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添付原語は「Dungeon&Dragons Shadow over Mystara」。
前作の人気を受けて開発された。アーケード版の稼働開始は1996年。『ダンジョンズ&ドラゴンズ タワーオブドゥーム』の続編。
セガサターン版は『ダンジョンズ&ドラゴンズ コレクション』（Dungeons & Dragons Collection）として前作とまとめられた。ただしセガサターンの制約上、プレイ人数は2人までとなっている。また拡張RAMカートリッジも必要。
日本国外では前作と共にPlayStation 3、Xbox 360、Wii U、Steamの4機種でダウンロード販売として発表された。2013年8月22日には日本でもPS3用ソフト『ダンジョンズ&ドラゴンズ -ミスタラ英雄戦記-』という題名で発売された。こちらはコスチュームカラーが追加されており、4人のプレイヤー全員が同じクラスのキャラクターで遊ぶことも可能となった。
概要 
前作で確立されたシステムが拡張・改良され、アクション面が強化されている。また前作ではやりづらかったアイテムや魔法の選択が「サークルコマンド」と呼ばれるシステムにより視覚的に分かりやすくなった。さらに主力武器を持ち替えることも可能になった。
プレイヤーキャラクターとしては前作『タワー オブ ドゥーム』から登場している「ファイター」「クレリック」「ドワーフ」「エルフ」の4クラスに、「シーフ」と「マジックユーザー」が追加された。さらに各クラスに「2Pキャラ」が設定されたことにより、2人までとはいえ前作では不可能だった同じクラスのキャラクターによる協力プレイが可能となった。
また選択肢によって分岐していくステージは『タワー オブ ドゥーム』以上に増えた他、「伝説の剣」など各所に隠されたアイテムを発見していくという楽しみも追加された。
基本的に評価は高いが、アクション性が強くなった反動でアクションゲームが苦手な層に敬遠されることが前作よりも増えた。全体的な難易度も上がっており、ボス戦はパターンに嵌めることに失敗した途端に難易度が激増することが多い。特に前作のようにベテランプレイヤーが初心者プレイヤーと協力プレイしようとしても、ボスの数が増えたり行動パターンが変化する仕様が邪魔をして気軽な協力プレイがしづらくなっている。
キャラクター
前作同様に本ゲームでも最大4人まで同時協力プレイができる。前述した通り、アーケード版とセガサターン版では1Pキャラクターと2Pキャラクターが設定され、2人までなら同じ職業のキャラクターを選ぶことができる。クレリックとマジックユーザーは見た目だけでなく、1Pと2Pキャラクターで使用する魔法の一部が違っている。 プレイステーション3版からは4人全員が同じキャラクターを選択可能になった。
オープニングステージ後に名前を決定するが、このとき決めた名前は初期アイテムやステータス補正、エンディングの内容などに影響する。
- ファイター
多くの武器を使う戦闘のエキスパート。魔法は使えないが、攻撃力・防御力が高めでリーチが長い。初心者向け。
今回は武器の持ち替えが可能になったが、結局ロングソード系の武器がメイン。ショートソードを持っての二刀流や両手剣を振り回す事も一応できる。
デフォルトネームは1Pがクラッサス、2Pがジャーレッド。 - クレリック
神の加護と接近戦の技術を持つ聖職者。宗教上の制約により刃物は武器にできない。回復魔法・補助魔法が使える。「ターンアンデッド」がメガクラッシュ扱いだが、発動までに時間がかかる上無敵時間がなく、アンデッド以外には無力。リーチが短く、攻撃力は低め。武器の持ち替えはウォーハンマーとモーニングスターのみ。モーニングスターを装備すると一部の技が変わる。
デフォルトネームは1Pがグレルダン、2Pがマイルズ。
使用可能呪文は以下の通り。- ブレス
- ホールド・パーソン
- コンティニュアル・ライト
- ストライキング
- キュアシリアスウーンズ
- スティックストゥスネークス(1Pのみ)
- キュアクリティカルウーンズ
- インセクトプラーグ(2Pのみ)
- アースクエイク(2Pのみ)
- ホーリーワード(1Pのみ)
- エルフ
剣と魔法を操る森の妖精族。動きが速いし多段攻撃が多く扱いやすい。ただしリーチが短く守備力が低い。原作のルール通りレベル上限があるため、成長は序盤で止まってしまう。攻撃魔法が多いが、その威力はマジックユーザーには及ばない。ただし強化魔法であるヘーストが強力。
固定アイテムはアロー。弾数が無限で、空中でも射撃可能。さらにボタン連打で連射もできる。
デフォルトネームは1Pがルシア、2Pがケイラ。
使用可能呪文は以下の通り。 - ドワーフ
小柄だが頑健な肉体を持つ大地の妖精族。百裂斬りや多段ヒットのしやすさなどにより高い攻撃力を誇る。またHPが全キャラクター中もっとも高く、特殊攻撃に対する防御力も高い。反面、リーチが短く動きが遅いため敵の攻撃を回避しづらく、操作の難易度は高め。原作のルール通りレベル上限があるため、成長は序盤で止まってしまうのが難点。
今回は「欲張りである」という特徴が追加された。この追加設定はゲーム中で、ドワーフが正面から宝箱を開けた場合しばらく口が空いたままの箱が残り、それを斬りつけることによって追加の金を得られるという形で表現されている。
デフォルトネームは1Pがディムズデイル、2Pがヘンデル。 - マジックユーザー
攻撃魔法を得意とする魔法使い。威力、使用回数ともにエルフを大きく上回るが、必殺技もガードもメガクラッシュも使えず、HPも防御力も低め。反面、唱える魔法の数々はとても強力。また、「毒針」と呼ばれるスライシングダガーや無敵時間を有するバックステップといった本ゲーム独自のアクションもある。
パーティ攻略で活躍するタイプの性能で、マジックユーザーのソロプレイ攻略は難しいとされる。
デフォルトネームは1Pがサイアス、2Pがドレイヴン。
使用可能呪文は以下の通り。- マジック・ミサイル
- ファイヤーボール
- ライトニング・ボルト
- アイスストーム
- ウォールオブファイア
- クラウドキル(2Pのみ)
- コンジュア・エレメンタル(1Pのみ)
- フレッシュ・トゥ・ストーン
- プロジェクトイメージ
- リバースグラヴィティ
- パワーワード・キル(2Pのみ)
- メテオ・スウォーム(1Pのみ)
- シーフ
二段ジャンプや三角飛び、バックスタブ、無敵時間を有するバックステップなど、多彩なアクションを持ち、攻撃力も高い。反面、防御力が低くガードも不可能。敵からアイテムをさらに落とさせたり、鍵なしで鍵のかかった宝箱を開ける、宝箱に仕掛けられた罠を見破る、ステージの罠を無効化できるといったシーフらしい特殊能力も持つ。
固定アイテムのスリングは弾数無限の遠距離武器。空中発射、ボタン連打による連射も可能。さらに対空技に大オイル投げが付加されている。
デフォルトネームは1Pがモリア、2Pがシャノン。
