モンスター/【バジリスク】

Last-modified: 2023-06-24 (土) 09:47:56

原語は「Basilisk」。
バジリスク、もしくはバシリスクと呼ばれる。
現実世界の古代伝承では、頭に王冠のような鶏冠を持つ蛇の王とされたが、時代が進むにつれて蜥蜴の王とされたりコッカトリスの伝承が混ざったりしていき、恐ろしい怪物となった。
ファンタジー作品でも比較的有名な怪物だが、姿形には作品ごとにある程度ブレている。しかし概ね何らかの魔法の力を持つ蜥蜴や、竜の亜種という設定が多い模様。
メタルフィギュアはそれほど多くないが、かつてはラルパーサがAD&D公式メタルフィギュアを製造販売をしていたことがある。またReaper社製から8本脚のトカゲという造形で製造販売されている。

クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ

クラシックD&D第4版ではエキスパート・ルール・セットで登場する。
外見は「体長10フィート(約3メートル)の、教養のない魔法的なトカゲである。」としか書いていない。洞窟や森林に住む。
ヒットダイス6ほど。アライメントはニュートラル。戦闘では噛み付きによる攻撃と凝視を使う。凝視は、視線が合った生物に対石化ST判定を行わせ、失敗した生物を石化してしまう。さらに噛み付かれた生物も石化の危険があるため、対策は十分にしたいところ。
なお、自分の石化能力に対する耐性はない。
コンパニオン・ルール・セットではアースエレメンタルプレーンでの能力が記されている。

ルールサイクロペディア

ルールサイクロペディア版でも表記は「バジリスク」。
種別はモンスター異界モンスター知力2。サイズL。
解説文の冒頭に、「4本の脚と頭にとさかのような突起物を持ち、大きな蛇に似ています。体色はさまざまですが、だいたい目立つ色をしており、しばしば「蛇の王」と呼ばれます」と外見などについてより詳細に記されている。


新和版の頃でも脚の数は明記されていないが、クラシックD&D版のバジリスクは脚が4本という大きな違いがある。

アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ

第2版で未訳のMonstrous Compendium IIに登場する。
通常種の他に、大型のグレーター・バジリスクと希少種のドラコリスクが解説されている。どの種であっても、視線を合わせた生物を石化させるという凝視能力を有している。
外見は8本脚のトカゲ。全長は約7フィートで、くすんだ茶色をしており、腹部は黄色がかっている。目は青みがかった緑色をしている。
バジリスクは動きは鈍いが、力は強い。
気候/地形は全域。出現頻度は頻繁。社会構成は独居性。活動時間は日中。食性は肉食性。サイズM。
ヒットダイスはそれなりにある。移動速度は遅い。
攻撃手段は記載されていないが、攻撃回数が1回であるため噛みつきか体当たりといったところだろう。
動きは鈍いが鱗など表皮が頑丈なためかアーマークラスは悪くはない。
やはり視線を合わせた生物を石に変えてしまう石化凝視が強力。


ラルパーサ社製のAD&D公式メタルフィギュアは頭部がドラゴンに似ている。

グレーター・バジリスク

原語はGreater Basilisk。
通常のバジリスクの大型種であり、体長は2倍近い12フィートに及ぶ。
基本的な生態はバジリスクに近い。ただし攻撃手段は噛みつきだけでなく、上半身を起こして毒の爪で引っかくことができる。
凝視能力の射程距離は短くはない。しかしグレーター・バジリスク自身は近視のため、凝視を反射させるという戦術を成功させるためには接近しなければならない。しかしグレーター・バジリスクはその呼気も有毒のため、接近戦自体に危険が伴う。

ドラコリスク

原語はDracolisk。
賢者たちの間では黒竜と巨大なバジリスクとの合いの子という説がある。
体色は黒っぽい茶色。バジリスクと比べて脚は6本とやや少ないがその動きは速く、翼が生えており空を飛ぶことが可能。
石化凝視と噛みつき、前脚の爪で攻撃するだけでなく、酸性のつばを吐き出すことができる。

関連用語

メドゥサ】【コッカトリス】【ゴルゴン