【最終皇帝以外で最終ボスに挑む方法】

Last-modified: 2024-03-28 (木) 16:29:14

RS2

本作はゲーム終盤になると【最終皇帝】が出現する流れになっており、普通は最終皇帝で【ラストバトル】に挑むことになる。
しかしながら、ゲーム進行を工夫すれば最終皇帝を出現させずに最終ボスに挑む、ということも実際には可能である。
 
なお、この方法でゲームをクリアすると、エンディングで本来であれば最終皇帝が登場する場面でラストバトルに臨んだ皇帝が登場し、乱暴型皇帝固有のセリフが用意されている*1ことから少なくともこのプレイスタイルは想定されている模様。更にリマスター版ではこのプレイスタイルでクリアした場合に取れる実績がある。

前提となる知識

まず、最終皇帝を出現させずに最終ボスに挑む話をする前提として、最終皇帝の出現条件についておさらいしておく。
 
最終皇帝は

  1. 【七英雄】5体以上倒した」状態で、「【字幕イベント】を発生させる」
  2. 現在仲間に出来るクラスの内、皇帝経験をしていないキャラが一切いない状態で全滅又は年代ジャンプによる皇帝継承が発生する

このどちらかの条件を満たすことで最終皇帝が登場する。
なお、1の条件の場合、字幕イベントが発生した際のイベントポイントは全く無関係*2であり、たとえ本来であれば年代ジャンプが発生しない条件下であっても年代ジャンプが発生する、言い換えれば「前提である七英雄5体撃破さえ満たしていれば字幕イベントに達した時点で何があろうと最終皇帝が出現する」ことになる。
2の条件については今回の最終皇帝以外で最終ボスに挑む方法とは無関係の話であるため割愛する。
 
次に、最終ボスに挑むための条件であるが、こちらは「七英雄を7体倒す(クジンシーの第1形態と第2形態は別と扱う)」であり、この条件を満たし、【アバロン宮殿】【玉座】に座ることで最終ボスが待ち構える【大氷原】【ラストダンジョン】への道が開かれることになる。
最終ボスに挑むための条件はこれだけであるが、逆に言うとそれ以外の条件は一切ないため、七英雄を7体倒すことは最終ボスに挑むためには必須である。
 
となると、最終皇帝の出現条件の前提となる「七英雄を5体以上倒す」という条件は最終ボスに挑むために必ず満たさなければならない。
もっとも、七英雄を5体以上倒したとしても、字幕イベントを発生させなければ最終皇帝が出現することはない。
 
そのため、最終皇帝を出現させずに最終ボスに挑みたければ、「七英雄を5体倒した」時点から一切の字幕イベントを経由せずに残る2体(合計7体)の七英雄を撃破し、アバロン宮殿の玉座に座ることが出来れば最終ボスへの道が開かれるということになる。
 
なお、最終皇帝を出現させずに最終ボスに挑む場合、【クジンシー復活】のイベントが発生しない都合上、クジンシー第2形態とはラストダンジョンで戦うしかない。つまり、最終ボスに挑むために倒すべき7体の七英雄はクジンシー第2形態を除く7体ということになる。
余談だが、これを実行した場合、クジンシーのセリフがおかしくなる。(挑戦状を受けていないのに オレの挑戦状を無視したな というセリフになる)

具体的なやり方

前述の通り、七英雄を倒しても字幕イベントを経由しなければいいわけだが、実際のところ七英雄は本作における重要ボスという位置づけであることもあり、七英雄撃破と字幕イベントは連動しているものが多い。
 
具体的な七英雄と字幕イベントの連動については以下の通りである。

上記をまとめると

七英雄字幕イベント地方備考
クジンシー(第1形態)連動北バレンヌ撃破と同時に制圧イベント
クジンシー(第2形態)連動北バレンヌ撃破と同時に撃破の字幕イベント
ボクオーン連動ステップ撃破と同時に制圧イベント
スービエ連動-氷海で撃破した場合、撃破と同時に撃破の字幕イベント
非連動南ロンギット沈没船で撃破した場合、その後、海女と話すことで制圧イベント
ダンターグ原則非連動ナゼールただし、東のダンジョン、南のダンジョンで撃破した場合事実上連動
ノエル連動メルーメルー非制圧時のみ
非連動メルー制圧時
ロックブーケ連動サラマット撃破と同時に制圧イベント
ワグナス連動ヤウダ撃破と同時に制圧イベント

となる。つまり、クジンシー、ボクオーン、ロックブーケ、ワグナスは撃破時の字幕イベントをどうやっても回避することが出来ないが、残るスービエ、ダンターグ、ノエルの3体については字幕イベントを回避できるパターンがある。
 
クジンシーは最初に倒すことになるため、それ以外ということでいえばボクオーン、ロックブーケ、そしてワグナスの3体を倒し、それ以降のスービエ、ダンターグ、ノエルの3体を字幕イベントを経由しないように撃破する、これによりクジンシー第2形態を除く7体の七英雄を倒しつつ最終皇帝を出現させないことが可能となる。
 
ボクオーン、ロックブーケ、ワグナスの3体についてはスービエ、ダンターグ、ノエルより先に倒しさえすれば特段注意すべき点はない。
そこで、残る3体スービエ、ダンターグ、ノエルについて注意すべき点を見ていこうと思う。

ノエル

3体の内注意すべき点が最も少ないのがノエルである。
ノエルはメルーを制圧していない時に撃破してしまうと撃破と同時に字幕イベントが発生してしまうが、逆に言うとそれ以外のケースでは本人の身近に字幕イベントが存在しない。
つまり、ノエル撃破に関連した字幕イベントを発生させる方が実は難しいのである。
 
そしてノエルより先にワグナスを倒そうとすると、ワグナス撃破のイベントを開始するためにメルー制圧が前提条件となってくるため、ノエル撃破以外の方法でメルー制圧するしかないため、必然的にノエル撃破後に字幕イベントを経由するとすれば、それはノエル撃破と全く無関係の字幕イベントということになる。
 
結論から言えば、ノエル撃破で同時に字幕が発生してしまう、ということはワグナスを先に撃破していれば絶対に起きえない。

ダンターグ

ダンターグは戦うダンジョンによって事情が異なる。
 
一番安心できるのは詩人の洞窟のパターンであり、この場合はノエルと同様、撃破と連動する字幕が一切発生しない。
とはいえ、詩人の洞窟でダンターグと戦おうとすると緻密に年代計算を行うか、全てのダンジョンでダンターグが遠征を行う(詳細はダンターグのページを参照)かのどちらかを満たす必要があり、後者の場合はダンターグの第4形態と戦闘することになる。
 
一般的に最もダンターグと戦う可能性が高い場所としては子供と子ムーであると思われるが、この場合注意点がある。
撃破と同時の字幕は存在しないが、撃破後に奥にいる子供に話しかけた場合、その時点で救出した旨の字幕イベントが発生してしまうのである。
子供に話しかけさえしなければ回避は可能だが、子供と子ムーの目的が基本的に子供の救出であることからついつい話しかけてしまいがちであるため注意が必要といえる。なお、子ムーに話しかけることそのものは問題ないがとにかく無視してそのまままっすぐ上に進み脱出してしまうのが無難といえるだろう。
 
普通は起きないと思うが、残る東のダンジョン、南のダンジョンで倒した場合、その時点では字幕イベントが発生しないため一見すると問題ないように見える。
 
ただ、南のダンジョン(及びその前提の東のダンジョン)のクリアはナゼール制圧の前提条件であり、ナゼール制圧がナゼール海峡出現の条件である。ナゼール海峡は大氷海(ラストダンジョン)に行くために必ず通らなければならないマップである。
言い換えれば、最終ボスに挑むためにはナゼールは絶対に制圧しなければならないため、東のダンジョンか南のダンジョンでダンターグを倒してしまうと、最終ボスに挑む条件は満たせても、大氷海へ行くためにナゼール制圧の字幕を経由しなければならなくなってしまう。
 
もっとも、普通にプレイして、他の七英雄を倒したような段階で東のダンジョンや南のダンジョンでダンターグと遭遇するケースはかなり稀であるため、ほとんど気にしなくても良い。
事故を起こしたくないなら、七英雄の5体目を倒すまでの間にナゼールを制圧しておくよう心がけておくといいだろう。
 
アバロン宮殿さんによると「遠征先で敗北した場合はダンターグ自身は本拠地(子供と子ムー)に帰る」ので、遠征先でもしも出会ったらわざと敗北or退却してダンターグにお帰り願い、次の皇帝で改めて当該ダンジョンを制圧するという騙し討ちのような奇策もある。

スービエ

3体の七英雄の中で最も注意が必要なのがスービエである。
 
字幕回避の条件そのものは単純明快であり、沈没船でスービエを撃破し、その後、海女に話しかけなければいい、というそれだけである。
 
何故注意が必要か、というとスービエが沈没船に出現する条件がシビアだからである。
スービエが沈没船に出現する条件は「海の主を撃破する」又は「ギャロン掃討イベントのクリアから17世代が経過する」のどちらかを満たす必要がある。
前者の海の主の撃破については、既に海の主と和解している場合はもはや達成しようがないため、こうなるともはや後者の条件を狙うしかない。
 
ただ、17世代というのは要するにおよそ544年であり、250年のマックス年代ジャンプを2回行ったとしても到達しない世代数である。
 
そもそも、ギャロン掃討イベント自体が武装商船団問題のクリアから年代経過で発生するイベントであるため、4000年プレイ*5を目指している場合でもなければ沈没船イベントそのものが終盤に発生しがちなイベントということもあり、ギャロン掃討イベントから17世代経過するまでに最終皇帝が出現することも多い。
 
その上、年代管理も大変であり、事前にしっかりと計画していない限り、年代条件を満たしているか分からないケースも多い。
唯一、【人魚薬】未入手かつ、海の主と和解していた場合に限り、玉座に座ることで【海の主の使い】が登場するかどうかでスービエ出現を把握することは可能(海の主の使いが現れない場合はスービエが出現する)であるが、人魚薬を既に入手している場合は使えない方法であるため、年代ジャンプに使われやすい人魚イベントが出来ないというデメリットがある。
 
その為、事実上は海の主を倒していないと、沈没船にスービエを出現させることそのものがかなり難しい。レオンブリッジ崩壊が起こったばかりの頃に倒せるパーティは稀だろう。
海の主自体が七英雄各メンバーの第1形態より圧倒的に強いので、普通に進めていれば勝てるとしても原則終盤。その段階で残っているイベントを利用して17世代経過させるのはかなり難しいはず。
既に七英雄を4体倒しているような状況であればおおよそ手遅れである。
 
海の主放置=レオンブリッジ破壊状態で放置しても、ミラマー経由で北ロンギット地方に移動できないくらいしか支障はないので沈没船に挑む直前に海の主を倒すぶんには問題はない。早々にイベント解決を狙って海の主へうっかり和解目的で会いに行ってしまうのが一番の事故要因。
 
最終皇帝以外で最終ボスに挑みたいけど、海の主を倒す悪逆プレイはしたくない、という場合であればギャロン掃討イベントから積極的に年代を重ねるようなプレイングが必須。この場合、間違いないのは、ギャロン掃討イベントが発生した年代とその次の年代で250回以上戦闘して年代ジャンプ、もう一度何かしらの方法で年代ジャンプが出来れば確実。
海の主の娘がスービエに吸収されることも防ぎたいのであれば、ギャロン掃討イベントから17~18世代の時代に調整すれば、それも実現可能。ただ、年代ジャンプの条件さえもしっかりと計算したプレイをしなければ実現出来ないのでこの場合かなりハードルは高くなる。
 
さて、ここまでして沈没船でスービエと戦える条件を満たしたとしても、もう1つ大きな問題点がある。
沈没船でスービエと戦うチャンスは1回だけ。仕留められなかった場合は即手遅れ。
この場合、スービエとの決着は氷海でつけることになり、沈没船にスービエが出現しなかった場合と同様のルートを辿ることになってしまうため、もはやスービエ撃破後の字幕は回避出来なくなってしまう。
 
ということで、スービエについて特に気をつけなければならないポイントとしては……。

  • 海の主は基本的に倒す
    • 倒さないと決めたプレイ(下述)をしない限り、倒せないのであればイベントそのものを先送りする
  • 倒さない場合、早い段階でギャロン掃討イベントを発生させ、最低3回は年代ジャンプ出来るようにしておく
    • ギャロン掃討イベントクリア後17世代分経過出来るように年代ジャンプを行う(よく分からなければ戦闘250回で2回、以後任意の年数で1回ジャンプが確実)
  • 沈没船でのスービエ戦では確実に勝利する
     
    といったところである。

まとめ

以上のように進めることで、最終皇帝以外で最終ボスに挑むことが出来る。
注意すべきポイントをまとめると、

  • 海の主を倒すか、ギャロンイベントを早期にクリアさせ、スービエが沈没船に出現するように事前準備をしておく
  • 七英雄はスービエ、ダンターグ、ノエルの3体を必ず残す
  • スービエ、ダンターグ、ノエルを倒すまでに必ずナゼールを制圧しておく

といったところであるため、理屈さえ分かっていれば達成するのはそれ程難しくなく、やり込みプレイの一種と位置づけられるものの、その難易度は比較的低め。
 
ただ、ゲーム進行そのものは、というと最強キャラである最終皇帝以外でラストバトルに挑むことになるため、相対的に難易度は多少上昇する。
また、必須ではないといえ、大抵は海の主やスービエ第2形態と戦うことも求められるため通常プレイと比べるとやはり難しい。
よほど特殊な進行でなければ発生させられない。
 
もっとも海女以外であれば好きなキャラクターでゲームクリアが出来るという面白いプレイが出来るため、自分の推しキャラクターでクリアというプレイは是非とも一度挑戦して欲しいところである。
 
残念ながら海女については、沈没船クリア後に海女に話しかけなければ加入しないため、字幕イベントとの兼ね合いで仲間にすることが出来ない。
また、南ロンギットが制圧出来ないので全キャラ加入や全領土制圧との併存は出来ない。
 
もちろん、【コッペリア】でクリアすることも可能。
この場合、5体目の七英雄を倒す直前の時代にコッペリアを加入させておき、年代ジャンプでコッペリアを皇帝にすればいい。
 
既に述べた通り、リマスター版ではトロフィー/実績の条件として「最終皇帝以外でクリア」というものが登場したため、トロフィー/実績を全て達成したければ一度はこのプレイスタイルを実行する必要がある。
 
最後にもう1つ注意点がある。
ラストダンジョンで最後の七英雄の1体を倒すと、最終皇帝でなくても伝承法は停止させられる。
ここまで来たら最終皇帝でなかろうと退路はないので要注意。


*1 最終皇帝は乱暴型ではないため最終皇帝以外を想定しないのであれば乱暴型皇帝のセリフを用意する必要がそもそもない
*2 もっとも、ノエル以外の七英雄の撃破はイベントポイントが8以上になるため、イベントポイント8未満での字幕イベントによる年代ジャンプが発生しうる七英雄はノエルのみである
*3 なお、クジンシー1回目は最初に必ず撃破しなければならない七英雄であるため、後で撃破する、といったような考えは一切出来ない
*4 既に述べた通り、この手順を踏む上では、クジンシー2回目をラストダンジョンに送るためあまり関係ないが
*5 最終皇帝を出現させないプレイだと最長3750年代になるが