呪文/【ディテクト・イービル】

Last-modified: 2023-01-02 (月) 11:28:05

原語は「Detect Evil」。
「悪を見破る」という意味だが、D&Dにおける善悪は現実世界のそれとは異なることが多いため、細かいことを言い出すとキリがない。
DMの裁量にもよるが、「悪」という存在が曖昧で定義されていない世界観の場合、この魔法効果の「悪」は術者に対する能動的な悪意と解釈されることが多い。またこの魔法で相手を調べるということは「自分たちはお前たちを邪悪な存在である、もしくは悪意を抱いていると疑っている」と宣言していると同義であるため、うかつに使うと無用なトラブルを起こすことになる。

クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ

クレリック第1レベル呪文、並びにマジックユーザー、エルフ・ウィザード第2レベル呪文。新和版の表記は「ディテクトエビル」、訳語は「悪を見破る」。ルールサイクロペディア版では「邪悪感知」と訳されている。
効果があるのは、邪悪な魔法にかかっているものや、術者を傷つけようと考えている生物のみ。罠や毒は危険なだけで善悪は無いため、この呪文では感知できない。
クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズではアライメントの区分のため、「邪悪」が何を指すのかが曖昧。そのため、この呪文で感知できるものの範囲はDM次第で変わることがある点に注意。どちらかというと「敵意を抱く相手を見分ける」ための呪文になりがち。


マジックユーザー呪文版の方は、クレリック呪文版に比べて持続時間、効果範囲ともに半分以下で呪文レベルも高い。ちょっと存在意義が問われる事態。

アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ

ウィザード呪文版とプリースト呪文版がある。効果はほぼ同じだが、呪文レベルをはじめとする仕様が異なっている。

ウィザード呪文

ウィザード2レベル呪文。訳語は「邪悪探知」。
ディビネーションに属する。コンポーネントはV、S。
逆呪文は「ディテクト・グッド」。
術者の視界内にある邪悪な波動やオーラを探知する呪文。
キャラクターの特定のアライメントを探知できることはあまりできない。探知できるのは邪悪さが強い者、特に9レベル以上のキャラクターがアライメントに則った行動をする場合などに限られる。場合によっては、邪悪さの度合が分かることもある。
邪悪なアライメントを有するアンデッドはその存在の邪悪さや負の生命力により、わずかな例外を除けばこの呪文の探知に反応する。普通の生物や罠はアライメントには関係ないことが多い。
効果範囲は幅10フィート距離60ヤード(180フィート)だが、精神集中をしなければ探知できず、効果時間も長いわけではないため使いどころは注意する必要がある。

プリースト呪文

プリースト1レベル呪文。訳語は「邪悪探知」。
ディビネーションに属する。コンポーネントはV、S、M。
スフィアーは「ディビネーション」。逆呪文は「ディテクト・グッド」。
クリーチャーや物体、場所などの発散される邪悪な気配を探知できるようになる呪文。
効果は術者のみだが、探知できる範囲は術者から幅10フィート距離120ヤードまで。また術者レベルごとに一定の確率で、ある程度の邪悪さの度合が分かる。ただしキャラクターの邪悪さの判別は難しい。ある程度のレベルやアライメントに対する厳格さがなければ「邪悪」と判別されづらい。
持続時間は1ターンを基本として術者レベルに比例してラウンド単位で延長されていく。
触媒は「ホーリーシンボル」。

関連項目

ディテクト・グッド】【プロテクション・フロム・イービル