モンスター/【マン】

Last-modified: 2023-06-24 (土) 10:03:40

原語は「Men」。
menは人間のことだが、複数形。単数形はman。

クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ

クラシックD&D第4版ではエキスパート・ルール・セットに登場。新和エキスパート・ルール・セットでは原語表記は「Man」と単数形になっている。
ルールサイクロペディア版では「メン(人間の集団)」で、原語はMenになっている。
冒険の最中に遭遇するであろうNPCが、その職により7種が解説されている。
共通事項は攻撃手段が武器による事とXP値が不定であること。また規模の大きい集団には高レベルのキャラクターがいる可能性がある。
ルールサイクロペディア版では、種別が人間であること、知力11であること、サイズMであることが追記されている。

ダルヴィーシュ

原語はDervish。巡礼と訳されている。ルールサイクロペディア版では「デルヴィッシュ(修道僧)」と表記されている。
ダルヴィーシュとはイスラム神秘主義の修道僧のこと。
D&Dでのダルヴィーシュは、高レベルクレリックに率いられた集団、もしくはその構成員を指す。構成員のアライメントはローフルだが、狂信的な信仰ぶりと他の宗派を認めない狭量さで知られ、ごく稀に「聖戦(ジハード)」を起こすことがある。

トレーダー

原語はTrader。交易商人と訳されている。ルールサイクロペディア版では「トレイダー(交易商人)」と表記されている。
隊商(キャラバン)を組んで、町から町へと旅して様々な商品を取引する商人のこと。
アライメントはニュートラル。旅をする地域に応じた動物を使役しており、隊商の規模に応じて商人自身や護衛の戦闘能力が上がっていく。

ノマッド

原語はNomad。遊牧民と訳されている。ルールサイクロペディア版では「ノーマッド(遊牧民)」と表記されている。
あちこち移動する部族集団。アライメントは様々だが、迷信深いとされる。鋭い交易商人でもある。

ノーブル

原語はNoble。貴族と訳されている。
支配者階級の人々。ただし王族(ロイヤリティー)は含まれない。クラシックD&Dでのノーブルは普通ファイターとなる。さらに貴族としての称号が紹介されている。
称号は以下の通り。ナイト(騎士)、エミア(士族)、バロン(男爵)、カウント(伯爵)、マーグレイブ(侯爵)、デューク(公爵)、カーン(汗主)、シーク(頭主)。

パイレーツ

原語はPirate。海賊と訳されている。
他の船を略奪したり、沿岸の町を襲撃する船乗りで、違法な奴隷売買もしている。捕虜に対する扱いが残虐と記述されている。

バッカニア

原語はBuccaneer。パイレーツと同じく海賊と訳されている。
他の船を捕獲したり、分捕り品を売りさばいて生計を立てているとされる。

ブリガンド

原語はBrigand。山賊と訳されている。
不十分ながらも統率された無法者の集団。町や隊商、旅人を襲って金品を略奪して生活している。

AC6 モンスターマニュアル

AC6 モンスターマニュアルでは「孤立した人間(Man,Isolated)」という名称で記述されている。
記述されているのは、崩壊したり孤立した人間社会の住民であり、その背景や設定が解説されている。この本で紹介されているのは4つの例であり、DMは背景世界に応じて変わった人間たちを設定することになるだろう。

シニディシア人

滅びた文明の末裔で、地下で生きのびていた人間たち。長らく地下で生活していたためインフラヴィジョンを身につけている。反面、日光の下では行動にペナルティを被る。退廃した文明を受け継いでいるため、その行動は予測し難い。

クウァリクス

極地にある寒冷地で繁栄してきた特殊な文化を持つ人間たち。
「ファイヤーロード」と呼ばれる支配者階級による統治が確立しており、クウァリクス人はファイヤーロードに対して極めて従順である。

トラルダー

かつて存在した支配階級から逃亡した末裔の一部。背が低いが筋肉質で、性別を問わず体毛は少ない。生活様式は野蛮で、血に飢えて攻撃的な性質。

原始人

原語はMan,Primitive。
基本的に部族単位で放浪しながら暮らしている。その生活様式のため、技術はほとんど発達していない。
密林や熱帯に住む「ネイティブ」、温暖化した地方で文明から隠れるように存在する「ワイルドマン」、寒い北方やツンドラに住む「バーバリアン」の3種が解説されている。

アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ

原語は「Men」。
AD&D第2版のモンスターコンペンディウムでは4ページに渡って、様々な種族や職業の人間について解説されている。
他のモンスターと違い、基本データは出現頻度・財宝・アライメント・出現数・アーマークラス・ヒットダイス・THAC0・モラル・経験ポイントのみ表記されている。

アボリジニ/穴居人

原語は「Aborigines/Cavemem」。
原始的な文明の人間たち。他の人間がいない地域に住んでいる。
自然環境を利用した住処を築いており、非戦闘員はそこにいる。そのため住処の外で遭遇するのは狩猟や採取のために出た男たちになる。
アライメントはトゥルー・ニュートラルが多い。

冒険者

原語は「Adventurers」。
プレイヤーキャラクターと同様、レベルとクラスを有する冒険者。出現数はもちろん、レベルもクラスもランダムで決定される。

山賊/追い剥ぎ

原語は「Bandits/Brigands」。
旅人や孤立した住居や集落を襲う、地方の盗賊たち。
2桁以上の構成員がおり、高レベルのキャラクターに率いられていることが多い。
アライメントはカオティック・イービル。

蛮族/遊牧民

原語は「Barbarians/Nomads」。
未発達の技術による農耕や狩猟、職工を行う原始的な傾向の民族。
住処は様々で、単純な建造物やテント、馬車、あるいはカヌーやボートなどで生活をしている。
迷信深いためか、特に素性の知れない魔術師には敵対的になりがち。

狂戦士/ダーウィッシュ(修道僧)

原語は「Bersarkers/Dervishes」。
前者は戦闘時に病的な狂気により常人よりも高い戦闘能力を発揮する戦士。後者は狂信的な宗教を信奉する遊牧民を指す。
いずれも戦闘時には常人よりも強い上に、モラル判定が必要ない。ただし平和的な遭遇の場合はこうした狂気や狂信の傾向は見られない点に注意。
アライメントは前者がトゥルー・ニュートラル、後者はニュートラル・グッドやトゥルー・ニュートラルなど。

農民/動物飼い

原語は「Farmers/Herders」。
農業に従事する人、あるいは畜産に従事する人。
前者と遭遇した場合は農作業中、後者の場合は牧草地などで動物たちを管理している。
アライメントはグッドが多め。

貴族階級

原語は「Gentry」。
人間社会の上流階級に位置する人々。
複数の護衛や召使いを連れていることが普通。護衛だけでなく、貴族階級に属する人間も武器を所持していることが大半。

騎士

原語は「Knights」。
主人に直接仕える武装、騎乗した戦士。
遭遇時は何らかの任務に就いていることが多い。また従卒や部下を連れていることが少なくない。敗北などで失っていなければ、武器や防具、馬を所持している。
アライメントはローフルで、グッドでもニュートラルでもイービルでもあり得る。

傭兵

原語は「Mercenary Soldiers」。
金で雇い主に仕える戦士たち。
低レベルの戦士で構成される集団だが、遭遇時の状況は様々。
既に雇われていたり、雇い主の下に集結中、雇い主募集中、一仕事を終えて休暇中などが考えられる。

商船船員/漁師

原語は「Merchant Sailors/Fishermen」。
いずれも大きな水源の近くで生活している。
商船船員と内陸部で遭遇した場合は河川や湖の渡し守の可能性が高い。

商人/交易商人

原語は「Merchants/Traders」。
いずれも商品やサービスを売り物とする人々。
野外で遭遇した場合は隊商を構成している可能性が高い。平均的な隊商の構成は商人10%、家畜や荷役を扱う商人10%、残る80%が護衛。
彼らの所持している財宝の90%は積み荷であり、積み荷の量や価値に応じて荷駄獣や荷馬車が増えていく。

中流階級

原語は「Middle Class」。
何らかの個人的な事情で旅をしている人々。
主に文明化された地域で見かけられる。短刀や短剣、小剣で武装していることが多い。

小百姓(農奴)

原語は「Peasantry(Serfs)」。
前者は下層階級の農民・動物飼い・小売商などで自由民。後者はその地方の領主が所有する下層民で、領主の管理の下で農業や過酷な労働に従事している。
彼らが宝を所持していることはまず無い。

巡礼

原語は「Pilglims」。
信仰に熱心な人々の集団で、ある宗教の聖地への旅の途中だったり帰路だったりする。
通常、巡礼の集団はプリーストやその護衛たちを伴うことが多い。
遭遇した巡礼の一団は大半が徒歩。

海賊

原語は「Pilates/Buccaneers」。
船乗りの戦士や盗賊。
船長や副官はレベルが高いことが多く、さらに他のクラスのキャラクターが入り混じっている可能性がある。
防具は基本的にレザーアーマーだが、武器は様々。乗っている船にはバリスタやカタパルトが装備されている可能性がある。
アライメントはイービルのいずれか。

警察/夜警

原語は「Police/Constabulary」。
政府により定められた任務を執行する代理人。
基本的には法律の遵守、治安の維持、上司の命令に従うことが任務となる。
屋外で遭遇した場合、犯罪者の追跡や犯罪の捜査といった任務に就いていることが多い。
夜警は、協力中の群衆を率いていることがある。夜中の山狩りなどだろうか。
アライメントはローフルのいずれか。

プリースト

原語は「Priests」。
個人的な事情や任務などで旅をしているプリーストたち。
高レベルの場合は従者や部下を率いていることがある。

水夫

原語は「Sailors」。
非商船員で、警察や軍などの地方政府のために働く、武装した船乗りたち。
領海の警備や海路で逃走中の犯罪者の追跡、他国の領海への任務などに就いている。
彼らの船はバリスタやカタパルトで武装していることがある。

奴隷商人

原語は「Slavers」。
奴隷たちを統率し、奴隷たちを売買する商人。
副官や護衛を連れている。また所有している奴隷は縄や鎖で繋がれたまま徒歩であることが多い。奴隷の中でキャラクタークラスを持つ者は1%しかいない。

兵士

原語は「Soldiers」。
国や領地の防衛の編成された軍隊の一員。
隊長や副官の指揮の下、複数の兵士がいる。彼らは実戦や演習、巡回や捜索といった任務に従事していたり、任務を終えて帰還する途中だったりする。

盗賊/ごろつき

原語は「Thieves/Thugs」。
レベルの低いローグ
犯罪行為の途中でない場合、金を持っていそうな者や弱そうな者から盗みを働こうとする可能性がある。
彼らは普通の武器だけでなく、他に隠し武器を所持している可能性がある。

小売商/手工芸者

原語は「Trademen/Craftsmen」。
小売商も手工芸者も、遭遇時は商売をしている。店を開いているかもしれないし、仕入れや納品のために移動中かもしれない。
中には元冒険者もいる可能性が僅かにある。

部族民

原語は「Tribesmen」。
あらゆる地域に住み、原始的な文化を持つ部族民。
普段は住処である村の近くで狩猟や農耕、漁などを行っている。
部族民の数が多いとレベルの高い戦士がいる可能性がある他、シャーマンやウィッチドクターなどがいることもある。

ウィザード

原語はもちろん「Wizards」。
NPCウィザード
遭遇時の彼らの事情は人それぞれで、召使いや護衛を連れていることがある。

関連用語

人間(種族)】【ノーマルマン