舞園 星斗

Last-modified: 2024-03-05 (火) 14:54:33

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※ここはCHUNITHM PARADISE LOST以前に実装されたキャラクターのページです。
・「限界突破の証」系統を除く、このページに記載されているすべてのスキルの効果ははCHUNITHM PARADISE LOSTまでのものです。
 現在で該当スキルを使用することができません。
・CHUNITHM PARADISE LOSTまでのトランスフォーム対応キャラクター(専用スキル装備時に名前とグラフィックが変化していたキャラクター)は、
 RANK 15にすることで該当グラフィックを自由に選択可能となります。

通常ゴシックメイド
舞園 星斗.png舞園 星斗/ゴシックメイド.png

Illustrator:しきみ


名前舞園 星斗(まいぞの せいと)
年齢17歳
職業学生(高校2年)
特技可愛い物
  • 2017年2月9日追加
  • AIR ep.IVマップ1完走で入手。<終了済>
  • 入手方法:2022/10/13~ カードメイカーの「CHUNITHM AIR」ガチャで入手。
    カードメイカー再録歴
    • 入手方法:2018/12/6~2019/1/9開催の「「マスター、ネリークリスマス♪」ガチャ」<終了済>
    • 入手方法:「「幸せを願う、白のマリアージュ」ガチャ」<終了済>
    • 入手方法:「「太陽は燃えている ~愛のカンツォーネ~」ガチャ」<終了済>
    • 入手方法:「「露天湯めぐり生放送」ガチャ」<終了済>
    • 入手方法:「「月下の仮面舞踏会」ガチャ」<終了済>
  • トランスフォーム*1することにより「舞園 星斗/ゴシックメイド」へと名前とグラフィックが変化する。
    PARADISE LOSTまでのトランスフォーム仕様
    • 専用スキル「ゴスロリ衣装」を装備することで「舞園 星斗/ゴシックメイド」へと名前とグラフィックが変化する。
    • RANK25にすることで装備したスキルに関係なく上記のグラフィックを自由に選択可能に。
  • 対応楽曲は「RevolutionGame」。

舞園 星斗【 通常 / 雛飾りの二人

女装する音ゲーマー。CHUNITHMプレイヤーの日々が題材のせいか、STORYはネタが多い。

スキル

RANK獲得スキル
1鉄壁ガード
5ゴスロリ衣装
10
15


鉄壁ガード [GUARD]

  • 微量なゲージボーナスと一定回数のダメージ無効効果を持つ。PARADISE ep.Iマップでは最初に手に入るスキルであり、初心者向けと言って良い性能。
  • 筐体内の入手方法(2021/8/5時点):
    • PARADISE ep.Iマップ1(PARADISE時点で5マス)クリア
プレイ環境と最大GRADEの関係

プレイ環境と最大GRADEの関係

プレイ環境最大
開始時期ガチャ
PARADISE×
(2021/8/5~)
無し+3
あり
PARADISE
(~2021/8/4)
無し
あり+7
CRYSTAL無し+5
あり+12
AMAZON無し+7
あり+12
STAR+以前
GRADE効果
理論値:72000(4本+12000/20k)[+3]
理論値:76000(4本+16000/20k)[+5]
理論値:80000(5本+0/22k)[+7]
理論値:90000(5本+10000/22k)[+12]
共通ゲーム開始時にボーナス +????
一定回数ダメージを無効化 (??回)
 ボーナス無効回数
初期値+6000(20回)
+1+8000(30回)
+2+10000(40回)
+3+12000(50回)
▼以降はCARD MAKERで入手するキャラが必要
(2021/8/5以降では未登場)
+4+14000(60回)
+5+16000(70回)
+6+18000(80回)
+7+20000(90回)
▼以降はCARD MAKERで入手するキャラが必要
(PARADISE以降では未登場)
+8+22000(100回)
+9+24000(110回)
+10+26000(120回)
+11+28000(130回)
+12+30000(140回)

所有キャラ【 荒場 流子 / 舞園 星斗(1) / エルルーン(1,5) / 高橋 早苗(1,5) / ナイ

PLUSまでの旧仕様

PLUSまでの旧仕様
AIRバージョンから、開始時ボーナスが増加した。

初期値ゲーム開始時にボーナス +5000
一定回数ダメージを無効化(20回)
GRADE UPダメージ無効化 10回増加(最大50回)

ゴスロリ衣装 [GUARD] ※専用スキル

  • 3本未満でのダメージが無効化されるためほぼ3本確定のスキル。しかしゲージ上昇も3本までなのでゲージ稼ぎには向かない。一応理論上は5本まで可能だが、このスキルで5本稼げる腕前なら他に使うべきスキルはいくらでもある。
    効果
    理論値:81000(5本+1000/22k)
    GRADE上昇率
    共通ゲージが3本未満の時
    初期値ゲージ上昇UP (180%)
    ダメージを無効化
    +1〃 (190%)
    +2〃 (200%)

ランクテーブル

12345
スキルEp.1Ep.2Ep.3スキル
678910
Ep.4Ep.5Ep.6Ep.7スキル
1112131415
Ep.8Ep.9Ep.10Ep.11スキル
1617181920
 
2122232425
スキル
・・・50・・・・・・100
スキルスキル

STORY

ストーリーを展開

EPISODE1 僕の名前は舞園星斗です「17歳、高校2年生。趣味はゲーセンで音ゲーをプレイすることです。よろしくお願いします」


 僕の名前は『舞園 星斗』。
 17歳でどこにでもいる普通の男子高校生だ。
 部活は『手芸部』に所属しているけど、あんまり頻繁に活動をする部じゃないので結構ヒマだったりする。

 だから放課後はゲーセンでゲームをしていることが多いかな? ゲーマー……って名乗れるほど、凄い腕前じゃないけど。

 アーケードゲームは格闘ゲームからクレーンゲームまでなんでも好きだけど……特に好きなのは音楽ゲーム!
 俗にいう『音ゲー』ってやつ。

 最近は『CHUNITHM AIR』っていうゲームが特にお気に入り! 前までは『maimai』をプレイすることが多かったんだけど、今はすっかり『CHUNITHM』にはまってるんだ。

 音ゲーって楽しいよね! 自分のスコアをひたすら極めるのもいいし、友達と一緒に盛り上がるのもいい。
 僕にもゲーセン友達が何人かいて、その中でも同じ年の『荒場 流子(あらば るこ)』ちゃんとは特に仲良しさん!
 ゲームプレイ後、お茶とかよく行ってるんだよ。


EPISODE2 今日も音ゲーをプレイ「僕にはCHUNITHMが向いているみたい。お友達の流子ちゃんもこのゲームをプレイするんだ」


 その日の放課後、僕はいつもと同じようにゲーセンで『CHUNITHM』をプレイしていた。

 最初は調子が良かったんだけど……後半のHOLD内のTAPが上手くいかなくて、思ったような結果は出なかった。
 「うーん、この譜面、ちょっと僕に合わないと思ってたら……やっぱりmai-Starかぁ……僕の名前に似ててイヤなんだよなぁ。あとは特に譜面-100号の譜面が苦手だよ」

 次こそ、SSを目指そうと僕が100円玉を握りしめていると……。
 「……やっほ。調子はどう?」
 「あ! 流子ちゃん!」
 「ん……? その譜面、mai-Starのやつ?」
 「そうなんだ。僕、この人の作った譜面、ちょっと苦手なんだよね……」
 「あー、分かる! こんな譜面作るなんて、mai-Starってやつ、絶対性格悪いわ!」
 「ふふふ。流子ちゃんったら」
 「……やっぱり星斗は可愛いわ。これじゃあ間違われても仕方がないよねー」
 「え? 何が?」
 「さっき、隣の町の男子高校生に星斗のこと色々聞かれたんだけどアンタが男だって言ったら、大分ショック受けたみたいで……ちょっと可哀想だったなー」
 「えー……? そんなこと言われても……」

 ……僕としては別に相手をだましてるってワケじゃないんだけどなー?


EPISODE3 僕、変わってるのかな?「お姉ちゃんの影響で、僕は小さい頃から可愛い女の子の服が好きだった……これって変なのかな?」


 僕にはお姉ちゃんがいて、彼女にとても可愛がってもらっていた。

 ある日お人形遊びに飽きたお姉ちゃんは、僕を着せ替え人形にして遊ぶというアイデアを思い付いた。
 お姉ちゃんは僕で遊ぶことにすっかりはまってしまったらしく、それから僕は彼女のコーディネートの元、ほぼ毎日スカートをはいて過ごしていた。

 ……この体験を話すと、よく人からは『それは辛かったね』と言われるんだけど、僕は別に辛くなんてなかった。むしろとても幸せだったんだ。
 僕は、可愛い物が好きだった。特撮ヒーローが持つ剣よりも、魔法少女の持つステッキに憧れたし、ズボンよりもスカートの方が好きだった。
 それは大きくなってからも変わらなくて……自然とプライベートでは『女装』を好むようになっていた。

 とはいえ、僕は別に自分の性別が男の子であるのが嫌なわけじゃない。恋愛対象も女の子だし。
 ただ、可愛らしい物が好きなだけなんだ。
 だけど、これがなかなか周囲に理解してもらえない。

 僕は女装しているのを隠しているわけじゃないので、当然学校の友達も僕のオフの姿は知っている。
 仲のいい友達は、普通に接してくれるけど、ほとんどの人は僕に見えないバリアを張っているように感じられて……なんだかちょっと息苦しさを感じるんだ。
 (……どこか僕がもっと自由になれる場所があるんじゃないかな?)
 僕はそんなことを考えるようになっていた。


EPISODE4 maimaiとの出会い「え? あれが音ゲーなの? 洗濯機にしか見えないけど……でもなんか、色合いが可愛いかも」


 ある日、僕は放課後ゲーセンに寄り道していた。
 確かお目当ては、稼働が始まったばかりの格闘ゲームだった気がする。
 だけど僕は目的のゲームに辿りつく前に衝撃的なデザインのゲームを目にして、一気に心を奪われてしまった。

 「え? 何これ洗濯機? ……でもなんか、色合いが可愛いかも」

 それは『maimai』だった。
 最初僕はそれが音ゲーであるということに気が付かなかった。どう見てもドラム型洗濯機にしか見えなかった。
 当然、プレイの仕方も分からなかったんだけど……まごついている僕の姿に見かねたのか、周囲の親切なプレイヤーの人が操作方法を教えてくれたんだ。

 そこで僕は気が付いた。
 (今まで音ゲーって1人で孤独に遊ぶものだと思ってたけど……人とのコミュニケーションも楽しめるんだ)
 それからしばらく僕は『maimai』で遊ぶようになった。やがて、いつもゲーセンに遊びにくる人とは、挨拶やお互いのプレイについての話をするようになったし、時にはゲーセン以外でも会うようになった。
 流子ちゃんもその1人だ。
 その頃には僕は『音ゲーはスコアが命だ』ということを学んでいた。スコアの前では何もかもが平等になる。
 そう……僕が女装をしていても、ゲーセンに集まってくる仲間たちは、僕の恰好でおかしな評価はしなかった。
 純粋に僕のスコアで僕のことを評価してくれた。
 それが僕にとってはすごく心地良かったんだ。


EPISODE5 CHUNITHMに夢中「プレイに没頭したい僕にはうってつけだ。ランキングに乗るようになって楽しいな!」


 最初は『maimai』ばかりをプレイしていた僕だったけど、だんだん自分には『CHUNITHM』の方が向いているということに気が付いた。
 (『CHUNITHM』の指の運び方って、ピアノをやってる僕には何となく馴染みやすいんだよね)
 そのことを流子ちゃんに話すと……。
 「あー! 分かる! それに『CHUNITHM』って自分のプレイに没頭できるよね」
 「うん。あと、『CHUNITHM』って可愛いキャラが沢山出てくるじゃない?ほら、『鬼蝮 ユリア』ちゃんとか……」
 流子ちゃんは僕の意見にしみじみと頷いた。
 「『鬼蝮 ユリア』……なんとなく親近感が沸くんだよね、あの子」
 「……胸とか?」
 「殺すわよ」
 ……そんなこんな毎日を過ごしているうちに、僕は『CHUNITHM AIR』が稼働する頃になると、馴染みのゲーセンでランキング上位に入る腕前になっていた。
 「凄いじゃない! 星斗!」
 「あ、ありがとう流子ちゃん……」
 「あと見たわよ。『雷撃 アーケード』。アンタ『ゴシックメイドの白雪姫』とか書かれてたじゃない!」
 流子ちゃんが言っているのは、アーケードゲームの専門雑誌のことだ。そこでなんと僕は『今注目のプレイヤー』として取材を受けた。
 (まさか……本当に僕が雑誌に載るなんて)
 現実感は無かったけど、好きなことをしている姿が認められたというのは、とても嬉しいことだった。


EPISODE6 スコアが伸び悩み……「うーん。ちょっとスコアが伸び悩んじゃってるなぁ。気分転換に違うゲーセンに行ってみようかな」


 『CHUNITHM』でランキング上位に入るようになってきたけれど……。
 (うーん、まだまだ僕のスコアは伸びてもいいはずなんだよね……でもどうしても同じところでミスしちゃうなぁ)

 僕が悩んでいる曲がやっぱり『譜面-100号』が譜面を作っていた……むむむ。おのれ『譜面-100号』!

 「……どうしたの? 星斗くん。おっかない顔して」
 ミスで落ち込んでる僕に、同じくゲーセンの常連さんが話しかけてきてくれた。

 「それが、どうしても同じ曲の同じ箇所でミスしちゃうんです。それでスコアが思うように伸びなくて……」
 「うーん。なるほどね。音ゲ―あるあるだ」
 「そうなんですか?」
 「うん。1曲に粘着しすぎると、ミスを誘発しやすい手順が癖になっちゃってるんだよ。『ここはやばい!』って頭では分かってるのに、手が追いつかない」
 「あ、そんな感じです! ……どうしたらいいですか?」
 「そうだなあ……あえてしばらくプレイせずに放置してみると、癖が抜けてスコアが伸びるっていうことがある。もしくは気分転換で違うゲーセンに言ってみるっていうのも、1つの手かな。よかったら俺たちも付き合うよ。たまには河岸を変えるのもいいしね」
 「ありがとうございます!」
 僕は常連さんたちと一緒に別のゲーセンに移動した。


EPISODE7 酷く侮辱されて……「他のゲーセンで女装のことを酷く馬鹿にされた。その人達にはスコアでも負けちゃって……悔しいよ」


 いつもの常連さん何人か一緒に、気分転換にいつもとは違うゲーセンに入ったけれど『CHUNITHM』は残念ながら順番待ちのようだ。列に並んだ僕たちは、早くもこのゲーセンに入ったことを後悔し始めていた。明らかに柄の悪い一群がいたからだ。

 「B評価? ……そんなクソみてーなプレイでここに来るんじゃねえよ!」
 不良たちのマナーは最悪で、他のプレイヤーのスコアに対していちゃもんをつけている。
 ……やがて僕の番が回ってきたけれど、いつもの調子は全くでなかった。
 そんな僕のスコアを見て、案の定不良たちはヤジを飛ばしてくる。

 「はっ! フリフリドレスのお嬢ちゃんが来るところじゃねーっつーの!」
 「キモオタに囲まれて、オタサーの姫ってやつ?」
 「いーや、アイツ本当は男なんだぜ?雑誌に乗ってた。すげーキモいよな! ギャハハハッ!」

 ……あまりの言葉に僕は怒りで震えていた。僕のことを馬鹿にするのはいい、だけど友達まで侮辱されて黙ってはいられなかった。でも……振り向いた瞬間、奴らのスコアが見えてしまった。
 「……SSSだって?」
 それは僕よりも遥かに高いスコアだった。僕は知っていた。スコアの前ではどんな人間でも平等に扱われることを……僕はこいつらに何も言い返せない、負け犬だってことを思い知らされた。


EPISODE8 流子ちゃんの激励「馬鹿にされて以来、僕は音ゲーを止めてしまった。そんな僕を励ましてくれたのは流子ちゃんだった」


 不良たちに侮辱されて以来、僕はいつものゲーセンのメンバーに対して顔が合わせられなくなってしまった。
 いつの間にか僕は『maimai』も『CHUNITHM』もプレイしなくなってしまった。女装も止めて、お気に入りの衣装はクローゼットの奥にしまい込んだ。
 (やっぱり……人と違うってよくないのかな。みんなに合わせて、生きていくのが1番賢いのかな?)
 そんな考えが頭をチラついて、僕はあれほど夢中になっていた物たちから距離を置くようになってしまった。
 でも……染みついた習慣というのは不思議なもので、身体は勝手にゲーセンの方へ向かっている。その日も僕はゲーセンの入り口まで来ると、ウロウロと彷徨っていると、流子ちゃんに呼び止められた。
 「……ようやく見つけた。星斗、今から私と『CHUNITHM』をしなさい。1プレイ奢ってあげるから」
 「えっ!? い、いや……僕、もう音ゲーは引退したんだ……」
 嫌がる僕を流子ちゃんは無理やり引きずると、『CHUNITHM』をプレイし始めた。
 (流子ちゃん、こんなに上手くなってたんだ!)
 プレイが終わって一息つくと流子ちゃんは呟いた。
 「この快感……もう中毒よね。チュウニズムっていうかチュウドクズムよね……私をこんな風にしたのは、星斗、アンタなんだから……責任とんなさいよ」
 「流子ちゃん……」
 「まだ好きなんでしょ? 『CHUNITHM』」
 「……うん!」
 『好きなことは好きって言っていい』そのことを流子ちゃんに改めて教えてもらった僕は、もう一度音ゲーに復帰した。


EPISODE9 好きなことだから「流子ちゃんのおかげで目が覚めた。僕はこのゲームが好きなんだ。あんな奴らに負けたくない!」


 僕は改めて『CHUNITHM』をプレイし始めた。もちろんいつもの女装姿でだ。
 「星斗くん! よかった! 復帰したんだね」
 「はい! これからもよろしくお願いします!」
 ……改めて『CHUNITHM』をプレイして、僕は気が付いた。
 (……僕は今までスコア上げに執着するあまり、楽しむことを忘れていたんだ。勿論スコア上げは大事だけど、それよりも大事なのは『無心で楽しむこと』なんだ)
 そのことに気が付いた僕は、のびのびとプレイできるようになっていた。
 (……『CHUNITHM』も女装も、好きだから僕はしているんだ。ほかの人は関係ない!)
 そう思うと同時に、頭の中には、僕や僕の仲間を侮辱した不良たちの姿が浮かんでくる。
 (……僕の好きな『CHUNITHM』を汚す酷いプレイヤーがいるなんて……でもスコアがあいつらより低いうちは、悔しいけど何を言っても負け犬の遠吠えだ。他の人と比べるためじゃなくて、自分の大好きなものを守るために、スコアを上げたい!)
 僕は初めて胸に熱い炎が宿るのを感じた。そしてその炎をさらに燃え上がらせるため、練習に励んだ。

 いつの間にか僕はいつものゲーセンでランキング1位になっていた。全国的にも上位にランクインしている。流子ちゃんや他の仲間もそのことを喜んでくれた。
 「すごいじゃない! 星斗! これでトップランカーを名乗れるね!」
 「ありがとう……でもその前に僕にはつけなきゃいけないケジメがあるんだ」


EPISODE10 負けられない想い「僕はあいつらに再びCHUNITHMで勝負を挑む。結果は『ALL JUSTICE』 僕の勝ちだ!」


 僕は因縁のゲーセンに入って音ゲーブースに向かった。そこでは予想していた通り、柄の悪い不良たちが我が物顔で『CHUNITHM』を弄んでいた。
 「……おっ! この間のオタサーの姫じゃん。何?オレたちにまたいじめられに来たの~?」
 「……僕は姫じゃありません。今日は貴方たちに勝負を挑みにきました。僕と『CHUNITHM』で勝負してください。そして僕が勝ったら、もうこんなマナーの悪いプレイはしないでください」
 「……いいぜ。勝負してやるよ。その代わり、オレたちが勝ったらテメー、裸でゲーセン1周だかんな?」
 「……分かりました」

 こうして僕と不良のボスとの勝負が始まった。相手から指定されたのは『レイジングサンダー』。最も譜面の難しい曲で、僕はまだSSしか出せていない。
 (でも……負けたくないッ! 絶対にッ!)

 必死の想いで挑んだ結果は……なんと『ALL JUSTICE』! 僕の勝ちだ!

 不良たちは毒気を含んだ言葉を吐きながらも、渋々ゲーセンを後にした。すると周囲のプレイヤ―たちから歓声が上がる。
 「あいつらが怖くて『CHUNITHM』がプレイできなかったけど、これで遊べるようになるよ。ありがとう! 君って、可愛い外見だけど強いんだね」
 そんな感謝の言葉をかけられて、僕は顔を赤くしながら笑って答えた。
 「……そりゃあ、いざとなったら。男の子ですから」


EPISODE11 僕とCHUNITHM「僕は大好きなものを守れた。これからもオンリーワンの才能で超楽しいプレイをしよう!」


 オンリーワンだと思える才能を守ることができた僕は、いつものゲーセンでいつものように『CHUNITHM』をプレイする毎日へと戻った。

 ヒラヒラとひらめくスカートに負けないくらい、僕も軽快にプレイを決める。
 肝心のスコアは、僕が最高のときもあるし、あっという間に更新されちゃっていたりもする。
 (……でもそれが楽しいんだよね)
 弾けるリズムをカラダで感じて、前人未到の領域を目指す。エンドルフィンは全開で、誰も知らない自分を見つける。それが超楽しいんだ!

 「……いい調子みたいだね。星斗」
 「あ! 流子ちゃん!」
 流子ちゃんとも相変わらずの関係だ。親友であり、スコアを巡って抜きつ抜かれつのライバル関係。そんな関係が僕たちには心地いい。

 「……ねえ、星斗。あの子……」
 流子ちゃんが指差した方向には、今までこのゲーセンで見たことのない男の子の姿があった。
 どうやら『CHUNITHM AIR』をプレイするか悩んでいるようだ。
 僕と流子ちゃんは互いに頷くと、彼の元に向かった。
 「……良かったら、僕たちと一緒にマッチングしませんか?」
 「なんだったら1プレイ奢るわよ」

 ……こうして僕たちの世界は広がっていく。


チュウニズム大戦

レーベル難易度スコア
スキル名/効果/備考
●リレイBAS0 / 160 / 320
リバースコンボ(前回ミス→コンボ)
自分と次のプレイヤーは、前回出したカードが
MISSの時、それをCOMBOにする。

■ 楽曲
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WORLD'S END
■ キャラクター
無印 / AIR / STAR / AMAZON / CRYSTAL / PARADISE
NEW / SUN / LUMINOUS
マップボーナス・限界突破
■ スキル
スキル比較
■ 称号・マップ
称号 / ネームプレート
マップ一覧


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*1 『PARADISE LOST』まではRANK 25、『NEW』以降はRANK15で開放