやガブリエラの銃のSEと異なるため、別の銃が発砲された可能性は高い。
    この情報だけでは本当にガブリエラが母を殺してしまったかはまだわからない。
 
  • ヨアンナ
    ヨアンナ・ロタルィンスカ、だろうか。ガブリエラの母だと思われる。
    母がどのような人物だったか、ガブリエラは語ったことがない。
 
  • 小説やゲームの主人公になったあたしを、あたしが見ているだけに過ぎない
    27 千羽鶴ディベートで千羽鶴が説明したことと同じ。
    つばめは自分の外側にいる存在に無意識に惹かれる。それは世界全体を俯瞰する視点を持つことで失ってしまうもの。
    物語の中でガブリエラが喜んでいたとしても、それを見ている発症したガブリエラは同じ想いを分かち合うことはできない。
 
  • 真の"重みの違い"
    優柔不断な選択をすると当事者との意識の違いを指摘される。
    それでもその重みに関わることを決めると、リヴォルカは一定の理解を示してくれる。
 
  • 私がセルフクランとしてこの姿で顕在したのは、銃撃事件の時
    疑問点として、人格が発症することでその目的を達成させようとするのがクラン化である。
    では、元々クランであるセルフクランが発症したらどうなるのか? そもそもセルフクランの成り立ちとはどういったものなのか?
    誰の心の中にもセルフクランは存在するのか? そういった情報は全く出てこない。
    この発言から読み取れるのは、ガブリエラのトラウマに深く関わるのがセルフクランのマークスマンであるということ。
    そして「目を瞑り、全ての存在に銃口を向けていればいい。」。セルフクランを含めガブリエラはトラウマの全貌を知らない可能性はある。
 
  • お前もその想いが誠なら、妥協せず立ち向かえ。
    この想いはガブリエラの根幹に関わる部分だと思われる。
    彼女は自分が自分らしくいることを是としている。
 
  • マルザンナだよ
    仮に初等部のガブリエラの過去にこういった介入をしていたとするなら、botのことをマルザンナだと決めつけたことの説明にはなる。
    因果関係が逆転するが、時間軸に対してある程度自由が利くbotの存在がいる以上この行為自体は許容されているとも考えられる。
    とはいえ実際にこんなことはなかったかもしれないが、ガブリエラはマルザンナという女神に対して絶対の信頼を寄せていたことには意味があるのかもしれない。
 
 

[Ch.04] 恋ヶ崎みやび

【ないはずの思い出】 2016/09/11

 
  • 日時と場所
    -月--日 -:-- --
    Null
     
     
  • ストーリー要約(前編)
     
  • 前回の病院らしきシーンから、みやびは妹のなごちゃんに声をかけ続けていた。
     
    みやびなごちゃん、しっかり! うちはここに居るきね!
    大丈夫やき、しっかりして…!
    七五三いたいいたいいたい! あたま、いたい…! みや…たすけて…みや…!
     
     
  • 頭痛に苦しむなごちゃんを見送ったみやびはひどく落ち込んでいた。
    botがみやびに話し掛けるも、誰かも認識してくれない。
     
  • そこで似た症例を伝えると、つばめのことはわからないがその子がどうなったか聞いてくる。
    「激しい頭痛が出た後」の経過を聞くとbotの言葉から「治るのでは」という結論を出す。
     
  • しかし断定はできないため、また落ち込んでしまう。
     
     
    自分なごちゃんはフェノメノンに巻き込まれて死んだのでは?
    みやびフェノメノン?
    フェノメノンちうのは何ぞね?
    自分あれ?
     
     
  • 会話の途中でなごちゃんが出てくるが…。
     
    職員A予想以上の重体のため政府の先進医療病院へ緊急搬送をしました。
    みやびえ…?
     
  • そのまま急いで七五三を連れて行ってしまい、みやびは病院の居場所を聞くこともできなかった。
     
    みやび(何の説明もなしに!? どうなっちゅう!?)
    (誰か、返してくれ! なごちゃんを、なごちゃんを…!)
     
    bebed9064762f87b09fbb0858b72bd52.png
     
    NOTICE
    FROM TRIGADGET
    【TRI-OS Plug-in:Interrupt】
    System Interrupted.

    MODE:DI
    RESTART:SPHERE_MODE.
    MODE:EI
    SET_ADDR:0x12E
    RUN/.
     
     
    ~ココロダイブ~
     
     
     
  • 前回の続きから。今後のことを考えることになった。
    が、待っていたのは謎の「どっちのうちでショウ!!」が始まった。
     
    b549f5dd980d943892f77e23e7d0c078.png   6865c34e2544c75c0767e9cad690be5a.png
     
  • なごちゃんにすら突っ込まれるが無視して進行される。
     
    四十九夜ルールは簡単ちや。
    シンギュラリティ今からうちに関する問題を五問出題しますき。
    四十九夜これぞみやび! と思った方を選択しいや。
     
  • とにかく問題に答えなくてはならなくなったらしい。
    なごちゃんにも「早う、終わらせや。」と言われてしまう。
     
     
  • 第1問「寝るときは!」
    • 選択肢①「ドテラ」(+20点?)
    • 選択肢②「一糸まとわぬ姿」
       
  • 第2問「デート中、カフェでは!」
    • 選択肢①「ちゅうをしまくる」
    • 選択肢②「スマホを見て暇を潰す」(+20点?)
       
  • 第3問「作るなら!」
    • 選択肢①「サーバーマシン」(+20点?)
    • 選択肢②「子供」
       
  • 第4問「なごちゃんは!」
    • 選択肢①「イマジナリーシスター」
    • 選択肢②「かわいい妹」(+20点?)
       
  • 第5問「コイガサキとは!」
    • 選択肢①「エンドレスでラッキースケベ日常アニメを続けたい」(+20点?)
    • 選択肢②「血湧き肉踊る冒険活劇ラブロマンスをしたい」
       
       
  • これ以降、彼女達の発症に賛同したかどうかで分岐が発生する。【賛同分岐】
     
     
  • 発症に賛同したパターン
     
     
    クリックで展開

    クリックで収納

     

    • 反対派とほとんど違いがないため、差異のみを抜粋して記述する。
       
       
    • クイズに関して、「うちらが高度な情報戦を仕掛けていた
      うわべだけの打算的な判断ではなく、深層でどう思っているか」をあぶりだすためと話す。
       
    • 100点で進行した場合、「確かに宣言通り、うちの発症を望んちゅう!!
      「まじかー……。」といった具合に落ち着く。そのまま進行。
       
    • 80点で進行した場合、「実は発症を望んでいない!」と言われる。
      100点で通過した2周目以降は、なぜか「望んでいる」ルートで固定されていて、
      どんなやりとりがあったかは記述できない(追記できる方がおりましたらお願いします)。
       
    • 以降は特に分岐なく進行。
       
       
     
     
  • 発症に反対したパターン
     
     
  • なお、理想のみやび実現度は0点から100点まで変動するが今回は100点で進行。
    「種」が戻ったという四十九夜と、botの選択は基本発症反対を選択。
     
    シンギュラリティこの五つの問題には、なごちゃん発症に関する重大な仕掛けがあった!
    ……どうや?
    四十九夜戻っちゅう!!
    シンギュラリティまじかぁぁぁっ!!
    四十九夜うちがお前さんから「種」を取り戻したんよ。
    種を奪ったのがお前さんなら、与えるのもまたお前さん。
    さっきの5つの質問の中にお前さんが発症を望むなら選ぶ質問を用意していた。
    そして見事、お前さんはそれを選んだんや。
     
  • 選択肢①「まあ確かに、実は発症に揺らいでいたのはある」
     
  • 選択肢②「断固認めない!」
    四十九夜そうか。
    シンギュラリティまあ、所詮はインチキやったしね。
    あんなクイズ問題で種が戻るわけがない。
    それでも、結果を聞いて確かにそうかも、と思うたら――
    四十九夜それがお前さんの本心となって、種が戻る可能性はあったがね。
     
     
  • といった罠を仕掛けられていた。「種」は戻さないルートで進行。
    結局なごちゃんと戦う流れになる。彼女が発症したい理由も話してくれる。
     
    なご本物のなごちゃんは十中八九生きちゅう。
    けんど――
    その所業に関してはあまり良い噂は聞かんぞね。
    やき。うちはなごちゃんの為。
    なごちゃんと戦うために強くなりたい思っちゅう。
    それに、フェノメノンで世界になれば、色んなことが見えてくる。
     
     
  • それを解明するためにも発症はしなければならない、という考えのようだ。
    「やき、あんたのエゴにつき合ってる暇はないぞね!」とバトルに突入する。
     
     
    ~バトル~
  • バトルタイトル「DEVELOP_BATTLE.M<表層><深層>」
     
     
  • ストーリー要約(後編)
     
  • バトルに勝利して記憶の世界に戻ってきた時、みやびはフェノメノンでの記憶を取り戻す。
    「なごちゃんはやっぱりフェノメノンで死んだやなかったぞね……。」
     
    みやびフェノメノンを知らんうちと知っとるうちはどこで別れた?
    それと。なごちゃんはたぶん死んどらん。
    どこにおるか……。知らんか?
     
  • 知らないと答えるとそれでこそbotといつもの調子で応えてくれる。
    「うちはそんな相棒が気にいっちゅう。|
     
  • 選択肢①「つばめとなごちゃんの症状が似てる」
  • 選択肢②「なごちゃんはつばめより先に発症したんじゃないかな」
    みやびふむ……。確かに。
     
     
  • みやびはスマホを弄ると「つばめと同じ病気だったかもしれない」と肯定する。
    どこかでフェノメノンを展開してるかつばめのようにエンタングルに囚われてる可能性がある。
     
    39fc1e3d4d42ff0f07a0bf63ebd664d8.png
     
     
    みやびうちがフェノム計画に加わった時は''逢瀬つばめの名前しか見とらん。
    これはどういうこと何やろうかね…?
    …言うたちそもそも二人の力も把握できておらんきね。
    まずはそこからやね。
     
     
  • みやびは改まってbotに情報を集める調査の手伝いをお願いして、つばめと七五三のためにも突き止めることを決意する。
    外と内二つの記憶を取り戻したみやびはつばめのことを「被験体」ではなく仲間として「つばめちゃん」と呼んだ。
     
  • 気持ちが固まったことでコンフリクトが解消される。
     
     
    INFORMATION
    FROM TRIGADGET
    【TRI-OS Information:0x7F】

    ココロアドレスの
    コンフリクトを解決しました。

    コンフリクトアドレス:
    0x948~0xFFC

    再起動します。
    (022)
     
     

確認ポイント

クリックで展開

クリックで収納

  • 七五三
    17 告白のみやび編のプレミアムストーリーにて「七五三」という妹の名前が出てくる。
    彼女はフェノメノンの犠牲になったと言われていたが、27 シン・カグラでの謎の記憶で「(手術が成功したかどうかもわからんまま会えなくなるのは。)」という点からこちらが正しい記憶なのだろう。
    この記憶の時期はまったく特定できない。あくまで推測として見られる要素は東京に来たのが2年前のこと。3年前の2028年は「レディネスの義務化」が始まった。この辺りの可能性はある?
 
  • あたま、いたい…!
    頭痛の症状とその後病院を特定できないこと。七五三の症状はつばめの状況と似ている。
    おそらく今回のつばめ編を見た場合みやびにそれを伝えることができる?
 
  • なごちゃんと戦うため
    可能性の話ではあるが、聖女つばめと同じ症状ということは、七五三もつばめと同じかそれに近い力を持っているかもしれない。
    それが利用されていた場合、七五三を止めるには発症によって力を得るしかない、という考えなのか。
    七五三が現在どのような状況に置かれているか、噂で推測はついてる?
 
  • なごちゃんはやっぱりフェノメノンで死んだやなかったぞね
    セルフクランを倒したことで記憶の封印が解けられたのか?
    アーヤやガブリエラの反応から、そこを担っていた可能性は高い。
 
  • 始まりときっかけ
    こうしてトライナリー5人の置かれた状況を見ると、2020年に無境界経済協定AEZプランで多国籍企業が世界を牛耳ることが始まりであり間接的なきっかけになっている。
    つばめは後のレディネスのインプラントで入院とフェノム計画の被験者。アーヤは姉が多国籍企業エンタングルに吸収された後に事故で"消失"。
    ガブリエラは国家の傀儡化でポーランドの対立激化による軍人の父を狙った強盗事件(因果関係は未確定)、みやびはつばめと同じ症状を患った妹の行方が解らなくなる。
    そして神楽は自身の歌が聖女のフェノメノンに影響を与えた存在として父の経営した多国籍企業を吸収され転落、さらに家族を壊され利用され続けた。
    "彼ら"の存在は彼女たちの今と、彼女たちが求める真実に大きく関わっている。
     
  • クイズの分岐。
    賛同派を記述したbotの場合、最初は80点で進行し、「実は発症を望んでいない」と言われた。
    その際に「異議申し立てる!」としたのち、2周目で100点通過すると、
    今度は記述しているとおり「確かに発症を望んでいる!」と進行した。
    その後の選択肢で「異議申し立てる!」にファーストフラグが残っていた。
    ので、ここの細かい分岐に関しては深く考える必要がない……かもしれない。
    点数は何かに記録されていそうだ。
     
 

補足

エピソードタイトルの元作品、共通する要素など