忍者

Last-modified: 2006-01-20 (金) 15:43:02

にんじゃ

忍者とは群雄割拠の戦国時代に各地の武将に雇われて、敵地に潜入し情報収集や後方攪乱、
破壊工作活動にたずさわるプロフェッショナルな技能集団のこと。
現代の諜報部員、CIA(アメリカ中央情報局)やMI-6(英国軍事諜報部)のようなものともいえる。

黒装束に覆面が忍者の装束だと思われがちだが、柿色やようかん色、
紺色の方が闇に溶け込んで相手に見えないとか。
雪の中では白い装束も用いたそうだ。
装束の表裏を異なる色や模様にして、時に応じて裏返して着用するのが常套手段だった。

鎌倉時代から江戸時代にかけて、戦国動乱の時期に、大名や領主に仕え、
武士や足軽といった身分からはみ出した立場で隠密行動をし、
間諜や暗殺を仕事としていたとされる集団の名称でもあり、世界的にも有名である。
戦前は、「忍術使い」、「妖術使い」といった呼称が一般的であったが、
戦後、村山知義、白土三平、司馬遼太郎らの作品を通して、「忍者」、「忍びの者」、
「忍び」という表現が一般化した。
飛鳥時代には、聖徳太子が、大伴細人(おおとものほそひと)を「志能備」(しのび)として
使ったと伝えられる。

別称に「乱破(らっぱ)」「素破(すっぱ)」「草」「しのび」などがある。