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駿河町

Last-modified: 2006-02-11 (土) 16:33:01

するがちょう

駿河町は、江戸時代の町の名で、現在の日本橋室町の一角をさす。
江戸時代、この町の通りに立って南西の方角を望むと、真正面には江戸城を、
その背景には富士山を眺めることができた。
その様子は、安藤広重『江戸名所図百景』をはじめとする浮世絵や図版にも数多く残されている。
またその町名は、富士山が駿河の国(静岡県)にあることに由来する。
駿河の国は、日光の権現様こと初代将軍・徳川家康が生まれた地でもあり、
江戸城と富士山とを一緒に望むことができる駿河町は江戸っ子にとって特別な場所だった。

江戸市民と富士山とのつながりは深く、葛飾北斎『富嶽三十六景』が人気を呼んだことからも、
当時の人々がどれだけ富士山を愛していたかを知ることができる。
江戸中期以降、参詣旅行が盛んになったことを背景に、富士山を神格化して参拝する富士講が人々の人気をあつめ、
老人・女・子供など富士へ行けない人々のために、江戸市中には富士を模した築山が次々と作られた。__銅鐘