モンスター/【オーカー・ジェリー】

Last-modified: 2023-06-20 (火) 12:54:17

原語は「Ochre Jelly」。
ochreは黄土色などを意味する名詞もしくは形容詞。オーカーゼリーとも呼ばれる。
D&Dでは「ウーズ(Ooze)」という種別のモンスターに分類される、黄土色のスライム状のモンスター。
外見的な特徴は以下の通り。

オーカー・ジェリーは不定形だが、一般的な個体は体長15フィート(約4.5m)、厚みは6インチ(約6cm)、体重は5.600ポンド(約2.5t)ほどある。
黄色と橙色が混ざり合った気色悪い色をしたアメーバ状の生物で、その身を様々な形に変化させることができる。

出典「ウィキペディア」

生態に関しては以下の通り。

オーカー・ジェリーは迷宮のあらゆる隙間から染み出ては襲いかかる捕食者である。原生動物であるオーカー・ジェリーには知性はなく、属性は“真なる中立”である。
オーカー・ジェリーの肉体はとても柔軟で、0.5インチ(約1.8cm)から1インチ(約2.5cm)ほどの隙間があれば入り込むことができる。その特性を生かして、扉や石壁の隙間、あるいは天井から獲物に襲いかかる。また、横に移動する際はその身体を球形に丸めて転がることもできる。ただし、その重さから壁を登ることができないので自ずと迷宮の底へと降っていく。迷宮の住人はこの厄介者を防ぐために住処の隙間を塞ぎ、要所に松明や火鉢を置いて防御している。
戦闘(オーカー・ジェリーにとっては捕食活動だが)になれば、オーカー・ジェリーはその巨体を持ち上げて相手を包み込もうとする。その身体から分泌する酸性の消化液は肉だけを溶解させることができる。
だが、戦闘において真に厄介なのは原生動物であるがゆえに、攻撃を受けると2つに分裂し増殖してしまう点にある。だが、増殖したオーカー・ジェリーの生命力もまた2分割されてしまうので、弱体化はしている。
迷宮の住人の中にはこの捕食者を門番代わりに利用する者もいるが、制御が難しいためにあまり歓迎はされていない。

出典「ウィキペディア」

ファンタジー作品でよく登場する「スライム」よりもマイナーな「ジェリー」名義のクリーチャー。

クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ

クラシックD&D第4版ではベーシック・ルール・セットで登場。新和版での表記は「オーカーゼリー」だが、一部の版では英語表記が「Orchre Jelly」と誤植されている。
「火、寒さによってのみダメージを受ける黄土色の巨大なアメーバである。壁等の小さな割れ目からしみ出る事ができ、皮革、布を1ラウンドで破壊してしまうが、金属、石を溶かすことはできない。」と記述されている。
ヒットダイスは5。アライメントはもちろんニュートラル。
火、寒さでしかダメージを与えられず、武器や電撃ではヒットダイス2の個体に分裂するだけになる。分裂数は2~5体。

ルールサイクロペディア

ルールサイクロペディア版での表記は「オーカー・ジェリー(黄スライム)」と表記されている。
種別は下等生物知力は0。サイズL。


「黄スライム」・・・間違いではなく、むしろその通りだろうとは分かるが、なんか納得いかない気がする。

アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ

AD&D第2版モンスターコンペンディウムでは「ウーズ/スライム/ジェリー」(Oozes/Slimes/Jellies)のページに掲載されている。
序文では「巨大なアメーパを思わせる形をしている。暗い角、床の割れ目や扉の下から浸透し、肉や細胞質を喰って生息している。そして、その特性を生かして壁や天井を移動し、不運な犠牲者を奇襲する。」と記述されている。
気候/地形は地底。出現頻度は頻繁。社会構成は独居性。活動時間は常時。食性は雑食性。知能はなし。アライメントはTN(トゥルー・ニュートラル)。サイズM。
オーカー・ジェリーは無性で、自らの分身である子と一緒にいることがある。その食欲は際限がなく、捕食対象を包み込み分泌液で溶解吸収する。そのため、コントロールが効かず地下にいる大抵のクリーチャーにとって危険な存在となる。
ヒットダイスはクラシックD&D版より高い。グリーン・スライムと違い、遅いが移動速度はある。
上記の通り、生物が接触していると分泌液で溶かされることでダメージを被る。火と冷気によりダメージを被る。本文で明記されていないが、クラシックD&D版同様、通常の武器によるダメージは与えられない模様。


オーカー・ジェリーが持つ溶解能力についてはクラシックD&D版よりも記述が少ない。そのため金属類や石などについてはクラシックD&D版と同じように溶解不能と判断するのが妥当と思われる。

関連項目

グリーン・スライム】【クリスタル・ウーズ】【グレイ・ウーズ】【ゼラチナス・キューブ】【ブラック・プディング