小野 美苗／僕らの学園フェス編

　ＨａＮａＭｉＮａのドラムス担当。
　打楽器の経験がある、と口を滑らせたところを捕まってしまった、ＨａＮａＭｉＮａの「普通の高校生」！
　毎日軽音でどんな騒動が起こっても「普通」でいられるので、実は誰よりも落ち着いている…のかも。

　新歓ライブに出演するために撫子が急いで集めたバンドメンバーの一人で、そのまま軽音の部員として、彼女たちと一緒にバンドを続けている。
　先輩を含む誰に対しても変わりなく接する性格で、怖がられがちな七々瀬先輩とも気後れせずにやりとりできる…という意外な一面があり、言葉足らずな先輩の意図を上手にみんなへ伝える、という役回りに回ることも。
　好きな飲み物は水で、外食しても敢えて水を頼む。

　個性爆発のメンバーが集まる軽音同好会にあって、際立ったキャラクターより、安心できる「普通さ」がウリの…といえば、小野美苗をおいて他になし。
　かといって他のメンバーの後ろに隠れるというわけでもなく、言う時はピシッと言ってくれるところもあり、そこは彼女の個性と言えるかもしれない。
　ちょっと掴みにくいところもあるが、すっかり軽音、そしてＨａＮａＭｉＮａになくてはならない存在だ。

　七々瀬の離脱で、１年生が危機に陥った今年の学園フェス。
　先輩が出てくれないなら、あたしたちも辞退を…と弱気に入ってしまった撫子にしっかり寄り添っていたのが小野ちゃんだった。
　もう一人の華が厳しく撫子を叱咤する一方で、うまくバランスをとる役割を買って出た…のかも？

　先輩に対しても物怖じせず、あまり態度が変わらない彼女だが、フェスの準備が本格化する今後も活躍が楽しみな存在だ。たとえばバカマ先輩との絡みとか。

　なんでも部長会、っていうのがあるそうで。
　舞ヶ原の部活動の部長さんが全員集まって、定例の会議、をやるみたいなんです。
　で、今ってこれからちょうど学校祭の準備が始まるんですけど、それの連絡とかで会議が多くなるみたいなんです。

　軽音部からは当然ナデちゃん部長が行くんですけど、なんかナデちゃんと会議って、一番ミスマッチっていうか、あり得ない組み合わせだなって思って…
　だって、会議でナデちゃんが異議あり！とか言ってるところ、想像つかなくないですか？
　て思ってたら、今日のナデちゃん、やっぱりくたびれてたみたいです。
　うーん、いつもありがとね、ナデちゃん部長さん。

　あと、本当は部長さんが会議の内容をメモして部活動の部員に連絡するんだけど、ナデちゃん全然メモしてなかったみたいで、結局華ちゃんに全部聞いてたね。
　ナデちゃん部長さん、もう少し頑張りましょう。

　学園フェスの出演の話。
　かなりてんやわんやだったんですけど、なんとか七々瀬先輩も出演してくれることになって、一安心です。
　ナデちゃん、一時はご飯も喉を通らないくらい（ものの喩えです、実際は食べてました）考え込んでたみたいだったし、いつも遠慮のない華ちゃんも気を回してくれてたもんね。
　とりあえず丸く収まったみたいで、ほっとしてます。

　話を聞いてみると、イロドリミドリの先輩たちが、本当にたくさん進め方を考えてくれてた、のかな。
　なる先輩はリハに付き合ってくれたし、他の先輩方も私たちが知らないところで、動いてたみたいです。
　ちゃんと、みんなでお礼言わなきゃ、だね。

　もちろん七々瀬先輩も。
　普段は何を考えてるかわかんない感じで、もしかすると軽音で一番、謎の多い先輩、かもなんですが…
　ナデちゃんの言う通り、ハナミナのナ、ですもんね。
　最後までよろしくお願いします、って思いました。

　ポチの散歩中に公園でよく会うご家族なんですけど、ちょうどお兄ちゃんが５歳で、ポチと同い年。
　ポチもなんとなくわかるのか、よう相棒、みたいな感じで仲良くしてもらってるんですけど…
　この間、弟ちゃんがいることがわかったんです。
　ベビーカーに乗ってたから、多分１歳とか？…かな。
　ポチと一緒に会ったんですけど、なんだか、それもポチにはわかるみたいで。オレの弟分だぜ、みたいな。

　で、赤ちゃんは守ってあげないといけないから…って言って（ポチがね）、めちゃくちゃ周りのこと警戒してるんですよね。
　その辺にいるだけの鳩とか吠えてみたり、そばを通る通行人を注意深く見てたりして。
　でもお兄ちゃんはお兄ちゃんだって知ってるから、お兄ちゃんが赤ちゃんに声をかけると、それな、みたいな顔で見てたりして。

　ポチとお兄ちゃんと赤ちゃん、本当にかわいくて…
　すいません、それだけでした。