【久美沙織】

Last-modified: 2020-08-05 (水) 15:33:19

概要

【ドラゴンクエスト 精霊ルビス伝説】、および【小説ドラゴンクエスト】シリーズの【天空シリーズ】(DQ4~6)のノベライズを担当した女流作家。
久美は「ひさみ」ではなく「くみ」なので覚えておこう。
 
1979年、上智大学在学中に作家デビューを果たし、90年頃までは往年の少女向け恋愛小説の王道『コバルト文庫』、以後もファンタジー・SF等、いわゆるラノベの世界で活躍し続けている。
ゲーム小説は『MOTHER』が初で、以後ドラクエほか数作品を手がけた。
 
DQ5の【小説ネーム】「リュカ」が「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」で使用されるにあたり、事前の確認等もなく無断で使用され、名誉を棄損されたとして、同作制作委員会を提訴している。

小説

自著の挿し絵を担当したイラストレーター・めるへんめーかーを介してFC版【ロトシリーズ】3部作をプレイし、その上で外伝的作品【ドラゴンクエスト 精霊ルビス伝説】を執筆。
更に【小説ドラゴンクエスト】シリーズにて、【天空シリーズ】(DQ4~6)のノベライズを担当。
その華やかな文章で、ドラマ性の強い天空編のキャラの心情を細やかに描いている。
 
DQ小説の前任者である【高屋敷英夫】とは違い、元々ゲームに詳しく、「MOTHER」シリーズなどDQ以外のゲームの小説版も執筆している。
 
【ライアン】【マーニャ】がとても格好よく描かれている、【スミス】といった、ゲーム中では語られないキャラについて印象深く描写するなど、好評な点も多い。
しかし、その一方で、

  • 【アリーナ】のボクっ娘&耽美化(お転婆というより男装の麗人)。
  • いきなり【アンディ】【フローラ】にプロポーズしてくっついた上、「自分たちは姉弟のような関係」と主張するリュカ(主人公)と【ビアンカ】をルドマンが強引にくっつけるという、シリーズ屈指の有名シーンである花嫁選択のシーンをスルーした超展開。
  • DQ6での原作とは異なるカップリング主張。
  • 【テリー】【デュラン】のシーンが若干BL臭い。

などといった偏った描写も多く、「個人的な趣味嗜好を押し出しすぎ」と言った批判も少なくない。
 
漫画などと比べれば若干対象年齢が高めの小説とはいえ、当然ドラゴンクエスト好きの少年少女が読むこともある。
だが子供が読むには若干アダルトすぎる表現もあり、本家でもあぶないみずぎやぱふぱふ等お色気表現はあるが、こちらは明確な行為として描かれている。
 
元々小説版はどれもオリジナル設定がてんこもりで、リメイク版とは設定やシナリオが食い違うことが多い(高屋敷英夫や、漫画版のDQ67もそうだった)。
まあ天空編のリメイクは十年越しになったりしているので、仕方のない部分はあるにせよ)、彼女の作品はそれが殊更に顕著で、高屋敷英夫とは別の意味で好き嫌いが分かれる作家だといえよう。
 
特にDQVにおける【スライムナイト】のナイト部分は下のスライムから直接生えているため分離しない、という設定は支持も多い。
ただし、後の本編シリーズ作品等で分離して歩くスライムナイトが目撃されているため、唯一の公式設定ではないことに注意したい(初期のモンスターズシリーズやPS2版DQ5の公式ガイドブックでは小説版を意識したのか「直接生えている」設定が公式のものとして扱われている)。
 
その一方で、DQVの主人公は未だにファンの間で「アベル」は定着せず、もっぱら「V主人公」「V」などと言われる反面、その中で一番語呂がよく普通の名前として食い込む「リュカ」はそれなりに定着しているようで、天空三部作では唯一、CDシアター版でも同じ名前が使用されている。

小説以外の活躍

DQ4のCDシアターで【ガーデンブルグ女王】役として出演している。
当初はアリーナ役を希望していたがここに落ち着いたらしい。
当のガーデンブルグ女王も、小説版ではかなりぶっ飛んだオリジナル設定を与えられていたりするのだが、この演技自体はなかなか雰囲気が出ていて良い感じであった。