モンスター/【ハーフリング】

Last-modified: 2023-06-20 (火) 19:48:09

クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ

第4版ではベーシック・ルール・セットで解説されている。
NPCとして冒険中に遭遇するハーフリング。
「彼等は30~300人程度の人口を持った小さな村に住んでいる。」と記述されている。
ヒットダイスは1-1。装備や能力値は記されていないが、アーマークラスは7、移動速度は90’(30’)となっている。
各村には高レベルのリーダー1人と、ヒットダイス2の防衛隊が5~20人いる。

ルールサイクロペディア

ルールサイクロペディア版での表記も「ハーフリング」。
種別は亜人種(デミヒューマン)知力11。サイズについての表記は無いが、おそらくSと思われる。
Shireはエキスパート・ルール・セットでは「庄」と訳されているが、この版では「郷」と訳されている。ちなみにsheriffは「長」となっている。

アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ

プレイヤーズハンドブックではルール面の記述が多いが、モンスターコンペンディウムでは1ページを費やして少しだけ詳しく解説されている。さらに詳しい情報が欲しい場合は未訳のサプリメントである「The Complete Book of Gnomes & Halflings」を読む必要があった。
AD&Dのハーフリングは「ヘアーフット」「トールフェロウ」「スタウト」という3つの種族に分かれており、モンスターコンペンディウムではヘアーフット種を軸に解説している。トールフェロウ種とスタウト種は亜種のような形式で紹介されている。
共通する一般情報としては以下の通り。
社会構成は共同体、活動時間は日中、食性は雑食性、知能は高い、アライメントはLG(ローフル・グッド)、サイズS、モラルは安定。
使用言語は独自のハーフリング語の他に、共通語やノーム語、ゴブリン語やオーク語を話すことがある。
戦闘では飛び道具を好んでおり、扱いに長けている。また先天的に魔法や毒に対する耐性をある程度持つ。またその小柄な体格を活かして自然に溶け込みやすいため、彼らを奇襲することは難しくなっている。

ヘアーフット

原語は「Hairfoot」。
一般的なハーフリングであり、基本的にプレイヤーキャラクターのハーフリングはこのヘアーフット種となる。
平均身長が3.5フィート。顔の血色は良く、髪は砂色から濃褐色、目は青色や榛(はしばみ)色。帽子や短上衣(チュニック)を好む。
温暖な田園地帯に共同体を構築することが多い。共同体の住居は建物の代わりに洞窟を利用する。狩りも行うが、共同体では農業や採取で得られる野菜や穀物を好む傾向がある。勤勉かつ平和的な種族だが、共同体の危機には勇敢に立ち向かう気質もある。
平均寿命は100歳。

トールフェロウ

原語は「Tallfellow」。意味はノッポ。
他の種に比べて背が高く、平均身長は4フィートあるためスラリとした印象があるが、ハーフリングの中では最も珍しいとされる。
習得している言語にはエルフ語が加わり、平均寿命は180歳とハーフリングの中では最も長命種。
森林や丘陵地に共同体を構える傾向があり、エルフと親しくなりやすいと思われる。

スタウト

原語は「Stout」。本来の意味は頑丈な、丈夫な、がっしりした、太ったといった意味の形容詞。
ヘアーフット種よりも背が低めでがっしりした体形をしている。丘陵地や山岳地帯に共同体を構えており、ドワーフと関係が深くなる傾向がある。また習得言語にドワーフ語が加わる。宝石加工や建築などの工芸に秀でる者が多く、水に対する嫌悪感がなく水泳を厭わない。
また戦闘ではモーニングスターやウォーハンマーを使うことが多い。
大きな特徴としては傾斜路の看破やインフラヴィジョンといった特殊能力をもっていることが挙げられる。
平均的な寿命は140歳。


この3種についての情報が公開された際、一部のプレイヤーたちからは「ハーフリングならスタウトが一番有利」という言説が囁かれたと言われている。
実際ゲーム的に考えればその通りではあるのだが、クラシックD&Dの頃からハーフリングを好んでプレイするプレイヤー層はデータ上の優劣を気にすることなくヘアーフット種を選んだとされる。

関連項目

ハーフリング(種族)