モンスター/【ブラック・プディング】

Last-modified: 2022-08-02 (火) 14:32:03

原語は「Black Pudding」。
ブラック・プディング。
puddingは小麦粉や卵を使ったスイーツなどの料理や、ふとっちょやずんぐりした人を表わす名詞。
スライムなどの粘体生物の1種。
登場する作品としては、ファイナルファンタジーシリーズの「ブラックプリン」がある程度の回数登場している。ただし「ブロブ」という名前の似たモンスターは他のゲームや小説で見られる。ブラックプディング自体は日本ではややマイナー気味。
D&D公式レシピ本『ヒーローズ・フィースト』では、コーヒーとチョコムースのドワーフ料理のデザートとして登場する。

クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ

クラシックD&D第4版ではエキスパート・ルール・セットに登場。新和版での表記は「ブラックプディング」。
「直径5~30フィートの、知能を持たない固りである。」というくらいしか外見の記述がない。名前にblackと付いていることから、黒いスライムと捉えるDMが多い。
ヒットダイスはある程度高いが、火以外ではまともにダメージを与えられないため、厄介な敵となる。
アライメントはもちろんニュートラル。
その粘体に触れられると木は1ターンで溶解し金属も腐食していく。無論、人体にも有害でダメージは大きいが、石類には影響がない。切断されると分裂してしまう。移動速度はやや遅めだが、分裂体を放っておくと粘体生物特有の天井や壁の隙間からの奇襲の可能性がある。

ルールサイクロペディア

ルールサイクロペディア版での表記は「ブラック・プディング(黒スライム)」。
種別はモンスター知力0。サイズL。

アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ

AD&D第2版モンスターコンペンディウムではデッドリー・プディングの1種として扱われている。表記は「ブラック・プディング」。
細胞の群生体で構成されるプリン状のクリーチャー。
通常は洞窟などの地下に生息しており、ある程度の距離の感知範囲内にいる食用可能なクリーチャーを判別して行動する。そして溶解吸収可能と判別したものに対しては動物、植物を問わず攻撃してくる。
ブラック・プディングは分裂により増殖していく。
気候/地形は地底。出現頻度は頻繁。社会構成は独居性。活動時間は常時。食性はさまざま。知能はなし。アライメントは適用せず。サイズはS~Lと個体により変動。
ヒットダイスは高い。移動速度は遅めだが、天井や壁を自由に移動できる。また1インチ程度の幅があれば隙間を通り抜けることができる。
ブラック・プディングは酸を分泌しており、酸によるダメージを与えてくる。木などの植物にも有害である他、鋼鉄をも溶かす。金属製の防具でも普通は1~2ラウンド程度で溶解してしまう。さらに他のデッドリー・プディング同様、サイズによってダメージの変動が起きない。
その体質上、物理攻撃を含む多くの攻撃に耐性がある。ただし火やマジック・ミサイルによるダメージは全く防げない。

関連用語

デッドリー・プディング】【オーカー・ジェリー】【グリーン・スライム】【グレイ・ウーズ】【ゼラチナス・キューブ