大谷じゃない方の大谷

Last-modified: 2021-11-22 (月) 23:51:44

元千葉ロッテマリーンズ・大谷智久のこと。


概要

大谷智久は2009年ドラフト2位指名を受けロッテに入団。長年、右のリリーフとしてロッテに貢献してきた投手であるが地味な働きのためか知名度はさほど高くない。
一方で同姓の大谷翔平(日本ハム→エンゼルス)はあまりにも知名度が高いため、「プロ野球選手の大谷」と言ってしまうと誰もが大谷翔平を連想してしまう。
そこで、(アマ時代から元々知名度はあったゆえに)大谷智久のフルネームを仮に知っていたとしてもあえて「フルネームは思い出せないけど大谷翔平じゃない方の大谷」と大谷翔平と比較することで「知名度が低い方の大谷」であることを揶揄したネタである。
また、同僚だった加藤翔平(現中日)も合わせてネタにされることがあった。

元々智久は後述のように名声も高く、翔平よりプロ入りが3年早い。しかし翔平が日本ハム時代、二刀流や日本最速165km/hをマークするなどで次々とメディアに話題を提供していたこと、智久の働きが地味(所謂便利屋)なため存在感が薄くなってしまっていた。しかし華やかな球歴からマリーンズファンからは「エリートの方の大谷*1と呼ばれることもあった。

「エリートの方の大谷」の球歴

智久は中学時代は軟式野球部に所属し、エースとして大阪大会優勝に導き、報徳学園高校3年時の2002年選抜大会で5試合全てで完投して優勝投手、進学した早稲田大学では通算18勝、東京六大学優勝4回。
大学卒業後、社会人野球の強豪・トヨタ自動車へ入社。都市対抗と日本選手権は3年連続出場を果たし、うち日本選手権は連覇で最優秀選手賞1回、都市対抗も準優勝1回で優秀選手賞獲得とその経歴はまさに野球エリートそのものであり、アマ時代の名声は非常に高かった。

こうした華やかな経歴に対して本人はインタビューで「経歴だけですよ。経歴だけ。自分の力ではない。チームメートに恵まれていました」、翔平との扱いについても「大谷くんが入ってきたおかげで地味なボクが取り上げられる様になった。対戦も本当に毎回、楽しみです」と謙虚な姿勢を表していた。


元ネタ

大谷翔平と大谷智久の知名度の差が最もインパクトが大きいため誤解されやすいが、「○○じゃない方の○」という言い回しの初出はこの二人ではなく、発祥も野球ch時代である。特にネタにされたのが小笠原道大(現日本ハムヘッド兼打撃コーチ)と小笠原孝(現中日二軍投手コーチ)のケースである。
また、名前の読みが同じ"さいとう・ゆうき"である斎藤佑樹(日本ハム)と齊藤悠葵(元広島)のように紛らわしいことをネタにするケースもあった。


半公式化

2016年、ロッテが漫画『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』とコラボした際、大谷翔平と大谷智久の勘違いネタが登場した。


大谷ですらなくなる

智久は2020年オフにロッテから戦力外通告を受け、12月に引退を発表。直後にロッテの育成投手コーチ就任が決まった。
なお、引退に際したスポーツニッポンの記事では「年内最後のコロナ対策連絡会議智久*2と誤植されてしまい、遂に「大谷」ですらなくなってしまった。


同姓同名ネタ

  • 2012年のドラフトにおいては、スタジオジブリで幾つもの名作を指揮してきた宮崎駿監督と同姓同名の内野手・宮崎駿をソフトバンクが育成ドラフト4巡目で指名。なお、この年のドラフト会議では支配下ドラフト含め最後の指名選手だったこともあり、一時2ch(当時)のサーバーが落ちる事態となった。
  • 西武の投手・本田圭佑は、球界ではないがサッカー界を代表する存在の本田圭佑がいるため、「本田圭佑じゃない方の本田圭佑」としてネタにされる*3。同じくサッカー選手との同姓同名は久保裕也*4や伊藤翔*5がいる。また、鈴木大地(楽天)は水泳界に同姓同名がおり*6メディアからも間違われたと疑われる例が発生したこともある。
  • 2020年ドラフトで巨人が育成6位で「ハンカチ世代」の内野手・坂本勇人同姓同名同音の捕手・坂本勇人(唐津商)を指名*7
    指名した瞬間の巨人二軍監督・阿部慎之助が明らかに笑っていたなどネタ指名感が全く隠れていない指名であり、同字・同音・同球団入りという非常に強度の高い「坂本勇人じゃない方の坂本勇人」が誕生した。
    なお、名前の表記については内野手の坂本を「坂本勇人」(フルネーム)、捕手の方の坂本を「坂本勇」とすることになった模様*8

    笑いをこらえる阿部

    笑いをこらえる阿部

  • 2021年のドラフトではこのネタが二つも生まれた。
    • ソフトバンクは育成13位でF1とインディで活躍したレーシングドライバー*9と同姓同名の投手・佐藤琢磨*10(新潟医療福祉大)を指名。
    • 広島に至ってはドラフト5位で2012年から2015年まで巨人にいた投手と同姓同名の投手・松本竜也(Honda鈴鹿)を指名した。
  • 同球団の同姓同名コンビは他にも、
  • 1971年から1972年の西鉄
    • 高橋明(投手、元巨人→西鉄)
    • 高橋明(外野手、元西鉄)
  • 1982年の阪神
    • 佐藤文男(投手、元近鉄→阪神)
    • 佐藤文男(投手、元阪神→ロッテ)
  • 1986年から1989年の日本ハム
    • 田中幸雄(投手、元日本ハム→中日)
    • 田中幸雄(内野手、元日本ハム)*11

とこれまでに4組が存在している。そのうち佐藤文男と田中幸雄のケースではそれぞれ「佐藤文」「佐藤男」、「田中幸」「田中雄」と名前を分割することで識別していたが高橋明のケースではそれができず年上の投手が「高橋明」と表記される一方で年下の外野手は「高橋外」と表記されてしまっており文字通り「高橋明じゃない方の高橋明」状態であった。

  • 2021年のMLBドラフトにおいてオークランド・アスレチックスは1巡目でマックス・マンシー内野手を指名したが、アスレチックスは9年前に同姓同名で現在はロサンゼルス・ドジャースの主軸打者として活躍するマックス・マンシー内野手を指名しており、しかも両者とも誕生日が同じである。

関連項目


*1 名誉のために言っておくが、翔平自身も成績は良好だったので「出来が悪い」ことはない。
*2 おそらくプロ野球とJリーグが合同で開いているコロナ対策会議に関する記事の見出しが入り込んだものとみられる。
*3 西武の本田圭佑を検索したい時は「本田圭佑」だけでは当然の如くサッカー選手の方しか出てこないため「西武」や「野球」と入れる必要がある。またWikipediaではサッカーの方の記事名が「本田圭佑」のみなのに対し野球の方は「本田圭佑(野球)」とバッチリ入れられてしまっている。
*4 野球の方の久保は巨人→横浜→楽天と渡り歩き40歳まで現役を続けた「松坂世代」の一人で現在は楽天でコーチ、サッカーの方の久保はアメリカリーグのFCシンシナティに所属。
*5 野球の方の伊藤は西武に、サッカーの方の伊藤はJ1鹿島にそれぞれ所属。
*6 むしろ野球の方の名前が水泳の方から取られているのだが。
*7 ちなみに名前の由来は坂本ではなく当時甲子園を湧かせていた寺原隼人(元ダイエー・他)である(「勇」の字は祖父から)。
*8 なお、同姓同名がいたわけではないがフルネームで表記したことがある選手の例としては「大野雄大」、「金子千尋」、「内川聖一」などがいる。
*9 1977年生まれ。F1からインディカーに転じインディ500を制覇。
*10 1999年生まれ。レーサーの方は当時まだ無名。
*11 この影響もあってか日ハムファンからは「コユキ」と呼ばれる場合もある。