守りの名手

Last-modified: 2024-02-02 (金) 23:07:28

高山俊(阪神→オイシックス新潟)の蔑称。
東京ドームの外野フェンスに掲載されていた広告看板が由来。


概要

2018年4月1日の対巨人戦(東京ドーム)にて、2-0と阪神リードで迎えた4回裏、無死一塁でアレックス・ゲレーロがセンターフライを放つ。その際に中堅手の高山が捕球を試みるも、グラブをかすめ後逸(記録は二塁打)。無死二三塁にピンチを広げたうえ、後続の岡本和真が3ラン本塁打を放ち逆転、そのまま阪神は2-3で敗戦した。
当プレーを映したテレビ中継に映り込んだ看板が守りの名手 SENON*1だった事から、そのまま蔑称として定着した。

高山の守備難はかねてより知られていたが、金本知憲監督は本プレーに対して「自分の守備範囲は責任を持たないと。投手がかわいそう」と叱責した。この発言に対しては、自らが守備無視のファイヤーフォーメーション*2で試合に臨んだこと及び(晩年の)自身の守備を棚に上げている、とツッコミを受けている。一方で高山は打球に追い付いていながらの後逸だったため「使う方が悪い以前の問題」と、高山の非が大きいという意見もあった。


画像

4回、ゲレーロの打球を捕球できず二塁打にしてしまった高山(東スポ)
守りの名手SENON.JPG


その後

この一件以降、守備練習に取り組んだ成果が現れたためか大きなやらかしは減り、4月29日の広島戦では外野手時代の大和を彷彿とさせるダイビングキャッチも見せた。
しかし守備の改善と対照的に打撃不振に陥り、キャリアワーストの45試合出場に留まり打率.172という悲惨極まる成績で2018年シーズンを終えた。
 
2019年は守備・打撃ともに改善・復調を見せるも、翌年以降は再度の打撃不振に苦しみ出場機会が減っている。

2023年シーズン末に北條史也と共に来季構想外(戦力外)であることが明らかにされ、その後高山はオイシックス新潟に移籍した*3


当看板に関連するプレー

いずれも本プレーとは対照的な好プレーである。

  • 2017年5月13日 日本ハム対ロッテ
    ロッテのマット・ダフィーの左中間への飛球を日ハムの大田泰示がスライディングキャッチした場面を撮った写真に本看板が写り込む。
  • 2018年7月4日 巨人対DeNA
    巨人・亀井善行の打球をDeNA・桑原将志が捕球後に本フェンスに激突。本プレーは当日の熱盛に選ばれた。
  • 2019年7月5日 巨人対DeNA
    DeNA・神里和毅の打球を巨人・丸佳浩が本フェンスに激突しながらジャンピングキャッチ。
  • 2019年10月9日 セ・リーグCSファイナルステージ第1戦 巨人対阪神
    亀井の打球を阪神の近本光司が捕球後に本フェンスに激突。
    この年のCSファイナルはセノンが冠スポンサーを務めていた。


余談

2020年2月、巨人のキャンプ地であるKIRISHIMAヤマザクラ宮崎県総合運動公園にこのフェンスをかたどった写真撮影スポットが設置された。


関連項目



Tag: 阪神 蔑称


*1 警備会社「セノン」のコーポレートスローガン。
*2 福留孝介及び糸井嘉男を両翼に置いた結果、最も守備力が要求される中堅に高山を据えざるを得なかった。
*3 北條は社会人野球チームの三菱重工Westに移籍。
*4 高山の背番号9の前任だったマット・マートンのこと。こちらもかなりの守備難。