■キャラクター

Last-modified: 2018-06-13 (水) 02:04:45

キャラクターについて

 ここでは、プレイヤーが演じるキャラクター(プレイヤーキャラクター:PC)の作り方を説明します。


 千幻抄では、PCは原則としてプレイヤーのオリジナルとなります。GMが許可しているならば、イメージ次第でどのようなキャラクターを作っても構いませんが、千幻抄でのPC は、原作の多くのキャラクターから見れば、PCはかなり弱い部類となります。一概に言える基準ではありませんが、強くて1~2 面ボス、といったところでしょう。(ルールの解釈面で言えば、「原作の1~2 面ボス程度、あるいはそれ以下のキャラクターの強さを、ルール通りに作ったぐらいのキャラクターと設定する」ということになります。)


 オリジナルのキャラクターを使用するのには、その方が自由にキャラクターを作ることができて創作の楽しみがある、という理由もありますが、「原作のキャラクターは扱いづらい」ということも大きな理由となっています。特に、原作の後半面ボスのようなキャラクターは能力が強力すぎて、上手くルールに当てはめて裁定することも難しく、異変の解決などがゲームとして成り立たない可能性もあります。また、キャラクターによっては、行動次第で幻想郷というに世界観に大きな影響を与えてしまうことになります。もちろん、こうして影響が出たとしても、その場のセッション内だけのことではありますが、セッションの最中に幻想郷全体に大きな影響が及ぶ余地があるようであれば、GMはシナリオを作りにくくなってしまうでしょう。また、原作で明かされていない重要な設定を知っているはずのキャラクターもいますから、GMはそういったことまで逐一対応する必要に迫られることになります。


 こういった問題を考えると、「オリジナルの、比較的弱いキャラクターをPC とする」方が、幻想郷の小さな異変や日常を楽しみやすくなるはずです。もちろん、GMが許可すれば、きちんとデータを設定した上で、原作でも弱い部類のキャラクターをPCとして使用しても構いませんし、その気になればもっと重要なキャラクターをPC として使用して大がかりな異変解決に乗り出すこともできるでしょう。 なお、原作のイメージに従って、PCは全て「人間の少女」や、「少女に近い性格を持ち、かつ外見も人間の少女に近い妖怪」であることを推奨します。原作では「弾幕ごっこは少女の遊び」とされていますし、あまり原作のイメージから離れたキャラクターを持ち込んでしまうと、他の参加者のイメージを壊してしまってセッションを楽しみ辛くさせてしまう可能性があります。ルール上は、特に年齢などを制限してはいませんから、どんなキャラクターでも使う余地はあります(標準のルール上は、年齢による能力の上昇などもありません)。少女より少し年上程度の女性であれば、一部のキャラクターをイメージすればそれほど違和感なく導入できるでしょうし、少年と言える程度の年齢であれば、男性キャラであってもそれほど問題は起こらないと思います。こうしたキャラクターをPCとして使用したければ、まずはGMや他のプレイヤーの了解を取れるか確認してみて下さい。


 キャラクターの作成は、大雑把には「ポイント割り振り」と呼ばれる形式になります。各キャラクターはルールで決まった一定のポイント(ルール内では「コスト」と表記)を与えられ、このポイントをルールで規定された量だけ消費することで能力などを獲得していくことができます。各キャラクターの全コストは等しいので、同じ程度の強さのキャラクターが作れることになりますし(もちろん、コストが本当に公平かつ正確に設定されているかというと、まだまだそうでもないのですが)、ランダムな部分が無くルールの範囲で自由にキャラクターを作ることが可能になります。 但し、千幻抄では能力のルールを個々にある程度明確な形で設定していますので、ルール上は設定されていない能力は取得できないことになります。何か良いアイディアがあ
るならば、GMとの相談の上で能力を追加するなどの対応を取って下さい。


 キャラクターを作成するには、「種族」「特性値」「スキル」「能力」「持ち物」「スペルカード」「コネクション」「設定」を作成した上で、その他戦闘関連データなどを計算する必要があります。

 これらのうち、ルールで特に縛られない「設定」を作ることが1つの出発点になります:「どんな能力をもつ妖怪なのか?」「どんなことをしている人間なのか?」といったことをイメージし、それを元にキャラクターを作れば良いわけです。これらのイメージが決まれば、種族はすぐに決定できますし、得意なことが決まれば特性値やスキル、能力も比較的楽に選ぶことができるでしょう。一応、各キャラクターには戦闘能力や情報収集能力があることが望ましいですが、戦闘能力はよほど極端に避けなければある程度は取得できるルールになっていますし、情報収集はセッション中の立ち回り次第とも言えます。もし自分のキャラクターが戦闘以外で活躍できるか不安があるのなら、イメージに沿ったスキルや能力を取得したあと、余ったコストで情報収集に役立ちそうな物をいくつか取得してみると良いでしょう。

 残りの事項のうち、持ち物やコネクションも最初のイメージに従って決定できるはずです。千幻抄では、特別な物でない限り持ち物はかなり自由に設定できるルールにしていますし、コネクションは幻想郷の中でのそのキャラクターの立場を考えれば設定できるはずです。3人分設定しきれないのであれば、情報収集で便利そうなキャラクターをGM から聞いて、何か理由を作って設定しておくと良いでしょう。

 最後のスペルカードは、効果などはルールで決まった物を取得するだけですが、名前などは自由であり、 プレイヤーの工夫のしどころとも言えます。原作を参考に、満足のいくような名前を設定してみて下さい。


 もちろん、キャラクター作成をイメージ中心で行う必要があるわけではありません。例えば戦闘能力で効率化を目指したり、ある特定の能力を使うキャラを作ってみたり、といった楽しみ方も可能です。