モンスター/【バグベア】

Last-modified: 2023-05-15 (月) 19:28:15

原語は「Bugbear」。
日本語ではバグベア、もしくはバグベアーと書くが、これといった和訳は無い。
イギリスのウェールズ地方の伝承に登場する妖精の一種。親の言う事を聞かない悪い子を見つけると食べてしまうとされ、母親達は言う事を聞かない子に「あんたみたいな悪い子はバグベアに食べられてしまうよ」と脅かすという。
ファンタジー作品ではゴブリンオークオーガに隠れがちだが、コンピュータゲームでは『ファイナルファンタジー』シリーズのXIとXIIIに登場している。
D&Dシリーズではゴブリンの近縁種とされており知名度もそれなりにある。そのためD&D公式メタルフィギュアシタデルラルパーサから製造販売されていた。その後のダンジョンズ&ドラゴンズ ミニチュアゲームでも複数種類のバグベアが出ていた。
海外では他のメーカーからもそれなりに製造販売されている。

クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ

クラシックD&D第4版ではベーシック・ルール・セットに登場。新和版での表記は「バグベアー」。
「バグベアーは巨大な毛むくじゃらのゴブリンである。」とされているが、体の大きさの割に機敏で力も強い。
ヒットダイスは3+1で、命中判定とダメージ判定にそれぞれ+1のボーナスを得る。


ドラゴンマガジン2号の「はみ出し情報」ではメタルフィギュアを塗装する際の色指定がされている。それによると「(肌は)黄か茶色系。目は緑白で瞳は赤。」とのこと。

ルールサイクロペディア

ルールサイクロペディア版の表記は「バグベア」。
種別は人型生物知力7。サイズL。
集団で動物を狩って食べているが、穀物貯蔵庫や燻製小屋などを襲って食料を強奪することもある。また飢えてくると人間を襲って食べることが追記されている。

アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ

AD&D第2版ではモンスターコンペンディウムに掲載されている。日本語版の表記は「バグベアー」。
外見は「バグベアーは極めて筋肉質で7フィートの身長である」「皮は明るい黄色から黄色がかった茶色まで様々で、短い剛毛も茶色からレンガ色まで個体差がある。」「彼らの野獣を思わせる皮は緑がかった白で、瞳は赤である。楔型の耳は頭の上の方から突き出ている。バグベアーの口は長く鋭い牙でいっぱいになっている」と記述されている。
大きく毛だらけのゴブリンの従兄弟とされており、ゴブリンを始めとする他の種族の下にいることがある。
仕草や唸り声、鼻声の混ざった独自の言語を覚えているが、ゴブリンやホブゴブリンの言語を喋ることができる。
気候/地形は地底、出現頻度は頻繁、社会構成は部族、活動時間は常時、食性は肉食性、知能は低い~人間並み、アライメントはCE(カオティック・イービル)、サイズはL、モラルは安定~高い。
ゴブリンと違って陽光下でも問題なく行動できるが、地下や洞窟を好む傾向がある。
バグベアーの部族の規模によってはリーダーやチーフといった、より強力な個体が指導者として君臨していることがある。部族の半数は女性と子供だが、生死がかからない限り戦闘に加わることはあまりない。
バグベアーは狩猟民族であり、他の生物を狩ったり財宝を強奪することに躊躇や遠慮、良心の呵責は全く感じない。捕虜は食料や奴隷として扱われる。ワインやエールを好んで飲む。
インフラヴィジョンの視覚を持つ上、視覚聴覚嗅覚が鋭く待ち伏せに長けている。
ゴブリンと違い接近戦を恐れないが、手強そうな敵とは交戦前に手持ちの武器を投げつけることがある。

関連項目

ゴブリン】【ホブゴブリン