【精術】/精合術

Last-modified: 2022-10-30 (日) 04:36:02

アルファベット表記:Magen Arts
読み:しょうごうじゅつ
分類:精素技術
発案者:tocoma110
Tag: 精術 精素技術 精合術 発案:tocoma110


概要

平たく言えば、精素化合による物質変化を主目的とする技術。
精素結晶精素含有物などと素材を合わせることで変質させる類の精術として、古くから波音術と並び活用されている。

  • 平たく言えば精素汚染を制御し活用する技術である。

波音術と異なり、波音を中核に置かないタイプの技術。
精素に干渉する故に当然波音も用いるが、それらは化合する精素を活性化するための補助的なもの。基本的には加工用器具を用い、他素材と混ぜ合わせたり、浸透させるなどの形で行なわれる。
そのため、技術体系としては一般的な薬学などに近いものとされる。

  • 精素の化合は原子レベルでの結合/分離となる。

基本的には科学技術寄りであり、正しい知識と手順がものを言う。
先天的センスが不要という意味ではとっつきやすい技術だが、波音術以上に「精素が物質に与える影響」を熟知する必要がある。それには化合素材自体への理解も含まれるため、求められる知識量はある意味波音術以上。
何を加工するかで専門化しやすいことでも知られる。


広義には「精素による物質編成を主とする技術」は精合術と言えるため、精華術なども精合術に含める場合もある。
だが、一般的には「精素を用いた物質変質加工技術」のみを示す。

 

詳細

加工の基本は「精素の浸透」である。
つまるところ、精素が染み入ることでその物質に起こる変化こそが、精合術の核であり成果となる。
それ故、如何に物質を精素に早く・正確に・適切に浸透させ、目的とする変化を得られるかが重要となってくる。そのため、精素による影響のみならず加工する素材が持つ精素適性・性質を理解する必要がある。
精合術を中心に精術を治める場合、対応した素材にまつわる知識・技術の習得が不可欠となる。


加工物に応じてある程度器具は変化するが、「精素と加工する素材を一つの器具に入れる」という点は共通している。

 

使用器具

精合術には専門の器具が複数存在する。
その中でも、最も基本的なものが以下の「精合炉」「励起響」である。

精合炉

しょうごうろ。Magen Forge。
精合を行なう際に用いられる器具の総称。
「炉」とついているが、実際に火にかけるかどうかは加工物とその加工方法による。この名称は精合加工中、炉内部で起こる精光反応の激しさが、まるで炉心を彷彿とさせたことに由来する。


精合炉は精合による変成を確実なものとするため、精素と加工対象を外界から区切るものである。
加工中、内部では繊細な精素反応が連続して起こり続ける。
その精素反応は極めてデリケートなものであり、わずかな精素バランスが崩れるだけでも全く意図しない結果を生み出すことにつながる。そのため、精合炉を用いる際は必ず適切な精素状態が続くよう、蓋をしたり、特定の循環が続く機構を用いる必要がある。


また、内部は波音を反響させやすい構造ないし材質となっており、下記の励起響からの波音を内部で幾度も繰り返し、精素と素材に影響を与える。

励起響

れいききょう。Magen Fork。
精合術で絶対に用いられる波音杖
分類としては単一演奏式用設置型波音杖に相当する。台座とその中に設置する環型の詠唱器で構成されている。*1
大抵は詠唱器の空洞部に精合炉を設置し、台座の機構を動かし、特定の波音を鳴らし続ける。
それにより、精合炉に同じ波音を周期的に響かせ、内部の精素に常に刺激を与え均一な波音共鳴を起こし、炉内部の物質変化を促していく。

  • 大抵は螺子巻き式の構造のため、長時間やる場合は途中で巻き直しが必要となる。

通常の波音杖と異なり、起こす波音はほぼ一種類。
詠唱器が精素の種類・系統ごとに異なっており、目的に合わせて切り替える必要がある。
また、術士による詠唱型ではないため波音の規模は常に小さく、それ故に反響素材や周期的な波音発生を起こす機構が用いられている。

備考

なお、精合炉・励起響は多様な形態・形式が存在する。
分野ごとにあまりに数が多いゆえに、波音杖と比べて○○式といった区分けがしづらいという点がある。また、一つの分野内でも精合を起こす素材や方式別で多岐にわたるため、「○○用××式△△型精合炉/励起響」といった形で、仔細にカテゴライズされる。

  • 多くは技術・理論の発見者あるいは器具の発明者にちなんだ名前が付けられる。

 

錬金精合

精合術の中でも、特に大掛かりな物質編成を起こす秘技的技法。通称、『錬金術』。
物質が形成される構造に切り込むことで、精素を利用し『黄金』すら作り出せると謳われた技術。現在では「精素を合わせることで本来ありえない物質変化を起こす」ことを目的とした技術へと変化している。
物質変化を担うため、物質解析学や法則解析学とともに研究されている。


精合錬鉄や精合強化、特異薬品制作、特殊資材加工などが主な活用例。
秘境開拓者の装備などはこの技術なしでは成立せず、秘境に挑むこともままならない。日常生活においても有益な品物を作る技術であり、国によっては工業分野などで欠かすことの出来ない技術となっている。


これの特徴は通常加工と異なり材料自体を変質させるのではなく、「物質と物質の融合・再編成」と言った方が正確な現象が起こる。*2
細かな理論は未だ研究途中であるが、古くからの経験則を元に、現在でも活用されている。

 

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相談コメント欄

*1 デカくて中心が空洞台座になったガスコンロみたいなイメージ。
*2 いわゆるゲームのアイテムクリエイトである、「既存装備品+素材アイテムによる新規アイテム作成」、の類。ダークソウルのソウル錬成など。