クラス/【アサシン】

Last-modified: 2021-12-25 (土) 18:59:49

原語は「Assassin」。訳語は暗殺者。
Assassinは暗殺者、暗殺団、刺客という意味の名詞。語源は大麻の1種であるハシーシュで、ハシシとも呼ばれる。
ウィキペディアの記事によると、元々の意味合いとしては、重要な人物を殺害した人物または団体を指している。中世においてシリアで暗殺により勢力を築いたイスラム教ニザール派を指すが、これに伴う逸話のほとんどが誤解や偏見による伝説とされる。
D&D以降のファンタジー作品でも暗殺者という意味、あるいはクラス名として使われている。

アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ第1版

第1版では基本クラスの1つではあるが、DMの裁量で扱いが大きく異なるクラスだったらしい。詳細は不明。

アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ第2版

未訳のサプリメントである「The Complete Thief's Handbook」ではシーフクラスのキットとして登場する。
サグやバウンティハンターと異なり、正体を隠して標的となる人物に奇襲を仕掛けることで暗殺を実行する。
基本的にアサシンのキットを持つキャラクターは、イービルのアライメントを持つ。ただし国家などの諜報組織に属するニュートラルのアサシンも存在するが、多くのアサシンのキットを持つシーフはギルドに所属している。
アサシンの特徴や制限は以下の通り。

  • 能力値制限はストレングス12、デクスタリティ12、インテリジェンス11。
  • 副次技能
    特に無し。
  • 武器技能
    アサシンはその暗殺技術のため、武器の制限がない。ただしアサシンはその任務の目的上、ギャロット(絞殺紐)、あるいは毒を塗ったダガーブロウガンを用いることが多い。
  • 一般技能
    ボーナス技能として《ローグ技能》:尾行を得る。
    修得が望ましい技能は警戒、物乞い、情報収集、薬草学、騎乗(陸上生物)、観察、追跡、口まね。
  • 技能
    ムーヴ・サイレントリー、ハイド・イン・シャドー、ディテクト・ノイズ、クライム・ウォールを主に用いる。またピック・ポケットを応用して標的に気付かれないよう、ワイングラスに毒を垂らすことがある。
  • 特別な利点
    毒に関する実践と知識を積んでおり、他者が使った毒を判別することができる。
    成功率はアサシンの経験レベルに応じて上昇していく。またアサシンのインテリジェンスの数値により成功率にボーナスを得る。判別の手法は「見る」「においをかぐ」「味わう」の3つと、毒を摂取した犠牲者の症状を見る方法がある。
    また薬草学の技能を持つアサシンはさらに成功率にボーナスを得る。またこの技能は解毒を行う際にも有効。
  • 特別な欠点
    アサシンは武器や毒物の研究に時間を費やしているため、シーブズスキルで本来なら得られる技能ポイントが減少してしまう。1レベル時は60ではなく40ポイント、以後のレベル上昇ごとには30ではなく20ポイントに制限されてしまう。
    またアサシンであることに気付かれた場合、NPCの反応に-4のペナルティが課せられてしまう。
  • 種族
    特に制限はない。ただしDMの裁量により、エルフノームハーフリングのアサシンを禁じてもよいと記述している。このあたりはDMの世界設定次第だろう。

実質、武器の使用制限と毒物の知識・技術という利点と、シーブズスキルの減少という欠点のトレードオフになる。
実際のプレイでは毒を有効に活用できるかどうかで大きく評価が変わるだろう。ただし毒は一般的なイメージが悪い上に、DM側はモンスターに有効な毒を設定しなくてはならなくなるため、手間がかかるだろう。

ダンジョンズ&ドラゴンズ第3版

上級クラスの1つとなった。

関連項目

シーフ(クラス)】【ローグ(クラス)