DCO/挽歌劇

Last-modified: 2024-03-23 (土) 01:49:32

性質
バッカス

種類
土地/場所

現在の状態
保護

クラス

セーフ

記録者:
唐山上級研究員


措置

  1. 当該DCOの発生地は封鎖せよ。
  2. 事案番号605-S-5の関係者について、毎年7月11日にカウンセリングを受けさせよ。

概要

"挽歌劇"は月皇国関屋県井島市のサイト603跡地で発生する現象である。サイト605は2009年に発生したDCO実体の脱走事故及び爆発事故によって崩壊し、以降は機関保有の更地となっているが、当該DCOはその更地の中央で毎年7月11日午前10時13分*1に発生する。以下が発生するイベントのタイムテーブルである。


時刻内容
10:132体の霊的実体が現れる。双方とも仮面を付けており、一方は白衣を身に着け(以下"研究員"とする。)、もう一方は武装保護員の服装をしている(以下"武装保護員"とする。)。
10:13~15両者は歩き回ったり、屈んだり銃を構えたり様々な動作をする。
10:16黒いモヤのような霊的実体(以下"靄"とする。)が現れ、両者を襲う。"武装保護員"は抵抗する。
10:19"武装保護員"が重傷を負う。"研究員"に機関員証を手渡し、拳銃を抜いて"靄"に一発撃つと死亡する。
10:19~10:23"研究員"は逃げたり隠れたりするが、"靄"に追いつかれそうになる。
10:23"研究員"は地面に屈んで何かしらの動作をする。その後その場に座り込む。
10:24"靄"が迫るが、"研究員"が手を動かすと大きな爆発音が響き、"靄"と"研究員"は消える。
その場には上述の機関員証とSalix caprea(和名:バッコヤナギ)が1束残される。ただし機関員証は霊体であるため、その後数十分程度で消滅する。

劇の内容から上述事案の追悼を行っていると見られ、またその関係者に7月11日にサイト603跡地への訪問の意志を惹起する軽い精神影響現象を持つ。


追加情報が更新されました。















事案番号602-De-5553
2021年7月11日、木田(きだ) (つとむ)下級研究員*2が当該DCOの発生時に敷地内に侵入し、霊体に対する殴打を試みた。接触時点で霊体は消滅し、イベントは終了した。以下に木田研究員に対する聞き取り調査の抜粋を掲載する。

聴取者:丹波(たんば) (いわお)調査官(以下丹波)
聴取対象:木田勉下級研究員(以下木田)


丹波:動機を答えてください。黙秘する権利はありますが、以降の監査で不利に働きかねませんよ。
木田:(沈黙している)
丹波:まあよいです。答える気がないというのなら―
木田:お前にはわからないだろう。
丹波:何と?
木田:お前らには俺の気持ちがわからないだろう、と言ったんだ。俺があの爆発事故の生き残りだってことは知っているだろう。
丹波:ええ。
木田:俺は幸い軽傷で、すぐ社会復帰できた。別のサイトで研究員としてずっとやってきた。実績を上げて、機関に多少なりとも貢献してきたんじゃないかと思う。
丹波:あなたが真摯に職務に励んできたことは把握しています。なら、その経歴を傷つけるような行動をなぜ取ったのですか。
木田:俺は忘れたいんだよ!「サイト605所属研修研究員の木田勉」は死んだんだ!だがあれは嫌でも毎年毎年思い出させてくる!
丹波:ですが―
木田:「追悼しろ」とでも言うんだろう。行方知れずになった上司を、バラバラになった同僚を思い出せと。悼むのはご立派な行為だが、個人の自由だ。忘れることは許されないのか?
丹波:聴取を一時中断します。


追加情報が更新されました。
















2022年7月11日に当該DCOでは既知のイベントが発生せず、紙片が現れたのみであった。紙片には次にように記されていた。

The pageant won't be played. We simply want you to pray.

2023年にイベントは発生していない。



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Tag: DCO

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*1 上述した事案の発生日時と同じである。
*2 木田研究員は事案番号605-S-5の関係者だったが、カウンセリングの数日前から失踪していた。
*3 試験設置です。高評価なら+、低評価なら-を押してください。