高市マジック

Last-modified: 2021-01-13 (水) 20:27:15

逆フラグを立てることに定評のある野球評論家・小関順二氏による、2006年大学・社会人ドラフトで東京ヤクルトスワローズに1位指名された青山学院大・高市俊*1への評価のこと。


全文

実力は破格。高市を見ているとストレートの速さにどんな意味があるのだろうと思えてくる
ボールの出所はまったく見えず、球持ちも長いので打者の動きを見て直曲球を投げ分けることも可能だろう。
さらに、すべての球種が一級品の切れ味を備えている。「これは大学レベルでは打てるはずがない」と苦笑混じりの言葉が口を突いて出てきてしまう。
コントロールも抜群によく、アウトローは“高市マジック”の基本である。
バント処理などのフィールディングもよく、クイックも実に巧妙。
この投手が1年目からプロでどのくらい勝つのか、今後、アマチュア選手の力量を図る際の目安になってくいくと思う。



大学時代は小関氏の評価通りの投手であり負けない投手であったことから「東都の不沈艦」ともグレッグ・マダックスに擬せられた「東都のマダックス」という呼び名を付けられたりした。
しかしいざプロ入りすると、球威不足な上に売りだったコントロールも微妙。二軍でも本塁打を打たれまくるだけでなく息をするように四球を出しまくるという有様であった。
ヤクルトファンからは早々に絶望枠認定されたり、直球のMAXが135km/h*2だったことから「高市135」という蔑称を付けられた*3
いくら球持ちが良くても球速も威力もないストレートに中途半端な変化球とコントロールを持つ投手がすんなりプロの一軍で活躍出来るほど甘くはなく、実際に高市は1年目どころか5年間で1勝も出来ず2011年に戦力外となった。
タナボタながらプロ初勝利のチャンスもあったものの、後を継いだ投手が村田修一に本塁打を浴び打ち砕かれたこともあった。


高市のケースは皮肉にも小関氏が言ったこととは別の意味でアマチュア選手の力量を図る際の目安となっていき、「ええの獲ったわ!」と並んで低ポテンシャルな「地雷投手」のテンプレとなった。

一方高市の例とは対照的に、大阪ガス・能見篤史(阪神~オリックス)、亜大薮田和樹(広島)などはアマチュア時代怪我に苦しんだが高いポテンシャルを武器にプロで活躍。両者ともタイトルホルダーになる*4ほどの活躍を見せている。


関連項目


*1 現在北海道日本ハムファイターズ打撃投手。
*2 通常時は120キロ台がデフォだったともいわれている。
*3 遅い球速が悪い訳ではなく、山本昌(219勝)を筆頭に星野伸之(176勝)や石川雅規(171勝)成瀬善久(96勝)武田勝(82勝)など一軍で十分戦力になった投手はいる。ただし非常に大きな緩急差に抜群の制球力に投球術など、遅い球速を補えるモノが必要である。
*4 能見は2012年セ最多奪三振、薮田は2017年セ最高勝率を獲得している。