【人種】/森弓の民

Last-modified: 2023-10-02 (月) 04:49:32

アルファベット表記:Fean-E'la
読み:フィーン・エラ/しんきゅうのたみ
区分:肌人
発案者:tocoma110
Tag: 人種 肌人 森弓の民 同盟種 応州 爬州 畏州 発案:tocoma110

概要

毛阿に近い特徴を備え、自然界での生活を好む肌人
毛を生やす長い耳と、犬のような尾を持つほっそりとした人種。
高い知能に基づく高度な精素制御技術と植物に関連した知識を持ち、厳しい掟の元運営される高度な社会・文明を持つ。その一方で一般的な工業文化・社会を『煙まみれの石』と呼んで好まず、森の中で独特の文化に基づいた生活を行なう。


勇敢で誇り高く排他的。
自然への敬意を持たない種に対し非常に冷淡で、そうした種を見下す傾向にある。また、そのような気質が示す通りに気難しいことでも知られる。

 

分布

ほとんどは応州に棲むが、爬州畏州西部、そのほか俄州北部などにも大規模な集落が存在する。
集落の大半は森林・密林部に集中しており、他の種族の開拓した人里近くに作られることは稀。

 

形態

概ねは開拓の民に近しいものであるが、毛に覆われた耳と尻尾を持つ点が特徴。

  • これらは類似した性質を持つ彷徨いの民とは異なり、多くの点でイヌ科に近しい特徴を備えている。
    尻尾や耳はある程度動かすことが可能で、それによる感情表現・意思表明は、彼らのコミュニケーションとして一般的なものである。

また、雌雄で肌や体毛の色が異なる。
一般的に女性は色白で青・紺・黒の毛髪体毛を備える。
男性は褐色というより黒・灰色に近い肌を持ち、白・銀・灰色など極めて色素の薄い体毛を備える傾向にある。


体格はある程度個体差はあれ、平均して身長1.7m前後でやや細身。
細身で軽量なのは、森の中での縦横無尽な生活を求められることから、と考えられている。

 

生態

多くの肌人と比べて野性的な生活を営む故か、頑丈な肉体を持つ。
筋力では肌人平均からそれほど大きくかけ離れはしないものも、瞬発力・脚力・バランス感覚という点では抜きんでたものがある。これらは木から木へと飛び移るような行動を行なうことが多いことから養われたものと考えられ、森という領分が彼らにとって非常に親密なものであることを意味する。

  • それに伴い聴覚・嗅覚・視覚も秀でている。
    中でも聴覚は幅広い音域や100m先のかすかな物音にも気づけるほどであり、肌人のものとしては群を抜いて高い。しかし、それが仇となる事態もある。

本来は夜行性寄りなのだが、昨今は昼行性への適性も備えるようになった。
集落でも昼と夜で守りを立てなくてはならないためか、サイクルを作り持ち回りでそれらを切り替えている様子。

  • これらの比率は下記の氏族の役割で大きく違い、ほとんど昼行性の集落もあれば、夜行性に特化した集落もある。

発情期がある程度定まっているタイプの肌人であり、一般的に春先に迎える傾向にある。
大半は集落に籠ることの多い冬場で出産を迎える。

 

文化

樹木と祖先霊に対する強い信仰を持つ種族でもあり、それらに伴うタブーが数多く存在する。
一般的に特定の植物・動物の殺生を禁じており、その禁を破った者には重大な罰が与えられる。これらの対象は氏族ごとに異なるものとなるため、同族間での食事や行動は非常にデリケートな問題となりやすい。

  • これらは総じて『森の掟?』と呼ばれており、それを犯すものは同族・他種族問わず、厳格な処罰が待っている。

また、氏族別に森の中での役割が異なり、各々がその役割に順じて生活することが一般的。

  • こうした文化性は月吼えの民に近しいものがあるが、彼らよりもより広大な範囲で複数の氏族が寄り集まり、一つの国家に近い大型の共同体を形成する。
    その意味で、毛阿寄りであっても肌人らしい性質を備えている。

一般的に政治は女性の仕事と見なされる傾向にある。
母系社会でもあり、「家を取り仕切るのは女の務め」という認識が強く、男性はその補佐的役割にとどまることが多い。とはいえあくまで傾向であり、男性の指導者・家長も存在しないわけではない。
それ以外の仕事は男女の垣根なく執り行われ、管理者なども特に性差が存在しない。

  • 政治が女の領域とされる一方で、軍務などは男の領域とされている。
    兵役そのものは性差関係なく課され、集落の所属者は皆最低限の狩猟技術を学ぶ。だが、こと戦争・防衛に関しては男性が担う面が強く、逆にこの世界に女性が無用に立ち入ることは無粋とするのが一般的。
    ただし、これもあくまで古くからの傾向に過ぎず、大陸暦1500年代ともなれば有能な女性の戦士・指揮官の存在もそこまで珍しいものではない。

精素適性が高く、古くから生活の中に精術を取り入れてきた。
排他的な歴史が長かったほか、他種との交流が薄く文化流入も厭うために歴史の表に伝わるようなことは少なかったが、口伝的な形式ではあるが非常に高度な精素操作技術を持っている。

  • 特に、狩猟・防衛線の中で発展した弓文化と合わさって生まれた特有の武器、波音弓は彼らの象徴的な物品であり、これを狙って悲劇が起きたほどには、広く知られた代物である。

また、波音と連ねる形で音楽的な文化が発展している。
多くの記録は伝統的に歌として語り継がれ、それに伴い様々な楽器・歌唱法が存在する。それらは氏族・地方ごとにも差異があり、非常に表現豊かなことで知られる。


その一方、大半の者は一般的な工業文化をひどく嫌い、『煙まみれの石』と蔑視する。
都市などに対しては特に嫌悪感を隠さず、近寄ることを不浄とまで言い切る傾向が強い。実際、彼らの家屋・道は木々を上手くからみ合わせて作られ、その独特の様式は他の種族とは一線を画している。
こうした樹木は『屋台樹』と呼ばれており、森弓の民以外での管理は非常に難しいものとされる。

  • この屋台樹による家屋形成は非常に独特。
    無数の大樹が絡み合い、枝葉と幹が天井や床、道を複雑に形成する。洞や根元の隙間に枯葉や獣の革、石などを幾重にも敷き詰め整えて部屋を作る。こうした様式は他種にはない独特のものである。
  • そのほかにも『ハガネヤドリギ?』や『蛇蔦?』、『ネバリダケ?』などを駆使して作られる彼らの生活環境は、とても個性的。
    魅入られたあげく同じような建築様式を模索する部外者も存在するほどである。

そうした木々の中での暮らしを好む彼らだが、大陸秘境開拓時代以降は森の外に興味を持つ若者も現れ始めている。
彼ら「外れ者」の多くは一時的なものだが、中には完全に根付くこともある。同時代からは都市部暮らしや、秘境開拓者を営むような個体も少数ながら定着するようになる。

  • そうした歴史の始まりには、風耳の民の存在も絡むという。

名前について

里の名前・個人名』という形を正式なものとする。
こうした固有人種のみで里を作り暮らす種族にしては珍しく、幼名を持たない。
代わりに、同集落間で名乗る際は「里での役割や地位・個人名」で名乗ることが多く、外部のものに名乗る場合は、それらを合わせた『里の名前・役割や地位・人名』となる。

  • 例:
    紅蓮葉のミルザ
    (紅蓮葉の里のミルザさん 程度の意。なお、彼女は役職が成人に決まることなく成人してしまったため、役職を名乗れない)
    森麟樹の柱木守のヨルス
    (森麟樹の里で柱木を守り育て維持する役職についている、ヨルスさん 程度の意)
  • 例外的存在
    サリア・コンコール
    里と完全に縁を失い、都市部生活に適応した場合は、このように『個人名・家名』など外部の形式で名乗るようになる。

 

備考

エルフ系だけどややケモ要素有り。
文化的には原住民寄りで機械的な文明とは違う形での文化・文明を持つ。
ヴィジュアル的にはプリコネのマ○トとか、ルナル・○ーガのエルファが近いかなと。

 

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