主な勝利条件: 外交勝利
古代から続く由緒ある種族であり,ドラッケンの識者は何にも増して伝承と歴史,叡智を重んじる.少数ながら比類なき力を持つ彼らは,戦争よりは交流と情報交換,そして知識を追い求める.ドラッケンたちは,一族の歴史や遺産,遺跡といったものを高く評価する一方で,富や軍事力,先進技術などは取るに足らないものだとみなしているのである.
- 物語
- 少数ながら比類なき力を持つ彼らは、戦争よりは交流と情報交換、そして知識を追い求める。ドラッケンたちは、一族の歴史や遺産、遺跡といったものを高く評価する一方で、富や軍事力、先進技術などは取るに足らないものだとみなしているのである。
彼らが有する軍隊は小規模で、戦場に表れる兵士の数も限定的だが、その部隊は極めて強力である。
他の種族よりもオーリガの循環周期に調和した彼らが、長い冬へのわずかな兆候を見逃すはずはなかった。
彼らは、すでにこの広大な惑星中に足を伸ばし、オーリガの大地を分かち合う他の全ての者との結束を築き始めている。たとえ再び大変動が起こったとしても、彼らが最初に果たすべき使命はエンドレスが遺したものを保存し、いつの日か、数100年後、あるいは数10万年後においても、彼らの偉大なる師父たちが創造したものをそこに在り続けさせることであると信じているのである。
勢力の特徴
外交圧力 | 停戦、平和条約、同盟を相手に強制できる(通常であれば相手が受諾しない条件下でも、一方的にこれらの交渉を成立させることができる) |
---|---|
先進的二頭政治 | 帝国政策が1時代早くアンロックされる +1 無料の帝国政策 |
エンドレス発掘 | 遺跡の地形から科学+2 遺跡の地形から影響力 +3 |
人脈 | 全プレイヤーの開始地点がわかる |
神秘の言葉*1 | ダストエクリプスの間、外交宣言と外交条約のコスト-50% |
- 解説
- 影響力を武器に、主に外交手段によって勝利を目指すタイプ。
- 影響力は、遺跡に隣接して都市を建てることで得られるほか、技術開発で強化できる。また、固有クエストの報酬として都市に影響力ボーナスが与えられるので、無理をして立地条件が悪い場所を選ぶよりはバランスの良い土地を探した方が良いだろう。
- 影響力の高さとアフィニティのおかげで帝国政策による国力全体の底上げも簡単だが、所有する都市の数に応じてコストが激増するので、無闇に拡張政策をとると破綻する。初期状態で他勢力の種族と位置が分かるので、これを参考に他勢力に囲い込まれない(出口を塞がれない)程度の領土を確保しておき、余力ができたら押し広げていくくらいが妥当だろう。
- 外交勝利を目指す場合でも、他勢力と同盟や平和条約を結ぶことは必須ではない。
- 外交勝利は、使った交渉ポイントの多さで勝者が決まり*2、平和条約は1件につき2ポイント、同盟は1件につき4ポイントなので、良好な関係を維持した方が有利なのは間違いない。しかし、戦争や冷戦の状態でも、1ターンごとに1ポイントが加算される*3。また、単純な技術交換や資源売買でも加算されるので、ぼやぼやしていると先を越される可能性は低くない(特に交易が多いロービングクランや、少数勢力の教化に影響力を多用するカルティストは危険なライバルとなり得る。)。
- 必要な交渉ポイントが多いのは、戦争状態からの強制的な停戦や平和条約、逆に同盟から一気に戦争に突入する裏切り行為など。このため、ややマッチポンプ*4的な役回りを演じる必要があることも少なくない。
- なお、称賛と警告には影響力が必要だが、これ自体は外交ポイントとして加算されない。
- 固有ユニットは全般にライフとディフェンスが高く、レベルアップも早い。軍事力のスコアが十分高ければ戦争を仕掛けられるリスクも下がるので、抑止力として強い軍隊を持つのは有効な戦略といえる。
- 最初から言語鍛錬の場の技術を持っているので、少数勢力と会見をすることができる。破壊してから再建するより有利なことが多いので、積極的に
パシリ御用聞きをして回ろう。同化によるボーナスも見逃せない。
テクノロジー
開始時
- 国立造幣所 (時代1)
- 国立造幣所を解禁する。
- 言語鍛錬の場 (時代1)
- 部隊行動の会見と買収を解禁する
固有
なし
ユニット
民兵
すべての都市は、その壁が脅かされるとき兵を徴収することができる。防衛の最終ラインであるこの市民による兵団は、家族を守るために自らを犠牲にする覚悟ができている。
- 種別
- 歩兵
- 初期装備
- 長槍 - 鉄 - 上質, 兜 - 鉄 - 上質, 胸当て - 鉄 - 上質, 脛当て - 鉄 - 上質
槍(両手), 頭部, 胴部, 脚部, アクセサリーを装備可能
- ステータス
視界 戦闘 能力 射程 移動 Era Ⅰ 60 4 32 24 10 16 3 1 2 迅速 1, 天候作用 Era Ⅱ 78 4 42 31 13 21 3 1 2 Era Ⅲ 96 4 51 38 16 26 3 1 2 Era Ⅳ 114 4 61 46 19 30 3 1 2 Era Ⅴ 132 4 70 53 22 35 3 1 2 Era Ⅵ 150 4 80 60 25 40 3 1 2
開拓者
開拓者は移住や植民活動の主役となる。少数の有志から結成され、未知の領域を歩み、新しい故郷を見つける。
- 種別
- 歩兵
- 初期装備
- 長槍 - 鉄 - 上質
槍(両手), 胴部, アクセサリーを装備可能 - ステータス
-
ドラッケンリング
初期ユニット
ドラッケンリングは飛びこそしないが、その機敏さと鋭い反射神経により恐ろしい格闘相手となる。
- 種別
- 歩兵
- 初期装備
- 剣 - 鉄 - 上質, 盾 - 鉄 - 上質
剣(片手), 盾(片手), 槍(両手), 頭部, 胴部, 脚部, アクセサリーを装備可能 - 解説
- 他種族の同等ユニットに比べてライフとディフェンスが高く、生存率が高い。反面、アタック、ダメージ、イニシアティブは中程度なので、どちらかと言えば前線で壁を作るのに向いている。
- ステータス
-
ワイバーン
Era Iで解禁
ドラッケンの斥候であり、「目」。ワイバーンは自都市近辺の空をパトロールし、敵を警戒するために使われる。
- 種別
- 飛行
- 初期装備
- 爪 - 鉄 - 上質
爪(両手), 頭部, 胴部, アクセサリーを装備可能 - 解説
- ライフとディフェンスが低い代わりに、アタックとダメージが高い。攻撃力の高さを活かしてピンポイントで強襲したいところだが、イニシアティブは低めなので番手は遅くなりがち。また、なぎ払い反撃も強力なのだが、防御力の低さが気になる。敵より高所をとるなど、立ち回りを工夫したい。
- ステータス
-
エンシェント
時代 IIで解禁
思慮深く厳粛なエンシェントを,ドラッケンの都市のホールや塔の外で見かけることは滅多にない.見かけたときは,多くの敵が死ぬであろうことを意味する.
- 種別
- 支援
- 初期装備
- 爪 - 鉄 - 上質
爪(両手), 杖(両手), 頭部, 胴部, アクセサリーを装備可能 - 解説
- 飛行ユニットとしては高めのライフとディフェンスで、ダメージも悪くないが、あくまで支援タイプなのでアタックが低め。ワイバーンがツメしか装備できないことや士気ボーナスを考えると、ワンドを装備させて敵のアタックを下げ(体勢崩し)、ドラッケンリングのすぐ後ろに付いて補助役に徹した方が良いだろう。
- ステータス
-
ヒーロー
ヒーローのユニット種別は共通で初期装備(装備種別)はアーキビスト・ムカンギンのみが異なる。
アーキビスト・ムカンギンはクエストヒーローになる。
- 種別
- 支援
- スキル
- 支援 / 共通 / ドラッケン
- 初期装備
- 六尺棒 - 鉄 - 上質, 兜 - 鉄 - 上質, 胸当て - 鉄 - 上質, 脛当て - 鉄 - 上質
棒(両手), 王笏(両手), 杖(両手), 頭部, 胴部, 脚部, アクセサリーを装備可能
- 解説
- 勢力ツリーは内政絡みのブースト効果が弱い上に方向性がばらけていてあまり提督には向いていない。
影響力ブースト役にしてもカルティストのヒーローに見劣りしてしまう。
真価はバトルサウルで、クラススキルの最後の蓄えと合わせれば耐久力が非常に高い部隊を構築できる。
ツリーを横断する形での取得となるが、物覚えを標準で持っているので実用範囲内だろう。
ジラドゥヴェジャ記録員
ドラッケンの街ナバリスの,そしてジラドゥヴェジャの隠された一面は,シリケート機械化図書館のジラドゥヴェジャの同僚たちにも知られていなかった.彼は街の低層域にある格闘の見世物小屋で余暇を過ごしていた.はじめ,彼はただ戦いを見るにすぎなかった.彼の顔は金網に押し付けて,若いネクロファージが死と戦うのを見つめていた.刺激的な体液がこぼれ,彼の舌を濡らすと,彼は血の欲求で痙攣した.これでは充分ではなかった.フードを被り,クロークを着け.ジラドゥヴェジャは最終的に自分が見世物の穴に入り,ノコ挽きという名の両刃の武器で怪物と戦った.おそらくそれは彼の情熱だったのだろう,ジラドゥヴェジャは打ち倒しがたい戦いの手練れに変身していた.避けられないこととして,彼の才能に関する言葉が文書長に届くや,ジラドゥヴェジャは不名誉として図書館から追放を受けた.彼は気にも留めなかった.実際,彼はついに本当の職業に就くことができて喜んでいた.戦士という運命に.
- ステータス
-
アーキビスト・ムカンギン
クエストヒーロー
アーキビスト・ムカンギンはかつては平和の架け橋となるドラッケンでした. 過ぎ去った歴史や地殻の変動から多様な人種がどのようなルーツを持つのかを推測するためにオーリガを研究するとともに,人々の抱える問題を平和的に解決するための助言を与えていました. ですが彼の研究グループがタルガディアン山脈において古代のエンドレスのルーンの解読に赴いた際,ドラッケンとフォーゴトンの対立に巻き込まれた時からすべてが変わってしまったのです. 彼の七人の子供は避難先の砦が降伏した際,執念深いフォーゴトンの指揮官の虐殺により皆殺しにされました. アーキビスト・ムカンギンはそれまで信じていた平和主義を捨て,恐るべきドラッケンの武官となりました. フォーゴトンの襲撃者との苦々しい戦いに身を投じ,その中で常に愛しい者を奪った野蛮なフォーゴトンを探し求めていたのです.
- 初期装備
- 六尺棒 - パラディアン - 逸品, 兜 - パラディアン - 逸品, 胸当て - パラディアン - 逸品, 脛当て - パラディアン - 逸品, 指輪 - 鉄 - 伝説
棒(両手), 王笏(両手), 杖(両手), 頭部, 胴部, 脚部, アクセサリーを装備可能
- ステータス
ナシャンパセサ記録員
この職種の多くと同じく,ドラッケンの記録庫に知を加えるという指示に従い,ナシャンパセサはオーリガの探索に年月を過ごし,成人を迎えた.特に有望そうな断層とクレーターの地図を作製中,ナシャンパセサはエンドレスの古代のバンカーの中に転がり落ちた.瞬間,ダストとアドレナリンと多幸感によって絶頂がもたらされたが,ナシャンパセサはダストを使う事での深い知覚力を得た.数週間すると,彼はバンカーの中身を学んで記録するために戻ってきたが,すでにヴォールターによって略奪されていることが判明した.この盗賊的で破壊的な行為は怒りをもたらし,ナシャンパセサはいくつかのトンネルを通過して一団を追跡,殺害した.その体験は一つならず型を作りあげるものだった.彼は閉所恐怖症となり,またヴォールターの集団の生涯の敵にもなった.今日,彼にはヴォールターに対する慎重さと不信感が残っており,話をする前に攻撃に移る傾向がある.平和主義者のドラッケンの間では,この攻撃性は稀なレベルである.
- ステータス
-
ジェヤワーディン文書長
完全な政治運営者にして文書長のジェヤワーディンは,"十二人"の長老評議会の最も重要な議員になるための道を順調に歩んでいた.彼らはすべてのドラッケンの問題を統治する.だが不用意な一瞬が彼女の野望を終わらせた.リバイタリストと呼ばれるドラッケンの小集団の立場を支援するため,神聖なエンドレスのアーティファクトを変質させるよう指示した罪が露見し,ジェヤワーディンは文字どおり議会から投げ出された.塔から転げ落ちるジェヤワーディンは翼を開き,ドラッケンの首都から遠く離れたナハール・テレスに辿り着いた.故郷から遠く離れたここだけが彼女の落ち着ける唯一の土地だった.彼女は自身の真実を認識するまで,自分自身に激怒し,傷心と失望に満ちつつ年月の大半をオーリガの放浪に費やした.彼女の第一の,そして唯一の衝動は愛でも責任でもなく,権力だった.しかも彼女はそれが得られるのならばどこでも構わなかったのだ.
- ステータス
-
ラカスパッサー伝承官
勇敢で恐れを知らないドラッケン,若きラカスパッサーが,小さな部隊に参加しないかと尋ねられた時にためらう事はなかった.この部隊は,ロービングクランの商人たちによって盗まれたとおぼしき,エンドレスの重要遺物を奪回することが任務だった.その後,彼女の関わった任務は成功し,誇りとアドレナリンで意気揚々としていた.ラカスパッサーは高度に秘密を要求される回収任務にあたり続け,すぐに彼らの遠距離襲撃の主な部隊員になっていった.しかし,ある遠征の際,彼らはヴォールターの支配域である深く暗黒の場所に行った.そこは日光など遠い記憶,ドラッケンが容易に体調を崩す場所であり,ラカスパッサーの部隊はヴォールターの戦士の狂猛な一団に遭遇した.一名のみが助かり,残りは全滅した.ラカスパッサーは命を保って辛うじて逃げ出していた.彼女は戦友たちの死と先見の明の無さを自らの責任とし,彼らの死に報いる日を誓った.ヴォールターの戦士団の内側と外側,どちらから実行するのか,それはより命令者次第である.彼女に判っているのはそこまでで,彼女は自分の借りを返すまでは傭兵でいるだろう.
- ステータス
-
マサルガカ伝承官
匹敵する者の無い管理者であるマサルガカ伝承官は,技術者の強迫観念的な視点を,彼の統治法のあらゆる面に精緻に持ち込んだ.政治的な饗宴において,席順の計画を個人的に練り上げようとし,軽蔑と絆のもつれた人間関係を作り出した.彼が使者たちと面会する際,彼は完璧に使者たちの言葉遣いを再現して挨拶を返すが,それは事前に相当な時間を費やし,精確な発音と抑揚を得るための練習あってのことだ.拘束力のある合意に署名する前には文言を変えることで曖昧な余地をなくし,責任逃れをできないようにする.ほぼすべてのドラッケンの知らないことであるが,彼の最も厳格な手法は,老化プロセスを抑止するという彼の調査研究を保全していた.広く信じられているドラッケンの生物学は,劇的な寿命延長によって変更されるかもしれなかった.永久の命を用いてオーリガの本物の世話係になるため,彼の種族に解決策を見出そうと望みつつ,彼はドラッケンリングを被験者とした徹底的な実験を監督していた.この噂が立った時,マサルガカは逃げ出し,今や統治できるどこかを探している.
- ステータス
-
センサニトンウォナ文書長
誰一人,センサニトンウォナ文書長を忠実ならざるドラッケンとして非難したりはしないが,エンドレスの知識を保管するための彼の献身は強迫観念的と見なされている.彼は他の仕事を怠っているのではないかと責任を問われた.囁きの回廊の,過去の声を聞き取ることで丸一日を費やし,センサは伝承の場でドラッケンの歴史の素晴らしい面を詳しく物語ることができたが,大体の場合は現在の物事に追いつくことができていない.ドラッケンの本当の出自についてもっと多くを学ぼうと決意し,遠く離れた場所や国への巡礼を求めて長年センサは戦ったが,"十二人"はそれを繰り返し却下するだけだった.忍耐は終わった.センサは翼付きの兄弟の元を離れ,今はオーリガを旅して,図書館や保管庫を自由に閲覧させてくれるならば,あらゆる管理業務を請け負うと申し出ている.
- ステータス
-
ナムカン研究員
ドラッケンの卵は非常に大きな共同洞窟で守られ,孵化を迎える.また,孵化した年少者は巣に住む大人たちによって集団で世話を受ける.しかしナムカンは,プラクサ孵化場の崖が激しい地震で断ち割られた際に失われた数個の卵の一つだった.彼女だけが生き残り,残余は全滅した.孵化した雛は哀れな叫びによって直ちに突き止められ,すぐ高所の住み家に戻された.しかしながら,その日の寒さと,卵から孵化しての孤独な数時間はナムカンに永久に刻まれた.彼女は旅人になり,ドラッケンから孤立している.凍える天候にも無頓着なため,最も近づきがたい地域でさえ探索を続けている.
- ステータス