出版物・書籍/【ミスタラ黙示録】

Last-modified: 2023-07-12 (水) 03:06:52

株式会社メディアワークスの電撃ゲーム文庫のレーベルから出版されたTRPGのリプレイ本。
クラシックD&Dルールサイクロペディア版でプレイされたリプレイを全5巻に渡って収録している。
ルールサイクロペディア版の翻訳を担当した安田均グループSNEにより行われている。グループSNEによる商業誌連載のD&Dのリプレイはロードス島戦記に続いて2作目になる。
掲載は『電撃アドベンチャーズ』Vol.2から。
リプレイの各話の後には「シェフ安田のD&D COOKING おいしいダンジョンのつくりかた」が載っており、そのリプレイで使われたシナリオやダンジョンについて解説している。
表紙や挿絵は中沢一登。他にカットや地図などは杉山真理と瀧口天晴が担当している。

プレイヤーキャラクター

以下は単行本でのキャラクター紹介順。

第1巻

奥付では初版発行は1995年5月25日。当時の定価は720円(税込)。

  • プロローグ
    キャラクターメイキングの会話。最初は普通に3d6を振っていたが、なかなか悲惨な数値が続出したためか、「グループSNE」流としてハウスルールを採用している。
    • やりたいクラスを申告し、3d6を振って出た数値を6つの能力値にあてはめていく。この時、6つの合計値が60未満は振り直し可能。能力値調整も可能。
    • 最初のHPに限り、最大値の半分未満の出目は振り直し。
       
      23~39ページは挿絵担当の中沢一登による漫画が掲載されている。内容はプレイヤーキャラクターの出会う場面。
  • 第1話「北北西に進路をとれ!」
    ストーリーはカラメイコス大公国の公都スペキュラルムから始まる。
    ふとしたことで受けた依頼で出向いたコボルトたちの洞窟の奥にあった魔剣イスカリオを入手することになる。
  • 第2話「荒野の七人」
  • 第3話「勇気ある追跡」
  • 付録
    271ページからは「ハラフ王の伝説」「カラメイコス大公国の時代」「カラメイコス大公国ガイド」といった、リプレイの舞台となるカラメイコス大公国に関する簡単な記述がある。

第2巻

奥付では初版発行は1995年10月25日。当時の定価は780円(税込)。
一行はカラメイコス大公国からダロキン共和国、イラルアム首長国連邦へと旅をする。

  • 第4話「大迷宮!」
  • 第5話「第三の男」
  • 第6話「帰らざる河」(前編)
  • 第7話「帰らざる河」(後編)
  • 付録
    「砂と祈りの王国イラルアム」ではイラルアム首長国連邦についての簡単なガイドと地図、「フィギュア戦闘とワークリーチャーについて」では第5話に登場したワーフォックスの扱いについて記述されている。

第3巻

奥付では初版発行は1996年4月25日。当時の定価は760円(税込)。
一行はアルフハイム、ダロキン共和国、グラントリ公国と旅をする。

  • 第8話「許されざる者」
  • 第9話「影の軍隊」
  • 第10話「狼の血族」
  • 付録
    アルフハイム王国とグラントリ公国連合について、簡単な解説がある。

第4巻

奥付では初版発行は1996年10月25日。当時の定価は760円(税抜)。
グラントリ公国連合を出た一行はドワーフの国・ロックホームに向かう。

  • 第11話「素晴らしきヒコーキ野郎」
  • 第12話「火山のもとで」
  • 第13話「オール・ザ・キングスメン」
  • 付録
    ドワーフの国・ロックホームとダロキン共和国について、簡単な解説がある。

第5巻

奥付では初版発行は1997年9月25日。当時の定価は760円(税抜)。
一行はソーデル・フィヨルドへと向かう。

  • 第14話「やぶにらみの暴君」
  • 第15話「地獄の黙示録」
  • 最終話「武器よさらば」
  • 付録
    各キャラクターの最終回終了後のキャラクターシートが記載されている。

あとがきでは「『D&Dスタートブック』でまた会えると思います。」と記述されていたが、未発売に終わった。