ルシフェル・コルンフィル

情報

欲望同盟【DESIRE】が盟主。連邦の最大都市【博戯地下都市アレアトリウム】を総括する市長にして、世界において最大・最悪を誇る賭博場【アルテース・ベルリー】を取り仕切る主。
かつては【智慧と禍福の天使】と呼ばれていた「バラキエル」の名を持つ熾天使であり、この世の全ての天の血族の起源たる【起源八天使】にさえも肉薄する実力を有していた古強者。しかし、とある悪魔に【天界】への侵略を唆した上、他の天使と共謀してその悪魔を下界に逃すという超弩級の大罪を犯し、最上級天使の身でありながら堕天している。熾天使として堕天した者は彼が初であり、その事実が数多くの天使の堕天を引き起こしたことから、彼が堕天した年であり、同時に800名の上級天使を含む約5000名の天使が堕天した年でもある旧暦1004年は【ルシフェルの年】と呼ばれている。
この外患誘致の動機は明らかになっていないが、後述する性分から「単に刺激が欲しかった説」と「あの悪魔の侵略したいという欲求を解放した説」の2つに意見が割れている。
常に新たな刺激を求めており、そのためなら手段を選ぶことはない。特に好んでいるのは賭博であり、不確定な結果と熱い駆け引きを裏表なく楽しんでいる。純粋な駆け引きにおいて右に出る者はおらず、そこに生来の豪運も組み合わさって賭博では負け知らずであったが、ある日、1人の老人に敗北を喫した。その時彼に与えられた数々の刺激をいたく気に入り、彼と行動を共にしている。
また、自らの欲望にとても正直な性分で、座右の銘は「欲望無くして人生無し」。他者もそうあるべきだと思っており、それゆえに抑圧された欲望を見ると解放せずにはいられず、善意の元に甘言蜜語で相手を誑かし、最後には破滅を齎してしまう。その性分からか、相手がどのような欲望を抱いているかを見抜く観察眼に優れており、いかに隠そうとしたとしても瞬時に見抜くことができる。これを応用して相手の心を読むことも容易だが、賭博は運と実力だけで臨むべきという考えを持つため、賭博場では一切使っていない。
非常に口達者で、特に交渉にかけては比類なく、連邦のトップ相手に三日三晩かけての舌戦の末、賭博場設置の許可を勝ち取った実績がある。
堕天の以前・以後でその性格に一切の変化はなく、しばしば下級天使を堕天させるなどしていたため、なまじ実力も実績もあることも相まって、実のところ【天界】では嫌われ気味だった。

台詞

• 「其方、欲望(ほしいもの)があるだろう？」

• 「未来予測なんてつまらないことをするもんじゃあない。賭博は運任せのスリルを楽しむもんだ。」

• 「平坦な人生なんてつまらんもんだ。もっと刺激的に生きなきゃ腐っちまうよ。」

• 「驚くこたぁない。いつだって彼奴は、儂の“結果”を超えてきたんだ。」
  　　アザールに対して　

• 「なぁに、時の運ってやつさね。」
  　　ダオレエルに対して　

• 「そりゃ重畳。つまりわしゃああと300億年ちょっとは生きられるってこったろう。」
  「はっは！ 死期を教えてくれるたぁ、運命のカミサマってやつはえらい優しいんだな！」
  　　パフェルに対して　

余談

ネーミング

「イザヤ書：ルシファー」×「カーネーション(アラビア語)：قرنفل(コルンフィル)」
ルシファーは神には歯向かい堕天した天使。カーネーション(濃い赤)の花言葉は「欲望」「心の哀しみ」。

バラキエルとルシフェル

バラキエルは別にルシフェルの別名じゃないし、書物によっては同一視されてるとかでもない。
というかそもそも智慧と禍福の天使じゃない。

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