絶望枠

Last-modified: 2023-09-21 (木) 23:46:53

ドラフト上位指名ながら身体能力の低さや実戦における惨憺たる有様で「なぜこんな選手を取ったのか」とファンを嘆かせる選手のこと。かつてドラフトに存在した「希望枠」をもじったもので、ある意味「ロマン枠」の対義語である。

由来は宮﨑充登(元広島)とされる。


概要

宮﨑は2006年のドラフトにて希望枠で広島へ入団。150km/h超の速球が売りであったが、指名当時で28歳という高齢*1*2が懸念された。入団後はスタミナ及び制球力不足が露呈し、制球の改善を期して球速を落としたことが裏目に出て低迷。3年目からは一度も一軍出場がなく、2011年オフに戦力外通告を受け引退した。通算成績は4勝11敗、防御率5.64というものであった。

カープファンから低迷時の失敗ドラフトの象徴として扱われ、「ファンの『希望』を裏切った」というニュアンスも込めて、本用語が誕生した。


類似例

大きく名を高めた時期を太字表記し、移籍未経験の選手は据え置きとする。

  • 樋口龍美(元中日)
  • 高宮和也(元横浜→オリックス→阪神)
  • 高市俊(元ヤクルト)
  • 蕭一傑(元阪神→ソフトバンク)
  • 川上竜平(元ヤクルト)
  • 柿田裕太(元DeNA)
  • 中後悠平 (元ロッテ→BC武蔵→米マイナー→DeNA)
  • 野村亮介(元中日)
  • 竹下真吾(元ヤクルト)
  • 伊藤隼太(元阪神→四国ILplus・愛媛)

高宮・高市は宮崎同様に希望枠でプロ入りしており、宮崎を含めた3人が絶望枠の筆頭とされている。


関連項目



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*1 一般的に社会人野球からプロ入りする場合、社会人チームへの所属期間は概ね2~3年というケースが多いのだが、宮﨑は高卒入団したこともあり実に10年であった。
*2 28歳で指名された例としては、2000年阪神ドラフト6位の沖原佳典等がいる。なお史上最高齢での指名は1982年中日ドラフト3位の市村則紀で30歳。30代での指名はこれが唯一の例である。