返品

Last-modified: 2023-04-22 (土) 22:27:06

FA宣言やトレードで移籍してきた選手を元の球団に戻すこと。レンタル移籍*1とも。

逆に実績を残して元球団に復帰する場合は「凱旋」と言われたりする。

概要

移籍をしてきた選手の成績がアレだったり、不良債権化したり、出場機会がない選手を移籍先のファンが元の球団に戻してほしいという思いからこう呼ばれる。

2014年オフシーズンの『プロ野球ニュース』につば九郎が出演した時、このオフにロッテからヤクルトにFA移籍して来た成瀬善久について共演の里崎智也に聞いたところ、「被本塁打が多い」と不安要素を出されたため、返しに「へんぴん」のフリップを掲げたことが元ネタ。
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なおトレードや特殊な事情などで放出された選手がFA権を取得し元の球団に戻ってくるケース(例:小久保裕紀サブロー脇谷亮太)に関しては、球団の意思が介在しないパターンなので該当しない。
また、復帰がどんな経緯であろうと移籍先の球団で結果を残した後に古巣復帰となったケース(例:多村仁、谷佳知、藤田一也*2もこれには該当しない。


返品扱いされた選手の例

一旦放出されるも移籍球団でほとんど働けず、出戻りトレードなどで元の球団に舞い戻る様子を指すようになっていった。

  • 中村泰広(元阪神→日本ハム→阪神)
    金村曉とのトレードで日本ハムへ移籍。金村の背番号16を貰うほど期待されていたがわずか1年で戦力外になり阪神に育成で出戻り金村とチームメイトになった。
  • 吉川輝昭(元横浜→ソフトバンク→DeNA)
    DeNA復帰時のトレード*3では多村仁志も同時にDeNAに復帰しているが、こちらはソフトバンクでも結果を残したため返品扱いされていない。
  • 吉川光夫(元日本ハム→巨人→日本ハム→西武)
    トレードで巨人へ移籍し、トレードで日本ハムに出戻りしたため、「クーリングオフ」とも呼ばれる。その後、2020年のオフに金銭トレードで西武に移籍した。日ハム時代二期目と西武時代に1回ずつとんでもない炎上をやらかしていることから速攻で俺達に認定された。
  • 須永英輝(元日本ハム→巨人→日本ハム)
    もともと須永は大の巨人ファンであり、ドラフト時には「巨人以外に指名された場合は社会人野球に進む」とまで表明していた(後に撤回)ほど。
  • 金子圭輔(元ダイエー/ソフトバンク→オリックス→ソフトバンク)
  • 佐藤龍世(西武→日本ハム→西武)
    こちらもわずか1年半での返品。山田遥楓とのいわゆる「曰くつき同士」のトレードで話題になった*4。佐藤は第一次西武時代にやらかしの後にトレードで放出されていたため、出戻りの際には「刑期終了」などと言われた*5
  • 加藤匠馬 (中日→ロッテ→中日) 
    これまた1年半での返品。ロッテ移籍時は加藤翔平との交換であった一方無償トレードでの中日復帰となったため中日は実質加藤翔平を無償で手に入れたことになった。

また、MLB時代のコリン・レイ(ソフトバンク)は2016年7月にサンディエゴ・パドレスからマイアミ・マーリンズにトレードされたが、移籍後初登板の試合で右肘を故障した結果わずか3日で返却トレードされている。*6

関連項目


*1 サッカー界によくある移籍のパターン。
*2 多村は吉川輝昭の項で説明。谷と藤田は一度目の移籍は交換トレード、元球団への復帰は自由契約。
*3 吉川・神内靖・多村仁志⇆山本省吾・江尻慎太郎・吉村裕基
*4 山田については本人というよりも身内の暴走によるところが大きかったが、トレード成立後に本人も文春砲を被弾している
*5 実際は2年間の執行猶予期間満了と同じタイミングでのトレードだった
*6 なお、ソフトバンク時代は2021年シーズン途中に家族の事情から退団したが同シーズンオフに復帰が発表された。