モンスター/【マンタ・レイ】

Last-modified: 2022-08-06 (土) 19:36:26

原語は「Manta Ray」。
オニイトマキエイを指す。
現実世界のオニイトマキエイは軟骨魚鋼のトビエイ目に属する世界最大のエイ。
熱帯~亜熱帯の海域に生息する。サンゴ礁近辺を好むが沿岸部にもおり、表層を泳ぎながらプランクトンを食べる。体型は扁平な菱形で大きいものは幅7~8メートルにもなるが、時折海面からジャンプすることがある。
知能は比較的高いと言われている。大きなサメ以外にはほとんど天敵がいないが、その体格などから漁師に狙われやすい。
なおマンタレイには毒針はない。毒針があるのはアカエイやツカエイなど。
ファンタジー作品では海に出現する敵生物として登場することあるが、あまり有名なものはいない。フィクション作品でもモチーフとしたロボットや怪人が登場する程度の上、そちらでも発電能力を持つシビレエイがモチーフにされることが多い。
海棲生物の常として、あまりメタルフィギュアは作られていない模様。

クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ

クラシックD&D第4版ではコンパニオン・ルール・セットに登場。新和版では「マンタレイ」と表記されている。ルールサイクロペディア版では「マンタ・レイ(エイ)」と表記されている。
ルールサイクロペディア版で追記されたデータは種別が動物であること、知力2でサイズLであることのみ。
ノーマル種とジャイアント種が存在する。

ノーマル種

ルールサイクロペディア版の表記は「ノーマル・マンタ・レイ」。
幅7フィート、体長12フィートまで成長すると記述されている。なお、海底の砂の上に横たわると完全に目に見えなくなる。
ヒットダイスオグル程度。水中の移動速度はそれなりといったところ。アライメントはニュートラル。
攻撃手段は尻尾の毒針で、毒の効果は麻痺。


アカエイやツカエイと混同している模様。

ジャイアント種

ルールサイクロペディア版での表記は「ジャイアント・マンタ・レイ」。
体長75フィート(約22メートル)まで成長可能。ノーマル種と同様、海底の砂の上に横たわると完全に目に見えなくなる。
ヒットダイスはその名の通りジャイアントくらいはある。移動速度はノーマル種より高く、かなり速い。アライメントはニュートラル。
攻撃手段は体当たりと尻尾の毒針。体当たりが地味に痛いが、毒針のダメージは2倍以上のダメージある。もちろん麻痺毒付き。

アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ

AD&D第2版モンスターコンペンディウムではエイの1種として記載されている。表記は「マンタ・レイ」。
外見は普通のエイだが、体重は3000ポンド、横幅は最大40フィートに達する巨体。巨大な顎は直径20フィートもあり、人間以下の大きさのクリーチャーを飲み込んでしまうこともある。
サイズはGだが、ヒットダイス巨人と同程度。基本的に独居性で知能はなし。
戦闘時に命中判定を行った際、相手に命中させるために最低限必要な出目より2高いだけで人間サイズ以下のクリーチャーを飲み込んでしまう。飲み込まれたクリーチャーは短剣小剣で体内を攻撃することが可能*1だが、飲み込まれてから6ラウンド目が終了すると飲み込まれたクリーチャーは死亡してしまう。
背後から攻撃を受けた場合は、針の生えた尻尾で反撃してくる。この尻尾攻撃のダメージは高い上に、数ラウンドとはいえ被命中者をスタンさせてしまうため、なかなか危険。

関連用語

レイ】【デビルフィッシュ】【イシトサチトル】【シャーク


*1 多くの武器は体内に飲み込まれた状態では効果的に使うことができない。