原語は「Sailing Ship」。
帆船のこと。
ウィキペディアの記事によると、帆船自体は紀元前2000年ごとには存在していたとされる。帆やマスト、船体の試行錯誤や改良が繰り返され、マストの数が増えたり、帆の形状や張り方が変化していった。
やがて19世紀に船体の肋材やマストが鉄製に置き換えられたりしたが、蒸気機関を利用した蒸気船が主流になったことで帆船は商用、軍用ともに使われなくなっていった。
中世的なファンタジー作品で海が舞台となる時は、ガレー船と共に登場することが多い。
クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ
クラシックD&D第4版ではエキスパート・ルール・セット、第5版のルールサイクロペディアで登場する水上の乗物の1つ。
スモールタイプ(小型船)とラージタイプ(大型船)の2種がある。両者の共通事項は無風状態では移動不能に陥ることと、軍船仕様の場合は価格が3割増しになる代わりに海兵が同乗可能になること。
日本語に訳された2つの版でのデータに大きな差異はない。
スモールセイリングシップ
原語は「Small sailing ship」。
新和版での訳語は「小型外洋航海船」。ルールサイクロペディア版での訳語は「小型帆船」。
5,000gpで購入可能。長さ60～80フィート、船幅20～30フィート、喫水5～8フィート。マストは1本。
収容力は100,000cnに達する(乗員の分を除く)。
標準的な乗員は船長1人と水兵10人。小型な分、移動速度が速い。
軍船仕様の場合、海兵25人が同乗可能。
ラージセイリングシップ
原語は「Large sailing ship」。
新和版での訳語は「大型外洋航海船」。ルールサイクロペディア版での訳語は「大型帆船」。
一層かそれ以上の甲板と、3本のマストを有する。2基までの軽カタパルトを追加可能。
20,000gpで購入可能。長さ100～150フィート、船幅25～30フィート、喫水10～12フィート。なお船首楼と船尾楼がある。
収容力は300,000cnに達する(乗員の分を除く)。
標準的な乗員は船長1人と水兵20人。スモールタイプより移動速度は劣るが、船舶全体から見ればかなり速い。
軍船仕様の場合、海兵50人が同乗可能。