マリアンヌ新城

Last-modified: 2024-03-05 (火) 15:09:52

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※ここはCHUNITHM PARADISE LOST以前に実装されたキャラクターのページです。
・「限界突破の証」系統を除く、このページに記載されているすべてのスキルの効果ははCHUNITHM PARADISE LOSTまでのものです。
 現在で該当スキルを使用することができません。
・CHUNITHM PARADISE LOSTまでのトランスフォーム対応キャラクター(専用スキル装備時に名前とグラフィックが変化していたキャラクター)は、
 RANK 15にすることで該当グラフィックを自由に選択可能となります。

マリアンヌ新城マイケル斉藤
マリアンヌ新城.pngマイケル斎藤.png

Illustrator:須田彩加


名前マリアンヌ 新城(まりあんぬ しんじょう)
年齢26歳
職業歌姫
性格ナーバスで心配性


名前マイケル 斉藤(まいける さいとう)
年齢40歳
職業カモッラ(マフィア)の幹部
信条『COOL』&『SMART』
  • 2017年2月9日追加
  • AIR ep.IVマップ3完走で入手。<終了済>
  • 入手方法:2022/10/13~ カードメイカーの「CHUNITHM AIR」ガチャで入手。
    カードメイカー再録歴
    • 入手方法:2019/2/7~3/6開催の「「謹製★バレンタインスイーツを召し上がれ♥」ガチャ」<終了済>
    • 入手方法:2020/2/6~3/4開催の「「So Close, Yet So Far Away」ガチャ」<終了済>
    • 入手方法:2020/10/1~11/11開催の「「バトルメタヴァース大運動会」ガチャ」<終了済>
    • 入手方法:2021/8/5~9/1開催の「「失った仲間へ。それは、償いか。決意か。」ガチャ」<終了済>
  • トランスフォーム*1することにより「マイケル斉藤」へと名前とグラフィックが変化する。
    PARADISE LOSTまでのトランスフォーム仕様
    • 専用スキル「ハードボイルドダンディ」を装備することで「マイケル斉藤」へと名前とグラフィックが変化する。
    • CRYSTAL PLUS以降、RANK25にすることで装備したスキルに関係なく上記のグラフィックを自由に選択可能に。
  • 対応楽曲は「札付きのワル ~マイケルのうた~」。

オペラの歌姫とマフィアの若手幹部。運命の中にあるらしい恋人。
マリアンヌ新城&マイケル斉藤【 通常 / SAMURAI

スキル

RANK獲得スキル
1二人の出会い
5
10ハードボイルドダンディ
15


二人の出会い [MATCHING]

  • ゲーム終了時にボーナスが入るスキル。20チェインはまず達成出来るはず(4人であれば一人5コンボずつ繋げば良い)なので、マッチングでボーナスが倍になる、と考えてよい。ソロでもボーナス量は同じGRADEの天使の息吹と同等。
    • チェインボーナス込みなら初期値から天使の息吹の筐体内キャラのみでの最大GRADE(+3)を上回り、+4から最大GRADE(+11)をも上回る。ゲージ0で終了しても、+4以上で3本、+8以上なら4本が保証され、5本以上ノルマの課題曲以外はクリアが確定する。最大GRADEであれば7本も不可能ではない。
    • マッチングしない場合でも、天使の息吹と同様に+4からゲージ5本が可能になり、+6からはゲージ0で終了しても2本が保証される。
  • マッチングさえできればゲージ5~6本狙いやクリア狙いなど様々な局面で有用だが、キャラクターの入手や十分な育成が必須。無論、マッチングできるかどうかという問題もある。
  • 筐体内の入手方法(2021/8/5時点):
    • 筐体内では入手できない。
プレイ環境と最大GRADEの関係

プレイ環境と最大GRADEの関係

プレイ環境最大
開始時期ガチャ
PARADISE×
(2021/8/5~)
無し×
あり+1
PARADISE
(~2021/8/4)
無し×
あり+9
CRYSTAL無し+3
あり+9
AMAZON無し+3
あり+9
STAR+以前
GRADE効果
理論値:89000(5本+9000/22k)[+1]
1人プレイ理論値:74500(4本+14500/20k)[+1]
理論値:99000(5本+19000/22k)[+3]
1人プレイ理論値:79500(4本+19500/20k)[+3]
理論値:129000(7本+3000/26k)[+9]
1人プレイ理論値:94500(5本+14500/22k)[+9]
▼以降はCARD MAKERで入手するキャラが必要
初期値ゲーム終了時にボーナス +12000
20チェインを達成した場合
ゲーム終了時にさらにボーナス +12000
+1〃 +14500
〃 +14500
▼以降はCARD MAKERで入手するキャラが必要
(2021/8/5以降では未登場)
+2〃 +17000
〃 +17000
+3〃 +19500
〃 +19500
+4〃 +22000
〃 +22000
+5〃 +24500
〃 +24500
+6〃 +27000
〃 +27000
+7〃 +29500
〃 +29500
+8〃 +32000
〃 +32000
+9〃 +34500
〃 +34500

所有キャラ【 高砂 瑞穂 / マリアンヌ新城(1,5) / リラ

ハードボイルドダンディ [HARD] ※専用スキル

  • ゲージがライフゲージ相当になるスキル。2ゲージ目直前(11999)から始まる。MISS許容回数は33回(HOLD/SLIDEは0.5回分)。ゲージ6本の場合は初期値で13.5回、+1で27.5回まで。MISSさえしなければ、ATTACK多発でもゲージに影響はない。
    GRADE効果
    理論値:111999(6本+9999/24k)
    初期値ゲーム開始時 +11999/終了時 +95000
    ゲージが上昇しない
    ゲージ0で強制終了
    +1〃/終了時 +100000
    〃~~

ランクテーブル

12345
スキルEp.1Ep.2Ep.3スキル
678910
Ep.4Ep.5Ep.6Ep.7スキル
1112131415
Ep.8Ep.9Ep.10Ep.11スキル
1617181920
 
2122232425
スキル
・・・50・・・・・・100
スキルスキル

STORY

ストーリーを展開

EPISODE1 マリアンヌとマイケル「マリアンヌとマイケル。2人は運命的に愛し合い運命の悪戯に翻弄されるカップルだ」


 オペラ界の異端児、異色の歌姫として一部熱狂的なファンを従える『マリアンヌ 新城』。

 カモッラの若手幹部として闇の世界に身を置く『マイケル 斉藤』。

 2人は運命の悪戯によって出会い、運命的に愛し合い、そして……どこまでも運命の悪戯によって振り回される恋人たちである。

 愛するマリアンヌのために、マイケルは己の地位や立場を全て捨て、日の当たる世界で共に生きようと決めた。
 だが、彼の所属するカモッラには鉄血の掟があり、彼の決意を決して許そうとはしなかったのである。

 ……2人は無事にその愛を全うできるのだろうか?
 マリアンヌとマイケルの運命や如何に!?


EPISODE2 憂いの歌姫マリアンヌ「マイケル……あの人は本当に来てくれるのかしら?これから私たちは『穏やかな』生活ができるの?」


 劇場の控室で女は物憂げな表情を浮かべていた。
 女は若くとても美しかったが、陽気なイタリアの女性にしては珍しく、その美しさは太陽の下よりも、密やかな月の下でこそ輝く……そんなタイプの女性だった。
 今日は彼女のラストステージになるはずだった。
……順調にいけば、だが。
 (ああ……マイケル! 彼はカモッラから無事に足を洗ってここに来てくれるのかしら? ……私たち、本当に南の島で『穏やかな』生活ができるのかしら?)

 マリアンヌの恋人であるマイケルは、カモッラの幹部だった。マリアンヌは彼と共に、今日のステージが終わった後、遠い異国へと逃げる予定だったのだ。
 だがマリアンヌの待つ劇場に辿りつく前に、マイケルは組織の追手に襲撃されるだろうと予想されていた。
 ただでさえ心配性のマリアンヌは、ラストステージを前にしても頭の中がマイケルのことで一杯だった。

 (マイケルと初めて会ったことを思い出すわ……舞台で1人歌う私を見つめる彼……一目あった瞬間に、身体は雷に撃たれたみたいに痺れた。私には分かったの。あの人と愛し合う『運命』だって)
 しばし甘い思い出が彼女の心を慰めるが、そのとき不意に帽子の羽飾りのピンが落ちて、彼女は指を傷付けてしまう。センシティブな今のマリアンヌにはただのピンが『槍』のように恐ろしいものに見えた。

 「やだ……いつもつけてる羽飾りなのに驚きピーチの木サンショの木だわ……何か嫌な予感がする。ああ……マイケルどうか無事でいて……」


EPISODE3 その頃マイケルは――①「マリアンヌのためなら俺は喜んでカモッラを抜ける!やばい! 追手だ! 『穏やか』じゃないな!」


 男は車に乗って追手から逃げていた。
 ナポリで最高級の職人の手によって仕立て上げられたオーダーメイドのスーツは哀れなことに埃だらけ。
 だがそれでもこの男……マイケルの顔には伊達男に相応しい余裕の笑みが浮かんでいた。
 (こんなことじゃ俺の愛は止められないぜッ!俺はなんとしても逃げ延びて、愛しのマリアンヌと共に南の島で穏やかな生活を送るのさッ!)
 自分を待っているであろう恋人の姿を脳裏に浮かべると、自然とハンドルを握る力が緩みそうになる。
 (ああマリアンヌ、俺の心に咲いた1輪の薔薇の花。彼女と出会ったのは、古びた劇場だった。切なそうに歌う彼女に、俺の心は1発で撃ち抜かれた。身体は雷に撃たれたみたいに痺れた……そしてその後、なぜか老朽化した劇場の漏電でリアルに痺れた……とにかく俺は確信した。俺たちは愛し合う『運命』なんだと!)

 その時マイケルの車の前方に新たな車が姿を現した。しかも窓からマシンガンを出して構えているようだ。
 「なに!? 追手の車だと!? あいつら、街中だっていうのにぶっ放してきやがった!……ふっ! だが、あんな腕前じゃ、駅前の鳩だって撃ち抜けやしないぜ」

 マシンガンの攻撃を神がかったドライビングテクニックで避けたマイケルだったが……新たな脅威が彼を襲う。
 「……ん? な!? 今度は『槍』だと!?くっ!? 槍が車体に突き刺さりやがった!……だが、俺は愛するマリアンヌのために、なんとしてもこの窮地を脱してみせる!」
 マイケルは火を噴く車で尚も走る。


EPISODE4 身を焦がす歌姫「いよいよラストステージだわ。でも照明がきつ過ぎて『焼けそう』ね……それでも歌うのがプロよ」


 「……マリアンヌさん、そろそろ出番です」
 「ええ……分かったわ」
 係に促され、マリアンヌはステージへと向かった。
 頭の中は依然としてマイケルへの想いで一杯だったが、それを何とか沈めて、頭を空っぽにする。

 (……私はプロよ。どんな状態でも完璧に歌いあげてみせるわ)

 だが、いざステージの上に立ち、観客席にまだ愛しい人の姿がないと気が付くと、一瞬心が揺らぐのを感じた。
 (ああ、マイケル! まだここには来ていないの!?……落ち着いてマリアンヌ。マイケルはどんな時でも来てくれたじゃない。雨の日も、雪の日も晴れの日も……きっと今日も来てくれるわ。そうよね? マイケル。私、貴方を信じていいのよね……?)

 不安な気持ちを押し隠し、マイクを握るとマリアンヌは一気にスイッチを切り替えた。
 すると、今まで気が付かなかった照明の異常に気が付いた。

 (……それにしても、今日は随分とライトがきついのね。『身体が焼ける』ようだわ)
 そう言えば、さっき係がライトの故障を謝っていた気もするが……。
 (……私はプロよ。こんなちゃんちゃらおかしいことで、コンサートを止めるわけにはいかないわね)

 マリアンヌは大きく息を吸って歌い始めた。


EPISODE5 その頃マイケルは――②「追手とのカーチェイスでタンクローリーに激突した!車体が爆発! 熱い! 身が『焼ける』ぜ!」


 歌姫のラストステージが始まった頃……マイケルはまだ組織の追手とカーチェイスを繰り広げていた。
 なんとか槍の雨は切り抜けたものの、車体はボロボロで既に火を噴き始めている。
 だが、どんな時でもマイケルは余裕を失わなかった。

 (落ち着け! こんな時こそCOOLに対応しなければ! ……そう、この程度のことならマリアンヌに『米が足りない』と言われて、JAPANに行ったとき、生身でキヨミズの舞台から飛び降りることになったことと比べれば! そういえば『髪が足りない』と言われたあの時は……)

 極度の緊張状態にも関わらず、マリアンヌとの危険で甘い思い出に浸っていたマイケルは、ついよそ見運転をしてしまった。

 「うおッ!? あ、あれはッ!」
 いつの間にか目の前には巨大なタンクローリーが立ちはだかっている。
 流石のマイケルでも回避はできず、真正面から激突してしまった。
 タンクローリーの中身はオイルだったらしく、マイケルの車は大爆発! 車体は真っ赤な炎に包まれる!

 「熱いーー!! 『身体が焼ける』ようだ!!というかマジで焼けている!! だ、だが……マリアンヌのためならば、こんなちゃんちゃらおかしいことでリタイアはできん!」
 マイケルの愛の炎は車の爆発よりも激しかった。


EPISODE6 そよ風を受ける歌姫「ようやく空調が効いてきたようね。気持ちいい『風』……マイケルと旅行したあの時を思い出すわ」


 愛しい彼が愛の炎で身を焦がしている頃……マリアンヌは穏やかな気持ちでアリアを歌っていた。

 それは曲調がゆったりとしていたということもあるが、何よりもライトの故障が直り、空調が効いてきたということが原因だろう。

 アリアの内容は女性が1人歩きながら、恋人への想いを風に乗せて歌い上げるというもので、自然と今の自分たちを彷彿とさせるものだった。

 (ああ……この曲は、マイケルと一緒に行ったサルデーニャの海を思い出す。確かあの時は、列車で行ったのよね。あの人、なぜかボロボロで……ちゃんちゃらおかしな恰好だったけれど……素敵だったわ。エメラルド色の水面を眺めて、2人で歩いた海岸……頬を撫でる涼やかな『風』……)

 あの時と同じ涼しい『風』に頬を撫でられ、甘い記憶を呼び起こしたマリアンヌはようやくリラックスすることができた。

 (……マイケル。貴方が今どこにいるのかは分からないけれど……貴方にもこの幸運の『風』が吹きますように……その『風』に乗って、どうか早く私の元へとやって来てね)

 マリアンヌの願いはそよ風に乗って、劇場中に高らかと響き渡った。


EPISODE7 その頃マイケルは――③「火だるまは回避できた! 逃げるために新幹線の屋根に飛び乗って……うおっ!? 凄い『風』だ!」


 歌姫がそよ風の中でアリアを歌う頃、マイケルは海面へと浮かび上がった。
 「ぶっはー!! 火だるまになったかと思えば、次の瞬間、崖から落ちて海に真っ逆さま!!……火が消えたのはCOOLだったが……溺れ死ぬかと思ったぜ」
 なんとか岸に上がると、お気に入りの帽子を絞り、水気を飛ばそうとする。
 「スーツがずぶ濡れになっちまったが……ふっ。水も滴るいい男だな」
 良い男の条件はどんな時でもポジティブに物事を考えることだとマイケルは知っていた。
 「しかし……車がオシャカになっちまった……しかたねえ、劇場には電車で行くか」
 
 マイケルはそのまま最寄りの駅に向かったが……なんとそこでも組織の追手が待ち受けていた。
 「くっ! 早く電車に乗らないと! ……なっ!?財布がねえ!? そうか、さっきの衝撃で……」
 「……いたぞ! マイケルだ! 捕まえろ!」
 「くっ……! 急がねえと! だが無銭乗車はCOOLじゃねえ!」

 命と同じくらい大事なのは己の信条だ。それを守るためにマイケルが取った行動は……発車したばかりの新幹線の屋根に飛び乗るということだった。
 当然、猛烈な『風』がマイケルを襲う。
 「うおおおおおーー!? 『か、風』が!?吹っ飛ばされる!?」
 それでもマイケルは必死な思いで屋根にしがみついた。
 「マリアンヌーー!! 待ってろよーーッ!!」


EPISODE8 幕間の歌姫「彼はまだ来ない。心配だわ。また『爆弾』を送りつけられるような危険な目に遭ってないかしら?」


 マイケルが新幹線の上で猛烈な風圧と戦っている頃、マリアンヌもまた戦っていた。
 ……自分の心を真っ黒に染めようとする『不安』と。

 (ああ……マイケル、どうしてまだ観客席にいないの?)

 幕間になり、休憩を取っていたマリアンヌは、苦悶の表情で観客席をそっと覗いていた。
 観客席は満員で、皆が満足気に今日の公演についての感想や、これから始まる公演についての期待を語らっている。だが、その中にマイケルの顔はない。
 予定ではマイケルはどんなに遅くても幕間には姿を現すと言っていた。
 目印となる真っ赤な薔薇の花束を持って、マリアンヌの最後の舞台を見守ると約束していたのだ。

 (彼が約束を守らなかったことは、今まで一度もなかったのに……どうしたのかしら?)
 最悪の予想が頭をよぎるが、それを振り払うようにマリアンヌは激しく首を振った。

 (いいえ! きっと彼は無事に違いない。でも……やっぱり不安だわ。あの人『爆弾』を送りつけられるなんてこと、しょっちゅうだから)

 そのとき、休憩が終わるという合図が入った。
 (……とにかく今は舞台に集中しましょう。今の私はマイケルだけじゃなく、みんなの歌姫なのだから)


EPISODE9 その頃マイケルは――④「新幹線に『爆弾』だと!? ここは俺が解除するしかない! ……赤と青、どっちの導線が正解だ!?」


 歌姫が束の間の休憩を取っている頃、マイケルは独り、ニヒルな笑みを浮かべていた。
 「おかしいと思ったぜ……この新幹線、まったく人気がないんだからな」
 どうも、この新幹線に『爆弾』が仕掛けられているという情報が入り、当局は無人で安全なところまで運転させて爆発させる予定だったようだ。
 まんまとマイケルはその新幹線の屋根に乗ってしまったのである。
 爆破予定の新幹線なら無賃乗車にはならないだろうと判断したマイケルは、なんとか車中に入ったものの運転席は誰もいない。もちろん電車も止められない。
 おまけに『爆弾』は依然としてカウントダウン中だ。
 「クッ! こうなったら俺が『爆弾』を解除するしかないなッ!」
 マイケルはナイフを取り出し、慎重な手つきで『爆弾』を解体していく……そして最後に2色の導線が姿を現した。『赤』と『青』の導線だ。

 「ふっ……『青』は愛しいマリアンヌの帽子の色……俺には切れないな!」
 マイケルは迷わず『赤』の導線を切った。
 すると……『爆弾』のカウントダウンは無事に止まったようだ。
 「ふぅ……やれやれだぜ」
 マイケルが額の汗を拭った瞬間……眩い光とともに『爆弾』は大爆発!
 「ああああーーーーーッ!? おっ、落ち着けーーッCOOLだ! ここはCOOLに!COOL! COOL! COOL! COOL!」
 マイケルの身体は新幹線を突き破り、そのまま空へと吹っ飛ばされてしまった。


EPISODE10 祈りの歌姫「ああ! マイケル! 彼が無事に私の元に来てくれるなら私はどんな『神』にでも祈りを捧げるわ!」


 休憩が終わるというその時……マリアンヌの元に信じられない情報が入ってきた。
 なんと爆発物が仕掛けられた新幹線の上にマイケルらしき人物が乗っていたというのだ。しかもその新幹線は爆発、炎上して木っ端微塵になってしまったらしい。

 (まさか……マイケルが!? ああ、マイケル!)
 マリアンヌの心は千々に乱れ、他の演者やスタッフは今にも倒れそうな彼女の身を案じた。
 「大丈夫ですか? マリアンヌさん。もう幕を降ろした方がいいんじゃ……」
 今やマリアンヌの顔色は帽子の色にも負けないくらい、青ざめており、肩で息をしている状態だった。
 だがそれでも彼女はハッキリと言った。
 「いいえ……最後まで歌うわ」
 『自分はプロである』この強い矜持だけが、彼女の身体を支えていた。
 (それにマイケルと最初に出会ったのはこの舞台……そして最後に出会うのもこの舞台なはずなのよ。彼が死ぬなんて、そんなちゃんちゃらおかしいことないわ)

 アンコールのラストソングを歌いながら、彼女は天に向かって両手を広げて祈った。
 (ああ! どうかマイケルが無事でありますように!彼が無事なら……どんな『神』でもいい!私は祈る! そして私の全てを捧げるわ!)

 彼女の心の中で叫んだ瞬間……観客席の一番奥で黒い炎のようなものが揺らめいたが、恋人の無事を祈るマリアンヌはそのことに気が付かなかった。


EPISODE11 運命に翻弄される恋人「この舞台の奈落はどこに辿りつくんだ? 教えてくれ『神』よ。俺たちの行く末は一体どうなる?」


 舞台が幕を下ろし、マリアンヌは独りステージの上に立ち、悲しみに暮れていた。
 そんな彼女の目の前に劇場の屋根を破ってマイケルが落っこちてきた。
 「遅れてすまない! マリアンヌ!」
 「ああ! マイケル! 無事だったのね!」
 ようやく出会った2人は、ステージの上で熱い抱擁を交わす。するとマイケルはボロボロになった薔薇の花束を差し出した。彼はどんなトラブルに巻き込まれても、彼女へのプレゼントだけは手放さなかったのだ。
 「マリアンヌ……一緒に南の島で暮らそう」
 「嬉しい……これで穏やかな暮らしができるのね。あら……この手紙は何かしら? マイケル」
 「手紙だって? ……俺はこんなCOOLじゃない手紙は花束に入れていないぜ」
 マリアンヌが読んでみるとそこには血のような真っ赤な文字で『WELCOME』と書かれていた。
 その瞬間、なぜか昇降装置が起動して、2人の身体はゆっくりと沈んでいく。
 「マリアンヌ……この装置は?」
 「『奈落』……舞台の床下に通じているんだけど」
 「舞台の床下? それにしちゃあ……やけに深くないか? まったく底が見えないぜ?」
 2人はどんどん奈落へと沈んでいく。それはこれから新たに始まる試練を予感させた。
 「やれやれ……穏やかな暮らしは、一旦お預けのようだな」
 「……ちゃんちゃらおかしいわ」
 マリアンヌとマイケル、2人は運命の『神』に翻弄される恋人たちである。


チュウニズム大戦

レーベル難易度スコア
スキル名/効果/備考
◆ジェネEXP0 / 380 / 760
トリプルブースト(チェイン+)
COMBO時発動。自分と次とその次のプレイヤーは
出すカードがCOMBOした時、CHAINとなる。

■ 楽曲
┗ 全曲一覧(1 / 2) / ジャンル別 / 追加日順 / 定数順 / Lv順
WORLD'S END
■ キャラクター
無印 / AIR / STAR / AMAZON / CRYSTAL / PARADISE
NEW / SUN / LUMINOUS
マップボーナス・限界突破
■ スキル
スキル比較
■ 称号・マップ
称号 / ネームプレート
マップ一覧


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*1 『PARADISE LOST』まではRANK 25、『NEW』以降はRANK15で開放