【天空シリーズ】

Last-modified: 2019-09-06 (金) 08:40:13

作品としての天空シリーズ

の3作品の総称。『天空3部作』ともいう。
【天空城】の存在を軸として世界観が統一されている物語であるため、そう呼ばれる。

呼称について

DQ4制作当初はまだ三部作として計画的されてはいなかったようであるが、1990年のDQ5制作発表後のインタビュー記事の中では

『Ⅰ』、『Ⅱ』、『Ⅲ』はロトシリーズで完結。で、『Ⅳ』、『Ⅴ』、『Ⅵ』は天空シリーズになるって噂があるんですが、どうなんです?
堀井 ノーコメント。それに『Ⅴ』がまだできてないのに『Ⅵ』のことなんてわからないよ。

とあり(『ファミコン通信』1990年26号)、天空の物語がまだDQ4だけだったこの時点から既に、一部のファンによって「天空シリーズ」という言葉が使われていたようである。
そしてDQ6の画面写真が発表された1994年には、エニックス側が同作を公式に「天空シリーズの続編」と呼んでおり(『ファミコン通信』1994年9月2日号)、晴れて「天空シリーズ」は正式な名称となった。
 
海外ではZenithian trilogy(【ゼニス】三部作)と呼ばれ、天空人を「ゼニシアン」、天空の剣を「ゼニシアンソード」など『天空』は全てゼニス関連に訳している。

特徴

ロトシリーズと比べてストーリーに重点が置かれるようになり、その影響かゲーム進行の自由度はロト編よりも低めになっている。
また各作品とも最初から魔王討伐の使命を受けて旅立っていたロト編に対し、天空編では最後にラスボスと戦うことこそ一緒であるものの、作品や章ごとに旅の目的はさまざまである。
DQ4では力試し・金儲け・敵討ちなどキャラごとに違い、DQ5の最初は旅の目的すらわからずに父に付いていくというもの、DQ6は村長から頼まれたお使いから物語が始まる。
異類婚姻譚をテーマにしたイベントも他シリーズに比べて多い。
 
また、DQ4とDQ5、それとDQ6の序盤においては、DQ2同様に個々の仲間キャラクターの役割が決められているが、明確なキャラクター性が重視されていなかったDQ2よりもキャラクターの個性と掘り下げが重視されている。
各々の特性や肩書は基本的に固定で明確なプロフィール設定を持ち、ストーリーにも深く関わる。キャラ設定上の肩書と能力面における分類が一致しないキャラも多い(王女であるアリーナが武闘家型、踊り子であるマーニャが魔法使い型、占い師のミネアが僧侶型など)。
また、仲間キャラが従来よりも多く台詞を喋るようになり、無口な主人公に代わり脇を固めるキャラたちの会話でストーリーが牽引されていく。
 
他のシリーズよりも仲間キャラの数が比較的多いという特徴もあり、天空シリーズ3部作全てに【馬車】によるスタンバイシステムが採用されている。
【山奥の村】【サンタローズ】【ライフコッド】と、「主人公と馴染み深い村が敵に襲われる」というシーンが全作共通で存在している(ただし襲われた状況やその後の結末についてはそれぞれで結構違う)。
またラストダンジョンとラスボスがそれぞれ【闇の世界】【魔界】【はざまの世界】という人間の世界とは別の世界に存在し、ストーリー最終盤にその世界へ移動するという点も共通している。

作品間の関連

DQ4は、前作までの【ロトシリーズ】とは関連のない別の世界での物語となり、終盤には【マスタードラゴン】の治める天空城、およびそれに通じる【天空への塔】が登場。
また勇者専用の武具として「てんくうの◯◯」(後述)が存在する。
 
DQ5は、前作から数百年後の話であることがパッケージ裏に書かれているものの、世界の地形は大きく変わっている。
しかし天空城と天空への塔だけは健在であり、前作で飛び降りる展開があった天空城の雲の穴の存在も確認でき、マスタードラゴンや天空の武具など共通する事象も登場している。
また、前作の勇者や【導かれし者たち】の子孫だとされる人間や、裏ボスとして前作の中ボスだった【エスターク】も登場する。
これらにより、世界観が同じであることがわかる。
 
DQ6が問題で、【夢の世界】にある【ゼニスの城】の構造が天空城とほぼ同じであり、エンディングでは夢の世界消失後にその城だけが残って空中を浮遊する描写がある。
また、攻略本などでは【ラミアスのつるぎ】などの伝説の武具がのちの天空装備に酷似したデザインで描かれた。
しかし、DQ3のときのように文章で繋がりがはっきりと示されるわけではなく、DQ4・DQ5との関連を匂わせる要素もそれら以外には無く、後はすべてプレイヤーの想像に任せられる形になっていた。
なぜか出演している【精霊ルビス】など、ロトシリーズとの関連を匂わせるような要素もあることから、「ただのセルフパロディなのでは?」という意見も見られた。
【デスコッド】にはDQ4やDQ5を思わせるキャラが登場するが、色々とはっちゃけたものが出てくる裏ダンジョンであることや、そもそも違う時代の人間がいる理由がないことなどから、これについてはただのファンサービスでノーカンとみる人も多かった。
一方、SFC版時代の頃から取扱説明書にDQ6のみ「はるか古の頃、平和な人々の暮らしに影を落とす魔王ムドーの存在がありました。」と明確に過去扱いであるため、「ロトシリーズもDQ3が一番過去だったし、同一世界なら時系列はDQ6が最初だろう」という説もあった。
 
前述のように、DQ6が天空シリーズの第3弾であることは開発中の時点から示されており、発売直前には【堀井雄二】も天空城の登場を示唆する発言をしていた(『ファミコン通信』1995年12月22日号)ほか、エニックスの公式サイトにも記されていたのだが、いつしかファンには忘れ去られていたようだ。
またDQ6の【デバッグルーム】のフラグ管理部屋では、ゼニスの城の復活フラグが「天空城 復活した」という項目名になっている。
このあたりはDSでのリメイク版で少し補完され、デスコッドでは「近い未来または遠い未来の姿を見せる」と、DQ4やDQ5のキャラクターが登場。
これにより「同じ世界の違う時代」であると作中でも明言され、同時に時系列はDQ6→DQ4→DQ5となっていることがわかった。
他にも開発スタッフが「DQ6は天空シリーズの一部です」と改めて発言したこともあわせて、長年の疑問に決着がついたことを広く知らしめる形となった。
ただ、逆にいうとこれだけで、ストーリー上でDQ4やDQ5に繋がる何かが新たに追加されたわけでもなく、相変わらずルビスも出演しているし、プレイヤーが見ることのできる繋がりはあまりない。
後に【ドラゴンクエスト25thアニバーサリー 冒険の歴史書】には、ゼニスの城がのちの天空城であると明記された。
 
全体的に天空シリーズはロトシリーズと比較すると、作品間で世界の地形がまるっきり変わっていたり、オープニングテーマと間奏曲以外に共通するBGMがなかったりで、繋がりを実感できる要素は少ない。
一応DQ6→DQ4間では【エスターク】率いる魔族と【マスタードラゴン】率いる天空人の戦争、DQ4→DQ5間では【ブオーン】の襲撃で説明できなくもないが、天空シリーズの世界は激しい地殻変動が数百年単位で起こっているのだろうか?
 
これについて堀井雄二は『ファミコン通信』1994年10月21日号のDQ6開発中のインタビュー記事で次のように語っている。

ーー『Ⅳ』、『Ⅴ』、『Ⅵ』と天空シリーズですよね。『Ⅳ』から『Ⅴ』へは、シリーズはつながっていたけれど、内容的なつながりはなかったですよね。『Ⅵ』のつながりも同じような感じなんですか。

堀井 まぁ、そこそこですね。あんまりつなげちゃうと、フィールドマップから同じにしなくちゃならないので、けっこうつらい部分がある(笑)。ある程度世界を変えないと、新しいゲームってのはおもしろくないですよね。完璧に続編とかにしちゃうとね。だから、『Ⅵ』は天空シリーズといいつつも、そのへんでは希薄かなと。

つまり、各作品でマップがまったく違うのは、ゲームの面白さを出す、つまり販売の戦略上の理由があってのことだったのだ。
事実、外伝扱いで天空シリーズにこそ含まれないが、最終作で『「IV」の後日談』と明言されたトルネコシリーズにおいても、DQ4から数年しか経っていないのに世界の形は大きく異なっている。

DQ5の取扱説明書

SFC版DQ5の【取扱説明書】には次のような記載がある。

はるか昔、
邪悪なる意志により復活をとげた大魔王は、自らを究極の生物に進化させようとしていた。
しかし、根絶やしにしたはずの勇者の子孫は生きていた。そして、数人の勇士と共に大魔王の意志を打ち砕き、世界に平和をもたらしたのだった。
――それから数百年。
この広大な土地を旅する父と子の姿があった。
父はなぜ苦悩の旅を続けるのか?
天空の血を引いたはずの勇者の行方は?
あなたの冒険が今、始まろうとしている…

(『ドラゴンクエストⅤの物語』より)
また、PS2版DQ5のパッケージ裏などにも同様のことが書いてある。
 
DQ4での【導かれし者たち】の活躍について書いたものだと思われるが、「根絶やしにしたはずの勇者の子孫」とは?
「滅ぼした勇者」とかなら5章冒頭の山奥の村襲撃の話で済むのだが、どうもひっかかる表現である。
【主人公(DQ4)】は、「人間(ただの木こりであってオルテガのような勇者ではない)と天空人(こっちも勇者というような説明もない)のハーフ」という設定であって、劇中でエスタークを倒す存在という予言がされてはいるが、勇者・英雄といわれたリバスト達などの子孫という描写もない。
 
単なるスタッフの書き間違えの可能性もあるが、これがのちに製作されるDQ6への伏線だと解釈することも可能なため、ファンの間で様々な議論を呼ぶこととなった。
時系列がDQ6→DQ4→DQ5であることを基にすると、実は彼は【主人公(DQ6)】の子孫であったと考えればある程度つじつまがあう。
つまり、「根絶やしにしたはずの(DQ6の)勇者(となった主人公)の子孫(であるDQ4の勇者)」というわけだ。
伝説の記述とは時系列が前後するが、デスタムーアがダーマを滅ぼして、人々が勇者の力を得る道を閉ざしたことを「根絶やしにした」とも解釈できる。
しかし、上述の通り、DQ4における勇者は、あくまでも「天空人と人間のハーフ」であり、「伝説の勇者の子孫」というような表現は、ゲーム中や関連書籍においても全く言及されていないため、あくまでも想像の域を超えない。加えて、DQ6は主人公を勇者にしなくてもクリアは可能である。
 
結局のところ、解釈はプレイヤーに委ねられている。

発売

ロトシリーズはオリジナル版が1988年にファミコンで、リメイク版が1996年にスーパーファミコン、2000年にゲームボーイカラー(翌年発売のゲームボーイアドバンスでも可)でそれぞれ三作すべてが遊べるようになったのに対し、天空シリーズはDQシリーズ24年目の2010年に至るまで、同一環境で3作品全てが遊べることはなかった。
オリジナル版はDQ4がFC、DQ5とDQ6はSFCという互換性の無い別ハードで発売され、リメイク版はPlayStation2があればDQ4とDQ5の双方をプレイ可能となったもののDQ6は据置機でのリメイクが発売されなかった。
2007年にはニンテンドーDSにて天空シリーズ全3作品が発売されることが発表され、同年にDQ4、2008年にDQ5、そして2010年にDQ6が発売され、ようやく3作が同一ハードに揃った。
これらはグラフィックやシステムがほぼ同じものに統一されているが、DQ6の場合グラフィックはともかくインターフェースまでDQ4・DQ5のものと統一してしまった為に呪文と(元々膨大な数だった)特技の欄が統合され、使いたい呪文や特技がSFC版に比べて探しにくくなってしまっている。
その後、2014年~2015年にはDS版が順次スマホ向けに移植された。
なおDSとの互換性があるニンテンドー3DSでは天空シリーズのみならず、2017年からはDQ11までの全ナンバリング作品を遊べるようになった。
 
ロトシリーズの頃は「RPGの王者と言えばDQ」であり、特にRPGブームが本格化したDQ2以降の時代はFCブームの火付け役だった任天堂のマリオシリーズをも凌ぐ圧倒的人気を誇り「DQのゲームの王者」と言っても過言ではない程だったが、天空シリーズに移行した1990年代はライバルが多様化。
特に同じRPGではビジュアル要素に長けたファイナルファンタジーシリーズ(以下FF)が大成し、DQ不在の1989年度にFF2が『ファミリーコンピュータMagazine』のファミマガゲーム大賞と、『ファミコン通信』のベストヒットゲーム大賞を制覇。
DQ4の頃にはその直後に発売されたFF3がDQと人気を二分するほどになり、1990年度のベストヒットゲーム大賞では僅差でDQ4が制するも、ファミマガゲーム大賞はFF3に大差で敗北。
DQ5・DQ6ではゲームとしてのユーザー評価ではFF5・FF6と長年決着がつかなかった事が大きく、ロトシリーズのような独壇場の人気は得られなかった。ソフトの売上こそFF6まではDQ最新作を下回っていたもののFF7はついにDQ最新作であったDQ6を超えてしまい、DQは完全に「不動の王者」から陥落した(本頁は天空シリーズが主題なのでこれ以降については触れない)。

天空シリーズ誕生までの経緯

【堀井雄二】はもともとDQ3で『ドラゴンクエスト』というシリーズを終了させるつもりだったようで、

一番困ったのは「Ⅲ」の次。あれだけのヒットで、やりたいこともやり尽くし、ストーリーも3部作としてまとめてしまったので、4作目の依頼が来たときは困りました。

と語っている(ITmediaニュース 2015年4月10日付記事より)。
 
また、DQ3が発売される頃のインタビュー記事では次のように語っている(『ファミコン通信』1987年25号より、原文ママ)。

みなさんの希望があまりに多いようなら、つくってみてもいいかなって思っています。
『ドラゴンクエスト』シリーズは、ストーリー的には『Ⅲ』で美しく完結するわけですが、『ドラゴンクエスト』の世界は、ずっと存在しているかもしれません。
たとえば『Ⅳ』は、『Ⅰ』と『Ⅱ』の間の話で、竜王を倒した勇者がローラ姫とともにローレシアを建国するためのラブロマンスRPGとか、あるいは、『Ⅱ』の外伝として、「サマルトリア王女の冒険」(お兄ちゃん、私をつれていってよ、と言ってた、あの妹がくりひろげるコミカルRPG)とか、
さらに、不幸の星の下に生まれ、やることなすことすべて裏切られ、そのためにいつしか世の中をうらむようになった少年のアンチロマンRPG『大神官ハーゴンの悲しみ』とか、はたまた、ドムドーラの武器屋の息子と生まれ、平穏に暮らしていたが、あるとき町が魔物に襲われ、命からがらメルキドに逃げのび再びその地で商売が成功する「武器屋ゆきのふ一代記」とか……。
いろんなストーリーが考えられるでしょう。
しかし、それもこれもすべては『Ⅲ』が完成してからの話です。

このほかにDQ3の次はDQ1のリメイクを出すという考えもあったのだが、悩みぬいた末、DQ4は「新しい展開の方がいいものができる」と考えた結果、全く別の世界観となり、後にDQ6まで天空シリーズとして続いていくこととなった。(参考: 前掲誌1989年4号)
なお上記の堀井雄二の構想は実現してはいないが、「武器屋ゆきのふ一代記」のアイデアはDQ4の【第三章 武器屋トルネコ】と共通点がある。また「サマルトリア王女の冒険」は【第二章 おてんば姫の冒険】に近いイメージにも思え、「大神官ハーゴンの悲しみ」の構想も【ピサロ】の設定に近いものがある。

武器・防具としての天空シリーズ

DQ4とDQ5に登場する、【てんくうのつるぎ】【てんくうのよろい】【てんくうのたて】【てんくうのかぶと】のこと。
天空の剣は戦闘中道具として使うと【いてつくはどう】と同様の効果があるのは有名。
なおロト装備と違い、材質・由来などは不明。実戦向けの機能性を追求したようなデザインである無骨なロト装備とは異なり、儀礼用にしか見えないような「白銀の配色&過剰気味の装飾っぷり」で実に好対照。
また、これにまつわる逸話が少なくゲーム中でもほとんど語られない事もあり、いまだに謎が多い装備でもある。
【久美沙織】の小説版DQ4では、「クリスタル・メタル」という材質でできているという記述があったが、あくまで小説だけのオリジナル設定。また、同作者によるDQ5、DQ6には一切登場しない単語である。
 
【天空の勇者】しか装備できないとされており(ヒーローズシリーズの主人公たちも装備できるが、これはあくまでファンサービス的なものだろう)、その伝説の勇者は【天空人】の血が混じることによってのみ誕生する。
これに該当するのは天空人と地上の人間の直接のハーフである【主人公(DQ4)】と、その末裔である【男の子】のみ。
DQ5には伝説の勇者たる男の子と同じ血を持つ人間は他にもいるが、天空の武具を装備できるか以前に、伝説の勇者と呼ばれるのは男の子だけなので、何か他の素質も同時に持って生まれないといけないのだろう。
 
ただ例外があり、DQ4ではてんくうのよろいを【リバスト】【知られざる伝説】によれば地上人)が装備し、
てんくうのたても【バトランド】の開祖のバトレアがこれでバトランドを魔物から守り抜いたという言い伝えがある。
バトレアの方は「天空の盾の道具使用マホカンタ機能を駆使した」の意味とも思えるが、リバストは擁護不能。
「この頃はストーリー要素としての天空人や伝説の勇者の設定が固まっていなかった。」というわけでもないらしく、リメイク版DQ4ではバトレアの話を付け加えたほか、わざわざリバストの幽霊の外見をFC版の骸骨から人間に変更しておいて、なぜか天空人以外のグラフィックにしてたりする。
DQ4勇者(天空人的な外見ではない)のケースを考えると、彼もまたそういう出自を持つ人物であったのかも知れないが明言はされていない。
 
勇者でない人物が天空の武具を装備しようとするととてつもなく重くなるらしいが、逆に言えばそれだけで、身につけること自体はできる(DQ5にて男の子が生まれる前の時期に【テルパドール】に来て兜を見せてもらうと、主人公が装備しようとする)。
物凄いマッチョならば1つくらいは無理やり装備できるのかもしれない。
また「装備」ができないだけで使用はできるので、天空の盾のマホカンタや天空の剣の凍てつく波動は、様々な人がそのご利益をあずかれる。なんとも複雑な気分にはなるが。
余談だが漫画「幻の大地」ではハッサンがセバスのかぶとを無理やり装備しようとするが首を痛めてしまったり、テリーがラミアスのつるぎを装備しようとすると鉛のように重くなり装備できなかったりという描写がある。
 
DQ4では天空への塔・天空城の入場パスであり、4つ全てを勇者が装備(リメイク版では所持)していなければ中に入れない。
一旦中に入れば変更できるが、少なくとも入り口は装備を固めた勇者がいないと自動的に追い出されてしまう。
塔内部は例によってモンスターだらけだし、勇者の仲間が誰であろうと無問題なあたり、わりといい加減なセキュリティである。
 
対してDQ5では天空城が沈み、天空への塔も崩壊していることから入場審査がなく天空シリーズは不要。
それだけにとどまらず、DQ5全体を通じて天空シリーズどころか勇者である男の子すら必須ではないことから、シリーズ回収も任意。
特に鎧は入手に関するイベント自体がなく、ただ置かれているものを取るだけであるため、自然とスルーされてしまうこともある。
リメイク版では天空の剣回収が進行フラグに組み込まれているため、剣の回収は必須になった。
ちなみに、DQ4もDQ5もラスボスが開幕【マホカンタ】状態になるため、てんくうのつるぎは有効な対抗手段となる。
 
DQ6には後の天空の武具になったと思われる【ラミアスのつるぎ】【オルゴーのよろい】【スフィーダのたて】【セバスのかぶと】が登場する。
これらを装備できる【主人公(DQ6)】は勇者になりやすい素質をもっているなど、いくらか特別な存在であるという描写はあるものの、伝説の勇者という設定は特になく、なぜ主人公しか装備できないのか、その理由は後の伝説の勇者と天空の武具の関係と同じものなのか、未だに明らかにされていない。
そもそもこれら4つの武具が本当に天空装備と同じなのか、あるいはレプリカなのかも不明(時系列的にはむしろ天空装備側がレプリカな可能性もある)。
兜については【レイドック王】【ムドー】討伐の折に手に入れたものなので分からなくもないが、他の武具に関しては主人公は全く関係を持っていない。
 
ただ、DQ6でのエンディングにおける【ゼニスの城】の描写からするに、後の時代でいうところの「天空人」とは夢の世界の住人のことではないかとする説がある。
後の時代では天空人は天空城に住んでいる人しか指さないが、それはデスタムーアによる夢の世界の実体化がなくなった後では、現実世界からはゼニスの城(後の天空城)しか認識できないというだけだという解釈である。
そうであるなら、DQ6の人間メンバーの内で夢の世界に意識を飛ばされた上で、それぞれが別々の人格を持って独立した後に融合したのは主人公だけなので、後の「天空人と人間のハーフ」という設定に通じるものがある。
 
4つ全てを揃えていないと【ヘルクラウド】と戦うことができないため、DQ4同様に回収は必須である。
また、SFC版はヘルクラウド内部でのボス連戦で敗北すると、一時的にこれらを没収されるという展開もある。

余談

リメイク版DQ7には、プチヒーローが天空の武具に身を包んだ【メガヒーロー】というモンスターが登場している(鎧のみいつもの葉っぱ服で、剣・盾・兜の3点装備)。
 
もちろんこのモンスターや装備している天空の武具がストーリーに関わっているということもなく、登場するのは配信でのみ手に入る石版の【トクベツなモンスター】なので、一種のジョークと見るのが妥当だろう。