モンスター/【ワーウルフ】

Last-modified: 2021-07-26 (月) 22:55:55

原語は「Werewolf」。
直訳すると「狼人間」。
狼のライカンスロープ
ライカンスロープについては該当の項目を参照。
知名度は高く、ファンタジー作品では他のライカンスロープに比べて登場作品が多い。扱いは概ねザコ敵であり、強敵として扱われる作品は少ないが。


メタルフィギュアなどの立体化は昔から多く、中には人間・獣人・野獣の3種セットという製品があったりする。

クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ

第4版ではベーシック・ルール・セットに登場。新和版での表記は「ワァーウルフ」。ルールサイクロペディア版での表記は「ワーウルフ」。
ある程度の知性がある。群れで狩りを行い、普通のを増援として呼び出すことができる。
ヒットダイスは4。アライメントはカオティック。

アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ

AD&D第2版のモンスターコンペンディウムでの表記は「ウェアウルフ」。イラストは満月を背景に、夜空に遠吠えをしている。
オオカミのライカンスロープで、人間形態、獣人形態、野獣形態の3つの形態に変身することができる。
人間形態は特に何か共通する特徴があるわけではない。
獣人形態は人間とイヌ科の動物の合いの子のように見え、二本足で立つ。人間形態よりも身長がやや高くなり、短い尻尾が生えて全身が毛皮で覆われる。
野獣形態は熊ほどの大きさの。この形態に限り、闇の中で目が赤く光るという特徴がある。
ウェアウルフの群れは基本的に人間などの獲物を求めて放浪している。感染したウェアウルフは以前暮らしていた場所に留まり生活を続けようとする。
ウェアウルフは町村では人間の家に住むことがあるが、野外では洞窟などに巣を構えることがある。またジプシーの一団に化けたウェアウルフが馬車で旅をしていた事例もある。
ウェアウルフは基本的に同族で結婚するが、人間との間に子供を作ることもある。基本的な群れは血縁関係による。群れの家族以外に対しては獰猛な殺戮者だが、家族に対しては優しいという面を持つ。
相容れることのない敵対者はウェアベアーウルフウェアが挙げられる。特に後者とは激烈な敵対関係にある。
気候/地形は全域。出現頻度は非常に頻繁。社会構成は群れ。活動時間は夜間。食性は肉食性。知能は人間並み。アライメントはCE(カオティック・イービル)。サイズM。
ヒットダイスオーガー並み。移動速度は速い。
人間形態での攻撃手段は武器による。獣人形態と野獣形態での攻撃手段は噛みつき1回。獣人形態では手で相手を掴んでより確実に噛もうとしてくる。
人間形態では普通に負傷したり死亡するが、野獣形態の時は他のライカンスロープ同様、普通の武器では傷つかなくなる。


クラシックD&D版と違い、他の狼を召喚する能力については記述されていない。
解説の序文では、ウェアウルフは「狼に似た野獣に変身できる人間」でありウルフウェアは「人間に変身する狼」という定義があり、似たような存在でありながら根本的に異なっている。

関連用語

ライカンスロープ】【ウルフ】【ウルフウェア