モンスター/【ブラック・ドラゴン】

Last-modified: 2021-08-08 (日) 05:57:26

原語は「Black Dragon」。
直訳すると「黒竜」。
D&Dシリーズでは邪悪な性質を持つ「クロマティック・ドラゴン」の1種。
固有のブレスウエポンは酸。
AD&D第2版時代にはラルパーサ社からメタルフィギュアが製造販売された他に、グレナディアをはじめとする他社製品も多数あった。
黒いドラゴンは、その色のイメージから多くの作品で邪悪な存在として描かれている。

クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ

新和版では「ブラックドラゴン」、ルールサイクロペディア版では「ブラック・ドラゴン」とそれぞれ表記されている。
黒い竜。沼地や湿地帯に生息する。
クラシックD&Dのドラゴンの中ではやや弱いタイプ。ドラゴンブレスは酸で、距離60フィート幅5フィートの直線状と最も有効範囲が狭い。
アライメントはカオティック。

タワー・オブ・ドゥーム

アクションゲームである「タワー・オブ・ドゥーム」では「沼地に棲みついたブラックドラゴン退治」という依頼を受けて戦うことになる。
クラシックD&Dのセオリー通り、初手は必ずドラゴンブレスを使ってくるし、使用回数は3回と制限されている。とはいえブラックドラゴンは空を飛んでいるので、接近してきた時の攻撃のタイミングと間合いが重要になる。

シャドー・オーバー・ミスタラ

「タワー・オブ・ドゥーム」の続編で、交戦する機会は最大2回。迷いの森で迷い続けるとステージボスとして登場する時と、四天王のナグパと戦う際に護衛として呼び出してくる時。
シャドー・オーバー・ミスタラはD&Dのルールの再現よりも、アクション性が優先されたゲームシステムに変更されている。そのため攻略法さえ分かっていて、なおかつアクションが得意なプレイヤーであればそれほど倒すのに苦労はしない。

アドバンスド・ダンジョンズ・アンド・ドラゴンズ

原語は「Dragon, Black」。
AD&D第2版のモンスターコンペンディウムでの表記は「ドラゴン、ブラック」だが、解説では「ブラック・ドラゴン」と表記されている。
邪悪なドラゴン族の中でもやや弱いタイプ。毒舌で短気な性格をしており、知性は高いわけではないが狡猾で悪意に満ちている。また日光よりも暗闇を好む。
生まれた直後の鱗は光沢があるが、成長するにつれて光沢は鈍くなっていく。
沼地や湿地帯、雨の多い森、ジャングルなどに住む。泳ぎが上手く、澱んだ水の底に好んで留まる。巣は複数の部屋がある洞窟に作られるが、入口は巧妙に偽装してしまう。
魚を始めとする水棲動物を好んで食べるが、特に大ウナギを好む。“赤身の肉”も食べるが、沼地に数日沈めて「漬物」にしてから食べようとする。
知能は低めだが、独自の言語と邪竜族の共通語を話すことができる。また他の知的生命体と意思疎通をする能力を有することがある。
気候/地形は湿原、ジャングル、地底。出現頻度は希。社会構成は独居性もしくは氏族。活動時間は常時。食性は特殊。知能は人間並み。アライメントはCE(カオティック・イービル)。
基本となるヒットダイスはクラシックD&D版よりもかなり高い。地上での移動速度は人間並みで、飛行速度はそれなりにあるが機動クラスは高くはない。泳ぎが上手いが、水中での移動速度はそこまで速いわけではない。
攻撃手段は爪2回、噛みつき1回。ブレスウエポンは直線状に飛ぶ酸の水流。
アーマークラスは良く、さらに酸に対しては完全な耐性を有している。
敵が近づくと、沼地や森林のクリーチャーを操って攻撃させたりして弱らせてから襲いかかろうとする。また飛行せず戦う場合は沼地などを足場にして戦うことを好む。

関連項目

ドラゴン(モンスター)