大物OB

Last-modified: 2024-05-06 (月) 01:54:03

野球評論家でコラムニストの廣岡達朗*1のこと。基本的には蔑称として用いられる。

概要

由来はYahooニュース等での記事の見出し。
「1年目からベストナインと新人王を受賞」「引退後は監督としてヤクルトと西武を優勝・日本一に導く」「広島コーチとしても山本浩二衣笠祥雄らを見出し広島第一次黄金期の礎を築く」「先発ローテーションシステムやGM制度の導入等、NPBの発展に大きく貢献」等、選手としても指揮官としても残した実績は紛れもなく「大物」のそれであるのだが、その反面近年は週刊ベースボールでのコラム等で歯に衣着せない、時代錯誤かつ的外れな主張を展開することが取り沙汰され、大物OBという肩書きが皮肉として用いられるようになってしまっている。
特にコラムにおける、自分が現役だった時代を持ち上げて相対的に現代野球界(特に巨人界隈)を貶めるスタイルは反感を買っており、なんJ・なんGの野球ファンから典型的な老害*2と揶揄される原因となっている。

もちろん球界には大物OBと呼ぶに相応しい人物は他にも数多く存在するのだが、廣岡の場合は記事の見出しで「大物OB」と紹介されることがあまりにも多いため、「もはや大物OBは廣岡個人を指す固有名詞」とまで言われているのが現状である、

ちなみに廣岡が話題に出たスレでは度々「廣岡は具体的にどの球団のOBなのか」という議論が出るが、選手としては巨人一筋*3、指導者としては広島・ヤクルト・西武、GMとしてはロッテと計5球団に関わっているものの、ほぼ全ての球団で一悶着あった*4影響で、大抵の場合「廣岡はうちのOBじゃない」と廣岡が自球団のOB扱いされることを拒み他球団のOB扱いしようとする押しつけ合いが始まる。*5


廣岡の主張例

無論正鵠を射た真っ当な主張も数多く唱えているのだが、上に挙げた例のように仮になんJ民が発言したのであれば正岡民の誹りを免れないような見立て違いが悪目立ちをしているため、実績十分な人物でありながら一部野球ファンからは日刊ゲンダイ夕刊フジのタブロイド記者と同レベルの扱いを受けるほどにヘイトを集めてしまっている。

金本知憲もバッサリ

金本知憲 講演会で阪神&大物OBを公開処刑(3)「名球界の大先輩も容赦なく口撃」 | アサ芸プラス

「あとはね、(現役時代、阪神キャンプに臨時コーチとして来ていた)広岡達朗さんですか。僕、20分説教されましてね。僕が肩を痛めてたんですね、キャンプで」
そう話すと、アニキは広岡氏とのやり取りを再現してくれたのだが、これが実に振るっている。
「金本君、スナップスローをやってみなさい」
外野手はスナップスローを使わないうえ、肩をかばってのスローイングをするしかなかった
「それはスナップじゃないんだよ」
「わかってますよ。どうしても肩が思わしくなくて」
「ふーん、そうなんだ。大変だねぇ。スナップやってごらん」
「いや、だからちょっと肩痛いんで‥‥」
「キミは何でこうやって投げるんだ?」
「あの、肩が‥‥」
「でもね、そんな投げ方してたら長く野球できないよ。もっと力を抜いて、体を使って。やってごらん」
広岡氏の「指導」は打撃にも及ぶ。
「何でキミはこうやって打つんだ。もっとこうやってこれで‥‥ダメでしょ。そんなんでよく打てるね。長く野球やりたいだろ。キミ、年いくつ?」
「42歳です」
「おぉ‥‥。けっこう長くやってるんだねぇ‥‥」
 アニキはこれを次のように「総括」した。
「これホントの話なの。人の話、聞かないんですよ。アンタ、生涯打率2割4分か5分やろ(実際は2割4分)*15。で、(長く野球をやれと言う)広岡達朗を調べると、35歳ぐらいで引退してるんですよ。ああいう年の取り方はよくないですね。若い人は絶対に耳を傾けないですよ
球界のご意見番たる重鎮も、真っ二つに斬られてしまったのだ。


関連項目


*1 メディアではもっぱら新字体の「広岡」と表記される事が多いが、週刊ベースボールにて自らが連載するコラムなどでは「廣岡」を自称しているのでこの項目でもそれに倣う。
*2 張本勲が老害芸としてある程度受け入れられているのに対し、廣岡の方はガチの老害として嫌われている。
*3 このため見出しでは「巨人大物OB」と紹介されることが一番多い。
*4 現役時代は先輩の川上哲治と衝突を繰り返し、監督として率いた二球団でもフロントとの摩擦が原因で喧嘩別れ同然の退任を余儀なくされている。そしてNPBにおける最初のGMを務めたロッテでは、自ら招聘したボビー・バレンタイン監督やフリオ・フランコ、伊良部秀輝、エリック・ヒルマン等主力選手と対立した末にことごとく放逐し、ファンからは「90年代後半~00年代前半における低迷の元凶」と見なされ未だに絶許扱いを受けている。
*5 ただ、西武だけは2024年3月にベルーナドームで行われたOB戦(レジェンドゲーム2024)の参加オファーを廣岡に出していたことが週刊ベースボールのコラムにて判明している。
*6 この純血主義が原因で巨人監督のなり手不足が深刻化しており、現役続行を希望していた高橋由伸の強制引退、及びそれに伴う肝心な場面での戦力不足といった事態を引き起こしている。
*7 尚、高橋は現役初期の2000~01年に2年連続フルイニング出場を達成したのに対して、現役時代の廣岡はフルイニングはおろか全試合出場すら1度も達成していない。何より廣岡自身は西武監督時代に痛風で一時休養している。
*8 シーズン8失策であった1960年・1965年の出来事を強調し、29失策で守備率.944となった1958年や18失策でセ・リーグ最多失策となった1962年の自身の成績は一切触れない。何より廣岡自身の現役時代のレンジファクターの値は歴代ワースト10入りするほどの壊滅的な数値である。
*9 一方で「まだ一軍で投げるレベルではない若い堀岡を起用した方に責任がある」とも述べている他、野手の投手起用そのものは否定しておらず、他の主張に比べれば比較的中立とも言える。
*10 阪神がバースを擁して日本一になった1985年の日本シリーズで、対戦相手の西武を率いていたのは他ならぬ廣岡であった。シリーズ開幕前に展望を聞かれた彼は「阪神の弱点はバースの守備」と述べていたが、結果としてそのバースは19打数7安打、3本塁打9打点と打ちまくりシリーズMVPを獲得、守備でもスクイズを阻止する活躍を見せた。シリーズ後廣岡は「あの怪物にはアメリカに帰ってもらいたい」と発言したという。なおオリックス・中嶋聡監督が2023年に阪神に敗れるまでは、廣岡が日本シリーズで唯一阪神に敗れた経験を持つ監督であった。
*11 廣岡自身も1956年、1957年と2年連続で開幕直後の故障で2ヶ月間戦線離脱している。そして廣岡は年俸返上など勿論していない
*12 なお野球協約における一軍選手の最低保証額は1600万円である。
*13 前任の小久保裕紀や東京五輪でチームを金メダルに導いた稲葉篤紀にも監督経験はない。
*14 当該試合には大谷翔平らMLB組が出場していない。
*15 金本の生涯打率は2割8分5厘