モンスター/【コッカトリス】

Last-modified: 2022-07-14 (木) 20:33:30

原語は「Cockatrice」。
コカトリス、もしくはコッカトライスなどと呼ばれる。
現実世界の古代伝承では、雄鶏と蛇の特徴を持つ怪物とされる。バジリスクの伝承が混ざり、雄鶏と蛇だけでなくドラゴンの特徴を持つともいわれるようになった。
バジリスク同様、ファンタジー作品でも比較的有名な怪物。作品ごとにある程度の差異があるが、概ね蜥蜴や鶏に似た容姿が多い。原典が原典だけに、見た者を石に変えたり毒を撒き散らしたりする能力を持つことが多い。雄鶏に似た部分があるという伝承のためか、コンピュータゲームでは肉が鶏肉のように食材になるという作品もある。
ちなみにD&D公式レシピ本「ヒーローズ・フィースト」にも「コッカトリスの手羽の二度焼き」という鶏の手羽を使う料理が登場する。

クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ

クラシックD&D第4版ではエキスパート・ルール・セットに登場。新和版での表記は「コカトリス」。
外見は「頭部、翼、足がニワトリで、ヘビの胴体と尾を持つ小さな魔法のモンスター」となっている。至る所に生息している。
ヒットダイスはそれなりにある。アライメントはニュートラル。戦闘ではダメージと石化効果がある嘴で攻撃してくる。走る速度はそれなりに速いが、空を飛べる。

ルールサイクロペディア

ルールサイクロペディア版でも表記は「コカトリス」。
種別はモンスターおよび異界モンスター知力2。サイズS。

アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ

AD&D第2版のモンスターコンペンディウムでの表記は「コカトリス」。亜種としてパイロリスクが併せて解説されている。
外見は雄鶏の頭と胴体に、コウモリに似た一対の羽と先端に数枚の羽根が付いたトカゲのような尻尾を持つ。大きさはガチョウや七面鳥くらいで約3フィート。羽根の色は金茶色、嘴は黄色、尻尾は緑色、羽は灰色をしている。肉垂と目は明るい赤色をしているが、メスには肉垂とトサカが無い。
コカトリスは少数であるメスが優位にあり、オスはメスの気を引くために容姿や戦闘能力を常に競い合っている。メスは一定期間ごとに茶色がかった赤い卵を産むが、孵化する可能性は低い。無事に孵化しても子は成鳥になると巣を追い出されてしまう。通常、コカトリスが野外で群れているのは、巣から追い出された若鶏が一時的に群れているだけの時が多い。
コカトリスは相手を問わず、自分が脅威と感じた存在に対して勇猛に攻撃を仕掛けてくる。
ヒットダイスは低くはない。移動速度は速くはないが、羽により高速で空を飛ぶことができる。機動クラスは中程度。
アーマークラスは高くはない。
攻撃手段は嘴による突き込み1回。この嘴で突かれた生物は石化する可能性がある。金属製の鎧などを貫通するわけではないが、コカトリスは本能的に嘴による石化効果を理解しているため、可能な限り素肌が露出している箇所や防御が柔らかい箇所を狙ってくる。
気候/地形は温帯から熱帯。出現頻度は頻繁。社会構成は群れ。活動時間は常時。食性は雑食性。知能は動物並み。アライメントはTN(トゥルー・ニュートラル)。サイズS。

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