【SS】アイアン・レイン作戦/イルネシアの軌跡

Last-modified: 2024-05-03 (金) 10:07:35
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このページはアイアン・レイン作戦に従事したキャラクターのセリフがおかしい場合に、そのキャラクターの作者様のみ修正を許可します。

下手ですが暖かい目で読んで頂ければ幸いです。

ブリーフィング

こちら国連軍作戦指令本部。なろう王国第一魔法師団の横暴により数多の市民が命を落としてしまった事はご存じだろう。
しかしこれを指を咥えて見ていて良い筈がない!この間にも人々は奴等の脅威に晒され、蹂躙されているのだ!
この世界に闇があり、闇が罪無き市民を苦しめるなら、我々が光となって闇を蹴散らす!総員出撃準備!健闘を祈る。

プロローグ

2023年11/8日。分割大陸第一魔法師団の手により攻撃された。防衛には成功したものの、大き過ぎる損害を出してしまった。第一魔法師団は各地のなろう系転生者を復活させ、アズキニア王国領エルドビアを占領しなろう王国を建国。我々は鬼畜を穿つため、決死の作戦に出る…。それが「アイアン・レイン作戦」である。

概要

アイアン・レイン作戦をイルネシア共和国の視点から映し出すストーリー。

登場キャラ

アイアン・レイン作戦を参照。

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コメント

  • 蒸気エアスくんの一人称は職場でも「オレ」なので場に応じて一人称を変更する習慣はないですよ(小声)*1
    αは良い感じに変態なのでその調子でお願いします(?) -- 20230804-0542_d085e68653f339f7f00c2498bbdb9cf9.jpegてぃろるーな 2023-12-19 (火) 08:00:57
  • 修正しておきました。ご指摘ありがとうございます。 -- コンバットフレーム(コテハン) 2023-12-19 (火) 23:02:47
  • なんか1話の文章量が少ない気がする…。 -- コンバットフレーム(コテハン) 2023-12-20 (水) 16:56:22
    • もしかして:Σがタヒんだ直後の混乱&Σの取り巻きとの戦闘 -- 20230804-0542_d085e68653f339f7f00c2498bbdb9cf9.jpegてぃろるーな 2023-12-20 (水) 17:51:22
  • 蒸気エアスくんのセリフ修正したい…修正したいぃぃぃ!(グギッ)(元ネタありきとはいえ19歳が年上相手*2に敬語で話さない事に違和感を感じるんですよね…でも私があれこれ指示するのも少し違う気がするので私が直接直したほうが早いだろうっていう傲慢な考えですハイ) -- 20230804-0542_d085e68653f339f7f00c2498bbdb9cf9.jpegてぃろるーな 2023-12-26 (火) 16:18:03
  • 同一人物だったとはいえ3票入ってたのが意外過ぎる…。 -- コンバットフレーム(コテハン) 2024-01-05 (金) 08:25:18
  • アルバートがどんな活躍をしたかもう忘れちゃったナ... -- 0529552371898983c59c3ca84a1aa54c_body_0.pngかねやん丸(編集者) 2024-04-21 (日) 16:02:28
  • 閲覧者数1000人突破ありがとうございます!これからも皆さまが楽しめるSSの実現の為邁進していきます! -- コンバットフレーム(コテハン) 2024-04-27 (土) 16:42:30

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本編

第一話「なろう系転生者Σ暗殺計画」

アズキニア王国のメクトフォール。そこでは、アズキニア王国の大統領「アラン・レーキンル」の発案でなろう王国の総督「なろう系転生者Σ」、又の名を中島 蒼(なかじま あおい)をもてなすべくパーティーが開催されていた。


なろう系転生者Σ(以下Σ)「なかなか立派じゃないの。あんたんとこの行政府。」


アラン・レーキンル(以下アラン)「ええ、お褒めに預かり光栄です・・・。」


Σ「ふふ、このワイン美味しいわ......。ところで、最近エルドビア島の情勢がきな臭いんだけど有事の際にはなろう王国を守ってくれるわよね?」


アラン「あー、はい。もちろんです!」


2人がそのような会話をしている裏では…。


コマンド1-1「総員、配置に付いたな!?アランさんの合図で一斉射撃だ!」


コマンドチームの部下「了解しました!」


そう言って部下が敬礼する。イルネシア共和国陸軍・特殊作戦コマンドによりなろう系転生者Σの撃破を試みる作戦が始動している。


一方、不穏な空気がパーティー会場の中を包んでいるようだ。


Σ「じゃあ今海上で小競り合いが起きてるのだけど、もちろん海軍を派兵してくれるわよね?」


アランは不意をつかれたようで、少しの間黙り込んだ。そんなアランを見て、Σは更に聞き立てる。


Σ「あれ、返事は?まぁ、もちろん返事は『はい』か『イエス』しかできないでしょうけど。大切なたーいせつな国民を守りたいんだもんねぇ? 」


Σの圧に負けたのか、


アラン「......はい。」


肯定の返事を返してしまった。


Σ「ふふ、よろしい。じゃあ早速だけど後ろから敵部隊を奇襲して挟み撃ちしましょう。」


その時、コマンドチームからアランへイヤホンを通じて通信が入った。


コマンド1-2「こちらコマンド!対象が攻撃範囲に入りました!撃ちますか!?」


アラン「まだダメですね…、もし外したらアズキニア王国はお終いです!」


小声で応答するアラン。


そんなアランの様子を見て、可笑しいと思ったのか、


Σ「どうしたの?誰かいるの?」


突然質問する。不意を突かれたように、


アラン「な、な、なんでもないでしゅ!」


呂律が回らず、狙撃兵のいる窓の外を見てしまったようだ。そしてΣは窓の外に目をやったが、狙撃兵はすんでのところで隠れた。そしてΣがまたアランに向き直ると、狙撃兵はまた配置に戻った。


コマンド1-2「撃ちますか!?」


アラン「あともう少し!もうちょっとです!」


そして突然閃いたように、


アラン「ところでΣさん、あなたの大好きな肉を用意しました!あちらです!」


それを聞いて目の色を変えたように、


Σ「やった!早速いただくわ!」


テーブルに駆け寄るΣ。その様子を見て、アランはコマンドチームへの合図としてワイングラスを机に置く。そしてコマンド1-2は24式対装甲用狙撃砲でΣの頭を的確に撃ち抜いた。


使者1「し、Σ様!?アラン・レーキンル!謀ったなぁぁぁ!?」


Σの撃破と同時に別働隊がパーティー会場に突入。なろう王国の使者を掃討した。同時にアズキニア本土に存在するなろう王国大使館の殲滅作戦も実行。なろう王国の使者は殆ど殲滅された。そう、殆どは…。


アズキニア王国領リガルフィア・ニューロフト。


なろう系転生者Σとの連絡が途絶えた事に疑問を持ったなろう王国大使は部下に調査を命じた。


なろう王国大使「どうだ?Σ様は如何だった?」


なろう王国調査官「それが…、アズキニア王国の手先に狙撃されお隠れになった模様!」


大使は返答に驚き、やぶれかぶれの作戦を命じた。


なろう王国大使「では、ニューロフトの市民を殺害してしまえ!」


なろう王国兵士「はっ!」


そうしてニューロフト大虐殺が始まってしまった。市民はなろう系転生者の能力の前になす術もなく蹂躙されていった。


駐留アズキニア王国軍も応戦するが、敵の人海戦術に蹂躙され、壊滅も時間の問題であった。


アズキニア兵1「くそっ!数が多すぎる!全滅も時間の問題か…!」


その瞬間、救援の為に派遣された連合軍の大艦隊により艦砲射撃が行われ、敵兵の殆どを殲滅した。


航空隊もニューロフトに到着。壊滅寸前のアズキニア王国軍を支援し、2000人の犠牲を出しながらもニューロフトの市民を救出した。アズキニア王国からなろう王国大使館を一掃したことで各地のなろう王国軍は大混乱に陥った。


この作戦によりなろう王国は司令官を失い、12カ国・3組織連合軍の士気を向上させたのだ。そしてナグプール条約も失効。アズキニア王国なろう王国から解放されたのだ。


To be continued…

第ニ話「突入」

なろう系転生者Σの撃破作戦を実行中、アズキニア王国領エルドビアではなろう系転生者αに誘拐された少年たちの救出作戦が同時に進行していた。先遣隊のイルネシア共和国・国家憲兵隊が人質が拘束されている地下施設へ潜入していた。


ブラヴォー1-1「こちらブラヴォーチーム、救出作戦を開始する!」


イルネシア憲兵隊が地下施設に突入する。その裏で、別働隊も動きを見せていた。


イド・F・エス?(以下イド)「作戦開始、スパイ(ステラ)の話ではあれはあそこにいるんだろ、一応だが最終兵器(国王)の準備をしておいてくれ、最悪大規模転移を発動させる」


そう言った彼女とその後に控える3体の人形がいるのは、上空180km、宇宙空間にハッチを開けた状態で立ち、彼女たちはハッチに向かって走り出した。


蒸気都市のスクエアス(以下スクエアス)「(無線で)…こちらレスキューアルファ。これより地下施設へ突入する。」


シゲ・マール「クッフフフフフ…これで奴らも滅びるだろう(暗黒微笑)よし、総員戦闘態勢に移れ!出陣じゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


アルバート・マール「さぁて、兄さん達が攻撃を開始したようだな。さて、者共よ、人質全員を救い出すぞ!手伝いの者も後へ続け!」


転移者X「ここが今回の戦地か・・・」


協力者「本当に良かったのか?」


転移者X「警備兵を仕留めればどうとでもなる。攻撃部隊さえ呼ばれなければさほど騒ぎにはならんだろう。」


協力者「お得意の声帯スキャンか?」


転移者X「ああ、定時連絡はデモニカで誤魔化せる。警備兵を仕留めて、後は上手くやるさ。」


協力者「そうできればいいけどな・・・そうだ、あの殺し屋から情報が横流しになってる。多分、オルタナは動いて来るぞ。」


転移者X「そうか・・・わかった。」


協力者「ま、気楽にやれよ。」


転移者X「・・・行って来る。」


そう言って、Xは常人離れした跳躍力で10m離れた岸目掛けて跳ぶ。


協力者「うおっとっとっと!全く、無茶しやがって。」


デモニカ『The stealth camouflage is turned on.』


岸に着地する時には、Xの姿は完全に透明になっていた。


協力者「頑張って来いよ、X。」


頼もしい戦友達が少年たちに救いの手を差し伸べようとしている。


一方、なろう系転生者αはと言うと…。


なろう系転生者α(以下α)「可愛いわぁ貴方達…はぁ、食べちゃいたいわぁ [heart]


このように少年たちを愛でていたのである。自分がこの後どうなるかも知らずに…。


その頃、救出部隊が合流する。


ブラヴォー1-1「こちらブラヴォー、人質救出要員と合流しました。」


ブラヴォー1-2「我々はイルネシア共和国・国家憲兵隊所属ブラヴォーチームです。貴方達の所属部隊を教えていただけますか?」


イド「私か…、私はケミサリー共和国連邦イド・F・エス?だ。よろしく。」


スクエアス「オレは膨大共和国スクエアスです。今回限りの志願兵ではありますが、よろしくお願いします。」


アルバート「私はサークル帝国アルバート・マール、そして彼らは私の部下、チームアサシンだ。よろしく。」


ブラヴォー1-3「救援感謝します。ですが1つ気になる事が…、敵の反応が近いのに攻撃を受けていないんです。気を付けて。」


イド&スクエアス&アルバート「了解。」


その瞬間、爆発音が響き渡り、コンクリートの粉塵と爆炎が煙幕の如く視界を塞ぐ。


ブラヴォー1-4「敵襲!敵襲!戦闘を開始します!」


ブラヴォー1-4が見たのは、人間を3人融合させたゲル状の化け物だった。


???「ギャオオオオオオ!」


ブラヴォー1-4「来るなぁぁぁぁぁぁ!」


7.92×50mm徹甲榴弾が怪物に着弾し、炸裂する。意外と外殻は柔らかいようで、怪物は呻きつつ倒れ伏す。


ブラヴォー1-1はしばらくの沈黙の後、口を開いた。


ブラヴォー1-1「おい…、見てみろ。こいつ…元は人間だったんだな。」


一同は改めて第一魔法師団及びなろう王国の非道を認識し、覚悟を固める。


ブラヴォー2-1「こちらブラヴォー2-1!敵の生物兵器と交戦中!援護を要請する!」


先行部隊からの救援要請を傍受したブラヴォー1。しかし既に周囲を怪物に包囲されてしまう。


身構えた一瞬後、怪物は悉く倒れ伏した。


ブラヴォー1-2「救援部隊か…?」


そう呟くと、そこには2人の人影があった。


我妻「なら私達に任せて欲しい。君たちの想像以上の働きをしてあげるから」


秋元「俺達2人で充分過ぎるからアンタらは人質の護送をしておきな」


ブラヴォー1-1「救援感謝します。ではブラヴォー2の救援も行っていただきたいのですがよろしいですか?」


ブラヴォー1-1には分かっていた。彼らが横濱星龍会の精鋭だと言うことを。


我妻「あいよ。任しときな。」


秋元「弱すぎて退屈っすね…。」


ブラヴォー1-1「総員、人質を速やかに救助せよ!」


ブラヴォーの部下「Sir!Yes!Sir!」


イド「了解。少年は私が治療しておく。」


スクエアス「分かりました。αはオレに任せてください。」


アルバート「了解!皆の者、続けぇ!」


チームアサシン部下「Yes!Sir!」


進軍する救助隊。その気配すら気にせず少年たちを愛でるα


ブラヴォー1-3「敵の反応を確認しました。総員、戦闘準備願います。」


言い終えた刹那の間に、スクエアスもイドもアルバートも既に人質が収容された部屋に突入していた。


α「えっ、誰…?」


スクエアス「…やはりか」


α「ちょっと…なんであなたがここにいるのよ!?」


スクエアス「まさか本当に脱獄するとはな。」


αはスクエアスの姿を見るなり金切り声を上げる。以前に誘拐犯として制裁(多義)を受けたのが余程トラウマとなっているのだろう。


スクエアス「市民をなろう王国の人質として誘拐・拉致したことは紛れもなく戦争への加担。極刑は免れられないだろうな。」


α「やめて…殺さないで…」


スクエアス「ここは法廷ではない。極刑が妥当というのも判決文ではなく憶測だ」


そう言いながら、縮こまって怯えるαに掌を向ける。


α「うっ…頭が割れる……痛いよ…やめ…て…」


スクエアスはαに魔力を流し込み、魔力中毒を発症させて失神させる。


そのままαの身柄は陵千国へと引き渡されるのだが、その後の彼女がどうなったかは知る由もないだろう。


イド「動くな」


そう言い放ったイドが向いていたのは、少年たちの中心ではなく、即座に彼らの心身の状況を把握し、導き出した、最も自身の能力が効果的に効く方向、それにかかった時間はちょうど30秒、同タイミングで時間転送装置を使用したカラミティドール達により、少年たちはケミサリー共和国連邦の高度医療センター精神科に送られた。


アルバート「よし、捕まえたか!早いとこキ〇ガイを捕らえてしまおうぞ!」


チームアサシン部下「覚悟!」


我妻「あら、もう首謀者の片割れが捕まったみたい」


秋元「これでおしまいかよ~造作もねぇ指令をするぜ会長もよぉ」


我妻「ま、私達の周りから沢山気配を感じるけどね」


秋元「奴さんも馬鹿じゃねぇって事か。戦闘専門の俺達を潰しに形振り構ってられねぇと見た」


我妻「期待はできないけどね」


秋元「兎に角…俺達のやる事は人質救出部隊の護衛っすね」


我妻「へぇ…じゃあ人質以外の邪魔者は殺していいって事だよね?」


秋元「まぁそうなりますね。なろう系とか言うからどんな奴かと思ったが大した事ねぇし雑魚ばかりで正直退屈…」


我妻「ま、能力に溺れた奴の宿命だね。実戦経験もマトモな戦い方も知らないから虫みたいに死んでも行く」


秋元「ほらほらぁ!なろう系らしく面白いもの見せてみろよぉ!」


アルバート・マールや彼の部下たちに加え、後から合流した横濱星龍会の武闘派2人の怒涛の攻撃で取り巻きのなろう系転生者をも撃滅して行く。


ブラヴォー1-1「こちらブラヴォーチームより連合空軍へ。人質の救助に成功しました。攻撃を開始して下さい!」


救助作戦は成功。蒸気都市のスクエアスイド・F・エス?アルバート・マール我妻千春秋元光一らの活躍により人質が救助された。


To be continued…

第三話「殺せ、潰せ、蹂躙しろ」

人質救助作戦成功の報を受け、遂に動き出す連合軍本隊。

シャイニング艦長「こちらシャイニング。航空隊を派遣する。そして、シャイニングを補給基地として着艦を許可する。物資は多数用意してある。航空隊、発艦せよ!」


沢井 透「こちら空母久松。我々も地上部隊の支援及び航空部隊の派遣、物資補給を行う。総員、戦闘開始!」


連合海軍第一艦隊旗艦「久松」、第二艦隊旗艦「シャイニング」から数多の航空機が発進し、周囲の艦艇も動きを見せた。


カステード・タルマナ「バスター・フォーメーション、発動!」


待機していたディーゼル共和国の海軍が一斉に砲撃を開始する。同時にシベーヤ海軍の大戦艦隊も38cm砲を斉射した。


トライセクター1号機「トライセクター1号機、行きます!」


ネメシス1-1「ネメシスチーム、発進する!」


4機のトライセクターが空母シャイニングから、12機のネメシスが空母久松から発進する。


そして向こうも動き出す。


カナコ「皆、準備はいい!?全てはご主人様の為!行くぞ!」


下っ端魔女達「おおーっ!」


かくしてアイアン・レイン作戦最大規模の戦闘が開始されたのである。連合軍は魔女に艦艇で相対するのだから苦戦を強いられた。


ユマヌソネー艦長「こちらユマヌソネー!左舷砲塔に攻撃を受け戦闘続行は困難だ!退避!退避ぃ!」


沢井 透「こちら久松よりユマヌソネー艦長殿!我が艦が応急処置を行う!我が艦まで後退してくれ!」


空母久松によりユマヌソネーの修理作業が開始される。戦況は連合軍劣勢で推移していた。


メテオスナイパー「くそッ、全く当たらん!何か…奴の動きを止める方法は無いのか!? 」


通信が入る。イルネシア軍第48基地からだった。


第48基地オペレーター「こちらイルネシア軍第48基地!弾道ミサイルによる支援が可能!攻撃地点を指示してください!」


すかさずメテオスナイパーにより発射要請が発出される。


メテオスナイパー「スポットG-28に重要拠点らしき物体を確認!弾道ミサイルによる攻撃を要請する!」


第48基地オペレーター「了解!テンペスト、ファイア!」


弾道ミサイル「テンペスト」が超音速で作戦エリアに飛来する。と思うと、攻撃地点の付近に接近した途端に低速飛行を開始する。


下っ端魔女「何あれ…バァーン!!


着弾し、炸裂する。通常弾頭(TNT火薬搭載)とはいえ、5tサイズともくれば悍ましい火力が発揮される訳である。


やはりと言うべきか、多くの下っ端魔女の殲滅に成功した。ここから戦況は僅かながら連合軍に傾く。


しかしその優勢も直ぐに覆される。


戦闘機パイロット1「こちらバイパー4-2!少女が…少女が飛んできています!」


そのまま交戦を開始する戦闘機。だが生身で飛行し圧倒的に小回りのきく少女は戦闘機のウェポンベイに軽く攻撃し、戦闘機は爆散する。


カナコの登場である。


カナコ「王者の凱旋よ!道を開けなさい!」


七色に輝く魔弾を四方八方に放つ。着弾し、撃墜される戦闘機。二次爆発に巻き込まれ、粉々になる地上部隊。


しかし鬼畜がいれば鬼畜を穿つ者もいる。


沢井「卓人…準備はできているか?」


空母の甲板に1機の赤い機動兵器とパイロットであろう好青年が現れる。


赤いネメシスを駆り、幾多の戦争を終結に導いた男。その名も…大西 卓人である。


彼だけではない。


我妻「ソイツは私にやらせてくれ。取り逃がしちゃったんだよ。」


横濱星龍会の精鋭戦闘員、我妻千春


転移者X「・・・俺がやる。アーマーを纏っているとはいえ、近中距離特化の白兵に負ける方が屈辱的だろう?『匹夫の勇、一人に敵するものなり』。魔法が使えようと、無闇に戦いを仕掛ける者が相手できるのは一人が精一杯だと教えてやろう。デモニカ、力を貸せ!」


デモニカと共に幾多のなろう系転生者を葬り去ってきた男、転移者X


トライセクター2号機パイロット「ヒューッ!この機体(トライセクター)ゴキゲンなレールガンが付いてやがるぜ!旦那ァ、コイツをカナコとやらにぶち込んでもいいかい?」


ディーゼル共和国の最新鋭機動兵器、トライセクター。


アルバート「私が絞め殺しましょうかねぇ…。」


自ら最前線に立ち一般兵を鼓舞してきたサークル帝国の大将、アルバート・マール


さあ、舞台は整った。


To be continued…

第四話「解放の手」

かくして、剣と剣が交わっていくのであった。


上空から魔弾でさながら機銃掃射らしい攻撃行動をとるカナコ。


例え生身の人間であっても制空権を取れていれば圧倒的に有利なのである。


カナコ「えーい♡」


積み木の塔を崩す子供のような嬉々とした表情を浮かべ、連合軍部隊を撃破していくカナコ。


一方的な戦況に絶望する兵士たち。士気は下がり、一部は諦観すら抱いていた。


地獄への切符が桜花の如く舞い散る。


だが捨てる神がいれば拾う神もいるように、如何なる状況にも光明はある。


鎖分銅をカナコに投げつける我妻。想定外だったのか、慌てて回避するカナコ。


デモニカ『BRO, KILL THEM ALL FOR THE PEACE...』


Xから火花や電流が流れる。


転移者X「俺には闘う理由がある。奴らを根絶やしにすることが、俺の使命・・・俺の因縁!」


デモニカ『IT'S TIME TO FULFILL YOUR JUSTICE...』


転移者X「家族も、友も、仲間も、全て奪われた・・・」


デモニカ『CAUSE YOU MUST OVERCOME THE CRISIS TO SAVE THE WORLD.』


転移者X「おレのイタみヲおモいシれェッ!!


カナコの隙を狙っていたXが動き出す。途轍もない速度でカナコを翻弄し、強力な一閃を喰らわせる。


刹那、水墨画のような血飛沫が空に舞う。


一般兵「やったか…?」


勝利を信じたい兵士達。


しかし、最後の抵抗と言わんばかりに抗戦するカナコ。 


カナコ「痛いわね・・・。でもこんなんでへこたれる私じゃない!」


まだやれる、と言わんばかりに防御スクリーンを展開する。


だが先程より動きが鈍くなっているようだ。


戦闘機パイロット2「カナコの奴…強がっているようだが致命傷を負っている!今のうちに畳みかけろ!」


トライセクターパイロット「この期に及んで強がるとはな…お望み通り引導を渡してやるよ!喰らえ!」


カナコに向けて24式機動兵器携行2連装レールガンで攻撃するトライセクター。弾丸はカナコの腹部に命中し、決着かと思われた。


カナコ「ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様愛してます愛してます愛してます愛してます愛してます愛してます愛してます愛してます愛してます愛してます愛してます愛してます愛してます愛してます愛してます愛してます愛してます愛してます」


「ご主人様」への強い思いから暴走を始めるカナコ。


身体中に炎を纏い、連合軍兵士を焼いていく。


刹那、赤い光跡が走る。


卓人「おまえには悪いが…黙っていてくれ。」


ネメシス・Ωカスタムが持つ22式突撃砲から40×240mm徹甲榴弾が放たれる。


カナコ「ご主人様…ッ」


カナコの頭部のみが綺麗に抉れる。


卓人「…すまない。天国か地獄で待っていてくれ。」


沢井「何故か…物悲しげだな?」


沢井 透が申し訳なさを抱えながらも問いかける。


卓人「…俺は何故か第一魔法師団のアホどもに横恋慕されてたんだ。だが俺にもこいつらに愛着が湧いてきてしまった。だからせめて俺がこいつらに引導を渡してやりたかったんだ。だが俺も私情を任務に持ち込む奴じゃないからな。そこは忘れないで欲しい。」


トライセクター2号機パイロット「不思議なモンだな…戦っている時はバケモノにしか見えなかったのに…
『誰かに愛着を持たれていた』『誰かを愛していた』ことが分かると…」


我妻「敵を愛し、愛した敵によって死ぬ。計らずも僅かに愛を抱いた敵は己の手で彼女を殺す。そうそう見れない実に素晴らしい愛憎劇だったよ。お陰で私は大満足さ」


アルバート「うむ。これで敵の猛将が1人消えたか。素晴らしい死に様だったぜ。でも僕には殺さなきゃいけないヤツがいるからなぁ。とりあえずヤツをいっちょ絞めてきますか。」


腹黒い微笑を浮かべるアルバートに、満足げながらもウズウズする気持ちを抑えられない我妻。


沢井「…全隊、再度攻撃を開始せよ。」


無情にも戦いは続く。


To be continued…

第五話「Bloody cloud」

難題が片付いたが、まだまだ氷山の一角でしかなかった。


理などやつらには通用しない


抗わなければ抹殺される


沢井「総員、海岸より進軍!内陸部を落とすぞ!」


機動兵器や戦車、装甲車両などが入り混じった連合軍機甲部隊が進撃を開始する。


地上部隊は知らない。この先でBloody rain(血生臭い雨)を見ようとは。


一方、魔法軍の前哨基地。幹部らしき人物が下っ端魔女へ演説をしていた。


幹部とみられる魔女「いい?ご主人様は科学に汚染されたの。ご主人様と世界を科学による破滅から救うのよ!」


下っ端魔女達「はい!


演説をする魔女…彼女の名は「アユカ」である。


雲一つない快晴の中、鋼の防人達は進む


しかし戦で流れた血は雲となり、雨となる


海岸より20km地点。


不気味なくらいに何事も無く進軍していく連合軍地上部隊。


連合軍歩兵1「ったくよぉ…こうも接敵しないと退屈なもんだぜ…。」


連合軍歩兵2「油断すんな。いつ奴らが来るかも分からん。備えあれば憂いなし。臨戦体制を。」


*1 二次オリ作者としても口調とかの設定はできるだけ本家に寄せたいんですよね ぶっちゃけ一時期は敬語を話させる事すらかなり躊躇ったし…
*2 ただし味方に限る