【住民】/紅蓮葉のミルザ

Last-modified: 2023-01-13 (金) 06:55:48

アルファベット表記:Milza from Vermillion
読み:ぐれんばのみるざ
人種:森弓の民
性別:女
年齢:24歳(大陸歴1600年時点/1576年生まれ)
属性:中立にして悪
職業・立場:冒険者秘境開拓者 8位階
活動時期:大陸歴1592年~
発案者:tocoma110
Tag: 住民 森弓の民 秘境開拓者 応州 冒険者 発案:tocoma110


「そう、でもそれが私にどう関係するのかしら」
「必ず、必ず殺してやる……!」

概要

故郷を失い、大陸を放浪する優秀な戦闘技能者である、森弓の民
特徴的な赤毛と瞳、そしてその苛烈なまでの戦闘力から「紅蓮の雌狼」の渾名で恐れられる。
一方、その人柄を詳しく知るものは少なく、噂だけが独り歩きしている人物でもある。
また、相棒として一匹の赤いファングを連れているという。

 

詳細

口数は少なく、他人と距離を作りたがる性格。
秘境開拓者としても稀有な単独開拓者の一人であり、特定の組欄に属さず単身あるいは雇われという形で行動することが多い。*1

  • 協調性がないというわけではないが、冷めた言動やそっけない態度が目立つ。
    ただし、こなすべきことはきっちりとこなすプロでもあり、その腕前に関してだけは信頼を置かれている。
    • その一方、種族的文化性からか動物・植物に関することは比較的親身であり、特にイヌ科・ファング類に対しては友好的。
      これは彼女の氏族がそれらを祖霊とするためだが、彼女自身純粋にそれらの動物を好むということもある。

戦闘技能者としての腕前は極めて高く、後述する通り実力だけは達人クラス。
一対一・一対多数のいずれにおいても戦闘特化型の開拓者でいう金級相当の実力を持ち、こと対人戦では化け物じみた戦闘力を発揮する。
退獣戦でも優れた狩人の技術を発揮し、追跡から奇襲、強襲まで自在に行える。現役退獣士と遜色ないとは言い難いが、三等~二等下位程度相応の腕がある。
対して、純正の開拓に関してのスキルは位階相応。多くの場合は戦闘力を見込まれて雇われている。

  • また、彼女は正規の開拓案件以外にも何らかの裏稼業も行なっているという噂があり、一部からは「暗殺者としての活動もあるのではないか」と疑われている。

開拓行為に関しては一切のロマンを求めておらず、また金銭を第一としているわけでもない。
何らかの目的のため、最も都合よく動ける立場として秘境開拓者を営んでいる。

  • 実は、数年前何者かに滅ぼされた『紅蓮葉の里』の唯一の生き残り。
    奪われた故郷と生活、そして氏族の誇りを取り戻すため、仇の影を追い続けている。

森弓の民としては珍しく、都市部の生活に対して嫌悪を示さない。
とはいえ、それは都市部を好んでいる・違和感を覚えないということではなく、単純にどうでもいいと思っているだけ。そのため、理由もなく長期滞在することはなく、大抵は目的を済ませるとすぐに別の地域へ移ってしまう。

  • 個人の好みとしては故郷に近い森林部を好む。

好みを明かすことは稀だが、篝火、ヒグレグサの香、鮎の香草焼きを好む。
また、狩人の嗜みとして星見が出来る。


集落を出てから数年しか外の世界を知らないため、常識にやや疎い面もある。

ベル

彼女が引き連れている、赤い毛並みのファング類。雄。
体格は平均的な者より大柄で、紅蓮のたてがみを備えている点が特徴。
ミルザにとっては相棒・家族であり、彼女が柔らかな表情を向ける数少ない存在。彼自身もミルザに対し強い信頼と親愛を持っており、彼女とは高度なコミュニケーションを可能とする。

  • 二人に上限関係はないらしいが、互いに自分が相手を御さないと、と思っているらしい。

相棒に似てか、クールな性格をしている。
行く先々で奇異の目で見られようがまるで気にせず、傲岸にその場を支配する、ある種天然の王者の気質を持つ。
無用な争いは起こさないが、ミルザの号令があれば即座に獲物を噛み殺す程度には冷徹であり、敵対者には容赦がない。


通常のファング類ではないらしく、比較的高度な精術のほか炎の吐息を操る。
銃弾を数発受けても平然としているほど頑丈で、膂力・瞬発力も極めて高い。

 

外見

身長170㎝程で、森弓の民の成人女性としては平均よりやや大きい。
体格は細身ながらも締まったもので、その身にまとう筋肉は伊達ではない。


渾名の由来となっている癖の強い緋色の髪と、焔色に揺らめく瞳を持った美人。
尻尾も優美。耳はピンと立ち、狼のそれに似る。
ただ、その表情は基本的に冷たく硬く、笑顔を見せるようなことは限りなく少ないという。耳や尻尾の動きも少なく、同種から見ても感情は伝わりにくい。

  • その生活または種族的文化性からか、化粧気は皆無。
    お洒落という概念にもさしたる興味はないのか、服装もいかにも開拓者・冒険者といった趣のものが多い。もっとも、素体がいいため着飾る必要はないのかもしれない。
    • 例外的に赤い外套を好んで纏うようで、幾度か新調している。

 

来歴

元々は応州僻地の森林部に存在した、『紅蓮葉の里』という森弓の民の集落(氏族)出身。
狩猟を中心とした役割を持った家の生まれで、彼女は政治よりも狩猟の方に興味を持つ子供だった。姉がいたこともあり、彼女は政治的分野に携わることなく、気性にあった狩人の道を歩む……はずだった。


だが、15の誕生日を迎えた数ヶ月後、彼女の人生は一変する。
突如として故郷を何者かに襲撃され、森は焼かれ氏族は凌辱・虐殺に逢い、里の秘宝である『紅蓮の牙』を強奪されてしまう。
彼女もその惨禍の中で身を汚され、命を落としかけるが、ベルによって窮地を脱しただ一人生き延びる。
心身に大きな傷を負った彼女は復讐を誓い、出来うる限りの弔いを済ませると、森の外へ飛び出した。


以降、武装盗賊を襲撃し奪った武装・金品を元手に冒険者として活動を開始する。
その過程でアラン峠の関所破り、七頭の蛇の『大鱗』であるゴール盗賊団の壊滅、布教聖騎士サルイィンの暗殺など、正規・非正規・合法・非合法を問わず、多数の実績を積んでいき、闇社会にその噂を広めていく。
応州を中心に各地を巡り、18の頃に受けたある依頼でとある開拓者?と出会い、その勧めで開拓者へと転向する。
開拓者として活動を開始して以降も非合法な活動・存在との接触は絶えないが、それらを上手く隠しながら故郷の仇の情報を集め続けている。

  • その後、ある開拓者との出会いから、彼女の旅は思わぬ規模の出来事とも繋がるようになり、想定外の波乱に見舞われていく。

遅くとも大陸歴1610年には、彼女の復讐の旅は決着を迎える。
以降は、真っ当な開拓者としての活動のみが記録されるようになる。

 

装備・保有する特殊な技術

戦闘技能者としてのスキルは極めて高い。
並みの武芸者では彼女にいいように手玉に取られ、なすすべなく無力化されてしまう。
武具の扱い・肉体の動かし方・洗練された技術は無論のこと、精術についてもある程度の知識・技術があり、それらを駆使しての戦闘技術では金級の戦闘特化型開拓者ですら舌を巻くほど。

  • 獲物は何でも取り合え使えるが、斧・弓・短剣・暗器を得意とする。
    また、無手での戦闘も得意。

種族的特性を踏まえても運動能力はずぬけており、軽やかに、しかし大胆に動く。
膂力こそ剛力ではないが、一般的な肌人成人女性としては鍛え上げられており、林檎程度は握りつぶせる。


精術に関してはプロフェッショナルには及ばないが、生来の感覚で種族平均程度には巧みで、精素にも鋭い。
自身で行使する場合は主に里由来の精華術か、ハチェットアックスを介しての纏術、弓での矢術射術壁術が中心となる。


戦闘にまつわる物事については滅法強いが、反面、開拓技術は並み。
彼女自身、開拓者としての本格的活動はここ2~3年のものであるため、知識等はあっても付け焼刃なことが多く、同位階の者たちと比べ見劣りする。
それでも2~3年の間で8位階まで上り詰めた通り、筋自体は悪くない。
種族的特性や狩人の智慧と経験を上手く利用することで、開拓者としての経験・知識の少なさを補っている。


森弓の民故に、森や獣にまつわることは造詣が深く、呑み込みも早い。野山森林での彼女は、ベテラン開拓者に遜色ない活躍を見せる。
また、氏族伝来の知識ではあるが薬草・毒物についても知見が深い。
そして、披露する機会は限りなく少ないものも、歌の腕前も相当のものである。


【主だった武装】

一覧
  • ハチェットアックス
    主に片手での取り扱いを想定した、開拓者御用達の万能斧。
    彼女はその中でも有機素材を用いた種類のものを混んで利用している。仕込み機能として炎熱系の波音術機構を備えさせ、高熱化した刃での人獣問わず狩る。
    • この他、ごく普通の戦闘用斧も用いる。軍の横流し品と合わせ、二刀流で戦っていた時期もあった。
  • フィンエラ・ボウ
    種族の誇りである、伝統的武装。
    当然、森の生物を素材とした至極一般的なものであるが、祖霊であるファング類の材質と、相棒の体毛を一部に施している点が特徴。
    彼女のそれは狩猟用の意味合いが強い形状・構造をしており、純粋な弓としての機能に重点を置いている。波音術の利用にも用いられるが、それよりも彼女の狩人としての腕前を見る機会の方が多いだろう。
  • 握りナイフ
    格闘用の暗器。
  • 投擲短剣
    骨を加工して作るものを好むが、市販品も用いる。
    牽制から不意打ち、握りしめての格闘戦まで幅広く使う。
  • 汎用革鎧
    なめし皮を加工した軽量簡略鎧。
    自身の強みである運動能力を阻害しない程度の防具として利用している。本当は竜革のものが欲しいが、高額なため主に牛のもので我慢している。
  • 炸裂結晶
    好んで使用する暗器その2。
    術式内包精素結晶を加工した投擲武装。攻撃から逃亡時まで幅広く利用する。好きなタイプは爆裂式のもの。
    爆発というか、炎が好き。
  • 鉤つきロープ
    様々な場面で活用される鉤付きのロープ。幾度か新調している。
  • 赤い外套
    彼女のトレードマークである赤い外套。
    耐刃・耐水性の素材を用いたもので作るため、防具としての性能も高い。
    開拓活動中に壊れることも多いため、都度都度作り変えているが、彼女なりに強いこだわりがあるようで、その色味は常に同じ濃い紅葉色である。

 

関連する人物

【友人・知人】

【依頼関係がある人物たち】

【交戦経験がある】

 

関連するもの

 


相談コメント欄


*1 基本的には単独での雇われ代行業だが、『穴埋め』も嫌がっているわけではない。