フォーム/【アンチフォーム】

Last-modified: 2023-10-29 (日) 22:37:28

KHII

フォームチェンジによって変身する、闇の力に囚われたフォーム。このフォームには自分から選んで変身することはできず、他のフォーム(ファイナルフォーム以外)に変身した時に一定の確率で変身する。

仲間二人が居なくなり、変身が確定した瞬間にドライヴゲージを全て消費する。フォームゲージ量は5で固定。


全身がシャドウの様な青味がかった黒、目はハートレスと同じ黄色になり、KHIに登場したアンチソラやcodedのソラ・ハートレスにそっくりになる。
袖には丸くデザインされた悪魔の紋章があり、ズボンの裾には横を向き翼を広げた鳥のように見える×印が描かれている。
特にズボンの模様は、公式資料では中途半端にしか見えておらず、ゲーム画面でもアンチフォームの落ち着きがないために、壁際でカメラアングルを調整しないと見られない。

  • 衣装が変わるタイムレス・リバーハロウィンタウンクリスマスタウン(FM版追加)、スペース・パラノイドでもそれぞれ専用の姿に変わる。
    どれも全身が黒になるのは共通しているが、タイムレス・リバーでは黄色い目が大きめ、ハロウィンタウンでは頭のカボチャのお面がシャドウを模したお面になり、クリスマスタウンではサンタ帽に袖のものと似た模様が現れ、スペース・パラノイドでは体を走る電流が無くなる。

イメージコンセプトは「闇に囚われた自分の姿」。
体から青黒い煙のようなオーラを放ち、通常のハートレスにも見られる始終落ち着きがない行動をとる(この落ち着きの無い行動が妙に可愛かったりする)。
右手と両足を使ってダイナミックな走行をし、崖捕まりは右足のみでアクロバティックに行うなど、まるで獣のような動きをすることが特徴。キーブレードは持たずに爪で攻撃する。
ちなみに歩く時も4足歩行だが、ジリジリと獲物ににじり寄るかのような動作となる。
このフォームはKHIで一度ハートレスになったことが原因で変身してしまうものであり、光に片寄りすぎてはいけないという意味合いもあるという。


アンチフォームに変身する確率は、画面上では確認できない「アンチカウント」という数値に依存し、「アンチカウント」が一定数溜まると変身する確率が上がる。
「アンチカウント」はブレイヴウィズダムマスター(FM版ではリミットも含む)のいずれかのフォームに変身すると増えるが、ファイナルフォームやアンチフォームになると下がり、新しいフォームを入手すると0になる。

  • 特定のイベントバトルではアンチフォームになる確率が通常より高くなる。
  • パーティーから外せない仲間(バルボッサ戦時のスパロウなど)がいるバトルではアンチフォームになることはない。
  • アンチフォームへの変身は「バトル中」、「仲間2人が生存」の2つが必要条件。どちらか一方でも満たされていない状態だと、たとえめぐりあう二人を装備していてもアンチフォームになることはなくなり、ファイナルフォームの入手もできなくなってしまう。
    • 冥界闘技場&裏闘技大会」のケルベロスカップのルールで戦う時はこの2つの条件が常時満たされていると見なされる。ただし、対ケルベロス戦時のみは特殊で、めぐりあう二人を装備時は(ファイナルフォームを選択しない限り)普通にアンチフォームになれるが、未装備時は絶対にアンチフォームにはならない。
  • ファイナルを除けば、選択するフォームによってアンチになる確率が変化することはない。ただし、各フォームの変身条件上マスター>ウィズダム=ブレイヴ>リミットの順で変身時に「仲間2人が生存」を満たしていることが結果的に多くなるため、そういう意味ではこの順番でアンチフォームになりやすくなると言える。
  • 前述の通りファイナルフォームに変身する際はアンチフォームになることはない。

戦闘中に使えるコマンドは「たたかう」のみ。
移動速度は全フォーム中最速(×2.0)であり、一撃の威力は小さいが攻撃速度が異常に速い手数型。

  • 素手で戦っているが、キーブレードのアビリティやステータス上昇効果はしっかり反映される。
  • 本作で味方サイドがダークタイプの攻撃を行う唯一の手段(リクが使用するダークのタイプは全て物理)。

また、「アンチグライド」と呼ばれる特殊なアクションを行うことができる。
 
しかし、キャンプメニューが開けない、受けるダメージが1.5倍になる、魔法やアイテムを使うことができない、HPプライズを拾えない(つまり回復できない)、一切のリアクションコマンドが使用できない、経験値が得られない、敵がいなくなるまでリターンできないなどデメリットが極端に多い上級者向けのフォーム。
マップを切り替えるか、ゲージが無くなる(攻撃したり、ドライヴプライズを拾うことで減りが速くなる)、上記の様に敵が居なくなったらリターンすることで元に戻れる。


このフォームに対する詳しい説明は本編中にはほとんどなく、上記の「闇に囚われた自分の姿」というイメージくらい。説明書にも一切記述がない。
情報が出回っていなかったKHII発売当初は、フォームチェンジした瞬間ソラが真っ黒に染まって仲間もいなくなり、場合によっては訳もわからずゲームオーバーになる、なんて初見殺しを引き起こしたりもした。人によってはアンチフォームが全く使いこなせずに軽いトラウマとなり、その後ドライヴコマンドに手を伸ばさなくなる事も。
そしてプレイヤーはあの黒い姿はなんだったんだと疑問に思いつつゲームを進め、最終的にクリアリザルト画面の「アンチフォームに変身した回数」の表記によって、『あの黒い姿が"アンチフォーム"と言う名前だった』事を知るのである。


余談だが、小説版にたった一度、それも一瞬だけ登場したことがある。

  • 原作ゲーム特有の要素であるフォームチェンジが唯一小説で使われた瞬間である。

ただし、変身の仕方がフォームチェンジと呼ぶには疑わしい程唐突なもので、しかも終盤の重要な敵との戦いにて変身した。
猛攻撃を仕掛けたのだが、果たして役に立ったのかどうかは不明。

  • ちなみにこの時の表記は「アンチ・ソラ」になっている。

この時はリクに呼びかけられると同時に元に戻った。

KHIIFM

FM版追加のキーブレード「めぐりあう二人」を装備していると、アビリティ「ライト&ダーク」の効果により100%アンチフォームに変身するようになる。

  • 前述にあるアンチフォームへの変身条件を満たしている必要はある。また、ファイナルフォームを選ぶとアンチフォームにならないのはこの武器を装備しても適用されるため、一応それら2フォームの使い分けは可能。

全ての攻撃の威力補正がオリジナル版の2倍になるという強烈な強化が施されており、使いこなせるなら非常に強力なフォームとなった。
「めぐりあう二人」で任意にフォームチェンジできるようになったので、それに合わせてオリジナル版のようなほぼ完全なデメリットのフォームではない形に改めて調整したものとみられる。
ただフォームゲージ最大値が常に5というのがここに来て重いデメリットとなり、任意に変身できてもその変身を維持するのが非常に困難になってしまっている。


追加ボスのヴィクセンは、クローン・ソラという名のアンチフォームと全く同じ姿をした人形を作り出してくる。

KHIII

アンチフォームは登場しないが、似たコンセプトのレイジフォームが新たに登場した。
レイジフォームのアルティマニアの設定画には「ソラ アンチフォーム」と書かれているため、最初はアンチフォームと同じような扱いだったのかもしれない。