野球評論家でコラムニストの廣岡達朗*1のこと。基本的には蔑称として用いられる。
概要
由来はYahooニュース等での記事の見出し。
「1年目からベストナインと新人王を受賞」「引退後は監督としてヤクルトと西武を優勝・日本一に導く」「広島コーチとしても山本浩二や衣笠祥雄らを見出し広島第一次黄金期の礎を築く」「先発ローテーションシステムやGM制度の導入等、NPBの発展に大きく貢献」等、選手としても指揮官としても残した実績は紛れもなく「大物」のそれであるのだが、その反面近年は週刊ベースボールでのコラム等で歯に衣着せない、時代錯誤かつ的外れな主張を展開することが取り沙汰され、大物OBという肩書きが皮肉として用いられるようになってしまっている。
特にコラムにおける、自分が現役だった時代を持ち上げて相対的に現代野球界(特に巨人界隈)を貶めるスタイルは反感を買っており、なんJ・なんGの野球ファンから典型的な老害*2と揶揄される原因となっている。
もちろん球界には大物OBと呼ぶに相応しい人物は他にも数多く存在するのだが、廣岡の場合は記事の見出しで「大物OB」と紹介されることがあまりにも多いため、「もはや大物OBは廣岡個人を指す固有名詞」とまで言われているのが現状である、
ちなみに廣岡が話題に出たスレでは度々「廣岡は具体的にどの球団のOBなのか」という議論が出るが、選手としては巨人一筋*3、指導者としては広島・ヤクルト・西武、GMとしてはロッテと計5球団に関わっているものの、ほぼ全ての球団で一悶着あった*4影響で、大抵の場合「廣岡はうちのOBじゃない」と廣岡が自球団のOB扱いされることを拒み、他球団のOB扱いしようとする押しつけ合いが始まる。*5
廣岡の主張例
- 「巨人の監督は生え抜きに限る」と純血主義を支持*6。
- 度重なる怪我に泣かされてきた高橋由伸に「甘えている」「(監督になった際に)高年俸を貰いながらたびたび休んだことを選手たちに詫びるべきだった」と苦言を呈す*7。
- レンジファクターで散々な数字を残している二岡智宏や倉本寿彦の守備を「失策が少なく締まった守備をしている」と絶賛する一方、守備範囲は広いが失策が多かった坂本勇人を自身の都合の良い成績*8で比較した上で過小評価する。
- 「水分の摂りすぎは集中力を削ぐ。試合中に水を飲むな」とたびたび発信。ダルビッシュ有もTwitter(現X)で呆れを表明。
- 増田の投手起用に対し「日本では、この作戦をやっていいチームと悪いチームがある。巨人はやってはならないチームだ」と巨人を謎の神聖視するような発言*9。後輩の上原浩治からも異を唱えられる。
- ランディ・バースの日本野球殿堂入りを巡り「日本で甘い汁を吸いにきて6年しかプレーしていないバースに資格があるのか」と反対意見を唱える*10。
- 右肘の張りから復帰したばかりの菅野智之に対し「開幕から2カ月以上も出遅れたのなら(年俸)5億円に値しない*11。 1000万円でいい」と放言*12。
- 日本代表を率いる栗山英樹監督を酷評。「全日本選抜チームの監督経験がない*13栗山がなぜ監督なのか不思議でならない」「前年セリーグ最下位の中日になぜ負けたのか*14。監督(の力量)で負けた」と発言、なお栗山率いる日本代表はWBCで全勝優勝。
- 老害という言葉に「人間は年を取れば取るほど損得勘定が消えて考え方が純粋になる。老害なんて言葉を使わずもっとOBをリスペクトしろ」と強い不快感を表明。もちろんなんJ民からは「この姿勢こそ見苦しい老害そのもの」と総ツッコミ。
無論正鵠を射た真っ当な主張も数多く唱えているのだが、上に挙げた例のように仮になんJ民が発言したのであれば正岡民の誹りを免れないような見立て違いが悪目立ちをしているため、実績十分な人物でありながら一部野球ファンからは日刊ゲンダイや夕刊フジのタブロイド記者と同レベルの扱いを受けるほどにヘイトを集めてしまっている。
金本知憲もバッサリ
金本知憲 講演会で阪神&大物OBを公開処刑(3)「名球界の大先輩も容赦なく口撃」 | アサ芸プラス
「あとはね、(現役時代、阪神キャンプに臨時コーチとして来ていた)広岡達朗さんですか。僕、20分説教されましてね。僕が肩を痛めてたんですね、キャンプで」
そう話すと、アニキは広岡氏とのやり取りを再現してくれたのだが、これが実に振るっている。
「金本君、スナップスローをやってみなさい」
外野手はスナップスローを使わないうえ、肩をかばってのスローイングをするしかなかった。
「それはスナップじゃないんだよ」
「わかってますよ。どうしても肩が思わしくなくて」
「ふーん、そうなんだ。大変だねぇ。スナップやってごらん」
「いや、だからちょっと肩痛いんで‥‥」
「キミは何でこうやって投げるんだ?」
「あの、肩が‥‥」
「でもね、そんな投げ方してたら長く野球できないよ。もっと力を抜いて、体を使って。やってごらん」
広岡氏の「指導」は打撃にも及ぶ。
「何でキミはこうやって打つんだ。もっとこうやってこれで‥‥ダメでしょ。そんなんでよく打てるね。長く野球やりたいだろ。キミ、年いくつ?」
「42歳です」
「おぉ‥‥。けっこう長くやってるんだねぇ‥‥」
アニキはこれを次のように「総括」した。
「これホントの話なの。人の話、聞かないんですよ。アンタ、生涯打率2割4分か5分やろ(実際は2割4分)*15。で、(長く野球をやれと言う)広岡達朗を調べると、35歳ぐらいで引退してるんですよ。ああいう年の取り方はよくないですね。若い人は絶対に耳を傾けないですよ」
球界のご意見番たる重鎮も、真っ二つに斬られてしまったのだ。