【世界観】/九大州の文字

Last-modified: 2022-09-19 (月) 22:44:47

分類:世界観・社会
発案者:tocoma110
Tag: 世界観 社会 文字 言語 発案:tocoma110


概要

この世界には多数の言語が存在する。
それらは人種国家地方で異なり、そのすべてを網羅出来る者は限りなく少ない。
その数は民種レベルにまで落とし込むと、数千を超えるとされる。
しかし、文字という発明に関しては、ある程度限定されてしまうところがある。
細かに分ければ数多の文字が存在するも、主流となっている言語は下記のとおりである。

 

主流文字

主だって使用されているのは以下の文字たち。

ルーファ文字

ルティアン語を筆頭に、同盟共通語商業連盟語などにも用いられる、大陸で最も普及している文字の一つ。
俄州応州畏州に広く伝わっており、使用されている地域は非常に広い。*1
元来は俄州でルティアン語と共に広がった表音文字で、子音文字と母音文字で構成される。
また、基本形とされる文字はある程度一定だが、そこに地方別の派生追加文字が複数存在し、個別言語の表音に合わせて追加されている。そのため、表記や当てられる発音が地方によって微妙に異なることも。

華字

華丹語を中心に使用され、同盟共通語・商業連盟語にも取り入れられている文字。
その名の通り華丹帝国発祥であり、華州は当然のこと、楪州燦州爬州、果ては栄州にまで広がり、各地の伝統的文字・言語に取り入れられる形で現存する、特殊な文化混入を起こしている。
文字一つ一つが音共に意味を持ち合わせる表語文字。
非情に簡素なものから複雑怪奇な「一字」が多数存在し、表現するものが増えるごとに文字数が増えていく。そのため、後年創造された文字も非常に多い。また、個人が作ったものが流行することで正式に取り入れられることなどもある、という典型の文字にはあまり見られない特徴。

まるかな/カドカナ

栄州にて華字を下敷きに造られた音節文字。
崩し文字の一種であり、華字を音の当て字に使っていたことに由来する。
栄州では独自文字が発明される前に華字が輸入され、記録に利用されてきた。その中では音への当て字として用いられることも多く、都市付きを経る中で「一定の文字が特定の音を示す文字」として利用されるようになっていった流れがある。その末に、やがて「音だけを現わす文字」としてこれらが発明された。


正式な表記文字として制定されたのが「カドカナ」であった。
こちらは公文書用の文字として明確に作られたもので、その政策記録が残っている稀有な文字である。長らく公文書における栄州語の華字外表記部分や音節に用いられた。
角ばった硬質なデザインが特徴で、そうした印象からやがて外来語を示す際にも用いられるようになる。大陸歴1800年代には外来語を示すことへの用途の方が増えていき、公文書内でもまるかなにその地位を取られることとなる。

  • その発生経緯から、どちらかというと男性的な文字として扱われることが多い。

カドカナの後に、一部貴族間で発明され、それがやがて成形されたのが「まるかな」である。
まるかなはカドカナと同じ華字を祖に持ちながら、全く異なる丸みを帯びた形状を持つ点が特徴である。これは筆記体として作られた崩し文字であることに由来する。
明確な制度として制定されたものではないため、長らく様々な異体が氾濫していたが、時を経るにつれて自然と成形され、カドカナが民間に流布するころには完全に形が定められた。

  • 起源は諸説あるが、一般的に「貴族子女の間の遊びから始まった」とする声が強い。
    そのため、女性的あるいは柔和な印象を持たせたい場合に用いられていた。

アリアナ文字

亜州にて使用される、独特の文字体系。
砂嵐に呑まれても平気なよう、わかりやすくかつ簡素な記号で構成されている。表音文字であり、なおかつ音節文字としての性質も強い。そのため、文字に存在しない発音は疑似的に字を組み合わせて再現されるものとなる。
また、前述の二体系よりもはるかに筆記体での記述が一般的な文字体系で、基本的な文字をそのまま記載するという例は極めて稀。そのため、一般的には連続した形での筆記体書記が基本となる。
 
(※随時追記予定)

 

識字率

大陸における識字率は、大陸歴1500年代中盤には大半の地域で50%を超えている。
場所によっては80%を超得ることさえあり、40%未満という国・地域はかなり少ない。。
これは共通語の存在があること、また第二次魔北大戦という大災害があったこと、大陸秘境開拓時代の到来によって人類社会全体が豊かになっていったことなどが、理由として挙げられる。共通の敵に対抗するため、知識や技術、情報の共有が急務であったがために、文字の普及は爆発的速度で進んでいった。

  • 中でも、秘境開拓者を営む者たちは、程度の差はあれ最低限の読み書きは習得してしまう。これは元々知らずとも、わからなければ仕事が成り立たなくなるゆえである。

現状、最も識字率が高いのは華州
大陸最大の帝国、華丹帝国による地方管理の力は大きく、またこの国の国民全体への教育事業への注力具合から他の地方を圧倒し、1500年代にして既に8割近い識字率を誇る。共通語の普及率となると下がるものも、華丹語に関しては大半の国民がある程度の読解・筆記能力を持つ。

  • とはいえ、書ける文章のレベルにはまだまだ格差がある。

それに続くのが綴州である。
これは精素研究に伴い様々な記録を残し、それを受け継ぐ必要性が極めて高いことに由来し、結果として広く文字の読み書きが推奨されるようになった。そうしたこともあり、公営・私営問わず学習機関は多数存在し、文字の読み書き専門の教室や派遣業者なども存在する。
平均して、国民の7割強が文字の読み書きを可能とする。

  • 似たような環境としては栄州が該当する。この国は地域格差があるものも、かなり高い識字率を誇る。これは外交のある華州からの影響が大きい。

続くのは俄州畏州
大半の国で5~7割近い国民が文字の読み書きをある程度可能としている。
前者は商業連盟?による交易・契約に関わる文化から、後者は聖教会?による教化に伴う聖書配布や教育によるところから、高い識字率に至っている。
ただし、これらの地方はまだ庶民への普及率は地方格差が激しく、華丹と比べると見劣りする。


これ以外の土地は4~6割程度が普通で、2割を下回る国は少ない。

  • なお、一番識字率が低いのは爬州。続いて燦州となる。

 

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*1 ただし、応州では別言語が多数存在し競合しているほか、畏州のそれも厳密には異なる。